デリを呼ぼうとサイトを検索。



すると、ストライクど真ん中の子を発見した。



スレンダーで色白で黒髪の清楚系。



しかしコメントには、『かなりエロい』と書いてある。



速攻で電話して予約を取り付け、ラブホに移動した。






やがて来た子は、実物の方が遥かに可愛かった。



お店に電話する彼女をマジマジと見る。



料金を支払い、財布を仕舞ったところで、いきなり抱きつかれてキス。



ベルトを外され、ジーンズを脱がされ、ポロシャツも。






パンツ1枚になったところで、「あたしも脱がして」って言われて・・・。






お互い全裸になり、そのまま風呂へ。



湯船では、すっと彼女が俺の上に乗り、キスしっぱなし。



ベッドに移動しても彼女のエロエロモードは全開で・・・。



体中を舐め回され、俺は「アンアン」言ってしまう始末。



そして発射。



にも関わらず彼女は口を離そうとはせず、なおも舐め続け・・・。



俺は生まれて初めて、3連射を経験してしまった。






すっかり彼女が気に入った俺は、少ない小遣いにも関わらず、月に1回は彼女を呼ぶようになった。



彼女のことは源氏名からとって、「しーちゃん」と呼んでいた。



そして、しーちゃんを呼ぶようになってから4回目の時。



相変わらず「アンアン」言ってる俺の耳元で、しーちゃんが囁いた。






「しよっか?」






しーちゃん自ら生で挿入し、自分の中に出させた。






「生理不順でピルを飲んでるから、安心して出していいよ」






その日は口内ではなく、胎内に2度も放出した。



翌月も俺は、しーちゃんを呼んだ。






「会いたかったんだ~」






部屋に入るなり俺に抱きつき、キスをするしーちゃん。



店に電話する時も俺の体の上から。



電話を切っても、お金も受け取らずにキスをしまくってくる。



俺もしーちゃんのブラウスとブラを脱がし、胸を触りまくり。



目が虚ろになってきたしーちゃんをベッドに移し、全裸にする。



俺も全裸になり、しーちゃんに覆い被さる。



すかさず抱きついてきたしーちゃんから、「して・・・」と言われて、そのまま挿入。



2人ほぼ大事にイキ、やっと体が離れた。






「まだお金払ってないよ」






俺が言うと、「そうだったね~」と笑うしーちゃん。



いつもの金額を支払うと、1万円札を1枚返して・・・。






「今月・・・もう1回呼んでくれないかな・・・」






(成績があるのかな?)






そう思ったが、でも口にはせず、1万円札を受け取った俺。



また呼ぶことを約束し、もう一度合体して別れた。






そして2週間後・・・。



約束通りしーちゃんを呼ぶと、2週間前と同様に、いきなり抱きついてきた。



そして2週間前と同じく、激しくキスしてセックスして・・・。






「2週間も・・・待てないよ・・・」






セックスが済み、しーちゃんを腕枕してる時に、そう言われた。






「うん・・・でも、俺・・・あんま金ないし・・・」






「だよね・・・」






しーちゃんは俯いた。



そしてしばしの沈黙。






「ねぇ・・・」






沈黙を破ったのはしーちゃんだった。






「携帯、貸して!」






「えっ?」






「私の携帯に入れとくから」






「えっ?」






またしばしの沈黙の後、しーちゃんが口を開いた。






「好きに・・・なっちゃった・・・」






それでも営業だと思ってた俺。



だが誘惑に勝てず、教えられたしーちゃんの携帯に電話した。






「やっと電話くれたんだ~」






しーちゃんの嬉しそうな声。






「明日お店休みだから、明日会わない?」






俺が何も言わぬうちに話し始める。



そして翌日に会う約束をして、俺は電話を切った。



プライベートでも営業でも、しーちゃんはしーちゃんのままだった。



営業時と同じ、清楚系のしーちゃんが現れた。






「あたしは・・・◯◯愛子と言います。だから、もう『しーちゃん』は無しね!」






「俺は◯◯です」






最初に本名を名乗り合う変なデートが開始した。



助手席に愛ちゃんを乗せ、まずは食事へ。



行ったのは、愛ちゃんの希望で焼肉。



そして食事が済んでホテルへ。



部屋に向かうエレベーターの中、愛ちゃんが体を寄せてきた。



俺も抱き寄せ、キスをする。






「電話・・・嬉しかったよ・・・」






俺はさらにきつく抱き締めた。



ベッドでの愛ちゃんは、しーちゃんではなく愛ちゃんだった。






「本当は嫌いなんだ・・・」と、営業時にやる素股やアナル舐めなどは無し。






挿入しても騎乗位はなしで、ずっと俺の下にいた。



俺がイッても、すぐに咥えることもなかった。



そして俺も、何回もヤル必要はなかった。






「好きだよ・・・」






俺に腕枕されながら体を寄せる愛ちゃん。






「ごめんね・・・奥さん・・・いるんでしょ?」






愛ちゃんが尋ねてきた。






「ああ・・・」






俺は短く答えた。






「ごめんね・・・でも・・・好きになっちゃったんだ・・・」






愛ちゃんは涙を流し始めた。



その頭を撫でるしかない俺。



しばし泣いた後、「不倫だね」と、愛ちゃんは寂しそうに笑った。



俺は愛ちゃんを抱き締め、キスをした。






「遊びでいいから・・・また会って欲しい・・・」






愛ちゃんはそう言うと、俺にきつく抱きついてきた。






クリスマス間近の、ある夜のことだった。



年が明けてすぐ、俺はまた愛ちゃんに電話した。






「おめでとー」






愛ちゃんの明るい返事にほっとする俺。






「また会ってくれるの?」






愛ちゃんの問いに、「客としてがいい?それともプライベートで?」と聞き返す。






「出来たらね・・・休みの日か何かに1日中一緒にいて欲しい・・・」






「いいよ・・・じゃあ今度の・・・」






日付と待ち合わせ場所を決め、俺は電話を切った。



俺の心も愛ちゃんに奪われつつあると感じていた。






すごく寒い日に俺と愛ちゃんは遊園地にいた。



北風が冷たかったけど、繋いだ手は暖かかった。



愛ちゃんが作ってくれたお弁当もすっかり冷たくなってしまったが、心は温かかった。






閉園時間までたっぷり遊び、門を出た所で、「まだ・・・一緒にいて・・・」と愛ちゃん。






俺は愛ちゃんの肩を抱き、車へと向った。



そしてホテルへ・・・。



たっぷりと愛しあった後、後ろ髪を引かれる思いで別れた。



愛ちゃんはいつまでも俺の車を見送っていた。






愛ちゃんが風俗で働く理由を聞いた。



地元を出て就職したが、職場が合わずに退職。



再就職先が見つからず、実家に戻ろうと思ったが、酒癖が悪くて暴力的な父のもとには戻りたくない。



そんな時にスカウトされ、何気なく風俗に入ってしまった。



テクは、高校時代のバイト先の店長と不倫関係に陥り、その時に。



清楚なルックスとサービスとのギャップで人気が出て、また少しだけ我慢すれば大金が手に入り、辞めるきっかけがなかったと。



彼女の言葉を鵜呑みにすれば、そんなところだ。






その後、些細なことで妻にイライラすることが増えた。



自分の中で愛ちゃんのことがますます大きくなっていくのが分かる。



すごく危険な兆候だ。



妻がいる家に帰るより、愛ちゃんと会うことを選んでしまう俺。



バレンタインも誕生日も愛ちゃんと過す。



妻には一度も買ってやったことのない服も、ホワイトデーに愛ちゃんに買う。






そしてついに来るべき時が来た。






「できちゃったみたい・・・」






腕枕の愛ちゃんが、そう呟く。






「本当に?マジで?やったーっ!」






妻との間に子はなく、初めての俺の子だった。






「えっ?」と不思議そうな愛ちゃんの顔。






「『俺の子か?』とか聞かないの?」






「だって俺の子だろ?」






「あたし・・・風俗で働いてるんだよ。他のお客さんの子供かもしれないし・・・」






「ん?そんなに客としてんの?」






「生じゃしないよ!でも・・・1、2人は・・・ゴムつけてだけど・・・」






「ふ~ん・・・だったら俺の子じゃん?」






そう、俺は愛ちゃんとセックスする時、一度も避妊をしたことがない。






「確率的には高いし・・・あたしもたぶんそうだと思うけど・・・でも、産んでもいいの?」






「いいよ」






「で、でも・・・奥さんは?」






しばし沈黙した後、「別れるよ」と俺は答えた。



声には出さなかったが、愛ちゃんの口が『えっ?』と動いた。






「そ、そんなの・・・奥さんに悪い・・・」






俯く愛ちゃん。






「俺が愛ちゃんの旦那じゃ嫌?」






「い、嫌じゃないけど・・・でも・・・あたし・・・」






「でも風俗は気になるから辞めてね。過去のことは・・・お互い様でしょ?」






黙って聞く愛ちゃん。






「君のね・・・大切な物や・・・今の君はもちろん、これからの君も、過去の君も・・・全部ひっくるめて受け入れるから安心していいよ」






「う、嬉しい・・・」






愛ちゃんは俺に抱きつき、声を上げて泣いた。






「ありがとう」と、何度も繰り返しながら泣いた。






前妻とは社内恋愛で結婚したため知る者も多く、また彼女の友人も残っている。



職を変えるのが妥当だと思い、離婚と同時に退職した。






再就職先にも慣れ、そしてネットから『しーちゃん』が消えて随分経ったある日のこと。



2tトラックを借り、愛の家財道具を2人の新居に運び出す。



スレンダーだった愛も、お腹がかなり大きくなってきた。



やがて俺も1児の父だ。