の続き
残念な兄編
数日後
男の部屋
男「女さんは大学に行っちゃったし、ひまだなぁ」
兄『やぁ、男、また来たよ』パァ
男「!!兄さん!成仏したんじゃないんですか!」
兄『うん、女ちゃんにも最後のお別れが出来たし、思い残すことはないと思ってたんだけどね』
男「兄さん、僕の感動を返してください!!女さんの居る時に絶対に来ないでくださいね!!
折角の感動が台無しになっちゃいますから!!」
兄『わかってるって。あと思い残すことって言ったらあれしかないのかなぁ』
男「兄さん、僕はなんだかとっても厭な予感がするんですけど」
兄『うん、やっぱりあれかな?エロ研のことだね』
男「兄さん、兄さんの頭の中はもうエロ研のことしか残ってないんですか?」
兄『うん、だって私もう○んじゃったし、他にやることないもん』
男「とにかく、兄さんのご期待には添えられません。帰ってください!」
兄『えー?いいじゃないか?私の最後の頼みなんだからさぁ』
男「兄さん、ほんっとうにろくでもない未練ですよ!!」
兄『うん、今の私にとっては○活問題なのだ』
男「兄さん、あなたはもう○んでます。とっくに!!」
兄『あ、いい事思いついた!!』
男「絶対ろくでもないこと考えましたよ。今の兄さんは」
兄『大学に行こう♪』
男「はい、やっぱりね。僕が引き受けないから、他の学生を探すつもりなんですね?」
兄『うん、男がこんなに薄情な子だったなんてね。残念だよ』
男「兄さん、今の兄さんの方が何百倍も残念ですよ!!」
大学
兄『どこかに有望な人材がいないかなぁ?』
男「あぁ、兄さんの所為で残念な人が増えてしまう………」
兄『うん、懐かしいなぁ、ここに来るのも何年振りだろう……』
男「兄さん、兄さんが亡くなってからまだ一年も過ぎてませんよ」
兄『おっ有望な人材を発見!!』
男「まずい!!兄さんの審美眼は本物だ!!確実にスカウトされてしまう!!」
兄『うん、すごくいいねぇ。彼なら私以上のエロマスターになれるかもしれない』
男「まってください!兄さん、ほんとにやめて!!」スカ
兄『はっはっはっ!男よ、私はもう○んでるんだから捕まえられるとでも思ったのか!!』
男「兄さんの阿呆おぉぉぉぉおお!!!!」
兄『ねぇねぇ君?エロとか興味ある?』
友「ありまくりデス!!なんすかーー!?」
兄『そうかそうか、エロ研って聞いたことない?』
友「エロ研!!!?あの有名な!!!」
兄『実はねぇ……………………』
男「………………………………」
男「………あいつなら…………」
男「ま、いっか」
男の部屋
ガチャ
男「ただいま………」
女「あ、おかえりー♪」
女「あれ、男君?元気ないぞぉ?どしたの?」
男「兄さんは………遠くへ旅立ってしまった………」
女「?」
男「女さん、僕の兄さんはもうあなただけです………」
女「うん、あたしは男君のお兄ちゃん♪そして彼女だぞー♪」
男「はぁ、美しい思い出ってなんなんでしょうね………」ボソ
女「男君、今日はカレーだぞー。お兄ちゃん頑張るぞー♪」
男「兄さんは本当に素晴らしい人でした………」
女「ふーんふふーん♪」
男「………………思い出の中の兄さんですけどね」
残念な兄編おわり
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