私が地元のたくさんの人に裸を見られてしまった時の話をします。






私が高校1年のとき、地区の子供会で水泳大会がありました。



参加者は、原則的に地区の小学生、中学生とその両親でした。



私は高校生ですから参加しなくてもいいのですが、中学1年の弟が風邪で出場できなくなったため、参加することになりました。






高校では水泳部でしたが、泳ぎが上手くないのに競泳用は恥ずかしいため、前日に新しいのを買ってもらいました。



ツーピースの水着です。



ビキニではなく、至って地味で、おヘソが覗く感じの物でした。



着替えがしやすいようにツーピースにしたのです。






そして翌日、地元の中学校のプールで水泳大会が行われました。



私が弟の代わりに出場するのは、『ずぶ濡れ競争』というものです。



ジャージの上下を着て、リレー形式で4人が25メートルずつ泳ぐものです。



最後に締めとなるメドレーリレーを残して、『ずぶ濡れ競争』が始まりました。



私は赤チームの3番手でした。



笛が鳴り、1番手がスタートしました。



他のチームは小学生高学年か中学生なのに、うちのチームだけ小学1年生の男の子でした。






着衣で泳いだことのある人だと判ると思いますが、実はこれはものすごく大変なのです。



ジャージが水を含み重くなり、腕を掻くにも腕が上がらず、空気の塊が背中を膨らませ、ろくに泳げません。





他のチームは何とか前進するものの、この小学生1年生だけはなかなか前に進みません。



それでも頑張りましたが、途中から泳ぐのを諦めて歩きました。



そしてやっと到着しました。



しかし今度は濡れたジャージを脱がなくてはなりません。



上は何とか脱げたのですが、下は紐を結んでしまったらしくモタモタしていました。



そこで慌てた次に泳ぐ中学生の女の子が強引にズボンを引っ張って脱がしまいました。



すると、ジャージのズボンと一緒に男の子の水泳パンツが脱げてしまったのです。



もうプールサイドでは大爆笑の渦でした。



恐らくこの水泳大会の中で一番歓声が上がったと思います。



男の子は顔を真っ赤にしていました。






そして、他のチームのアンカーと同じくらいのタイミングで2番手の中学生がこっちに到着しました。



私は急いでジャージを着ると飛び込みました。



もう他のチームはほとんどゴールしていますから半ば諦めていました。



それでも何とか到着すると、プールサイドに上がり、ジャージを脱ぎにかかりました。



サイズが小さくて、着るのも大変でしたが、脱ぐのも大変です。



さっきパンツを脱がされた男の子が近づいてきました。



嫌な予感がしました。



私はジャージの上を脱ごうと、裏返しになったジャージをすっぽり頭に被った状態でした。



すると、男の子が後ろから私のジャージのズボンに手をかけると、ズルッ!!と勢いよく引き下ろしました。






(え?まさか・・・)






でも、そのくらいで水着が脱げるわけありません。



それに、もし脱げていれば、周りは再び大爆笑になっているはずです。



周りは至って静かでした。



私は落ち着いて首に引っかかったジャージを外しました。



そして足首に絡まったズボンを脱ごうと下を見ました。






(え?!!!)






なんと、ジャージのズボンと一緒に水着の下が足首まで脱げていました。



私は慌ててその場に座り込むと、水着を履き、ジャージを脱ぐとアンカーに渡しました。



その後、水泳大会も無事に終わりました。



別に私が水着を脱がされたことについて、誰も言う人がいませんでした。






(そうか、プールサイドの片隅で一瞬脱がされただけだから、ほとんどの人は気がつかなかっだ)と安心しました。






ところがです。



夏休みが終わって2学期が始まり、高校の始業式に行きました。



すると同じクラスの友達が、「あんた、プールで水着脱がされたんだって!」と言うのです。



驚きました。



話を聞くと、私と同じ中学出身のA子から話を聞いたというのです。



A子はあの水泳大会には出ていませんでした。



そこでA子に直接話を聞いたら、母親が近所の人から聞いてきたというのです。






「プールで男の子に水着を脱がされて、みんなに裸を見られたんだって?馬鹿ねぇ!」






笑われました。



私は誰にも見られていないと思っていました。



思い出してみると、あの時競技が続いていたのは私のチームだけで、みんなが注目していたはずです。



後方のプールサイドで正面を向いていました。



そして水着を脱がされたのも気がつかず、5~6秒はそのまま立っていました。



きっと、ほとんどの人にじっくりと見られてしまったのでしょう。






その後、近所の大人や小中学生とすれ違うたびに、(私の裸を知ってるんだわ)と思うようになりました。



すると服を着ていても恥ずかしいのです。



服を通して裸が透けて見えているみたいに感じました。



みんなが服を着ていても、私だけ裸のような気がするのです。



それからは毎日のような、あの時のプールで水着を脱がされて、みんなに裸を見られている風景を思い出すようになりました。






水泳大会で水着を脱がされて以来、頭の中はその事でいっぱいでした。



どういうわけか、もう一度でいいから再びそういう状況に置かれないかと考えていました。



しかし、そうそう滅多なことは起こりません。



そして数ヶ月後にはすっかり忘れてしまいました。






私の通っていた高校は私立の共学でした。



校則は厳しいのか厳しくないのか、よくわからない変わったところがありました。



アルバイトに関してはこんな調子です。



アルバイトは原則として禁止。



ただし、新聞配達、牛乳配達、郵便局での仕事、農作業、自宅から半径500メートル以内のスーパーと本屋、家業の手伝い、並びに親戚の家での手伝いは除く、とありました。



恐らく、次から次へと例外が追加されたのだと思います。






そんな高校に通う私に、とっておきのアルバイトの話がやってきました。



高校1年の春休み、N県に住む叔母の妹さんの家の民宿の手伝いをやってくれというのです。



きっと3食昼寝付きで、スキーもやり放題だと思い、喜んでOKの返事をしました。



そして短い春休みが来ました。



現地には両親に車で送ってもらいました。



叔母の家で1泊後、両親は自宅に帰り、私はバイト先の親戚の民宿に向かいました。






幸せなことに、民宿でのアルバイト生活は期待通り実に楽しいものでした。



朝は5時から9時まで、午後は3時から9時まで。



仕事内容は食事の支度、後片付け、部屋の掃除、風呂掃除、雪かきなどでした。



私の部屋は3畳の狭い部屋ですが、昼間はスキーもできれば昼寝もできました。



子供たちと雪で遊んだりもしました。



これだけで日給5千円です。



高校生の私にとっては非常に幸せでした。






ところが、この快適な民宿生活には一つ問題がありました。



それは入浴時間です。



この民宿には3人くらいが一度に入れる風呂が1つだけあり、男性・女性と家人とでは時間差で入浴時間が決まっていました。



詳しくは忘れてしまいましたが、午後6時から女性の入浴時間で、次に家人、最後に男性が11時までという感じでした。






おばさんには、「家人の時間帯に入るように」と言われていました。



しかし時間帯が短いですから、大抵誰かと一緒に入ることになります。



さすがにおじさんやお爺さんお婆さんと一緒ということはないですが、子供達かおばさんと一緒に入らなければなりません。



ですから、「寝がけに入りたいので、夜11時過ぎに入ります」とお断りしてました。



おばさんも私の心境を察してか無理には誘ってきませんでした。






男性客の中には11時過ぎに入ってくる人もいました。



風呂にカギが掛かればいいのですが、カギを掛けてアベックで入る宿泊者がいるため、カギは取り外されていました。



そのため、実際には夜12時頃から入っていました。






民宿生活も数日経ち、私はいつものように夜12時にお風呂に入りました。



もう上がろうかという頃、湯船に浸かっていると、ガラガラガラ・・・と脱衣所の扉の開く音がしました。






(え?誰?)






私は息を潜めて耳を澄ましました。



しばらくすると再び、・・・ガラガラガラ、バタンと閉まり、静かになりました。



その時は、たぶんおばさんが寝る前に様子を見に来てくれたのだと思いました。



1~2分経って湯船から出て、右手にタオル、左手にシャンプーを持ち、風呂場の重たい引き戸を開けました。



それと同じタイミングだったと思います。



脱衣所の扉も再び、ガラガラガラと開きました。



そこには宿泊客の40歳くらいのおじさんと10歳くらいの女の子が立っていました。



私は体を隠そうと思いましたが、両手で重たい戸を押し開けている途中で全く両手が動きません。



両腕を広げたまま固まってしまいました。



女の子はそのまま脱衣所に入ってきました。



すると私と同様に固まっていたおじさんは・・・私が何とも思わず堂々としているように見えてしまったのかも知れません。






「あ・・・こんばんわ」と言って、脱衣所に入ってきました。






私は急いでバスタオルを体に巻きました。



おじさんは私に背中を向けたまま浴衣を脱ぐと、女の子を置いてさっさとお風呂に入ってしまいました。



私は急いで体を拭いてパジャマを着ると、急いで部屋に戻りました。






その夜、布団の中で、あの水泳大会の水着を脱がされた時と同じ感覚をジワジワと味わいました。






(見られた!見られた!素っ裸を見られた!!)






どういうわけか興奮して、その夜はほとんど寝付けませんでした。






翌日、私は早く寝たいから・・・と頭の中で言い訳をして、11時を過ぎるとすぐにお風呂に入りました。



しかし、もうあの親子は来ませんでした。



更に翌日その翌日と、あの親子は帰った後でしたが、再び11時にお風呂に入りました。



そして長湯をしました。



でも結局、誰も入ってきませんでした。






そしてアルバイト最終日を迎えました。



自宅に帰る時に、来年もまたアルバイトしたいとお話しました。



しかし道路拡張のため、この家は取り壊してしまうとのことでした。






私は大学生時代、スイミングスクールでアルバイトをしていました。



基本的に事務や受け付けをやっていたのですが、小学生低学年のコーチも時々やりました。



正確に言うと、コーチのお手伝いでした。



着替えはというと、コーチ専用の更衣室というのはないので、スポーツジム会員の更衣室か、スイミングスクール用の更衣室を使うようになっていました。



スイミングスクールが行われている時は、スクールの更衣室は芋を洗うような状態なので、みんなスポーツジム会員の更衣室を使っていました。






ある日、観覧席でこぼれたジュースの清掃をしていると、スクールバスが到着したときはスクールの更衣室が子供たちで入り乱れ、ドアが開きっぱなしの状態で止まってしまい、女子更衣室の一角がロビーや観覧席から丸見えになることが判りました。



でも着替えているのは子供ですし、そもそもロビーで子供の着替えをさせてしまう親御さんがいるくらいですから、特に気に留める人もいませんでした。



しかし私は今度、あそこで着替えてみようと思いました。






数週間後、コーチの仕事が入りました。



私はジム会員の更衣室は使わず、スクール会員の丸見えになる一角のロッカーで水着に着替えました。



そしてコーチの仕事が終わると、しばらくサウナで時間を潰し、混雑する時間を見計らって更衣室に行き、ドアが開きっぱなしの状態になるのを待ってから着替えました。



手早く着替えましたが、かなりの人に見られたと思います。



それからも時々同じことをしました。