4の続き
学校帰ろうと思って廊下に出ると先生に呼び止められた。
「○くん!あなた図書委員なのに全くやってないでしょ?」だと。
「ほえ?俺図書委員なの?」まったく身に覚えなし。マジいつ何処で決まったのか全く覚えてないわけ。
「なの?じゃないでしょ、ホームルームでちゃんと決めたじゃない。K子ちゃん一人でやってるのよ、今日はちゃんと残ってやりなさい!」
そう言われてもまったく身に覚えなく、そう言えば放送委員とか飼育委員とか決められてたっけとか思ったり、それって何時決めたんだっけ・・・とよくよく考えてみて、どうやら俺、ホームルームのとき友達とくっちゃべってて全く話を聞いてなかったらしいって事だけは何となく分かった。多分余ったのが図書委員なんだろうな・・・と、図書委員って夏休みとかも出なきゃいけなかったり不人気委員ぽかったから多分間違いない。K子は本好きだったから、苦にならないだろうけど・・・。
とにかく俺は分かりましたよ、と言ってしょうがなくトボトボと図書室へ赴いたというわけだ。
したらK子のやつが居て「あれ?どうしたの?」って言うんだ。やっぱK子も俺が図書委員ってこと忘れてるらしい。
「俺、図書委員なんだってさ」
「やだ・・・マジ?」と言って身い引いてんの。ムカついた。
そりゃ女の子に好かれるような事はあんまりしてこなかった事は事実だがそこまで引かれる覚えもないわけで・・・。
「何でそんなに避けんだよ」って聞いたわけ。
したら「妊娠しちゃう・・・」と言ったんだ?おいおいおいおい、今何つった?
「はぁ?」と思わず聞き返した。
「近づかないでよ、赤ちゃんできちゃうから」とか訳の分からない事言ってんの。
「なんだテメ」いい加減ムカついてきたので少し凄んでみる俺だった。
「あたし知ってんだからね」
「はぁ?」
「○ くんが浮気してるの知ってんだからね」ドッキ~ン心臓が止まりそうになったマジ。凍りついたように固まる俺。いつ?どこで?なんで分かった?えとえと・・・必○にK子が何で俺が○ちゃん以外の子に手をつけてるのを知ったのか考えてみた。んでも分からない、全然分からない。身に覚えがないわけ。
「な、な、何言ってんだよテメ・・・ふざけた事言ってんじゃねーぞ」
とカミカミしながら必○に凄んで見せるが動揺してるのは見え見えだったに違いない。
「まぁ、黙っててあげるけど、私に近づかないでよね」
「な、何を黙ってるって?」
「だから浮気してることだよ」
「ば、ばか言うなよな・・・・だ、だ、誰と・・・」
「りっちゃん」
「な、なんで、なんで知ってんだよ・・・」あっ言っちゃった・・・まさに語るに落ちるってやつ?
「○くん彼女が寝てる横でよく、あ~いう事できるよねぇ」
そこでピンときました。いくら鈍ちんな俺でもピンときました。
そうだ、青年の家で○ちゃんグループの部屋に忍び込んだとき、りっちゃんにハメちゃった時だ。間違いない。
「お、お前、あのとき、お、起きてたのかよ」
「起きてたよ~♪」だと。
「黙って見てたのかよ・・・」
「うん、覗くの大好きだもん♪すんごい刺激的だったよ♪ごちそうさまぁ」そうだ、K子は可愛い顔しちゃいるが黒猫マークの小説を学校に持ち込み読みふける変態エロ娘だったんだ。
「あ、あの時はそうだったけど、あれはあの時だけで・・・」
「うそだよぉ、裏庭でいつも何してるか知ってますぅ、あとトイレで妊娠させちゃいそうになったのも知ってますぅ」
え~?マジ~?どうやって覗いてたんだよ、こいつ・・・忍者みてーな奴だな・・・本当に気配消してやがった。ぜんぜん気づかなかったぞオイ。まぁビクビクはしてたが・・・。
「黙っててあげる代わりにさ、これからも覗かせてね♪いっち利害のいっち♪」
うるせ~エロ小説マニアが!さかしらに難しい言葉使うな!
「覗くのが好きなの?」
「うん、だ~いすき♪」あっけらかん。
「小説読んだり覗いたりしてねーで、お前もエッチすりゃいいじゃん」
こっち来い、K子、お前もこっち側に来い~。
「やだ、怖いもん」
「ほんとHするのは怖いの?」
「うん、覗いたり想像するだけのが良いなぁ今は・・・」
「気持ちいいけどな・・」
「うんりっちゃん気持ちよさそうだよねぇ、○ちゃんとのエッチも覗きたぁい、何処でしてるの?」
「してね~よ、あいつがさせる訳ねーだろバカ」
「うそうそ、初めてであんな上手なわけないじゃん、あのりっちゃんがすんなりエッチさせるなんて」
くそ~ここで嘘つき通しても無駄な気がしてきた・・・。
「他の奴のエッチとかも覗いたりしてんの?」
「うん、ラブホテルとかの前で入っていく人観察したりしてるよ」だと。お前凄すぎるよ。ある意味じっさいエッチしてる俺よりすごいよ。
「ああ、○○公園の駐車場って夜車ん中でエッチしてる人いるよな、俺高山達とロケット花火撃ち込んで追いかけられたことある」(これマジ話)
「え~?ほんとほんと?今度いってみるよ!ありがとう!」
「夜だぜ?9時とか10時とかだぜ?女の子一人で行けね~だろ」
「いくよ、男の子っぽい格好していくよ、絶対いくよ」
ムリお前じゃどんな男の子っぽい格好してもムリ。可愛すぎる。
「やめれ、何かあったら俺のせいになるだろ」
「やだ、いくよ」
「どうしてそんなに覗きたいんだよ」
「好きだから」単純明快なお答えありがとうございます。
「言わなきゃよかったなぁもぅ・・・」
「一緒に行こう・・・あっダメだ・・・妊娠させられちゃう・・・」
「うっせぇなぁ、どうせお前生理ねんだろう?」
「ああ!生理だってぇエッチ!」
「うっせ覗き変態、生理なきゃ妊娠しねんだぞ」
「何でないって決め付けるかなぁ」
「お前おっぱいペタンコじゃん」
「ひっどぉい!」
「じゃ、あんのかよ」
「ないよ」ガク・・・
「大丈夫、○ちゃんとりっちゃんで十分だから・・・心配すんなペタンコには興味ねぇから」
「うっさぁい!ペタンコ言うな!」
「行くときは絶対に俺に言えよ、痴漢に襲われても知らないぞ、お前みたいに覗きに来てる奴だって居るかもしれねーし、危ねえから絶対一人で行くなよ」
「そう言って、自分が痴漢の代わりに襲うつもりなんでしょぉ」
「ペタンコ、お前はも少しオッパイでかくなってから偉そうな事言え分かったか?」
「いいの?そんな偉そうな事言ってぇ、バラしちゃうよぉ」
「バラしたら覗けなくなるぞ」
「うっ」
「まぁ、○ちゃんのはともかくりっちゃんのは覗かせてやるからさ・・・黙っててくれよ、な?」
「ほんと?分かった!絶対に誰にもしゃべらないよ!」
しょうがない・・・これがギリギリの譲歩案だと思ったんだ。
「そう言えばさぁCABINってラブホテルあったの知ってる?」
「ああ高速の脇にあったやつだろ?潰れたんじゃなかったけ?」
「そうそう、あそこねぇ、今中学生のやり部屋になってるの知ってた?」
「知らない、潰れたのに入れるわけ?」
「そう、あそこ行きたいんだよねぇ・・・」
「いってエッチすんのか?」
「違うよぉ、覗くんだよぉ」
「変わった奴だなお前・・・」
「だれか一緒に行ってくれないかなぁ・・・」と言ってチラと俺を見る。
俺は隣の誰かを見るように視線を逸らした。
「おい!」と言って俺の頬をつっつくK子。
「何だよぉ・・・」
「お前、一緒に来い」
「やだよぉ、めっかったらブッ飛ばされるだけじゃ済まねえだろ、どうせヤンキー先輩ばっかだろうし、やば過ぎるって」
「大丈夫だよ遠巻きに見るだけだよ、入ってくとこだけ見るだけだよ」
「そんなの見て何が楽しいわけ?」
「浮気してるとこ黙っててあげるよ」
「しょうがねえなぁ・・・もう・・・」
翌日教室に入ると唐沢(モテ雄)が○ちゃんと何か楽しげに話してる・・・。
ドキンとした。
話すぐらい別に何でもないだろう、と思いつつ実際かなり動揺してた。
でも別に気にしてなんかねえよ、という風にして自分の席に着いたんだけど。
何なんだろうな、あの(別にぃ・・・好きにしゃべれば良いじゃん)みたいな素振りをとっさにしちゃうのは。
モテ雄は○ちゃんの前の席に座って後ろの○ちゃんとペチャクチャしゃべってたわけだけど、前の奴どかされちゃって可哀想だった。
思い返せば、もうその頃にはクラスの格付けみたいなのがあって上位者はそうやって他人の席に座って喋っていても、(そこどいてよ)と言えず、相手が居なくなるのを待つというような理不尽な順位格差のようなものが出来上がってた。
とにかく相沢君という農家の倅がどかされて所在なさげに突っ立ってるのが何だか不憫に思えて、二人の無神経ぶりにちょいムカついた。
が今冷静に考えれば当然そのムカつきに嫉妬の念が含まれていたのは否めない。
で、遠巻きにチラと見ると○ちゃんが「あっ○くんオハヨ♪、ごめん彼来ちゃったから後でね」って言われて、ようやくモテ雄は未練たらしく自分の席についた。
「またね♪」って再確認するように言いながら、俺の方をチラと見た奴の挑発的な目つきは今もって忘れられない。クソー殴りてえ・・・と思った。心底思った。
俺は席に着きながらも○ちゃんの言った「後でっとはどういう事だ、ああん?」と言ってやりたい気持ちが山々だったけど、大衆の面前で痴話げんかもないだろうと、そこはとりあえず我慢する事にしたわけ。
ムカつきながら先生が来るのを待ってたら、りっちゃんが俺の方を見てて、何か言いたげにしてる。
なに?って感じで首をかしげたら、りっちゃんは○ちゃんの方をチラと確認すると俺の席にそっと近寄って来て「○君、○ちゃんと別れたの?」って小声で言われた。
「え?何で?」
「だって、唐沢君と仲良くしてるから、別れたのかなぁって・・・」
「知らね、別れるって話はしてないけど、付き合うって話しもしてないし」と言って肩をすくめて見せた。が、多少なりとも動揺してたのは確かな事実だ。
気づくと唐沢が俺を見てた。(何でお前なんかが、りっちゃんと話してんだよ)みたいな顔してたのを覚えてる。正直、ちょっと鼻が高かったが、やはりりっちゃんが傍に居ると周りの野郎共もさりげなく
こっちを見てて、変な事しゃべれないなと思った。
「ふぅん、でも彼が居るのに随分だよねぇ、○ちゃん」とりっちゃん。
変な事しゃべれないと思ってた矢先に不覚にも俺はここで○ちゃんの秘密を漏らしちゃったんだ。
「舞い上がってんじゃね?モテ雄にコクられて」って言っちゃったんだ。
消防っていうのはどこか嘘を付ききれないところがあるね。
「ええ!?」とりっちゃん。素っ頓狂な声を出したわけ。
周りの男共がビックリしたぁ!とか、りっちゃんの気を少しでもひこうと過剰なリアクションをとってんの。
「ごめぇん」と、そいつ等にりっちゃんが謝ると「あんまりデカい声だすなよな」とか言いつつちょっとでも可愛い子ちゃんと会話ができて周りの男共にホンワカした雰囲気が漂った。
「今のなし!誰にも言わないで、お願い!」と言って俺は手を合わせた。(やっべぇ)
「うん言わない、でもそれなら尚のこと酷いね」と、りっちゃんが言ってチラと○ちゃんの方を見たら、○ちゃんが(何?)という感じでこっち見てて思わず二人で目を伏せた。(やっべぇ)
したら今度はりっちゃんの声聞きつけて「なになに・・・なに話してんのん?私も混ぜて」って野島が入ってきちゃたわけ。
関東人は気になってもプライバシーな会話には立ち入らないのが暗黙のマナーだが関西人は基本的にそういう事に頓着しないらしい。
「ええっと・・・」りっちゃん困り顔でチラと俺を見た。
「うっせぇな、俺が○ちゃんにフラれたの?って聞いてきたんだよ」と、ここまでは話してもいいかと思ってしょうがなく打ち明けた。
「ええ?、りっちゃん可愛い顔して、案外ストレートやなぁ」と言って「私もそれ聞きたいとこやってん」と言って俺を見た。
「そんなん俺じゃなくてあいつに聞けばいいだろ、俺は知らねえよ」
「てことは別れるとは言われてないんや?」
「大阪(野島のあだ名)ちゃん、そんなに突っ込んで聞いたら可哀想だよぉ」
周りの男どもが、うっせぇな、何そこで群がってんだよ、とかいかにも迷惑そうな表情で言いつつも加わる気まんまん、そわそわしてんの・・・。
物言い気な視線を俺に送ってきて一言でも俺が話しかけようものなら、それに便乗して加わろうとしてるのがミエミエだった。(絶対に話しかけんからな!)
「何でぇ?最初りっちゃんが聞こうとしてたんやないの、ええやん」野島も周囲の雰囲気を察してやや小さな声で言った。
チラとモテ雄がこっちを見てる。
モテ雄はさっきまでの敵意ある表情は消えうせて複雑な表情してこっち見てた。
いつもは自分の班の女の子と仲良く話すのが常のモテ雄にしては異例の事だ。逆に話しかけてもらえない取り巻き女子が所在無さげにして、モテ雄の視線を追いこっちをチラチラ見てた。
で、野島がチラと○ちゃんを見たら、まだジ・・・と、○ちゃんがこっちを見てて、さしもの野島も目を伏せた。
学年を束ねる○ちゃんの眼力に対抗できるのはせいぜいヒロコくらいのものだろう。
(○くん、何か変な事漏らしたんじゃないでしょうね)という目。
○ちゃんの表情は怒ると能面みたいに凍って見えてそれはそれは怖かった。
しょうがないから俺は○ちゃんを手招きしたわけ。
え・・・という空気が流れて、りっちゃんと野島が撤退しようか躊躇してる間にツカツカと○ちゃんが来た。オマケに背後にK子を携えて。
男共は気もそぞろ・・・モテ雄もこっちを見てるし・・・何より例のK子が付いて来たのが俺を緊張させた。可愛い子いっぱい集まってバンザーイ!なんて気持ちには当然なれるわけがない。
「なぁに?何こっちジロジロ見てるの?」と冷めた声で○ちゃんが言った。
「何で○ちゃんが唐沢と仲良く話してるのかこいつら気になるんだってさ」
「ちょっ・・・○くん!」とりっちゃん少し涙目。
「りっちゃぁぁん!」と○ちゃんがりっちゃんを一睨み。
でも口元は笑っているので俺も少し安心した。
とかく女はこの手の浮ついた話しが大好きなのである。もちろんそれを計算に入れての事だ。
「ごめん」ちりっちゃん、か細い声で謝った。
「アレ・・・もしかして、りっちゃん唐沢の事好きなの?」と○ちゃん。
「ちが!違うよぉ・・・そういうんじゃないもん」慌てて手をぶんぶん振って大袈裟に否定するりっちゃん。
「あ、赤くなってるで」追い討ちをかける野島。
「なってないなってない、大阪ちゃん!怒るよ、もぉ」ふと見るとモテ雄が聞き耳を立ててる。ちょっと嬉しそうな顔をしてるところを見ると聞こえてたらしい。
「りっちゃんは違うもんね~、他に好きな子いるんだもんね?」とK子。
K子~!お前ここでまさか言う気じゃね~だろうな!と大汗に焦った俺はギラっと渾身の力でガンを飛ばした。
しかしK子はフフンというような面持ちで全く取り合おうとせず。
この小悪魔め・・・クソ・・・やべ、マジ変な汗かいてきた・・・。
「うそ!だれだれだれ?好きな人できたの?りっちゃん?」と矢継ぎ早に○ちゃんがりっちゃんに聞いた。
シン・・・気づくと周りの男共が話すのを止めて聞き耳たててんの。お前等な・・・。ま、気持ちは分かるが・・・。
「もぉ!K子ちゃん!いないよ!いないもん!」また、りっちゃん涙目。
隣の和久井という坊主頭が、いないもん!とりっちゃんの真似してわざと気をひこうとしてからかった。
嫌われてもいい・・・相手してくれるだけでいい・・・そういう浮ついた意図が透けて見えて悲しくすらあったのを思い出す。当然スルーされたわけだが。
「べつに唐沢の事が気になったわけじゃないもんねぇ・・・なぁんて」と言いながらペロと舌を出すK子。
「何でK子ちゃん、りっちゃんの好きな子知ってるんや」と、意味深なK子の口ぶりに何やら真相を知ってる雰囲気を野島も嗅ぎ取ったようだ。こういう事ならもっとキツくお灸すえておくべきだったとつくづく後悔する俺だった。
「別にぃ、勘・・・かな・・・」とK子。俺、汗びっしょり。
りっちゃん黙って俯いたまま固まってしまった・・・。
「何やぁ・・・勘か・・・しょぉもな・・・、あれ、りっちゃんどないしたん?」
「K子はそういう話に持ってくの好きだもんねぇ、前っから」とまだ何も知らない○ちゃん呆れ顔。
「それより、大阪ちゃん(野島のあだ名)は何で、りっちゃんと○君の話気になったわけ、普段そんなに仲良かったっけ?」とK子。
「ええ?何でて面白そうな話ししてそうやなて・・・」
「○ちゃんが唐沢と付き合うのか気になったって事?」
「え、ま、まぁ、そうや・・・」
「○ちゃんが○君と別れるのか気になったんじゃなくて?」
「う゛っ」と、言ったきり野島も固まった。こいつまさか野島の事も知ってるんじゃ・・・。
「?」賢い○ちゃんも流石に意味分からず。ポカンとしてんの。
野島まで語るに落ちてしまった以上、K子の覗き趣味にトコトン付き合わされる予感がして背筋に悪寒が走る俺だった・・・。
とりあえず昼休みはりっちゃんとの恒例行事を一回お休みさせてもらって○ちゃんを例のトイレに呼び出した。5時間目は体育だったので体操服に着替えてからトイレに向かった。
どういうつもりなのか聞いてみるってりっちゃんに言ったら、喧嘩しちゃダメだよって心配された。
○ちゃんと一緒に歩くと、とにかく目立ちゃうから行き先を教えて俺が後からついていった。
K子に尾行されてるかもしれない事は当然計算済みだったが、まぁこの際聞かれたところで暴かれたら終わりなのは一緒だと開き直ることにした。
「なぁに?」と俺を見上げる○ちゃん、だいたい何を言うのか察してる表情だった。
「また後でねってどういう事だよ」
「ええ?、ああ、その事か・・・別にそんな深い意味ないよ」
「また後で俺の居ない時に話そうねってことだろ」
「ちがうちがうよ、考えすぎだよ」
「じゃ、何で俺きたら話やめて後でねって言ったんだよ」
「・・・それは・・・・えっと・・・」珍しく言葉に窮する○ちゃん。
それが尚のこと○ちゃんの心苦しさを物語ってるようでもあった。
○ちゃんはおもむろに後ろを向くと俺の手を取りギュッと引っ張って背中を密着させてきた。
「ごめんね」と珍しく素直に謝った。
薄い体操服越しに○ちゃんの背中の温もりが伝わってくんの。思わず毒気を抜かれそうになる俺。
「やっぱり唐沢が良いんだろ?」
○ちゃん俺の質問には応えず、俺の手を取った手でブルマを掴ませるとそのままズルズルとお尻の下まで擦り下ろした。
そして爪先立つと俺の股間に○ちゃんの白いお尻がペタ・・・と当たった。
「ねぇ、もぉその話はいいじゃない、しよ?」
○ちゃん、そう言うとクイクイと小さな屈伸運動を繰り返して俺の発情を促した。
怒っていようが何しようが、そうされれば男はどうしたって起ってしまうもの。
みるみる白い短パンの前が膨らんでいくのが分かるわけ。
こうなるとダメだね。顔が怒っててもチンコ起っちゃってるんじゃ説得力も威厳もあったもんじゃない。
「う・・・うっせ・・・まだ話は終わってな・・・うっ」
○ちゃん俺の手を体操服の胸の中にもってきて乳房を触らせた。
そして「ねぇ○くぅん、しよ」と言ってお尻をクイクイ動かして、直立したチンコを擦るように押し付けたわけ。
男の本能で自然にその手が○ちゃんの膨らみかけた乳房に力が入った。
「あん!○くぅん」という○ちゃんの甘ったるい声・・・。
「ちょ、ちょっと・・・待て・・・あふぅ・・・」
柔らかいお尻の肉が下腹部にぷにぷに当たって気持ちいい・・・。完全に気勢を削がれる俺だった。
「入れて」
そう言って便座カバーに手を着くとポニーテールがピョコンと跳ねた。
ネットリと濡れた○ちゃんのマ○コを見せられては、もはや俺は白旗をあげるしか術が無かった。
ま、まぁここまでさせてくれるって言ってるんだから許してやってもいいかな・・・みたいな。
俺は短パンを降ろしてギンギンに高まったチンコを取り出すと、○ちゃんが股の間から手を出してきて、俺はその手にチンコを乗せた。
○ちゃんはそれを掴むと手馴れた手つきで入り口にもっていくとヌッヌッヌッ・・・と自分で半ば辺りまで押し込んだ。便座カバーがギシギシ軋む音がする。
「ん、そ、そう一番奥に・・・入れて・・・くぅ!・・・あっあっ・・・ああ!!」
言われるがままに奥まで入てやると、○ちゃんは声を漏らして体を仰け反らせた。
「○ちゃん・・・気持ちいいよ・・・お、奥まで入って・・・すげ・・・きもちい・・・○ちゃん・・・」
「凄いよ・・・○くん・・・奥まで届いてるよ・・・○君のでいっぱいだよ・・・」
気持ちよくて奥で腰をかき回すとニッチャニッチャと湿った音がした。
「あっ!あっ!そ、それイイ・・・○くんそれ凄くイイよぉ・・・なかが熱くなってるよぉ・・・」
「うう・・・俺も・・・○ちゃんのなか・・・擦れてキモチイ・・・出ちゃいそぉ・・・」
もう俺は堪らなくなって○ちゃんの体にしがみついたわけ。
それが洗濯したばかりの洗剤の好い匂いがすんの。
「ハァン!奥がじんじんして溶けちゃいそぅだよぉ・・・あっ!あっ!・・・あん!」
○ちゃんの紺のブルマと白いショーツが中途半端な所で引っかかりプラプラしてる。
「で、出る・・・出る!○ちゃん!おっ・・・俺・・・精子・・・でる・・・」
俺は○ちゃんのうなじの辺りに顔をつけてハァハァ言いながら夢うつつで腰を振ってた。
○ちゃんもそれに応えてハァハァハァハァ・・・。二人で重なり密着しながらハァハァ合戦。
「いいよ・・・なかで出して・・・○くんの精子・・・」
そう言うと腰をしならせお尻を上に持ち上げ、従順に受け入れる体勢をとる○ちゃん。
俺は射精をしようと○ちゃんのくびれた腰を掴むと強く腰を振った。
肉の弾ける音が狭いトイレに意外なほど響いた。
「アッ!アッ!・・・もう私のなかトロトロだよぉ・・・はぁ・・・きて・・精子出してよぉ・・・」
本当にトロトロになった○ちゃんのあそこから俺のチンコがヌメヌメと胴身を光らせながら出たり入ったりを繰り返してるのが見えるわけ。
湿った粘膜が擦れてニュプププ・・・という泡立つような音がすんの。
「だっ出す!出すよ!○ちゃん!うっ・・・」
「あっ!あっ!ああ!」
ビュゥ!ビュビュゥ!
「あっ・・・ああっ・・・あ・・・」
ドクン!・・・・ドクドク・・・・・・・ドク・・・
「あ・・・あ・・・あ・・・」
トクン・・・トクン・・・トク・・・・
中ひっぱいに○ちゃんへの不満をぶちまけスッキリして最高に気持ちいい・・・。
俺は○ちゃんの背中にしがみつきながら心臓のトクトク音をウットリしながら聞いた。
「○くん、全部でた?」
「うん・・・」
「気持ちよかった?」
「うん・・・すげ気持ちよかった・・」
「あたしもだよ・・・まだあそこ痺れたみたいになってるんだよ・・・分かるかなぁ・・・」
「うん、ヒクヒクしてるの分かるよ」
「子宮がいっぱい精子欲しがってるみたい・・・ギュゥゥ・・・ってなってる」
一瞬、りっちゃんの事を思い出した。女って気持ちいいとそうなるんだ、みたいな。
「抜いてもいい・・・かな・・・」
「まって・・・まって・・・」そう言うと前にあるトイレットペーパーをカラカラ音をさせながら抜き取った。
「うん、もぉいいよ」と○ちゃん。
ズルリと力を失ったチンコを抜き取る俺。
○ちゃんはトイレットペーパーを股の間に挟み込んだ。
「溢れちゃうとまた前みたいに脚つたって流れてきちゃうからさぁ・・・」と言いながらゴシゴシ。
「ごめん」射精したあとはいつも何故だか申し訳ない気持ちになる。
「ううん、いいよ。それより分かってくれた?」
「え?」
「私のキ・モ・チ」と言って振り返ると○ちゃんにキスをされた。
呆然と立ち尽くす俺をよそに
「先グラウンド行ってるね、と言ってさっさとトイレを出て行ってしまった」
6に続く
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プール男の柿の種研究所
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