翌日、仕事を終えて帰宅すると、妹はリビングでグデーっとテレビを観ていました。






不思議と、お互いに昨日の気まずさとか無いようでした。



少なくとも、俺にはありませんでした。






「言ってた介護実習、どうだった?大変だった?」






妹はTVから目を離さずに・・・。






「ん、担当した人は、自分でトイレ行ける人だった。おばあちゃんだったし」






「そっか・・・」






おばあちゃんでしたか・・・。



なぜだかホッとしたのを覚えています。






まだ人生初ちんこは俺で、唯一のちんこなんだなぁ、とか考えて、まあ、自分から見ても気持ちの悪い野郎ですね、俺。






それから、夏休みに入り、妹はボランティア兼実習で忙しく施設を巡っているようでした。



こっちは社会人、しかも本屋なので暦とはあまり関係なく、お盆を除いては、通常通り仕事の毎日。








そんな、8月も終わりの頃、妹がリビングでTVをぼーっと観ていました。






「忙しそうだな」






妹はこちらを見るでもなく、生返事。






「うーん」






俺は冷蔵庫からビールを取り出して、妹の横に座りました。



TVではなにやらお笑い番組が流れています。






「こんなの毎週観てたっけ?」



「観てないよー」






ビールを飲みながら、TVをぼー。



レイザーラモンが小学生を前に、腰を振りまくってます。






妹が思いついたように、こちらを見ます。






「そうだ!すごいんだよ!まじ、すごいの!聞きたい?」



「ん?なに?」






「あーでもなー、人間不信になるかもなー」






急にドキッとしました。



あれから、お風呂場での一件に関しては、お互い触れることはなかったのですが、人間不信とか言うと、どうしても俺の「口を開けて!!」という台詞を思い出すのです。






あれは、兄不信になるよなぁ・・・。






しかし、妹の口調、表情からは俺を嫌ってるようには見えません。






「なんだよ、気になるじゃん」






ドキドキしながら聞いてみます。






「あのさあ、この前のボランティアなんだけど、精神薄弱の子供の施設でさぁ、もうさ、無茶苦茶なんだよ」






「俺は精神病とかの専門知識は一切ないから、あまり詳しいこと分かんないけど、いわば病気なんでしょ?足を骨折した人が歩けないのと同じで、それを無茶苦茶とかいうのは、駄目だろ」






正論です。



妹にちんこ咥えさせた男が正論ですよ。






「そんなの、ちゃんと分かってるよ!ただねぇ・・」






「なんだよ」






正論を言いましたが、その無茶苦茶ってのも気になります。






「あのさ、中学生くらいの男の子とかがさ、涎とか垂らしてるのよ」



「まあ、それくらいはあるだろうなぁ」






「んでね、もう、無茶苦茶なのがさ・・」






ちょっと言いにくそうに続けました。






「一日中オナニーしてる子がいるの」



「一日中?」






「うん、看護士の人とかさ、もう、慣れたもんで、なんとかちゃん、やめようねー。とか言うんだけど、にこーっと笑ったまま、続けてるの」



「うへー。それはキツイなぁ」






妹は、もう、まいったなぁって顔をして・・・。






「なんかさぁ、すごい状況なのよ。牛乳とか、口から溢れさせて飲んでる子がいたり。でも、一番はそのオナニー君だね」と、ため息をついた。






「気持ちいいと思ったら、それが止まらないんだろうなぁ」






俺も、やれやれといった風に答えた。






「兄ちゃんさ、その子の気持ちは分かるんだ?」






妹は真剣な表情でこちらを見る。






うぅ。



真剣に答えたほうがいいよなぁ。






「そりゃ、俺だってオナニーすることあるもん。でもさ、それはなんか、こう耐えられないときとか、むらむらする時とかあるんですよ。四六時中しようとは思わないけど」






妹は納得したように「そうだよねー。なんか耐えられない時、あったもんねー」と笑った。






あの時のことですかね・・・。






ちょっと、意地悪く「まあねー。女の子でもそういう時、あるんだもんねー」と言ってみた。






あの時、お前も左手でオナニーしてたじゃん。






妹は、こっちを赤い顔して睨んで、「そーですねー!」と言って、ソファーを立った。






「あっ、怒った?」






思わず、下手に出る。



俺、こんなに弱いキャラだったかなぁ?






「怒ってないよ。ふん」






また、ソファーに座り直す妹。



心なしか、俺に近い位置に体を寄せる。






おっ、ツンデレだ。






この頃覚えた言葉が、頭によぎります。



あのお風呂場の経験以来、ちょっと萌え系の本に目を通してみている自分が嫌いです。






「なんかさぁ、一日中、男の子のオナニーとか見たりすると、訳わかんなくなるねぇ」とか言って、体をさらに寄せてきます。






「実はさ・・・」






妹は耳元で「兄ちゃんがしてるの、また見たいんだけど」と言った。






また見たい?



えっと、してるのって、自分で自分のちんこを、ごっしごっししてるのを?






妹は今にも、「冗談冗談!」っと言い出しそうな雰囲気。






どうしようと、5秒も悩む時間はない。



物凄い悩み所なんですが、2秒ぐらいで答えを出しました。






「いいけどさ」






馬鹿です。



俺、本当に馬鹿です。



病気かもしれません。






何故か、打ち合わせしたかのように、二人で浴室に向かいます。






後で、冷静になってから考えたのですが、前回の場所が浴室だったというのと、なんとなくベッドがある場所、俺か妹の部屋はまずいんじゃないか?という意識があったと思います。



ベッドがあると、絶対行けることまで行く気がしていました。



というか、行きたいのが俺の願望というか、可愛く言えば、願い事?みたいな。






妹は、無言でまた前回同様、目の前に正座します。






今回は、ズボンとパンツを下ろす前に、完全に大きくなっていました。



一日中オナニー君のことを、馬鹿には出来ません。






妹に見られながら、自分のを右手でしごき始めました。



妹は自分の両手を、自分の太ももあたりで、ぎゅっと握って、唇を噛んでちんこを見ています。



なにか切羽詰ったような表情で、右手を動かしているのを見つめています。






よく見ていると、右手の動きに合わせて、妹の目が上下に動いていてなんか、すげぇ可愛いです。






左手を妹のほうに伸ばすと、妹はびくっと体を後ろに反らせました。






「あっ、あのさ」



「はひ」






妹は緊張してなのか、なんなのか、「はい」が「はひ」になってます。



これが萌えですかね?なんかグッと来ています。






「頭撫でていい?」






妹は驚いた表情の後、頭を撫でやすいように、前に持ってきます。



自然とちんこへの距離も近づきました。






右手でじぶんのちんこをしごきながら、左手で妹の頭を撫でています。






変態です。



ど変態です。



ど変態警報発令です。






もう自分が嫌になりながらも、ちんこをしごく手が止まりません。






妹の両手も、いつの間にか自分のジャージの中に入っています。



妹は目の前の、本当に目の前のちんこを凝視しながら、両手をもぞもぞジャージの中で動かしています。






ちらっと、妹がこちらの顔を見たときに、目が合いました。



妹はなんともつかぬ表情で、こちらを見ています。






オナニーをしている所を見られて、どんな気分でしょう?



まあ、俺も見られているわけですが。






妹は、ちんこに目を戻したり、目を閉じたりしながらどんどん顔を赤くしていきます。






妹が「ふぅーっ!」と変な息を漏らした瞬間、その息がちんこにかかり、期せずしてちんこから大放出。






妹の顔にはかからなかったのですが、髪やTシャツには、べっとり行きました。






妹は治まらないらしく、両手を激しく動かして「うーっ!うーっ!」なんて言いながら、こっちを見ています。






どうしよう、ちんこを口に押し付けてみようか?



まてまて、ここはそっとキスしようか?



なんて考えていると、妹はビクッ!と跳ねて、本当に跳ねて、急にぐったりとしました。






ちょっと考える時間が長すぎました・・・。






二人して、呼吸を整え、しばらくぼーっとしていました。






妹が呼吸を整え終わると「シャワー浴びたいから、出てってもらえる?」と聞いてきました。






「うん」






そう言って俺は、自分の部屋に戻ろうとしました。



なんか、表情、雰囲気から今日は終わりって感じが漂っています。



シャワーを浴びてから、何かありそうな風ではありません。






「兄ちゃんさ、ありがとね」



「おっ、おう」






なんか、このまま風呂覗いたりとかはありえない雰囲気の中、急いで自室に戻り、自家発電に勤しみました。