一枚のCD-ROMが私の生活を狂わせていました。



Kから送られたCD-ROMを何度、叩き割ろうと思ったことか分かりません。






でも、その気持ちとは逆に、私は毎日、それを見ずにはいられないのでした。



妻がちょっと買い物に出掛けたとき、入浴しているとき、そして妻が眠りについたあと、私はこっそりとそれを見て、自らを慰めるのが日課になってしまったのです。






私にとって、もっとも見るのが辛いシーンは、そしてそれだからこそ、狂おしいほどにどす黒い欲情をかきたてられるのは、CD-ROMに入っている最後のシーンでした。



そのシーンでは、妻は全裸のまま立たされ、両手首に革のベルトをはめられて、天井から鎖で吊るされています。






足は床についているようですが、両手をまっすぐに天井に向けて上げさせられ、その白い光るような脇が惜しげもなく曝け出されています。



そして、その恥ずかしい姿を舐め回すようにビデオに撮られている妻は、がっくりとうなだれています。






やがて、れいこの夫と思われる男はバイブレータを取り出して、ウィーンという音とともに始動させると、ゆっくりと妻の蜜壷に挿入するのです。



妻には、黙ってこの屈辱を受け入れることしか出来ません。






男は言います。






「いいか。気をやったらお仕置きをするぞ」






妻の足元にはビール瓶ほどもあろうかと思われる真っ黒なディルドが置いてあります。








「気をやったら、次はこれだからな」






妻は「そんな・・・ひどい」と言い、涙をぽろぽろと流すのですが、抵抗する術がありません。






やがて、男はバイブレーターを出し入れしながら、妻の乳首に吸い付きます。



そして、空いている手に持ったローターで、もう片方の乳首を刺激するのです。



男は、時折、妻の光るような脇にも舌を這わせています。






妻は、津波のように押し寄せる快感に必★に耐えています。



汗びっしょりになり、その額には髪の毛が何筋か張り付いています。



半分開いた口の間から、綺麗に並んだ真っ白な歯を食いしばっているのが見えます。



しかし、いったい、いつまで耐えればいいのでしょうか。






やがて妻は、「あっ、あっ、あっ、いやぁ・・・」という切ない声をあげ始めます。






そして、「たすけて、あなた・・・、たすけて・・・」と言って私の名を呼ぶのです。






このとき、私の肉棒ははち切れそうなほどに屹立しています。






妻の抵抗も時間の問題でした。



ついに妻は、その白い華奢な体全体を大きく痙攣させ、激しく仰け反って、アクメに達してしまうのでした。



妻が大きく体を震わせるときに、鎖がじゃらじゃらと音を立てるのですが、その音が私の耳に焼き付いて離れません。






妻が達すると、「気をやるなと言っただろう!」と男が叫びます。






そして、ビール瓶ほどもあるディルドを妻の目の前に突きつけて、「約束だからな。次はこれだ」と言うのです。






妻はもう、意識朦朧となっているのですが、「や、やくそくだなんて・・・ひどい」と言って、いやいやをします。






男はにやりと笑うと、「それなら、お前にも選ぶ権利をやろう。どうだ、どっちだ」と言って、黒いディルドと、どす黒く醜悪に勃起した自分の肉棒を代わる代わる見せるのです。






もう、妻には逃げ道はありません。



蚊の無くような声で、男の肉棒を見て「こっち・・・」と言うのです。






しかし男は、「こっちじゃ、分からないだろう。これか!」と言って黒いディドウを突きつけます。






妻は激しく首を振って、いやいやをし、「あなたのを、ください」と言います。






「あなたのじゃ、分からん。おれの何だ!」ようやく、妻は「おちんちん・・・」と言いますが、男は許しません。






「おちんちんをください、と言うんだ!」






妻は、男の言葉を繰り返すのですが、声が小さいとか聞こえないとか、さんざんに怒鳴られた末、やっと、辛うじて聞き取れるような声で「あなたのおちんちんをください」と言うと、わっと号泣するのです。






しかし、両手を縛られて吊るされている妻には、涙を拭くことさえ出来ません。



男は妻が泣いているのも構わず、妻のすらりとした白い足を持ち上げると、醜く怒張した肉棒をゆっくりと埋め込むのでした。






男は、妻の足を両手で持ち上げたまま、醜悪なまでに赤黒くなった肉棒の出し入れを始めます。



妻の体液でぬらぬらと光る抜く棒が出たり入ったりする様子が、画面の中央で大写しになっています。



時々、妻のピンク色をした肉襞が、男の肉棒と一緒に、めくれたりしているのも見えます。






妻は首を大きく後ろへ仰け反らせていて、気を失っているかのようですが、その半分開いた唇の間から、「はっ、はっ、はっ」という荒い息が漏れています。



ゆるいウェーブのかかった長い美しい髪が、男のピストン運動にあわせて揺れています。






すでに何度も放出しているせいか、男はいつ果てるとも知れずピストン運動を続けていますが、やがて、男の体からも妻の体からも大量の汗が雫となって飛び散り始めます。



二人はお互いの汗がかかるのを気にも留めず、今の行為に没頭しているのです。






やがて、妻の体が小刻みに震え始めます。



何度となくアクメに達したため、エクスタシーが止まらなくなってしまったかも知れません。



やがて、二人に最後のクライマックスが訪れます。



男は妻の体を持ち上げたまま、つま先立ちになると、「うおおおぅ!」という奇声を発して、肉棒の底に溜まった白い粘液の全てを吐き出したのでした。



妻も鎖をじゃらじゃらと揺らしながら、大きく体を痙攣させました。






男はしばらく肩で大きな息をしていましたが、やがて、いまだ半硬直の肉棒を妻の蜜壷から引き抜きます。



驚いたことに、男が肉棒を引き抜くとき、妻の肉襞が、まるで肉棒を離すまいとするかのように、男の肉棒にまとわりついていたのでした。



ビデオは、妻のやさしいピンク色をした蜜壷の大写しと、そこから溢れ出た白い粘液が一筋、垂れるシーンで終わっています。






妻の白い太ももを、男の体液がきらりと光りながら、垂れていくのでした。



私が大事にしていた秘密の花園は、れいこの夫の醜悪な肉棒で、無残なまでに踏みにじられてしまったのです。



私は最後のシーンに辿り着くまでに、何度も自分の肉棒を慰めてしまいます。



そして、怒りや嫉妬、そして自慰の疲れでがっくりと肩を落とすのでした。






私が不思議なのは、私の妻に対してこれほどまでに残忍に振舞う夫を、その実像を知らないからか、れいこが愛してるということでした。



ひょっとにしたら、れいこの夫はれいこの前では、優しい愛すべき最良の夫なのでしょうか。



れいこだって、夫の前では良き妻なのかも知れません。



ちょうど私達夫婦が、表面的には、ごく普通の夫婦であるように、れいこの夫婦も、どこにでもいる、一見、平凡だが幸せに見える夫婦なのかも知れません。






そして・・・、それを言うなら、私達夫婦だってどうでしょう。



妻は愛らしく楚々として、夫である私を愛してくれる理想の妻なのに、KやSと目を覆うような痴態を繰り広げています。



そして、私だって、れいこを野獣のように犯したではありませんか。



もしかしたら、れいこの夫も私と同じような、臆病で嫉妬深い、どこにでもいる平凡な善人なのかも知れません。






みんな、仮面を被っているのです。



表面に見えているものと、心と体の奥深いところにあるものは、全然、違うのです。



私の不幸は、妻の仮面の下を見てしまったこと、そして、妻の仮面の下の姿を見ることに、異常な興奮を覚えてしまうことなのかも知れません。






しばらくして、また、会社宛に差出人の名前の無い手紙が届きました。



開けてみると招待状が入っています。






何と、それには「Kとゆかりの結婚を祝う会」と書かれています。






いったい、何のことでしょうか。



私は仕事中にも関わらず、大きな声を出してしまいそうになりました。



次の週の土曜日に、Sのマンションで、Kと私の妻が結婚式を挙げるというのです。



そこへ、また、Kから電話が掛かってきました。






電話をしてきたKに、私は思わず声を荒げて「いったい、これはどういうことですか」と言いました。






Kは、「あまり真剣に考えないでください。ゆかりさんはご主人を愛されているから、あなたがたの結婚には何の関係もありません。ただ、ご主人にはどうしても見守ってあげて欲しいのです」と言います。






「例のマジックミラーの部屋ですか?」



「申し訳ないが、そうです。今週末、ゆかりさんは、友達と一泊旅行に行きたいという筈ですから、行かせてあげてください。お願いします」






珍しくKからお願いされて、私は承諾せざるを得ませんでした。






週末になると、妻は、申し訳なさそうに友達と温泉に行くと言って、旅行バッグに荷物を詰めて出て行きました。



私は妻が出掛けるとすぐにSのマンションに向かい、一人で待っていたSに迎えられてマジックミラーの裏側の部屋に入りました。



驚いたことに軽食や飲み物、毛布が用意してあって、私も泊まれるようになっています。






前回は気づかなかったのですが、さらに奥には小さなトイレもありました。



そして、私が恥ずかしかったのは、ティッシュが大量に用意してあったこと。



前回、私がここで何をしていたかは、すべてお見通しのようでした。






しばらくすると、チャイムが鳴って、見知らぬ男女のカップルが入ってきました。



ふたりともすらりとした長身で、見るからにいい暮らしをしている様子です。



やがて、同じような感じのカップルや、華やいだ感じの女性のグループ、単独男性などが、三々五々、集まり始めました。






全部で二十人くらいになったでしょうか。



れいこも、何人かの女性の友達と一緒に来ていました。






れいこを見るのは、『罪滅ぼし』以来でしたが、私はあの日のことを思い出して、思わず股間が熱くなってしまいました。






部屋にはテーブルと椅子が並べられ、みんなで食事ができるようになっています。



また、よく見ると部屋のあちこちが花で飾り立てられていて、また、壁には十字架に掛けられたきキリスト像を中心に祭壇が設けられていました。






みんなが揃って、賑やかなおしゃべりが始まった頃、また、チャイムが鳴り、Kが妻と二人で入ってきました。



驚いたことに、妻は真っ白な光沢のあるワンピースに着替えていて、シックな花嫁衣装を着ているようではありませんか。






Kもタキシードで身を包んでいます。



久しぶりに妻の楚々とした花嫁姿を見て、私の股間はますます熱くなって行きます。



妻は心なしか顔を紅潮させていますが、みんな、口々に「おめでとう。ゆかりさん、今日は頑張ってね」などと言っています。






でも、頑張るって、いったい、どういう意味なのでしょうか。






やがてと妻はテーブルの中央に座り、食事が始まりました。



誰かが挨拶をするというわけではなく、とてもカジュアルな雰囲気です。



妻は、「頑張ってね、最初はちょっと大変だから」などと言われて、恥ずかしそうに下を向いています。






これから、いったい何が起こるのでしょうか。






食事がひと段落すると、やっとKが立ち上がって簡単に集まってくれたことにお礼を言いました。



すると、れいこを含む何人かの女性が、「これから花嫁が支度をします」と言って、妻と連れ立ってバスルームへ消えていくのでした。



残った女性たちは、「大変ね。ゆかり、頑張ってるかな」などと言っています。



Kは、女性達の会話に満足そうに耳を傾けながら、悠々とワインを飲んでいます。






そして、やがて、Kも、「私も支度をします」と言って、バスルームへ消えました。






ふと見ると、いつの間にか、男性ゲストの一人が牧師の格好に着替えています。



そして、テーブルが片付けられて、祭壇の前に赤いじゅうたんが敷かれ、椅子は例のダブルベッドを囲むように並べ替えられました。



まさか、ここで、初夜の儀式をしようというのでしょうか。



私は固唾を飲んで見守るばかりです。






しばらくすると、Kと妻が白っぽい薄手の服に着替えて戻ってきました。



二人は花束を持って、祭壇の前へ進みます。



いよいよ結婚の儀式が始まるようです。



牧師の格好をした男が前へ出て、何か喋っています。



そして、最後に牧師は妻に言いました。






「ゆかりさん、神の名にかけて懸けて、あなたは処女であることを誓いますか」






妻は、小さな声で「はい」と答えます。






いったい、何を言っているんだと私は叫びそうになります。






牧師は続けます。






「そして、あなたの処女をKに捧げることで、永遠の服従の印とすることを誓いますか」






妻が「はい」と繰り返すと、見守っていたゲストから大きな拍手が起こりました。






「では、儀式を始めましょう」と牧師が言うと、妻はKに手を引かれて、躊躇いがちにベッドに上がりました。






すると、ゲスト達は、ベッドをぐるりと囲む椅子に思い思いに腰を降ろしました。






私は、飛び出して行ってすべてをぶち壊してしまいたい衝動に駆られましたが、その一方で、この妖しげな儀式の全てを見届けたいという欲望に取り憑かれていました。



夫である私が、妻が他の男に処女を捧げる場面を見せつけられというのです。



私には、だんだんと察しがついてきました。






妻とKがベッドに上がると、れいこが前へ出て、Kに言いました。






「Kさんにお伝えします。いま、ゆかりさんのお尻は赤ちゃんよりも綺麗です」






なんと言うことでしょう、処女を奪う儀式とは、パーティの時にKが言っていた妻のアナルのことだったのです。






妻は真っ赤になって下を向いています。



おそらく、バスルームでれいこたちの手に掛かって、アナルを隅々まで綺麗にされていたのでしょう。



浣腸を使われたかも知れません。



それで、みんな、「頑張ってね」と言っていたのです。






Kは満足そうに頷くと、まず、妻と長い口付けを交わして緊張を解かせます。



そして、妻の服を脱がせて全裸にすると、自らも全てを脱ぎ捨てたのでした。



驚くことにゲストが見守る中で、妻とKは行為に及ぼうとしているのです。



妻は目を固く閉じていますが、胸から上は真っ赤に上気しています。



Kはもう一度、妻にキスをすると、妻の体の上から下へと唇で愛撫を始めます。






途中、乳房の部分では、ねんごろに乳首を口に含みます。



ゲスト達は息を潜めて成り行きを見守っています。






やがて、Kが妻の下腹部に唇を這わせると、妻の口からは「あっ、あっ」という声が漏れ始めました。



そこまできたところで、Kは一旦体を離すと、妻にうつ伏せになるように指示します。






そして、丸みを帯びた白く輝くお尻を持ち上げさせると、アナルに舌を這わせたのです。



目を瞑って耐え忍ぶ妻の顔は、マジックミラー越しに30センチも離れていないでしょう。



食いしばる真っ白い歯の間から、喜悦の声が漏れ始めます。



そして、固く目を瞑っているせいか、目尻には薄っすらと涙がにじみ始めているではありませんか。






入念に妻のアナルを舐めたKは、妻の肩を優しく叩きます。



すると、それが、もう二人の間の合図になっているかのように、二人は体を入れ替えます。



今度はベッドに仰向けになったKの肉棒を妻が唇に含んだのでした。



始めは、ゆっくりとした動きだった妻が、次第に激しく頭を上下させ始めたとき、Kは、「もういいよ」と言うように、また、優しく肩を叩きます。






妻が体を起こすと、その愛らしい唇の間から、どす黒く充血し、グロテスクなまでにそそり立ったKの肉棒が姿を現しました。



Kに促されて、妻はベッドの上で恥ずかしげに犬のような姿勢をとりました。



妻のピンク色をしたアナルが何人もの人目にさらされています。



Kは優しく妻に言います。






「いよいよだけど、頑張るんだよ」






私はもう我慢できず、怒張した自分の肉棒をズボンから取り出していました。






Kは、ゆっくりと妻の後ろに回り、そそりたつ節くれだった肉棒に手を添えて、妻のアナルの入り口に先端をぴたりと押しあてます。



そして、妻に言うのでした。






「痛いけど我慢するんだよ。本当なら初めての時はゼリーを使うんだけど、ゆかりには痛みを感じることで、処女喪失の喜びを実感して欲しいんだ。いいね」






妻は目を瞑ったまま、こくりと頷きました。



私の知らない妻の体の一部が、妻の甘い蜜壷以上に秘密であるはずの花園が、Kの肉棒によって蹂躙され、散らされようとしているのです。



私は完全に黒い欲情に支配され、狂おしいばかりの嫉妬を感じながらも、自分の肉棒を必★でしごき始めていました。






やがて、Kはゆっくりと腰を入れ始めました。



四つん這いになった妻が、首を反り返らせています。



妻は無意識のうちに前へ逃げようとするのですが、Kの太い両腕が妻の腰をしっかりと抱きかかえているので、妻はKの肉棒から逃れることが出来ません。






やがて、妻はシーツをしっかりと掴み、痛みに耐えるように、歯を食いしばって涙を流し始めます。



見かねたれいこが、椅子から立って妻のそばに来て、「頑張るのよ」と声を掛けて、背中をさすり始めます。



妻の顔から背中にはあぶら汗が浮かび始めました。



よくみると汗をかいているのは妻だけではありません、Kもびっしょりと汗をかいています。



もはや、妻は犬のポーズさえとることができず、完全に前につんのめって枕に顔を押し当てています。






そしてついに、Kの肉棒は根元まで挿入されてしまったのです。






Kは妻の髪を撫でながら、「ありがとう、根元まで入ったよ。嬉しいよ」と言います。






妻は息も絶え絶えに「私も・・・」と言って応えているではありませんか。



私の嫉妬は絶頂に達しましたが、どうすることも出来ません。






やがてKはゆっくりと抜き差しを始めます。



妻が、歯を食いしばりシーツを掴んで苦痛に耐えている様子は、あまりにも可憐でいじらしく、むしゃぶりついてしまいたくなりそうです。



でも、今、その妻を思うがままにしているのはKなのでした。






次第にKの動きは滑らかになっていきます。



妻の表情からも苦痛が少し和らいできているようすが見て取れます。



そしてついに、Kは一段と腰の動きを早め、汗の雫を飛び散らせながら、「うぅぅぅ」という声とともに、大量の白濁液を妻のアナルの奥へと解き放ったのでした。



それと同時に、私が自分の手の中で暴発していたことは言うまでもありません。






いつもはなかなか肉棒を抜かないKも、今度ばかりは早く妻を楽にしてやろうと思ったのか、射精の余韻もそこそこに肉棒を妻のアナルから引き抜くと、ふたりで重なり合う様にベッドに崩れこみました。



ゲストはしーんと静まり返っていて、ふたりの荒い息遣いだけが聞こえています。






やがて、れいこがゆっくりと二人のそばによると、優しく毛布を掛けてやりました。



そして、妻の耳元で「おめでとう。よく頑張ったね」と言うと、少し落ち着きを取り戻した妻は、恥ずかしそうに小さな声で「ありがとう」と答えているのでした。






すると、Sが立ち上がりました。



みんなSに続くように立ち上がります。



誰からともなく、「おめでとう」という声が上がり、拍手が沸き起こりました。



Kと妻は毛布を掛けたまま、ゲストのほうに向かってベッドの上に座り直し、Kは「ありがとう、ありがとう」と答えています。






私のいる場所からは、二人の裸の背中しか見えないのですが、体をぴったりと寄せ合い、Kの片腕はしっかりと妻の腰に回されています。



私は緊張感が急に解けたのと、自慰の疲れて、へなへなとその場に座り込んでしまいました。






Sは、「さあ、彼らを二人きりにしてあげようじゃないか。みんな消えよう。私も今日はよそに泊まるよ」と言うと、れいこの肩を抱いて消えて行きました。






男女四人のグループは「さてと、僕らもこれからパーティだ」などと言って出て行きます。



結局、私だけが、マジックミラーの裏側で冷たい夜を過ごさなければいけないのでした。






みんな居なくなって二人きりになると、Kはもう一度、妻を抱き寄せて熱いキスをしました。






「今日は本当にありがとう。よく決心してくれたね」



「わたしこそ、ありがとう」






「こないだの罪滅ぼしでは辛い思いをさせたね」






私への電話では愉快そうに笑っていたKが、妻には心にもない優しい言葉をかけているのを聞いて、私の全身の血は逆流しています。






「ううん、いいの。あなたがしろっていうことは何でもします」と妻は答えているではありませんか。






Kは、「今日は特別なプレゼントを用意しているんだ」と言いました。






妻は「なにもいらないわ。あなたがいれば」と言います。






Kは笑いながら・・・。






「そう言わないでくれよ。すごいお金と時間がかかったんだから」






「時間?」



「そう時間さ」






妻は少し興味を惹かれたようです。






「そうさ。それでも、まだ、ゆかりが本当に喜んでくれるかどうか分からないんだ」



「いったい何?」






「その前に、ゆかりの昔のこと、ご主人と出会う前のことを少し聞きたいんだ」と、Kは謎めいたことを言い始めたのです。






妻が私と出会う前のこと?






もちろんKは、妻の性体験のことを聞きたがっているのでしょう。



私は妻と結婚して5年になりますが、その前に1年ほど交際していたので、二人が出会ったとき、妻は21歳の学生でした。



出会ってから半年ほどして私たちは結ばれたのですが、初めてのとき、妻が身を固くして殆ど体中を震わせていたのを今でも覚えています。






処女ではないというのは分かっていましたが、決して経験豊富には見えませんでした。



妻の結婚前の性体験は夫でもなかなか聞かないものですが、Kは大胆にも、私も知らない秘密を聞き出そうとしているのでした。






「主人と会う前ですか?」



「そうだよ。初めての男性って覚えてる?」






「・・・」






「どうしても知りたいんだよ。そうでないと、今日のプレゼントが台無しになるかも知れないんだ」






いつものことなのですが、Kの言葉は謎めいています。



妻も小首を傾げました。






「プレゼントが台無しって・・?主人の前に知っている人は二人だけです」






これから、妻の過去の秘密を知るのだと思って、またしても私の股間は熱くなってきました。






「初めての人は・・・」






「初めての人は?」と言って、Kが迫ります。






「高校の時のボーイフレンド・・・。私は女子高だったけど、文化祭に遊びに来た他の高校の同じ年の男の子と知り合いになって・・・」



「そして?」






「しばらく交際してて、お互い大学生になった年の夏休みに・・・、経験しました」



「彼も初めてだったの?」






「分からないけど、たぶん・・・」






妻は顔を赤らめています。



私は、なんだか微笑ましく感じてしまいました。






「どこで?」



「彼の部屋です」






「その時のことって、覚えてる?」



「ええ」






「どうして別れたの?」



「つまらないことで喧嘩したの」






「そうかぁ・・・。いい思い出?悪い思い出?」



「もちろん、いい思い出ですよ」






「それは良かった。ご主人に話したことある?」



「ないですね」






「言わないほうがいいよ。ゆかりの大切な秘密なんだから。二人目は?」



「あんまりいい思い出じゃないんだけど・・・」






「どうしたの?」



「・・・私、主人を裏切ったの」






私は、思わず、ごくりと唾を飲み込みました。



結婚して以来、Kと出会うまでは、誰にも許していないと思っていた妻の体を、私の知らないところで自由にした男がいるというのです。






「信じられないな。そんなこと」とKが言います。






「私が馬鹿だったの・・・。結婚したての頃って、とても幸せだったけど、主人はすごく仕事が忙しかったの。半年くらいすると、殆ど放っておかれるみたいな感じになっちゃった。その頃って、まだ友達は独身が多かったから、独身のふりして合コンとかに駆りだされることがあったの。主人は毎日、帰りが遅くて、夜、外に出ても全然問題なかった」






「合コンかぁ・・・」






「人数合わせで呼ばれたのよ」



「それで・・・」






馬鹿だったのは、妻が寂しい思いをしていたことに、全然気づかなかった私の方でしょう。






「ある時、ちょっと素敵な人に出会って・・・」



「許しちゃったんだ」






「そう。1年くらい付き合ってた」






私は全く気づいていませんでした。






「どんな人?」



「年下だったの。すごく積極的で・・・」






「どうして別れたの?」



「やっぱり主人に悪くて・・・。辛かったけど、泣いて別れました」






「悪い思い出?」



「ええ。結局、遊ばれてただけだし・・・」






「セックスはどうだった?」






まさに、私が聞きたかった質問でした。






「・・・良かった。年下なのに、経験豊富だったみたいで、いつもたっぷり時間をかけてました。スタミナ十分って感じ」と言って、妻はクスと笑いました。






私の股間は、また、熱を帯びてきています。






「でも、別れたんだ。忘れたい?」



「忘れたいですね」






「ごめんね。思い出せて。今、その人はどうしてるの?」



「全然知りません」






私はホッとしました。






「そうかぁ。で、最初の人は?」



「就職した頃までは知ってたけど、その後は分かりません」






ここで、しばらく沈黙があったのですが、Kが妻の目を覗き込むようにして聞きました。






「会いたい?」



「う~ん。分からない。会ってみたい気もするけど」






「是非、会って欲しいな」



「・・・どういうこと?」






「ゆかりの初めての人って、T君っていう人じゃない?」






妻はびっくりして、Kから体を離しました。






「・・・どうして知ってるの?」






「興信所を使って、一生懸命、調べたんだ。何人もの人にそれとなく話を聞かせたりして。でも、確信が無かった。ゆかりの話を聞いて安心したよ。T君で良かったんだ」






妻は訳も分からず、目を見開いています。






「お金と時間がかかったのは、人を使って調べたからなんだよ」






妻は、もう声もありません。






「大丈夫。心配しなくていいよ」と言って、Kは妻を抱き寄せて頬擦りをしました。






そして言ったのです。






「今日の特別なプレゼントはT君さ」






驚いて動けなくなっている妻の腰を抱いたまま、Kは大きな声を出しました。






「さあ、君の出番だ。T君、入ってきてくれ」






すると、どこに隠れていたのか、キッチンの奥から、長身の青年が入ってきたのです。



妻はもう声もありません。






「ゆかりちゃん。久しぶりだね」






Tというその青年は、手回しよくバスローブに着替えています。



明るい茶色に染めた長髪が若々しさを際立たてせています。



それもそのはずで、妻と同じとしならば、まだ27歳の筈です。



この青年が妻の処女を奪った男なのでしょうか。






「・・・T君」






妻はやっとのことで、声を出しました。






「きょうは、ゆかりの二回目の処女喪失の日だよね。だから、僕は特別なプレゼントをと思って、ゆかりが本当の処女を捧げた人を一生懸命、探したんだ」






妻は、T青年と見つめ合っています。






「今日は、僕とT君とゆかりの三人でお祝いをしようじゃないか」






Kはそう言うと、妻を抱き寄せました。






妻は、「お願い、ちょっと待ってください。私、頭が混乱してる」と言って、抵抗する素振りを見せるのですが、T青年は何の遠慮も無くベッドの上にあがってきて、Kと一緒に4本の腕で妻を抱き締めたのです。






全く予想外の展開に私の頭もくらくらしたのですが、股間の肉棒はすでに熱くたぎっていました。






妻は4本の太い腕で抱き締められてはいましたが、何とか逃れようとして身を捩っています。



でも、あっという間にT青年に組み敷かれてしまいます。






「お願い、やめて。そんな急に・・・」と妻は首を激しく振りますが、T青年の太い肉棒に刺し貫かれてしまうと、もう、抵抗することも出来ません。






Kの焦らすような腰の振り方とは違い、T青年は若さに任せて、ぐさっぐさっというように腰を打ち込んでいきます。






妻は額に深いしわを寄せて、目をしっかりと瞑っています。



まるで何かの苦痛に耐えているような表情ですが、次第に「あぁ、あぁ」という切ない声をあげ始めました。



妻が声をあげ始めたことを確認したKは、妻に覆いかぶさっているT青年の肩を叩きました。



すると、それを合図にしたかのように、T青年は妻を抱き締めたまま、ゆっくりと体を起こして、いわゆる座位という体勢に変わりました。






妻は大きく首を後ろに仰け反らせていて、その美しい長い髪がゆらゆらと揺れます。



Kは妻の背後に回り、妻の背中にぴたりと体を寄せると、後ろから両手を伸ばして妻の乳房を掴みました。



首筋にキスをし、乳首を弄います。



そして、妻の美しいお尻の間の割れ目に指を這わせます。






妻は、「いや、いや」と言って、Kの指から逃げるように前のめりになってT青年に抱きつきました。






その時、妻のお尻が少し浮いたのをKは見逃しませんでした。



妻の白い陶器のように滑らかなお尻が浮いたその瞬間に、Kは熱くたぎった肉棒を妻のアナルに当てると、その先端を一気に刺し込んだのです。






「うそっ、だめっ、だめっ」と言って、妻は半狂乱のように体を捩ります。






しかし、T青年には前から、Kには後ろから抱き締められている妻には、どこにも逃げるところはありません。






Kは、じわじわと肉棒を押し込んでいきます。



いくら一度経験したとは言っても、いきなり前後から挿入された妻は汗びっしょりになっています。



Kの肉棒が押し進むにつれて、めりめりという音さえ聞こえてくるようです。



しかし最後には、前後から二本の肉棒が根元までしっかりと挿入されてしまいました。






前後から太い肉の杭を打ち込まれた妻には、もはやなす術もなく、二人の激しい腰の動きに身を委ねる事しか出来ません。



ぴたりと体を寄せ合って激しく揺れる三人は、まるで一つの生き物のようでもあり、二人の浅黒い体に挟まれて激しく体を揺るがす妻は、醜悪なイソギンチャクに捕えられて身悶えする美しい熱帯魚のようにも見えます。






やがて、三人はクライマックスに向けて走り出し始めました。



三人の熱気はマジックミラーの反対側にまで伝わってきます。



私の肉棒も爆裂しそうです。






そして、私の肉棒の先端から白い礫が飛び散ったの同時に、妻とK、そしてT青年もクライマックスを迎えました。



KとT青年はどくんどくんと白い粘液を解き放ち、妻は大きく体を仰け反らせて失神してしまったのでした。






失神した妻を挟んで、KとT青年は横になったまま「はぁ、はぁ」と大きな息をついています。



やがて、少し落ち着いたのか、Kが話し始めました。






「君らは高校生からの付き合いだろ。その頃のゆかりって、本当に初い初いしかったんだろうなぁ」



「そうですねぇ。乳首なんか透き通るようなピンク色でしたね。でも、今もあまり変わっていないんで驚きました」






私は、ごくりと生唾を飲み込みました。






「真剣に交際してたんだろ」



「う~ん。実はそうでもないですね」






「え?どういうこと。ゆかりは君に処女を捧げたことを、いい思い出だと言っていたぜ」



「ははは・・・。僕って、ませた軟派で、処女ハンターって言われてたんですよ」






T青年が続けます。






「要するに、学園祭に行きまくっては、片っ端からナンパして、やりまくってたんです。僕の処女コレクションって50人くらいかな。でも、ゆかりには手こずりましたよ」



「手こずった?」






Kが愉快そうに聞き返します。






「そう。高3の学園祭でナンパして、やっと処女を頂いたのは次の年の夏ですよ」



「ゆかりも、そう言ってたな」とK。






「身持ちが固くてね。僕は真剣に恋人のふりをしましたよ」






ゆかりは、こんな男に弄ばれて処女を散らしてしまったのです。



私の全身の血は怒りと嫉妬で沸騰しているようでした。






「処女ハンターかぁ。私も最近は人妻ハンターと言われているよ」とKが自慢げに言います。






「実は、私も若い頃は処女が大好きだった。でも、少しばかり年をとった今は、やっぱり人妻が一番だね。ゆかりは、ご主人とは愛し合っているんだが、そんな人妻を横から頂くっていうのは最高の気分だぜ。T君は、ゆかりの処女を頂いて、今度は人妻になったゆかりを抱いたんだ。なかなか出来ない経験だよ。はっはは」






私は出ていって、二人を殴りつけたい衝動に駆られましたが、何も知らない妻が目の前にいては、何の手出しも出来ません。






「そうだ。処女を頂いたばかりのゆかりのアナルを試してみたらいい」






Kはとんでもないことを言い出しました。






「え?いいんですか」






一旦首を垂れていたT青年の肉棒はむっくりと起き始めました。






「もちろんさ」とKが言うと、T青年は、待ってましたとばかりに、妻の背後に回りました。






私は、怒りと嫉妬、そしてどす黒い欲情で頭が張り裂けそうです。



T青年は失神したままの妻のうなじにキスして、背中全体を舐め回します。



やがて、自分の肉棒がそそりたつように天を衝いたのを確認すると、T青年はゆっくりと妻のアナルに差し込み始めたのです。






その時、妻は我に返りました。






「やめて、やめて、やめて」と叫び、ベッドから降りて逃げようとするかのように体を捩りましたが、またしても4本の太い腕でがっちりと抱き締められ、T青年の侵入を許してしまったのです。






T青年はバックから妻のアナルに深々と挿入し、ぺたっぺたっという音をたたせながら、激しく腰を妻の尻に打ち付けます。



妻はもはやがっくりと首を垂れて、T青年の動きにただ身を任せるしかありません。






「どうだい、ゆかりのアナルの具合は?」






「・・・やめて、言わないで」と妻は必★で抗議します。






Tは額から汗を迸らせながら、「さ、さ、最高っすね。まつわりついてきますよ。ご主人がこれを、し、知らないなんて」と答えています。






その通りです。



私の知らない妻の体の構造が、この二人の色魔に隅々まで知られてしまったのです。



妻のアナルの粘膜がどんな風に反応しているのか、どんな具合にT青年やKの肉棒にまつわりついているのか。



私は何も知らないのでした。






やがて、T青年は自分の腰を打ちつけながら、妻の腰をぐいと抱き寄せました。



妻の体は後ろから刺し貫かれたまま、ベッドの上に浮き上がります。



T青年は妻の両腕を掴んで、肩の高さで後ろに回させました。



妻の体は仰け反り、膝立ちのようになります。



T青年が腰を打ち込む度に、私の目の前で、妻の形の良い乳房が上下に揺れます。



すると、Kはいつの間にか完全に怒張しきった肉棒に手を添えて、妻の体の正面に回ると、その蜜壷にぐさりと刺し込んだのでした。






こうして、妻は再び前後から刺し貫かれ、二人の男の間で、激しく体を揺さぶるのでした。



Kはすでに二回、T青年もすでに一回射精しているせいか、ふたりの動きは延々と終わりません。



三人の流す汗は一つに溶け合い、妻の体を伝ってシーツにまでこぼれていきます。



妻も、まるで荒波に漂う小舟から振り落とされまいとするかのように、Kにきつくしがみつきました。






もはや三人の間には体の境目さえもないかのようです。



妻の切ないあえぎ声とベッドの軋む音、そして、T青年やKの荒い息遣いだけが、静まりかえった部屋にいつまでも響いていたのです。






その夜、つまり私の妻がKにアナルの処女を奪われた夜、妻はKとT青年という二匹のケダモノによって、明け方まで陵辱されました。



T青年はKに言われるままに妻のアナルを汚したあと、Kがシャワーを浴びている間に、もう一度、前から妻を犯したのです。



妻にはもはや抵抗する気力も体力もなく、T青年に身を任せたまま。



表にされ、裏にされ、突き捲くられて、何度もアクメに達したのでした。






Kはシャワーを浴びて出てくると、妻とT青年が交わっている様子を、全裸のまま、ブランデーを飲みながら愉快そうに眺めていましたが、T青年がどくどくと白い液体を放出するのを見届けると、ぐったりとしてベッドから動けずにいる妻を軽々と肩に担ぎ上げて、バスルームへと消えて行きました。






Kは今度はバスルームで妻を性玩具として弄ぶつもりなのでした。



私はマジックミラーの後ろで、ただ呆然とするだけでしたが、耳を凝らすと、バスルームの方から、妻のあえぎ声が漏れ聞こえてきます。



T青年はさすがに三度目の放出を終えて疲れたのか、ベッドの仰向けに倒れこんで大きな息をしていましたが、やがて、元気を回復すると、バスルームに向かいました。






でも、私はバスルームの中で繰り広げられる痴態については、ただ想像するしかありません。



時折、聞こえるケダモノたちの笑い声と、妻のくぐもったようなあえぎ声やすすり泣く声で、私の肉棒もはち切れんばかり怒張しているのですが、私には、それを自分の手で慰めることしかできないのでした。



そんな地獄の時間が明け方まで続いたのです。