傷も段々癒えてきたので初投下。






私:大学生、21歳、就職活動中



Y:彼氏、サラリーマン25歳、一人暮らし



M:Yの女友達18歳






去年の4月。



就職活動で毎日面接、試験でなかなか時間が作れず、Yが「会いたい」って言っても、私はその時、自分の将来のため・・って我慢させていた。



久しぶりにYの部屋に行ったとき、何か微妙な違和感。



ピンクの皮むき器やキティちゃんのマグカップ。



こんな私の趣味じゃないもの、置いてなかった。



でも、その時は特に聞かず「泊まっていって」っていう彼の誘いを「明日も面接早いから~」と言って聞き流し帰宅。






当時、私とYは同じ機種の携帯を使っていた。



お互いストラップもつけてなくて、色も一緒だったから間違えて持って帰ってしまった。



全く気づかなかった私。






家に帰ってしばらくするとYから電話。






「携帯間違ってるよ!」






かなり慌てた声。



その時点で夜中の1時くらい。






「ごめん、明日の朝イチで届けるわ~」と言ったら、激怒し始めるY。






「今から朝まで仕事の電話が入ったらどうすんだよ!今からもってこい。タクシー代は払うから」との事。






怪しいな・・・って思った。






今まで4年付き合ってきて、初めて携帯電話の中のメールを見てしまった。



メールボックスにはにはMという子からギャル文字いっぱいのメールがたくさん。






『Y君、きのうゎ泊めてくれてぁりがとぉ☆』みたいな。






体が冷たくなっていって、指先が震えた。



でも、自分が就職活動していて、あまり構ってなかったからしょうがないのかもしれない。



・・・って、妙に冷静だった。






その日、タクシーでYの家へ行き携帯を手渡す。



何も言うまいって思ってたけど、やっぱり許せなくて・・・。






「その皮むき器とかマグカップはMさんの?」って聞いてしまった。






慌てるY。






そして「携帯見たんか?最低だな!!」の一言。






お互い、プライバシーは大事だから携帯は絶対見ないって言い合っていた二人。



約束を破ったのは私だから、そこは素直に悪いなって思った。






「もうMとは会わないから」






彼の言葉を信じて、また家に帰った。






数日後、珍しく時間があいたので午後2時ごろYの部屋へ。



合鍵を持っていたから、掃除とか洗濯しようと思って。



Yは仕事中だろうからいないと思うけど、それでも何もしないよりいいかと思った。






ベッドカバーが古かったから、ロフトで気に入ったベッドカバーを購入して、Yの家へ。






鍵を回したら、鍵が閉まった。






(?????????・・・鍵のかけ忘れ?)






もう一度鍵を開ける。






すると、誰もいないはずの部屋からシャワーの音と鼻歌。



足元を見ると、華奢なゴールドのミュールが置いてあった。






お風呂場のドア、開けちゃおうかと思ったけど、それは可哀想だから部屋でベッドカバーを替えながら心を落ち着かせていた。



多分今シャワーを浴びている子はMって子なんだろうな。



冷静に、部屋を見渡すと彼女の私物と思われる物がたくさんあった。






(普通なら気づくんだろうな~。)






自分にいかに余裕がなかったのか・・・涙が出てきた。






Mがバスタオル1枚の格好でお風呂場から出てきて、部屋で座ってる私を見て凍りついたような顔をしていた。






若い・・・って、当時21歳の私が思うほど若かった。



10代後半?高校生だよね?ってかんじ。






「誰ですか・・?」






強張った表情で必★に搾り出したMの震えた声。






「Yの彼女です。とりあえず洋服着てください。話しにくいから」






同じく必★で冷静を装った私の声。



Mはその場で泣き崩れて、突然謝り出した。






「ごめんなさい、Y君に彼女がいるの知ってた。でも私が勝手に好きで、部屋に来ていただけだから。Y君を許してあげて」






そんなこと言ってたかな。






「申し訳ないけど、また来てねって言ってあげられない。Yが悪い」






それだけしか私は言えなかった。






約束を破ったY。



こんな幼い女の子にこんな台詞言わせて何考えてるんだろう。



初めて怒りを実感した。






Yの携帯にかけても、仕事中は出ないってわかってるから会社に電話して「いまMさんと会った。さようなら」とだけ言った。






「定時で帰るから、待ってて。話し合おう」






いまさら何を話せばいいのかわからないけど、このままでは収まりつかないからとりあえずYの帰宅を待つことに。






「Mとは友達で、泊まりにきたことはあるけど絶対セックスはしてない」とか、



「お前が就職活動ばっかりで淋しかった」とか、



「地方から出てきてるから、友達が欲しかった」とか、






・・・そんなのばっかり。






一度やってみたかった、ビンタをお見舞いし、ついでにビールを頭からぶっ掛けて「もう顔、見たくない。別れるわ」って言って、部屋を出た。






好きだったから涙も出たけど、別れてよかったと思う。






大した話でもなく、長くてすいませんでした。






後日談。



Yからは毎日のように「会いたい、話し合おう」っていう電話とメール。



もちろん無視し続けていたんだけど、YがMに「お前のせいで彼女(私)と別れた」みたいなことを言ったらしく、Mから私に電話が。



Mもかなりショックを受けていたみたいなので、Mと私の二人で会って話すことにした。






結局、Yはしてないって言ってたけど、Mの話によるとYは「彼女のことは好きだけど、放ったかれてるしあっちも浮気してると思うから」とか言って部屋に誘い、やりまくってたらしい・・。



ほぼ毎日。






1年くらい経つのに、未だにメールがくる。



『彼氏ができて今すごく幸せ!』っていうメールを、彼氏が出来たときにして以来してない。



Mも、Yには見切りをつけて今は別の男と付き合っていて幸せそう。






4年間なんだったんだろう・・・。