私は部長に命じられるまま逆の体勢で部長の顔を跨ぎ、全てを眼前に晒してしまいました。



いわゆるシックスナインの体勢です。



結婚前に経験はあったけど、夫とは一度もしたことのない事でした。



私は目の前に隆々と立っているペニスに自然と口をつけました。



その大きさは夫のモノと、それほど違いはありません。



でも硬さと、傘の張りは段違いでした。



硬く、そして重さを感じるペニス。






夫は私の陰部は舐めたがらないくせに、自分のペニスはしゃぶらせたがる人でした。



正直言って、そんな態度が好きになれませんでしたけど、いつも仕方なくフェラチオをしてあげていました。



でも今は違います。



部長のペニス・・・変な言い方ですが、(どうしても口に含みたい)って気持ちになっていたのです。






(ステキ・・・愛してる・・・ステキ・・・愛してる)






心の中でそんな事を考えながら、夢中になって部長のペニスに舌を絡め、唇を動かし続けました。



もちろん部長もシャワーを浴びてません。



男性の陰部の臭気が鼻を突きます。



女性ほどではないですけど、男性の陰部もやはり匂うものです。



でも、それさえも私にとっては興奮材料になっていました。



そして・・・。



いつもコロンの香りが漂う夫のペニスが、なんだか貧相に思えてしまいました。



私は部長のペニスに“オス”を感じ、自分も“メス”になっていきました。



ひとしきりお互いを口で愛し合った後、私は四つん這いの体勢を命じられ、後ろから部長が入ってきました。






「今日はちゃんと付けてるからね」






でも、スキン越しにも部長の逞しさは伝わります。



夫とのセックスでは・・・夫のペニスでは味わえない野性的なオスの逞しさ。



バックスタイルは屈辱的なものを感じて、それまではあまり好きではなかったのですが、この瞬間から私は“征服される悦び”を知ってしまいました。



淫らな言葉を無意識に発してしまう私・・・。






「これ・・・これぇ・・・これが欲しかったの・・・欲しかったの・・・ずっと・・・ぉぉっ!」






「あぁ、いいかい?感じる?」






「感じる!あぁ・・・ステキ・・・感じるぅっ!」






(女として生まれて本当に良かった)






・・・そんな思いが私を貫きます。






「今度は上になってごらん・・・」






部長はペニスを引き抜き、仰向けに。



私は自分でそれを入り口に宛てがい、腰を下ろしました。






「あぁぁうううぅっ!」






腰の骨に電流が走るような快感が上になった時に来ました。



もう本当に夢中です。



それでいながら夫のペニスとの比較をしてる自分もいました。



部長が喜びそうな台詞・・・。






「あぁ、主人のとは全然違う・・・比べ物にならない・・・部長の方がずっとステキ!」






そんな事も何度も言っていました。



事実だから仕方ありません。



やがて私が何度かの絶頂を迎えた時、部長も果てました。



そのまま眠ってしまいたい衝動に駆られましたが、部長の部屋で一緒にシャワーを浴び、化粧を整えて帰宅しました。






自宅に入るときは罪悪感でいっぱいでした。



さっきまでの幸福感が転じて、一気に罪悪感になって襲ってきました。






(シャンプーの香りでバレないだろうか?)






そんな事も考えました。



意を決してドアを開けると、もう夫は眠っていました。



リビングのテーブルには1人で飲んだ缶ビールと、カップ麺が残っていました。






(ごめんなさい・・・あなた・・・ごめんなさい・・・私・・・浮気してきました)






涙が溢れ、リビングでしばらく私はうずくまっていました。



しかし・・・それだけの罪悪感に苛まれながらも・・・でも、私の身体は・・・。



・・・部長を求めていたのです。






心の片隅で夫に対する罪悪感を抱えながらも、私と部長の関係は続いていました。



2人が愛し合うのは主に部長が1人暮らしをしているマンションです。



毎週木曜日は夫が本社へ行き、帰りが遅く、時には泊まってくることもあったので、その日は私と部長の愛し合う日になっていました。



部長の部屋ではアダルトビデオもよく観ました。






人妻モノ。



SMモノ。






どれもこれも少し嫌悪感を感じるぐらいで、そんなに興奮するようなものではありませんでした。



ところが・・・その日見た“痴女”というジャンルは違いました。



なんていうか、私の心の琴線に触れるものがあったようです。






リビングの床に置かれたテレビ。



私は食い入るように観ていました。



画面には年下の男性を誘惑し、その身体をオモチャにしている女性の姿。



セックスは男性が女性を翻弄する行為・・・。



そう信じていた私の概念は崩れ、異常な興奮をもたらしてきました。



私の鼓動は高鳴り、呼吸は荒くなり、その表情の変化を見つけた部長は、床に座って見ていた私を後ろから抱き締めてきました。



服の上から乳首を探り当てられ、私の呼吸はさらに荒くなります。






「へぇー・・・意外だね、こういうのが好きなんだ?」






「好きっていうか・・・あぁ・・・何だか・・・」






「ふーん、いいんだよ・・・もっと興奮して」






部長は私の右手を取ると、スカートの中へ導いてきました。






「さぁ、正直になってごらん」






私の指を下着の上から陰部に押し当てました。






「そんな・・・だめ・・・です」






「いいから・・・素直に・・・ね」






耳元で優しく言われ、私は下着の上から自分の指を使って恥ずかしい行為を始めてしまいました。



部長の手が添えられたまま私は指を動かしました。



指先には熱い湿り気を感じます。






「はぁ・・・あ・・・んっ・・・はぁはぁ」






画面では女性が全裸で男性の顔に大きく足を開いて跨がり、「お舐め!」なんて命令しています。






「そう・・・正直に感じていいんだよ」






「はぁ・・・はぁ・・・」






「君だったら、どんな子をオモチャにしてみたい?」






咄嗟に私の脳裏に浮かんだのは・・・。






「こ、高校生・・・可愛い子」






「ふぅん、いやらしいなぁ・・・人妻が高校生をオモチャにするんだ?」






「あぁ・・・いや・・・あぁ」






指はさらに激しく・・・湿り気の上から擦り続けます。






「何も知らない純粋なボウヤの顔にあんな風に跨がるの?」






「そ、そう・・・です・・・あぁ・・・ぁ」






「でもさ・・・」と、その時、部長は私の手を掴んで、指先を私の鼻へ持ってきました。






「こんな匂い・・・高校生が嗅いだら・・・驚くんじゃない?」






ツーンと、いやらしい臭気が鼻に付き、私は顔を背けました。






「だめだよ、嗅いでごらん、自分の匂いだろ?」






仕方なく私は目を閉じて、自分のメスの匂いを嗅ぎました。



ちょっと甘さのある、でもはっきり言ってキツイ刺激臭。



ブルーチーズに生魚を足したような臭気。



自分の匂いとは言え、こんなに恥ずかしいものはありません。



しかし部長はさらに、「ほら・・・舐めてごらん」と言ったのです。






「あぁ、そんな・・・」






「だめ、味わってごらん。僕が夢中になってる君の味だよ」






私は思い切り目を閉じ、指をしゃぶりました。






(・・・塩辛い・・・これが自分の味?なんで辛いの?オシッコの塩気?・・・)






色々な思いが頭の中で交錯しているうち、私はなぜか夢中で舐めていました。






「いやらしいなぁ・・・でも、すごく好きだよ」






そのまま私は四つん這いにされ、下着を脱がされ、後から部長の唇が陰部を舐め始めました。



空中に浮き上がるんじゃないかと思ったほどの快感でした。



部長の舌はピチャピチャ音を立て、陰部から肛門まで丁寧に愛してくれます。






(・・・あの塩辛さを部長も味わってるの?あぁ恥ずかしい・・・オシッコの味なのに・・・)






そんな思いが脳裏をよぎり、でも、それがより興奮を高めました。



やがて唇が陰部から離れた次の瞬間。






「うっ!」






私は目を見開き、仰け反りました。



予想もしなかった突然の挿入でした。



後ろから動物のように部長が入ってきました。



まだ私は裸にもなっていません。






「きゃぁあああああああああ!」






悲鳴に近い声・・・、(もしかして近所に聞こえたかも・・・?)と思うほど叫びました。



でもそれは間違いなく喜びの声です。



ペニスが私の中で動く。



奥の一番良いところに当たった時は、ズギューンッ!と、内臓から頭まで響くような衝撃。



それが後退する時は、モゾモゾと内側の壁を掻き毟られるような感覚。



時には入り口付近で、浅く浅く焦らすように動き、また突然ズギューンッ!



この繰り返し・・・。



私は夢中で仰け反り、口元からはヨダレさえ垂らすほどでした。



何度も何度も私は絶頂に達し、気が遠くなるほどでした。



やがて私が充分満足したのを確かめると、部長はペニスを引き抜き、私の目の前に持ってきました。






「して・・・口で仕上げて・・・」






部長の要求に応え、私はまだまだ乱暴なぐらいに張りつめているペニスを含みました。



男性はよくフェラチオの擬音を、「チュパチュパ」とか「ジュポジュポ」とか言うようですが、実際にしている女性の立場から言うと・・・。






「んぬっちゅ」






そして連続音は、「ぬっちゅ、ぬっちゅ」って感じの擬音です。



カタカナよりも平仮名。



粘り気のある柔らかい擬音です。



口に入れた瞬間は、「ん」。



それを唇で包んだ瞬間が、「ぬ」。



すぅーっと唇を滑らせる時は、「っ」。



そして傘の部分に来た辺りで、「ちゅ」。



舌を動かせば、「れろ、れろ」。



こうして書いていても、いやらしい気分になります。






愛しい部長のペニスに私は、「んぬっちゅ、ぬっちゅ、れろ、れろ、ぬっちゅ」を続けます。



部長の喘ぐような声が聞こえると、私はさっきの映像の主人公になったような気分でした。






(・・・この人を征服している)






・・・そんな気分です。






「ぬっちゅ、ぬっちゅ、れろ。れろ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、れろ、れろ」






やがて部長の体が軽く痙攣したようにビクッ!と動き・・・私の口の中に熱い液体が迸りました。






部長と部屋で愛し合うようになって、私は色々な刺激を教えられました。



チャットセックスなんてのも楽しみました。



私が痴女的なプレイを好む要素があるのを知った部長は、『イメージチャット』というサイトを開き、年下の男性との文字だけのイメージプレイをするように命じました。



大学生の頃に小説同好会みたいな所で作家ごっこを楽しんでいた私は、これにハマりました。



最初は部長に言われた台詞を書き込んでいたのですが、すぐに自分でも信じられないぐらいいやらしい言葉を、テンポ良く書き込めるようになりました。






「ほらボウヤ、おねえさんの大事なところ・・・もう濡れてるわよ」






「あぁ、見たい、見たいよう」






「ほーら、お顔に座ってあげるわ」






こんな文字の会話を楽しみつつ、部長の指で刺激される・・・興奮しました。



また、イメージの世界ですから、色々な女性を演じてみました。



時には実年齢よりもずっと上のおばさんとか、逆に女子大生とか。



これも“変身願望”みたいなのが満たされる思いで、楽しいものです。



今でもイメージチャットでは色々な女性を演じて、よく遊んでいます。






このイメージチャットに慣れてきた頃、今度はテレホンセックスにも挑戦しました。



部長と全裸で抱き合いながら、ツーショットダイヤルに電話します。



部長の部屋の電話は受話器を上げずに会話ができるので内容は筒抜けです。



相手の方には申し訳ありませんが、会話を聞かれることにより、より興奮しました。



テレホンセックスでも、私は痴女です。






「どう、おねえさんの陰毛・・・凄く濃いでしょ・・・見て」






「あぁ・・・僕のおねえさん、大好き、旦那さんが羨ましい」






「バカね・・・うちの人よりも貴方の方がずっとステキよ・・・あぁ・・・して・・・お願い」






部長の気配を相手に悟られないようにしながら、若い男性とのテレホンセックスを楽しみます。



正直、自分の中に、こんないやらしい人格があったとは思ってもみませんでした。



部長は部長で、若い男性とのテレホンセックスに燃えている私に嫉妬して、より濃厚な愛撫を仕掛けてきます。



私も、夫を裏切っているにも関わらず、さらに部長以外の男性と浮気をしている気分で、不謹慎な背徳感から異常に興奮します。






こうして私と部長のセックスは、よりディープな部分へと入り込んでいき、気が付けば私は、夫との生活が凄くつまらないものに感じていくようになったのでした。



部長とのセックスを経験した私は、確実に自分が変化しているのに気付きました。



夫が求めてきても、なんとなく断ってしまうのです。



でも、これじゃいけない・・・と、仕方なく3回に1回ぐらいは応じていました。



もちろんそれなりの快感も絶頂感もありました。






一度、夫が・・・。






「お前・・・なんかエッチの時に凄い顔するようになったな」






なんて言ってきた時には心臓を鷲掴みされた思いでした。



なぜなら、部長との関係が3ヶ月ほど経ち、夏頃にはもう週に1回は体を重ねる生活・・・浮気を続けていたからです。



表情も変化していたのでしょう。



確実に夫との行為よりも回数は多かったです。






さて、部長は自分を、「匂いフェチ」だと言っていました。



女性の体臭・・・特に腋の下や陰部の臭気に興奮してしまうようです。



でも、それは実は私も同じようなところがあったのです。






高校生の頃、バスケ部のマネージャーだった私は、憧れのキャプテンの汗の匂いが漂ってくると、なんとなく気怠いような、下半身がムズムズするような感覚を感じてました。



今にして思えば、私も匂いフェチだったのでしょう。



そしてそれは潔癖な夫には、決して求められないものでした。






<続く>