26歳、結婚2年目です。



仕事が忙しくて新婚旅行にも行けなかったので、温泉旅行に行ってきました。



泊まったのは結婚前にも夫と何度か行ったことのあるお気に入りの旅館で、ご飯が美味しいのと、周りに何もないのが私好みでした。



お風呂が何種類かあり、普通に男湯、女湯、そして貸切露天風呂(鍵を掛けれるタイプ)、誰でも入れる混浴露天風呂です。






夕飯を食べ、貸切露天風呂に夫と入り、昔の思い出話に浸りながら夫婦水入らずを満喫をしてました。



夕食を食べ過ぎたせいか、急に夫のお腹が痛くなり、私も一緒にお風呂からあがることにしました。



部屋のトイレに急ぐ夫。



私は女風呂に寄ってから帰ろうと思い、途中で夫と別れました。






脱衣所で浴衣を脱いでいると、女湯の中からおばさま達の高笑いが聞こえました。



少し興をそがれた私は、脱ぎかけの浴衣を着直して、部屋に戻ろうと女湯を後にしました。



廊下を歩いていると混浴露天風呂ののれんが見えました。



昔、夫と一緒に、夜中に恐る恐る入ったことがありますが、何を思ったのか興味本位で中を覗いてみました。



脱衣所には服はなく、中は無人のようでした。



少しお酒も飲んでいて開放的になっていたのでしょうか、少しだけ入ってみようと思いました。






浴衣を脱いで入ると中には誰もおらず、遠くにさっきのおばさま達の笑い声が聞こえてくるぐらいで、とても静かでした。



露天風呂の底は割りと浅く、普通に座っても胸が隠れるかどうかのお湯の量でした。



夜空を眺めながら、だんだんそこが混浴であることも忘れてくつろいだ気分になっていると、突如、男性側の脱衣所に人の気配がしました。



私は慌ててタオルを手にとると、胸を隠すように持ちました。








入ってきたのは30代前半ぐらいの男性でした。



私はすぐに出ようとも考えましたが、ちょっと失礼かと思い、そのまま湯船に浸かっていました。



ちらっと見ただけでしたが、男性は引き締まった感じの体で、顔も掘りが深くて男前だと思いました。



男性は、前をタオルで隠そうともせずに湯船に入ってくると、私の近くに腰掛けました。



(露天風呂はそんなに広くないので、どこに座っても近いのですが・・・)






湯気で煙っていて、そこで初めて男性は私に気づいたようでした。



急に男性はすまなさそうな態度になって、逆に私は申し訳ない気持ちになり、「すみません、すぐに出ますので・・・」と声をかけました。






男性が「いえいえ、僕こそすぐに出ていきますので・・・」と、さらに小さくなって答えるので、「私のことは気にせずくつろいで下さい」と言うと少し微笑が漏れました。






男性は緊張が少しとれたのか、「おひとりですか?」と話し掛けてきました。



私は「夫と一緒です」と答えようとしていたのですが、なぜか「はい、1人なんです」と答えていました。






「僕は彼女と来たんですけどね、疲れたのか先に寝ちゃいました」






夫への罪悪感で少し心が痛みながらも、私は男性とぽつりぽつり会話を交わしていました。



男性は言葉の端々に、「こんな素敵な人が1人なんて勿体無い」とか「僕なら放っておかない」とか、下心見え見えのお世辞を言うのですが、不思議と嫌な感じはせず、いつしか私達はぴったりと横に座って話していました。






(ちょっとヤバいムードかも・・・)






そう思っていると、女性側の脱衣所のドアが開く音がしました。



私も彼も、ぱっと微妙な距離を空け、とっさに他人のふりをしました。



入ってきたのは、さっき女湯にいたおばさま達でした。



私はふっとため息をつき、「出ましょうか」と言いました。



私達は湯船から出て、男女それぞれの脱衣所に入りました。






(周りから見たら、絶対にカップルだと思われてるんだろなぁ)って考えると、ちょっと気まずい感じになりました。






男性と顔を合わせないように、あえてゆっくり着替えて脱衣所から出たつもりでしたが、彼はお風呂の前で待っていました。



そして私を見つけると照れくさそうに、「もう少しお話しませんか?」と言いました。



少しドキっとしましたが、夫のことも心配だったので、「一度部屋に戻ってからでもいいですか?」と言いました。



彼とは5分後に1階の談話室で待ち合わせをして、部屋に戻りました。






(夫が起きていたら行かないでおこう)






夫は布団で眠っていました。



私の気配で目を覚まし、「◯◯は本当にお風呂が好きだなぁ」と言うと、また目を閉じてしまいました。



私の心は決まりました。



少しだけ化粧をして、浴衣のままで待ち合わせ場所に行きました。



彼は私を見つけると、「もう来てくれないかと思った」と、とても嬉しそうにしてくれました。






「彼女さんは大丈夫ですか?」






「はい、お酒を飲みすぎたみたいで、ぐっすりです。でも、ここだと見つかっちゃうかもしれないですね」






私がクスっと笑うと、「じゃあもう一度、お風呂でもどうですか?」と言い、彼は貸切露天風呂の鍵を借りてきたことを告げました。






(知らない男性とお風呂・・・)






そのことが、なぜか妙に気分を高揚させました。



私は頷くと彼の後について貸切露天風呂に行きました。






脱衣所に入ると、彼は鍵を掛けました。



脱衣所は男女分かれておらず、一つだけ。



先程夫と来たときには気にもしなかったのですが、男女一緒の脱衣所、狭い檜のお風呂、色んなことが私を恥ずかしくさせました。



でも、その場を白けさせないように気にしていない素振りで浴衣を脱ぎ(幸い脱衣所は薄暗かったので)、檜のお風呂に入りました。






彼は私の横にくっつくようにして入ると、「何かドキドキしますね」と言いました。






彼が私の手を引いて促しました。



彼の足と足の間に私が座るような格好で、後ろから抱き締められるようにギュっとされてしまいました。



私は、(もう抵抗できない)と思いました。



彼は私の首にキスをし、肩、背中、そして私に横を向かせると私の唇にキスをしました。



私はそのキスに・・・結婚しているのに、そのキスに合わせて舌を絡めてしまいました。



背中には彼の硬くなったアレが当たっています。



今思い出しても恥ずかしいのですが、私は彼に全身を愛撫され、その度に我慢できずに声を出してしまいました。






「彼女さんに怒られちゃいますよ・・・」






「奥さんも・・・旦那さんに怒られちゃうんじゃないですか?」






彼にはすでにバレていたのです。



私が1人じゃないことが。



それでも誘った彼。



そして、彼について行った私・・・。






私は彼の方に向き直ってアソコを掴み、激しく上下に動かしました。



彼は同じように私の敏感な部分に手を当てると、上下に擦りました。



周りは静かですが、私たちの手の動きに合わせて、お湯が跳ねる音と、それに混じって私の喘ぎ声が響いていたと思います。



私は頭が真っ白になり、そのまま彼にもたれるようにしてイッてしまいました。






「もっと気持ちよくしてもらえませんか?」






彼の耳元でそう囁くと、彼は腰の位置をずらし、カチカチになったアレを私の中に挿入しました。



私は我を忘れるようにわざと大きく激しく腰を振り、何度も何度も乱れて、イッてしまいました。



夫とのセックスでは1回イケれば良い方なのですが、その日は何度も果ててしまい、その度に頭が真っ白になりました。



彼のアソコは硬く、何度も何度も奥まで突き刺さってきました。



四つん這いになって後ろからされたときは、気を失いそうになってしまいました。



最後は、私のお尻から背中にかけて大量に精液を放出されました。



その後は照れくさい感じでイチャイチャして、少し名残惜しい感じで部屋に戻りました。






次の日の朝。



何となく夫と目を合わせにくく、無言のまま朝食の広間に行きました。



夜は部屋食ですので、そこで初めて顔を合わせる宿泊客がほとんどです。



見渡すと、ちょうど彼も朝食に来ていました。



向かいに私と同じぐらい小柄な女性が座っていましたが、この人が彼女さんなのでしょう。



顔は見えませんでしたが、彼に楽しそうに話し掛けているのがわかりました。



私は何となくその場の状況に耐え切れなくなり、少し頭を冷やすために、お手洗いに行くことを告げて席を立ちました。



お手洗いで顔を洗い、深呼吸をして、昨日のことを忘れようと頭を振りました。






ドアを開けると彼が立っていました。



彼は私の手を掴むと自分の方に引き寄せ、唇を重ねてきました。



私はびっくりしましたが、すぐに体が溶けたようになり、抵抗できませんでした。



広間とトイレの間は10メートルもありません。



襖の向こうでは、夫も彼女も、私たちの帰りを待っています。






(ごめんなさい、ごめんなさい・・・)






10回ぐらい心の中で唱えましたが、心地よい高揚感に身を委ねました。



唇を離すと耳元で、「また会えるかな?」と言われたのでコクンと頷きました。



彼は連絡先を書いたメモを私に渡し、朝食の広間に戻っていきました。






家に戻り、何度も電話しようと思いましたが、彼との関係にハマってしまうことが怖くて、まだ電話できていません。