5の続き
帰り際にK子に呼び止められた。
○くん!今日当番だから図書室来て!って。ドキン!ドキドキドキドキ・・・。
そしたら一緒に帰ろうとした遠山という友達から「お前図書委員だったの?」と言われた。
「俺もこの間先生に言われてはじめて知ったよ」と俺。
「早くぅ!」と急かすK子。何を急かしてるのかはだいだい想像がつく。
「早くぅ!だって」と言ってからかう遠山。ニヤって笑ってんの。
「図書委員に放課後居残りあるなんて知らなかったよ・・・」とハァ...と溜め息ついて落胆して見せる俺だった。
「じゃ何で選んだんだよ?」と言って遠山がまたニヤリとするわけ。
そうか遠山、K子目的だと言いたいんだな?お前・・・と思いつつ
「代わってくれよ」と言ってやった。
したら、「やだよぉ、K子となんかぜってぇやだ!あいつ超怖ぇし!」とあからさまにK子に聞こえるように大声で言ったわけ。
「なぁに?遠山くん?」とK子が腰に手を当てて口を尖らせてんの。遠山の思惑通りだ、ヨカッタネ遠山くん。
「え?何でもねぇよ、何にも言ってねぇよ、なぁ?」と俺を見て言う遠山は超嬉しそうだった。
正に素直になれないお年頃というやつだ。
○ちゃんと学校No.1の座を争う美人に声をかけられ満足した遠山は「じゃあな」と言ってスキップしながら帰って行った、いや、スキップというのは嘘だが。心の中はスキップしてたに違いない。
しょうがないからK子と図書室行ったら、案の定今日は当番などではなく、例の厨房やり部屋覗き企画の打ち合わせに呼び寄せられたのだった・・・。
そりゃそうだ、学年クラスごとに交代するはずなのに、すぐに俺等に当番がまわってくるわけがない。
図書室入ると委員の子が二人居て・・・チラっと俺達の事を見てんの。
あ、カップルだ・・・みたいな感じでこっち見てた。
違うんだ、これはそうじゃないんだと声を大にして言いたかったが、逐一説明してやる訳にもいかず、「相談って何だよ、早くしろよな!」と故意に委員に聞こえるような声で言ったわけ。
おれはカップルじゃなんだぞ?相談で来てるんだ、分かったな?と必至に背中で訴えてみせた。
「でさ、キャビンの話なんだけどさ」と図書室の席に着くなり言われて
「はぁ?キャビン?」と言ってトボけたら「言っちゃうよ!知ってる事全部言っちゃうよ!いいの?」と脅されてあえなく陥落。
「俺はともかくお前が行くのは危険だと思うけどなぁ・・・お前、女の子としての自覚あんの?」
「どうして、あるよ!もちろん」
「お前が厨房の先輩に見っかってキャビンに引きずり込まれても俺どうしようもねえぞ」
「大丈夫だよ、男の子の格好して行くし、遠くから見るだけだし」
「じゃ何で俺が行く必要があるわけ?」
「○君、覗きに行くなら俺も誘えって言ったよ、○君がそう言ったんだよ、忘れたの?」
「それ○○公園の話しだろ?それに誘えなんて言ってねえし、勝手に話付け加えんな」
「いいじゃん、その代わり黙っててあげるからさぁ、ね?行こうよ、きっと楽しいよ」
「お前だけだよ、そんなの見て楽しいとか思うの・・・ホント変わってんなお前・・・」
「ええ?そうかな・・・別に普通だと思うけどな・・・」
「本当に、ぜってぇ黙ってるって約束してくれるんだろうな?」
「うん!絶対に約束は守るよ!」
「嘘くせ~」
「何だよ~!ちゃんと守るよ~!本当だよ~!」
ハァ・・・・「で、いつ行くの」
「4時くらいに○○ニュータウンのロータリーで待ち合わせよう」
「はぁ?今日行くのかよ!」
「うん!思い立ったら吉日だよ」
「エロ本ばかり読んでるからオッサンくせえ言葉ばかり知ってんだな」と言う俺の憎まれ口も聞かずに「じゃ、待ってるからね!」と言ってKはさっさと帰って行った。
普通に見たK子の容姿からは、とてもエロ覗き趣味女だという事は想像がつかない。
ショートカットがよく似合って○ちゃんのような濃い目立つ顔立ちではなく、どちらかと言えば和風で涼しげな目元が特徴の彼女は外貌だけ見れば清楚と言う言葉が相応しい程整ってて周りの男共を惹き付けるものを十分持ち合わせてた。
しかも彼女は自分の外貌が優れてるという事について気づいてない気配があって、例えば朝とか平気で寝癖を付けて来たりしてたから、気づいてないというより外貌自体に頓着してなかったと言った方が正しいかも・・・。当然相手に対する評価も外貌とは運動とか頭の善し悪しで判断しないところがあって、いわゆる虐められっ子や、影の薄いような奴にでも普通に皆同じような感じで話しかけてくるので、席順で隣になった男はだいたい彼女の天然ぶりを勘違いして自分に気があるのかと思いこませてしまうわけ。
○○ニュータウンロータリー、約束時間に遅れる事15分。
当然K子の事だから30分くらい遅れてくるに決まってると思ったら逆に30分前には来ていたらしく烈火のごとく怒られた。
「遅いよ!暗くなって見えなくなっちゃうよ!バカ!」って。マジギレしてんの。
バカと言われて当然ムカつく俺だったが、色々弱みを握られてる事もあり「ごめん」と素直に謝った。
K子はデニム地の短パンにパーカーという、まぁ男の子っぽい格好と言えば確かにそういう格好をしてたけど、やっぱり可愛い子は何着せても可愛い訳で、逆にそれが萌えポイントにすらなってしまってて危うく俺も惚れそうになる程可愛かった。
誰も居ない田舎道を二人で走る走る。
田舎では5km10kmは遠いうちには入らないのだ。
ようやく高速の傍に潰れたラブホテルの看板が見えてきて、そこにCABINと書いてあるとハッキリ見えるようになった頃には、随分日も傾きかけてたのを思い出す。
「この辺に自転車置こうか」と言って草むらの中にガサガサと隠すように駐輪したら、雨ざらしになったエロ本がそこかしこに散乱していて目を引いた。
高く成長しすぎた草に隠され見えないチカン注意という白看板が、そのエロ本と対比して怪しさを強調させてて確かにK子一人で行かせなくてよかったと思った記憶がる。
自業自得とは言え一人で行かせて犯されましたではさすがに寝付きが悪いし俺が居れば少しでもヤバそうなら引きずってでも連れて帰れば良いわけで・・・。
とにかくそこから高速下の脇道に沿ってキャビンに向かって歩いて行くと、厨房のカップルがチリン!チリン!とベルを鳴らして通り過ぎて行ったわけ。
「キャビンに行くのかな?」と俺。
「そうだよきっと」とK子がヒソヒソ声で言った。もう目がキラキラしてんの。
「ぜんぜん普通の先輩じゃん・・・」率直に驚いた、俺はヤンキーの先輩ばかり想像してたから・・・。
髪を染めてる訳でもなく、普通の校則守ったショートカットの女子と短髪の男子がキャッキャと楽しそうに話しながら潰れたラブホの方へ走って行くんだもん。
「今は、中学生なら普通の子も全然してるよ」
「うそだろぉ・・・」
「あ、ホラホラやっぱり入ってった」
とK子が言いながらカップルチャリを二人で追っていると確かにキャビンの入り口に入っていくのが見えたわけ。
ショックだったなぁ・・・あれは、自分のことを棚に上げて今の厨房はそんなに進んでるんだと強い衝撃を覚えた記憶がある。
俺たちは50メートル位手前の草むらに陣取って、その隙間からオペラグラスでとりあえず覗き行為を敢行する事にしたわけ。
全部で10カップルくらいだったかな・・・けっこう来てたし、終わったと思われる先輩方が戻ってくるのが見えたり・・・確かにヤンキーっぽい先輩も居たけど半分は普通の真面目そうな生徒だった。
「あっゴムだ!」
と突然K子が声をあげてそっちを見たら土混じりの使用済みゴムを持ってピロピロしてんの。
「うわっ汚ね!」
「ほ~れ」と言って俺に投げつけ危うくかわす俺。
「やめっ、オマ!信じらんね!」
「○君はゴム付けてやった事ある?」
「・・・・」
「あるんだ?誰?」
「・・・・」
「生理あるのりっちゃんだけじゃん、りっちゃん?」
「りっちゃんに着けた事はない」
「ええ?生でやっちゃってるの?危険だよそれは、デンジャーボーイだよ○くん」
「うっせ!」
「あっまた来た来た・・・」
見るとまた新たなカップルがキャビンに向かって走っていく・・・。
今にして思えば厨房じゃ金もないし家ではできないし廃墟でも良いからデキるとこ探してたんだろうな。
「ねぇ・・・行ってみようよ、何か大丈夫そうじゃない?」ホラきた。
「やだ!それは絶対やだ!」
「いいじゃん、怖そうな先輩いなさそうだよ、行こうよ」と言って袖を引っ張るK子。
「行ってどうすんだよ、まさか部屋覗くとか言うんじゃないだろうな?○されっぞ!」
「の、覗かないよ・・・ふ、雰囲気見るだけだよ・・・ど、どういう所なのかなって見たいだけだよぉ」
「いいや、絶対のぞくね、お前はそういう奴だから」
「○君が私の何を知ってるのよぉ、彼でもないくせに」
「とりあえず俺は行かない、行くならお前一人で行け」
「・・・・・どうしても?」と上目遣いで悲しそうな目で俺を見つめるK子。
「どうしても」
「・・・じゃ、一緒に行ってくれたら、○くんの言う事いっこだけ何でも聞いてあげるよ」
「なんでも?」
「あっ、エッチとかはダメだよ、エッチの他ならいいよ」
「行かない」
「じゃ、チューは?チューならいいよ」
「ち、チューって・・・、せめてキスって言えよ・・」
「キス、それも口と口のやつ」
「普通キスって言ったらそうだろ、ま、行かねーけど」
「三分!三分ちゅー!」
「やだよ・・・外から見るだけって言ったじゃん」
「五分!五分べろちゅー!」
「しょうがねぇな・・・ヤバくなったら速攻逃げるぞ?チャリの鍵かけんなよ」
いまさらチューでもないが、焚きつけられたからなのか正直普通の厨房生がどんなエッチをしてるのかちょっと覗いてみたくなったのは事実だ。
そういう訳で俺とK子は後ろから厨房先輩が来ないか確認しつつ恐る恐るキャビンに侵入していった。
潰れたラブホCABINの前までソロリソロリと後ろを振り返りつつ近づいていった。
日が傾きかけて小柄なK子の影が俺の足元までビヨ~ンと長く伸びて見える。
もし終わって出てくる先輩が来てもただ散歩して歩いているだけだよ~という感じで、二人ちょっと離れてさり気無い素振りで歩いたのを思い出す。
青いビニールカーテン越しに見える門の向う側に駐車場があってチャリが何台かまばらに駐輪されてんのが見えた。
ああ、確かにここに居るんだなと。
そう思うと見つかったらどうしようという思いが頭をもたげ逃げたいモードに入る俺だった。
それでもK子ときたら何の臆するそぶりもなくテクテクと歩いて行くもんだから、俺との距離がみるみる離れていって、いっそこのままバックレてやろうかと本気で思った。
うちの田舎は例え消防厨房の関係であってもかなり上下の関係が厳しくて、特に小6ともなると自分が厨房になった時の事を考えて力のある厨房先輩に取り入ったりする奴がチラホラ出てくる程だったから。見つかったら厨房に上がった時に何されるか分かったもんじゃないと暗澹たる気持ちになってくる。
そんな俺の気持ちも知らずK子はパーカーのフード揺らしながら意気揚々と歩いて行くんだ。
彼女の短パンから覗くスラリとした両足は、いかに少年ぽさを装っていても、まだ発育途上の女の子であったとしても男女の区分けがハッキリと認識できるものだった。
やっぱり余計な肉が着いてない少女の身体でも女の子の身体ってムチっとしてんのな。
(加えてあの美貌だし・・・消防だからって姦りたいと思う先輩が居たとしても何ら不思議じゃねえし、どうする?バックレるんなら今だぞ!)思いっきり自問自答しまくる俺だった。
K子が振り返った。
来い!来い!と手招きしている・・・。
K子よ、お前は何でそんなに呑気なんだよ・・・バカなのか?もしかして・・・と思いながらも、渋々俺も門の所まで行って中をのぞき見たわけ。
「何処から入んだよ?カギかかってんじゃねぇの?」と自動ドアのある入り口を見て言った。
どう考えてもあれが今でも自動でウィーンと開くとは思えない。
電気は通ってない事ぐらいは消防の俺でも予想できた。
「ちょっと入ってみようよ」と俺を見上げるK子。ニヤリ。でもやっぱ美人だ・・・。
「誰か来たらどうすんだ?」
「エッチしにきましたぁって言えばいいじゃん、アハハ」
「冗談言ってる場合かバカ!見つかったらお前おいて速攻バックレるからな、こんなん約束違反だし」
と、言ったその時だ。
「はい、前払いだよ♪」と、言って背伸びしたかと思うとチュ!と唇をあわせてきたの。
ムニというK子のやっこい唇の感触・・・。
なさけね~・・・俺超なさけね~・・・。
男は何でこんなに女の誘惑に弱い生き物なんだろうな?マジ。そん時そう思った。
でも駄目なんだ、そうされるとダメって言えねーんだ根っからのドスケベだから。
結局、俺はチュ!ごときでアッサリ毒気を抜かれK子の後をついていってしまったのである。
で、入り口の自動ドアの前に立ったわけ。
でも案の定開かない・・・。
「どっから入るんだろ?おかしいねぇ、えヘヘ」と言って笑うK子。
本当にこいつの辞書には緊張の二文字はないのかと思った。
「非常階段とか、ねえのかな・・・」
薄暗い駐車場には何故だか工具入れみたいな物があって、その傍らにはバールとかスパナとかが散乱してた記憶がある。
護身用にバールを持って行こうかとも思ったけど、逆効果のような気がして止めた。猛獣どもを返って興奮させるだけかもしんないし。もぉ見つかったらひたすら謝るしかない。
「なるほどねぇ、非常階段か・・・きっとそうだよ、でも何処かなぁ・・・」K子まるで探検する少年のように嬉しそう。
だいたい非常階段てビルの側面にあるだろ?。
俺は入り口と反対方向の側面側へ向かってソロリソロリ・・・と相手の足音が聞こえないか耳をそばだてながら近づいていったわけよ。
「面白いねぇ」と言いながら俺の足取りを真似るK子。相変わらず笑ってんの。
俺はシー!と口に人差し指を当てながら再び前進した。
真似てK子もシー!とやった。ムカついて頭小突いた。「イテ」と言ってようやく黙る。
そおっと体を乗り出し側面側を覗き見た・・・。
あった、確かに非常階段がある。雨ざらしになった鉄製の非常階段はそこここに錆ができて触るとポテチのようにポロポロ落ちた。
で、一階のドアが半開きになってんの。
見上げると二階も半開きになってた・・・。
人の気配を感じて急速にドキドキという心臓の鼓動が高まっていく・・・。
「どうする?」俺は後ろから覗くK子に聞いた。
「1階いってみようよ」相変わらずまるで緊張感のない声。
俺は上の階のドアが開かないか注意を払いつつ、そっと1階のドアを開けてみた。
ギ・・・と重厚な音をさせながらさび付いた重い扉が開いていく・・・。
視界にまず何かの紙が散乱してるのが入ったのを覚えてる。
とりあえず入った。中に入るとかなり薄暗い不気味な雰囲気に包まれた。
俺はK子に振り向きシッと口に指を当てた。
今度はさすがのK子も俺の指示に従い静かに俺の指示に従った。
K子の黒目が辛うじて光を拾って反射して見えた。
とにかく物音がしないか、聞き耳をたてる・・・・。
・・・・シン・・・・
何も聞こえない。
「誰もいないみたいだよ」小声でK子が囁いた。生暖かいK子の吐息が俺の頬に当たった。
とりあえず廊下に散乱している紙を拾ってみた。
手元でよく見ると何とそれは履歴書だった。
しかも全部が外国人のものらしかった。
このラブホテルはいったい何に使われてたんだろうと思いながら、ゆっくりと忍び足で前進し一番手前の扉を開いてみた。
すると俺の想像していていた光景とはまったく違う物が目に入ってきたの。
まず俺たちの見慣れた教室のような黒板が見えて・・・いや、教室のような、というよりも実際教室として使われてたような形跡があんのよマジ。
部屋内はガラス張りにしてあって廊下と違って随分明るかったのを思い出す。
で、黒板にも英語とか日本語とか、日本語といっても小学校低学年の教科書にのってるような簡単な文字が羅列されてた記憶がある。
とその時「あ、またコンドームだ!」とK子がでかい声を出したんだ。
しんとしてたもんだから、飛び上がるぐらいに驚いた。いや、実際に飛び上がったらしい。
K子はアハハハ!と笑いながら俺の驚き様をマネして飛び跳ねてみせた。
げんこでゴツン!と頭を小突いてやった。
「いったぁい!」と言って頭をさすったがさすがに悪いと思ったのか怒り返しはしなかった。
彼女の視線を追って下を見ると使い捨てられたゴムが床に落ちてるのが見えたわけ。
と、いう事はこの教室みたいなところでも厨房先輩はエッチ部屋として利用した事になる。
そうだろう?俺は途端に緊張した。
よく見れば、黒板のあちこちにスプレーで書かれた毒々しい色合の暴走族名の数々・・・。
うへぇ~怖いっす・・・やっぱマジ怖いっすぅ・・・逃げてぇっす、今すぐ家帰りたいっす・・・母ちゃん・・・。
「もぉいいだろう?帰ろうぜ」
「やだよぉ、2階にも行きたいよぉ」と行ってダダをこねるK子。
犯されるとか思わねぇのかな、こいつ・・・正直呆れながらK子を見た。
K子はおもむろに屈むと再び使用済みコンドームを摘み上げ、ニヤリと笑った。
反射的に後ずさる俺。
エイ!と言って俺に投げつけた。
反射神経がいい方だったから辛うじてかわした。
「惜しいアハハハ」と言って笑ってんの。どうやら本気でこいつネジ一個とんじゃってるらしい。
「テメこの野郎!」と言って落ちたコンドームを指先で摘み上げ投げ返した。
キャァ!という悲鳴が室内に響く・・・。
もろK子の胸の辺りに直撃。ザマア!と勝ち誇ったのは早すぎた、何とK子それを拾い上げると「やったなぁ!」言いながら今度は投げずに俺に向かって走ってきたわけ。
おかしい!こいつ本当に頭おかしいよ!逃げ回る俺。
カンカンカンカンと部屋の中に俺達の靴音が響く響く。
「やめろ!」と言うが聞く気がないらしい。
しょうがないから腕を押さえ後ろから羽交い絞めにしてやった。
俺としてはK子と身体が密着できる大義名分ができてまんざらでもない気分。
K子の頭髪からシャンプーのほのかな香りがした。
「うそうそ!もうしないよぉアハハハ」と笑うK子。
身をよじると余計にK子の身体の感触が味わう事ができる・・・。
(柔らけえ・・・)やっぱ女の子身体ってすげえやって思う。
「じゃゴム離せ」と、言いつつピッタリ体を寄せ無意識に股間を擦り付けてしまった。
「やだ!アハハハ」
「離さねえと胸揉むぞ!?」拒否したらしたでこれも良い大義名分だと思った俺の姑息な判断。
「いいよ、どうせ胸ないもんアハハハ」(やった~!)
お言葉に甘えてムンズと胸をブラウス越しに掴んでやった・・・。
「んっ」と声を上げて体を強張らせるK子。
ないと思っていたが、ちゃんとした弾力のある感触が確かに掌内に残って逆に俺がたじろいだ。
うそ・・・みたいな。
「ゴム捨てろ」ぎゅう・・・・と鷲づかみにっていうかそんなには全然大きくないけど胸を強く揉む俺。
「やぁだよぉ~」普通ここまでされたらやめるよな?天の邪鬼なのかやれ!と言われると従いたくない質なのかもしれない。
だからお言葉に甘えてモミモミモミモミ・・・とやったんだ。(ああ小さいオッパイでもそれはそれで気持ちいい)っていうか、膨らみかけってむしろ発育途上の甘酸っぱい感じがして猛烈に興奮すんのよこれが。
「アッ!ン・・・ン・・アッ!・・・ン・・・」俺の手の動きに合わせてK子の頭が前後に動く。
のぼせ気分のまま床を改めて見るとそこここに使用済みゴムが散乱してた。
3コとか4コとかそういうレベルじゃなかったと記憶してる。薄茶色に変色しちゃってるのもあったりして、相当昔からそういう場所として使われてたんだろうなあと思ったのを覚えてる。
そういうのを見ると何だか俺の中の(やりたい!)って気持ちがムラムラと湧き上がってきて股間が熱くなってくるんだ、それが今までに体験した事のないような猛烈な衝動だった(ああ・・・K子のお尻きもちいい・・・)とか思いながらウットリした気持ちで無意識に股間押し付けてた。
「あっ○君、おちんちん硬くなってるよエッチ!アハハハ」と言ってお尻を逃がそうとモゾモゾさせるK子。
俺は反射的に腰を掴んで逃げようとするお尻を引き戻した。
「や~んちょっとぉ押し付けないでよエッチ!」
「バッ、お前が誘惑すっからだろ」
「してないよ、アッ!コラちょっと、硬いのが当たってるってば、アハハ」
「オッパイ揉んでいいとか言うから起っちゃったじゃん」
「ええ?、そういう意味で言ったんじゃないんだけどなぁ」
「オッパイ揉んだら男は誰だってそうなるって」自己弁護する俺。
「フフ、こぉすると気持ちいいんだ?」と言いながら腰をクネクネと揺らして刺激するK子。
「おっおっお~・・・イイ・・・」
「そんなにイイんだぁ?アハハ!せいしでそうなくらい?」クネクネクネ・・・。
「うん」と言いながらさりげなくズボンのジッパーを降ろして生チン出しちゃったわけ。
もうこうなったらノリだ。
「ちょ、やっだぁ!おちんちん出さないでよ!信じらんない!」
「いいじゃん」ハァハァハァハァ
「やだぁ、パンツに染みが出来ちゃうよ、ちょ!挟まないでよお尻に!キャァ~!」
双臀部の間に生チンを挟んで左右からギュッとお尻を押してみた。
これがプニっとした弾力と生地のザラザラ感が相まって最高に気持ちいい。
「じゃ、パンツ脱いじゃえよワハハ」
「ダメ!それはダメぇ、入れるのとかは絶対ダメだよ」
「入れねえから、擦るだけ・・・」
「うそうそ、脱いだら入れたくなるに決まってるじゃんクスクス」
「入れたらりっちゃんの事○ちゃんに全部チクッてもいいからさ、な?」
「え~?マジ~?」
「マジマジマジ」
「ほんとに言っちゃうぞ」
「うん」
「・・・どうしようかな・・・アハハ」と言いながら悪戯そうな顔で振り向くK子。
俺はK子の括れた腰を掴んでお尻を引きつけて必○に求愛した。
「クスクスもぉ、何やっちゃってんだろ、あたし・・・」
と言いながら、短パンに手やるK子。
(頼む~!ここまできて拒否んないでくれ~!)
「えい!脱いじゃえ!」そう言うとK子は短パンをパンティごとするする降ろしていく。
暗がりの中で明らかになるK子の生尻。
ムッチリした双臀部の真ん中に黒い縦の割れ目の谷が見えるわけ。
その黒い谷の奥に・・・・とか思うと自然とチンコがビンビンと反応した。
感動だった。スゲ、K子のお尻だ・・・。
「すげ、K子のお尻ってきれい」思わず見とれる俺だった。
「やだ、恥ずかしいよぉ」と言いながらばつが悪そうにモジモジとお尻が左右に揺れてる。
ツゥ・・・とお尻をなでてみる。
「キャァ!くすぐったい!アハハ」敏感に反応するK子のお尻。
膝の辺りで短パンが引っかかって足がXになっておぼつかない感じだった。
俺はそれを掴むとおもむろに下まで全部脱がしていった。
意図を察したK子は片方ずつ足をあげて引っかかっていたパンツを完全に脱いだわけよ。
俺は暗くなった室内で見え辛くなった漆黒の割れ目の中を覗き込む・・・。
見えました、見えました・・・。
まだ幼さが残る体ながらにネットリとあそこが濡れてたのをハッキリ覚えてる。
(ふざけた振りをしててもK子も感じてたんじゃん)とか思った記憶がある。
再びK子の腰を掴んだ。
「ちょ・・・い、入れないでよね?」やや緊張気味な声で振り向くK子。
「うん、当てるだけな?」
「クスクス、何当てるって?」
「チンチンでチュウするみたいな?」
「やだ、なにそれぇクスクス」
「チュ!」と言って俺は先っちょでチョンと入り口をつついてみた。
「ウヒャァおちんちんがぁ当たってるぅ大変だぁ!アハハハ」
「チュ!チュ!チュ!」と言いながらツンツンツン」
「やぁん!アン!アン!」と言いながらお尻を振り振り。まんざらでもなさそう。
グ・・・・
「アア!」
グ・・・・ヌヌヌ・・・・
「アアン!アア!アア!」
グリグリと先端で入り口を掻き回してみる・・・。
「ハァン・・・・」
グヌヌヌ・・・・・ヌプププ・・・
「アッ!アッ!入っちゃ・・・アア!おちんち・・・入っちゃうよぉ・・・」
お尻を凹まし受け入れ態勢をとるK子。
ハァハァハァハァハァハァハァハァ
「○くぅん・・・」K子振り向きながらトロンとした目をして俺を見てんの。
「なに」
「ほんとのチュウしよ?」
「ん・・・」
俺は体を前に倒しながら振り向くK子に唇を重ねていったわけ。
キスは上手かった初めてじゃないらしい、野島もそうだが小6くらいだとキスは珍しくないのか?
俺が知らないだけなのか?とにかくその時何の躊躇いもなく舌が入ってきてリードしようとした俺の方が気圧された感じになったのを思い出す。
キスしながらK子のムッチリとした尻を掴みグ・・・・と自分の下腹の方へ手繰り寄せていく。
先端がK子の肉ヒダにネットリと包まれて気持ちいい。
グリグリグリグリ・・・・。
「アフゥ・・・ハァン!」入り口を掻き回されて思わず生暖かい吐息を漏らすK子。
粘膜が擦れ合ってニチャニチャという湿った音がすんの。
ヌチャヌチャヌチャヌチャ・・・・。亀頭だけの出し入れを繰り返す俺。
「アン!アン!アン!アン!」
グ・・・グ・・・ググ・・・ヌヌヌヌゥゥ・・・・。
「ウアアアア!おちんちん入るぅ・・・どうしよ、入っちゃうよぉ」
教室の窓ガラスの一部が割れてるのか高速を走る大型トラックのゴオオオという走る音が時折聞こえては遠くなっていくのが聞こえてきた。
ヌチャヌチャヌチャヌチャ・・・・ニチチチ・・・。
亀頭だけ咥え込んだ状態でそれ以上は約束通り入れずに我慢した。
ハァハァハァハァハァハァハァハァ
「んっ・・・・くぅぅ・・・・」小さい呻き声が聞こえてきたと思ったらK子のお尻が凹んで見えて、心なしか俺のチンコに向かって体重をかけてきてるような気がすんの。
(ウソ・・まじ?)ドキドキしながら俺はK子の次の動きを待った。
K子はトロンとした目でまた俺を振り返ってキスしたそうな目つきをしたので再び唇を重ねていく・・・。
ネロネロとお互いの咥内を舌で味わいながら、チンコも掻き回して亀頭でK子の粘膜の感触をじっくり味わうとこれがもう最高なわけ。
と、K子は俺のチンコの根本を股の間から摘むと自分の入り口にグイグイと押し込んでいった。
招かれるままに腰を摘んでK子のお尻を自分の下腹に招き寄せていく・・・。
ヌヌヌヌ・・・と俺のチンコが生暖かい肉に包まれていった。
(はひぇ~とうとう俺K子の中にも入っちゃったよ、スゲ~)
「ウッウッウッ!・・・ウアアアア!!」ずりゅん!という感じで引っ掛かりを通り抜けて一番奥まで入った瞬間K子が叫び声を上げながら体を仰け反らせた。
パーカーのフードがプラプラ揺れて見えた。
「キャァ!イタタタタ!・・・・痛いよぉ・・・うう、やっぱ痛い・・・」衝撃に身を震わせるK子。
「ごめん、抜こうか?」俺としては入れさせてもらっただけで俺は大満足。
「あ、え?イタタタ・・・でも、ちょっと待って」
と言いつつK子は股の間の手で繋ぎ目辺りをスリスリ触って確かめてんの。
「ふわぁぁ、ほんとに入ってる」指先で根本を撫でるからこちょばゆくてツンとして射精しそうになった。
「やめ、くすぐってえよ」思わずブルブルっと身震いする俺。
「すごおい、ほんと、オチンチンてカチカチになるんだねぇ」裏筋の辺りをツンツン突くK子。
「そりゃカチカチになんないと入れられないし」
「こっからセイシ出るんだ?」と言いながら根本をしごくK子。
「うん、ていうかもう出そう」
「うそ、マジ?○君てもうセイシ出るひと?」
「マジマジ、だって気持ちよくて、出したくてもうビリビリしてる」
「やぁん、妊娠しちゃうよぉ!クスクス」
「K子セイリあんの?」
「ない、クスクス」
「出しちゃダメ?」
「え、なかでってこと?」
「ダメ?」
「ええ?どうしよ・・・」
「いいじゃん、な?」
「でもぉ・・・なんか怖いよぉ」
K子のお尻を掴み一番奥まで入るように引き寄せた。
K子のお尻の肉が俺の下腹にギュムと潰されて歪んでいるのが見える。
「アッアアッ!だ、出すの?」俺の射精の準備に気づくK子。
グッグッグッグッグ・・・・ブルブルブル・・・
「怖いよぉ・・・うう・・・」
ドックン!ドクン!ドク!ドク!ドク!・・・・
「ア!うわぁ!すごっ・・・出てるぅ・・・やだ、ほんと出てる分かる・・・アア・・・でてる・・・」
ビュゥ!ビュビュウ!ビュゥ!・・・
「すご・・・びゅびゅってしてる・・・うわぁ・・・」
トクン・・・トクン・・・トク・・・トク・・・
「ア・・・ア・・・セイシ入ってきてる・・・いっぱい・・・」
ブルブルと体を小刻みに震わせて仰け反らせながら俺の精液を受け入れるK子。
「K子・・・K子・・・」
「○くぅん・・・アッ・・・アッ・・・アッ・・・」チンコからセイシが排出される度にK子は小さく声をあげた。
そのまま、またキスをした。
例えまだ種を受け入れるには早すぎる体だとしても、中で出すと萌え方は全く違う。
俺はなるべくK子の子宮の近くまでチンコを入れて何度も何度も射精した。キスしたまま。
その時、非常階段がカンカンと鳴る音が聞こえてきたけどもうさっきみたいな怖さはなかった。
その音はやがて聞こえなくなって、ああ誰か終わって帰ったんだなと思った記憶がある。
「ん?おちんちん小さくなってきてるよフフ」
「うん、もう全部出ちゃったし」
ズル・・・・と萎えたチンコを引き抜いた。
ポタポタポタポタ・・・・。
「ねえ、普通もうこんなにセイシって出るもんなの?」言いながらポケットティッシュを股に挟むK子。
「もう出ない奴はいねえだろ」照れ隠しで殆どがもう出るような事を言った。
「やぁん、小学生でセイシ出されちゃうってちょっとないよね、○ちゃんにも出した?」
「出してねえよ」
「うそだよ、○ちゃんまだセイリないじゃん」
「ドロって出てくるのが厭なんだってさ」もう体裁繕ってもしょうがないわけで・・・。
「ああ、○ちゃんきれい好きだもんねぇ・・・ってやっぱ出してんじゃん」
「あそっか」
そう言いながらK子はパンツを上にあげると
「じゃいこっか」と言って前を歩き出した。・・・と思ったら
「イタタタ!痛ぁい!やっぱ痛いよ!コラ!」って言って俺を睨み付けてんの。
「ごめん」と言いながら肩を貸そうとすると
「そこまでじゃないよ」と言いながらまた前を歩き出す。
「さっきはそんな痛がってなかったのにな?」
「うん、盛り上がっちゃってたから気づかならかったのかも・・・」
「そんな痛い?」
「うん、今頃になってズキズキしてきたよ、まだ入ってるみたい・・・」
おもむろにK子の手を握ったらそれは離そうとしなかったので、そのまま手を繋いで歩いて非常階段の所まで来てそっとK子の肩を抱いてみた・・・。
ちょっと口を尖らせて困った顔をしてたけど拒否されなかったのでそのまま自分の彼女みたいな扱いで非常階段を上がっていった。
したら何かの拍子で短パンの隙間から精液が足をつたって流れてんのが見えたわけ。
何かそれ見たら猛烈にK子が愛しく思えてきて、非常階段の二階の踊り場に上がった時に肩を抱いてた手を下ろしてK子の腰を引き寄せた。
「ちょ、ドア開けてよ」と言ってさりげなく俺の手を外すK子。
ギ・・・・と音を立てながら既に真っ暗になった二階の廊下が目に入った。
クォンクォンという響く何かの声とか笑い声とかが共鳴してて最初は状況が飲み込めなかった。
真っ暗だったというのもある。
でも目が慣れてくると、廊下の両側にある格部屋のドアは全部何故か半開きになっててその内のいくつかから光が漏れてるのが見えんの。
よくよく耳をそばだてて聞いて見ると最初にハッキリ言葉として飛び込んできたのは。
せんぱ~い、せんぱ~い、というまるで幽霊のような女の声。
多分それが非常口から一番近い部屋から漏れてる声らしかった。
あとは奥から笑い声とか怒鳴り声とか女の子の悲鳴みたいな声がヤンヤと聞こえてきて、それがどうやら一つの部屋から聞こえてきてると分かったのは、そのせんぱ~いという声のする部屋の前にさしかかった時だった。
7に続く
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プール男の柿の種研究所
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