あの大震災の後、学生だった僕は被災地のボランティアに参加しました。



何か役に立ちたいとの思いから、大学の友人と一緒に志願して現地に赴きました。



窓口は、友人の親が知り合いだというNPO法人の女性でした。



その法人は主に恵まれない子どもへの教育支援を行なっているところでしたが、被災地の避難所の支援を早くから行なっていました。


 





避難所でのボランティアは想像以上に重労働で、食料や飲料、その他の生活物資を運搬して仕分けし、配付したり、避難所内の清掃や片付けを行なったりと、朝から晩まで大変な作業でした。



僕は2週間ほど滞在する予定でした。



4、5日経った頃からだいぶ慣れてきて、避難所をサポートする人々や避難している人々とも顔見知りとなり、避難所の隅で寝起きしながら充実した日々を過ごせるようになっていました。



それもこれも、そのNPO法人の代表であるFさんが何かと気を回してくれたからでした。






Fさんは、元学校の先生とのことで、10年ほど前に、その法人を立ち上げて活動しているとのことでした。



年齢は40歳過ぎくらいで、既婚とのことでしたが、旦那さんは海外で仕事をしていて、子どもはおらず、そのため法人の仕事に集中できているとのことでした。






現地に来て1週間が経ったとき、一緒に来た友人はゼミの発表があるとのことで一足先に帰京し、僕が彼がやっていた活動の分も行なうようになりました。



Fさんも僕のことを信頼してくれているようで、色々と頼み事をしてきました。






避難所の消灯時間は夜10時ですが、その時間に床に就くわけにはいかず、僕は避難所の外でタバコを吸ったりスマホを見たりして過ごしていました。



ふとコンクリートの倉庫のそばまで来て腰を下ろしたとき、何やら倉庫の中からガサガサと物音が聞こえました。



一瞬、不審者が入り込んで何か悪さをしようとしているのではないかと思いました。



ドキドキしながら入り口に近づき、静かにドアを開けました。



窓から街路灯の明かりが差し込み、中の様子がぼんやり浮かび上がっていたのですが、さらにドアを引いた瞬間、僕は息を呑みました。





マットのようなものの上で2つの影が重なって動いていたのです。



下が女性、上が男性で、しかも男性の剥き出しになった尻がリズミカルに動いていたのです。



僕はドキドキしながらドアを閉めようとしましたが、好奇心が湧いてきて、もっと見てみたいという気持ちになりました。






息を潜めてドアを引き、顔を中に入れた時、女性の顔が視界に入りました。



一瞬、時間が止まりました。



その女性はFさんだったのです。



Fさんは僕に気づいたようで、すぐさま男性をはねのけました。



同時に僕もドアを閉めて、足早にその場を去りました。



僕は無意識にトイレに駆け込んでいました。






(あのFさんが・・・)






僕は衝撃的な光景を思い返していました。



急にFさんが女であることを意識したのです。



Fさんは髪型はショートカットで普段からナチュラルメイク系で、あんまり女女していないタイプです。



そのFさんが男に組み敷かれ、おっぱいも露わにセックスしていたのです。



僕は興奮を抑えることができず、トイレの中で果ててしまいました。






次の朝、Fさんは普段と変わりませんでした。



いつものように僕に運搬計画の書類を差し出しました。



僕はFさんと目を合わせないようにして平静を装いました。



しかし僕の中でFさんは、完全に“女”になっていました。



それまで全く意識することなどなかったのに・・・。



その夜も次の夜も、またその次も、Fさんのことを思ってトイレで抜きました。






ついに2週間の日程が終わり、僕は被災地を発つことになりました。



その前夜、Fさんが、「お礼にご馳走したい」と言ってきました。



僕はFさんが運転する物資運搬用のワゴン車に乗せられ、避難所から数キロ離れた幹線道路沿いのファミレスに行き、食事をご馳走になりました。



まじまじとFさんの顔を見たことはなかったのですが、改めて見ると目鼻立ちが整った美人です。



学生時代は勉強に傾倒していたとのことで、当時からおしゃれには関心がなかったとのことですが、気合いを入れてオシャレすれば豹変するはずだと思いました。



僕だけビールを頂いたのですが、酔いが回る中、あの夜のことが思い出され、無性にFさんとエッチしたくなりました。






ファミレスを出て、車に乗り込んでいきなりです。



Fさんが僕の股間に手を触れてきたのです。



僕は拒まず、そこは急速に硬くなっていきました。



そこからしばらく走って、車は土砂や樹木で覆われた空き地の一角に停まりました。



Fさんとのキスはコーヒーの味がしました。



見た目からは想像できないほど、上手ないやらしいキスで、舌が軟体動物のように動いてきました。



僕がFさんの胸を弄ろうとすると、Fさんは僕の手を取ってシャツの中に入れました。



ブラを外し、すでにコリコリの乳首を弄ると、見た目からは想像できない可愛らしい声を漏らすFさん。






「あの時、見たでしょう?」






そう聞かれたので、「見てしまいました。あの時から、気になっていて・・・」と答えました。






「軽蔑した?」






「いいえ、しません。でも・・・あの男性はどういう人なんですか?」






しばらく黙っていたFさんでしたが、やがて口を開きました。






「あそこは、悲しみややるせなさで、どうしようもなくなった男性で溢れてるから」






「そういう男性たちを慰めていらっしゃるんですか?」






僕の質問には答えず、乳首を硬くして喘ぎました。



僕は狭い車内でFさんに覆いかぶさり、夢中で腰を動かしました。



Fさんも悩ましい声をあげながら腰を振ってきました。



コンドームは持っていなかったので、生でFさんの中に入らせてもらったのですが、「そろそろイキそうです。外に出したほうがいいですか?」と聞くと、Fさんは「大丈夫」と。



きっとピルを飲んでいるんだなと思いました。



Fさんの中でイク瞬間、被災地の男性の心情を想像しました。



脳天を突き抜ける快感が押し寄せ、Fさんの中にぶちまけてしまいました。



イッた後、Fさんにしがみついていると、Fさんは僕の頭を撫でながら、「今回の経験を活かして、これからも頑張ってね」と励ましてくれました。