小6の時、社宅に住んでいた。



社宅には独身棟があって、昔は寮母さんまでいたが、その時はすでに廃止になっていた。



同級の女の子が1人いて、近所に同世代がいない者同士、よく遊んでいた。



 















ある日、独身棟の非常階段で遊んでいる時、鍵が開いているのに気付いた。



中を探検し、自分の部屋がなかった2人は、「ここはオレの部屋!ノリちゃんはこっち!」と秘密基地のように毎日遊んでいた。






部屋はたくさんあって、他の部屋を物色していると押入から段ボールいっぱいのエロ本を発見。



最初は恥ずかしさもあり、2人でエロ本を仮の自室に投げ合いをして遊んでいた。



いい加減疲れたのできちんとあったように戻し、そこを『エロ部屋』と名付けた。






しかし、オレは見たくてたまらなかった。



家に帰るふりをしてこっそり、エロ部屋に行った。



部屋には帰ったはずのノリちゃんがいた。



小さくうずくまってエロ本を見ていた。



意地悪なオレは、「何してるの!」と突然入って驚かせた。





ノリちゃんはビクッとなって赤い顔してあたふた。



オレは自分のことを棚に上げ、「ノリちゃんエローい!」とからかっていたら泣き出してしまった。



オレは謝って、一緒に見ようということにした。






初めは2人とも笑いながら見ていたが、エロ漫画のやらしさに言葉数が少なくなった。



電気のない薄暗い四畳半の畳部屋。



ジメっとしたインクの匂い。






ちんこが反応し始めたオレは変化を悟られまいとうつ伏せで寝転んだ。



畳にムニュっとしたらなんだか気持ちがいい。



セックスの意味も自慰も知らなかったオレは、「ノリちゃんもやってみて」と巻き込み、2人並んで畳に押し付けながら見ていた。



その時は射精もなく、暗くなって見えなくなったので続きは明日ということになった。






学校から一緒に帰ると周りがうるさいので違うルートで帰り、途中で合流。



帰っている時から2人とも興奮していた。



ランドセルを家に置き、すぐにエロ部屋に行った。



やはりノリちゃんはすでに来ていて小さくなって見ていた。



やはり意地悪なオレは、「何してるのぉ?」とお化けの真似をして入った。



ノリちゃんはビクッとはなったが笑顔。



2人で同じポーズをして鑑賞した。






数日通えば、あれだけ恥ずかしがっていたのも嘘のように、各自好きな本を広げて見ていた。



オレはディープキスの絵を見てふと疑問に思い、ノリちゃんに聞いた。






「舌で舌を、舐めるところで舐めるところを舐めると、どんな味がするんだろ?」






ノリちゃんは口の中でモゴモゴ舌を折って・・・。






「自分のでは味しないよね」






「当たり前じゃん。味したらご飯が美味しくなくなるじゃん」






「だけど、自分のではなかったら味するかも?」






子供ながらに変な空気になったのがわかった。



何か言わなければと焦るが言葉が出ない。



言いたいことはあるが言葉になって出ない。






「じゃあ舐めてみる?」






言葉にしたのはノリちゃんだった。



ノリちゃんが舌を尖らせて目いっぱい伸ばしている。



僕も精一杯舌を伸ばした。



ノリちゃんはじっと僕の舌を見ている。



ドキドキしながらペロっと舐めてみた。






「味はしない」






意外に大したことがなかった。



緊張が一気に解ける。






「味したよ!」






「いや、味しないよ!」






「えぇ?じゃあもう一回」






ペロっ、なんだかんだとペロっペロっ。



調子に乗って、(先だけだから味がしないのではないか?)と思い、舌先だけだったのが舌の横、裏と舐めてみる。






「うーん。するような、しないような」






じゃあと、口の中を舐めてみることになった。



卑怯な僕は口を開けて待った。



ノリちゃんは唇のすぐ裏横をペロっと舐めてきた。






「味しない」






僕はもう少し奥まで舐めてペロペロ。






「少しするよ」






舐め合っているうちにだんだん本物っぽくなる。



カチっと前歯が当たる。



2人は照れ笑いしながらも、気持ちがよくてやめられなくなっていた。






ノリちゃんの手がふいに僕の股間に当たる。



ビクッとなって腰が逃げる。



僕のちんこは正直に反応していた。



気付いたノリちゃんは、「ほんとに硬くなってる!」と騒ぎだした。



僕は焦って、「ちんこはこうなるのが普通なんだって。さっきどこかに書いてあった」と嘘をついた。



なんか自分だけこんなになって恥ずかしくなってしまい、「あ、そうだ!観たいテレビがあったんだ!」と逃げるように帰った。






次の日の朝、集合場所に向かう2人はギクシャクしている。






「今日も一緒に帰ろ。待ってるね」






思っていることを言ったのはやっぱりノリちゃんだった。



待ち合わせ場所である小さい酒屋の前にノリちゃんはいた。



とても嬉しかったくせに、外に置いてある雑誌売場を、「見てたろ!エロ!」とからかう。






引潮の海を通って帰る。



着くまで我慢できず、橋の下でペロペロ。



キスをしているという感覚はない。



あくまで舐め合っている感覚。



高揚感があった僕は(ムラムラしただけ)、早くエロ部屋に行きたくて、ノリちゃんをからかって走って逃げてみせた。



ノリちゃんは怒って追いかけてくる。



2人とも走る口実が欲しかっただけだった。



部屋に集合し、またエロ本を読む。



ペロペロしたいくせに黙って読む。






「今は味するかな?」






僕から言った。



ノリちゃんは黙って近づいてきた。






ペロペロ。



ペロペロ。






味なんかどうでもよかった。



ノリちゃんは僕のちんこに触れないように腰に手を回した。






「支えてた方がやりやすいね」






腰を支えながらペロペロ。



しばらくは帰りに橋の下でペロペロしてから部屋に行き、前半本を読んで後半ペロペロの日が続く。



ちんこが硬くなるのは当たり前。



それが普通になった頃だった。






(女はどうなるんだ?)






また疑問がでてきた。






<続く>