男が女3人に犯されたとしたら、気持ち良くなってしまうだろうが、女が男3人に犯されて、イクほど感じてしまうだろうか?



初めての男達に辱められるという、極限に近い恐怖と羞恥の中、あのように感じる事が出切るのだろうか?



映っていないところで、妻は抵抗を見せたかも知れない。



妻が拒否した所は、故意に映されていないだろう。



しかしこれを見る限り、私には妻が強く拒否したとは思えなかった。



また妻に対して強い不信感が募り、気が付くと②と書かれたテープを、デッキの中にセットしていた。






明らかに①のビデオは、強姦では無い言い訳のためと、妻を脅して繋ぎ止めておくために、最初から計画されていたのだろう。



しかし、②のビデオは途中で思い付いたのか、広い和室の中央に敷かれた布団の上で、仰向けに寝かされた妻の股間に遠藤が座り、既に腰を前後に動かしている場面から始まった。



一方妻の顔の横には池田が胡坐を掻いていて、妻の髪を撫でながら顔を覗き込んでいる。



妻はと言えば池田のオチンチンを握らされていて、その手を擦るように動かしながら、可愛い声を上げ続けていた。






池田「気持ちいいかい?」






妻は何度も頷く。






池田「この前2人でした時に教えたでしょ?ちゃんと声に出して返事しなきゃ駄目だと」






「・・・はい・・イイ・・気持ちイイ」






これはいつ撮られた物か分からないが、妻は池田に対して素直になっていた。








池田「何処が気持ちいいか言ってごらん」






「・・・イイの・・気持ちイイの」






池田「だから何処が?この前は何でも言えたでしょ?今日は2人だけでは無いから、恥ずかしいのかな?」






池田が遠藤に目配せすると、遠藤は動きを極端に遅くしたので、妻は快感を得ようと自ら腰を動かし出す。






「イヤ・そのまま・・・アーン・・イヤ」






遠藤「こんなに腰を使って催促するとは、見掛けと大違いで、本当に助平な奥さんだ」






「イヤ・・・アッ・アッ・・言わないで・・・そんな事言わないで」






遠藤「だって、本当の事だろ。いい加減に、自分が助平な事を認めろよ。そんな事ばかり言っていると、やめて抜いてしまうぞ」






「イヤ・イヤ・イヤ」






遠藤「イヤなら、優子は助平な女ですと言ってみろ」



池田「ほら、遠藤君を怒らせてしまった。もっと素直になりなさい。もう何でも答えられるね?言われた質問にちゃんと答えれば、もっとオメコを気持ち良くしもらえる様に、私が遠藤君に頼んでやるから。さあ、何処が気持ちいいか言ってごらん」






「オメコ・・・オメコがイイの・・・オメコが気持ちイイの」






妻はすんなりと、卑猥な三文字を口にしてしまう。






池田「よしよし。遠藤君、ご褒美に激しく突いてやってくれないか」






遠藤は激しく動き出し、池田は子供を褒めているかの様に妻の髪を撫でている。






遠藤「池田社長の話は本当だったんだ。まさかこんな上品な顔をした優子の口から、オメコなんて言う言葉が聞けるとは」






池田は自慢げに遠藤を見ると、妻の頬を両手で挟んで自分の方を向かせた。






池田「なんだ?もう我慢出来ないのか?それなら目を閉じていないで、私の目を見ながら気を遣りなさい」






完全に感じさせられてしまっていた妻は硬く目を閉じて、イヤイヤをする様に激しく顔を左右に振っていたが、池田にその動きを止められ、目を開くと縋る様な目で池田を見詰めている。






池田「遠藤君のチンボは気持ちいいか?」






「イイ・・気持ちイイ・・アア~ン」






池田「だから、チンボは気持ちいいか?」






「アッ・アッ・・イイ・イイ・チンボイイ・・・チンボ気持ちイイ」






池田は妻が卑猥な言葉を口にする度に、俺が仕込んだと言わんばかりに遠藤を見る。






池田「オメコいきそうか?オメコでいくのか」






「イク・・オメコ・イク・・アッ・アッ・アッ・・・」






池田「オサネも触ってやろうか?」






「アー・・オサネ・・アア~・・オサネして・・・アアーン・・・して・・オサネして~」






池田は妻の頬に添えていた片方の手を、遠藤と妻の結合部に伸ばした。






「ア~~~・・・イイー・・・オサネ・イイ~」






池田「これで、もっと深く気を遣れるだろ?」






「ア~・・イク・イク・イク・イク・・・」






池田「こら、目を閉じるな!ちゃんと私の目を見て」






妻は限界が来たのか池田の目を見詰めながら、これ以上我慢出来ない事を、顔を小刻みに振って訴えていた。



しかし池田は意地悪く、妻に対して質問を続ける。






池田「どこでイク?」






「オメコ・・オメコ」






池田「オメコだけか?ここはしなくて良いのか」






「イヤー・・・オサネも・・オサネもイクー」






池田「何でいかせてもらう?」






「もう聞かないでー・・イヤー・・チンボですー・・・いかせて~~」






妻は終いに泣き出してしまった。






池田「よしよし。もう気を遣ってもいいぞ。その代わり私の目を見ながら、何処がイクのか説明しながら気を遣るのだぞ」






「アッ・アッ・オサネ・イク・・イク・イク・・オメコ・イク・・イク・イク・・・オメコ・いきます~・・・アァァァ~~~~」






今度は池田に入れられて、遠藤には乳房を責められながら、卑猥な言葉を叫び続ける妻をぼんやりと眺めていた。



これでは誰が見ても、妻が無理やり犯されているとは思わないだろう。



現に私も、深い絶望感に押し潰されそうになっていた。



仮にこれが脅されて嫌々されていたとしても、ビデオの中で牝の本能を剥き出しにして、快感を貪っている姿もまた妻の真実の姿なのだ。



妻が言っていた様に、酔わされて弄ばれ、その後はビデオで脅されて関係を続けさせられていたとしても、彼らにこれほどまでに感じさせられて、自らも貪欲に快感を求めた妻と、今まで通りの暮らしを送っていく自信が無い。






私は妻が泣きながら逃げ込んだ部屋のドアを開けた。






「あなたが好き!愛してる!」






妻は顔を上げてそう叫ぶと、またテーブルに泣き伏した。






「あの男達に辱められて・・・感じていたのか?」






散々ビデオで見せ付けられたくせに、馬鹿な質問しか出て来ない。






「ごめんなさい。酔いが醒めれば醒めるほど、正気ではいられなかった。3人の男に身体の中まで覗かれて、★にたいほど惨めで、正気ではいられなかった」






私にはそれと感じた事が、どの様な関係があるのか分からなかった。






「何もかも忘れたかった。惨めな状態の自分を忘れたかった」






妻の言っている意味は分からないが、私は最後まで抵抗して欲しかった。



その時妻の視線が気になって、視線の先を見ると私の股間が膨らんでいる。






私は妻が嬲られている姿に興奮したのか。



いや、悔しい思いしか無かった。






それでは、目の前ですすり泣く妻の姿に興奮しているのか。



いや、他の男で感じた妻に対する怒りしかない。






原因は分からないが、私が妻を欲しがっている事だけははっきりしている。



その様な事を考えている間に、妻は涙を拭いて私の前に跪いていて、ズボンとパンツを下げて口に含む。



夫婦喧嘩をした時は、セックスをして仲直りする事が多かったので、私との仲を少しでも元に戻したくて、この様な行動に出たのか。



それとも私の愛を感じたくて、私に抱いて欲しいと思ったのか。



妻の真意を測りかねていた私は、妻を引き離そうとも思ったが、この様な時に勃起してしまっている負い目と、妻を欲しいという強い思いから出来ずにいた。






すると次の瞬間下半身に猛烈な快感が走り、目を下にやると妻が私のオチンチンを、今まで見た事も無いほど喉の奥まで頬張っている。



あのビデオを見たからそう感じるのでは無く、妻のフェラは以前よりも遥かに巧になっていた。



堪らず妻を床に押し倒し、強引に手を滑り込ませると、フェラをしていただけだと言うのに驚くほど濡れていて、私の指を難なく受け入れてしまう。



その時私は、妻は単に私の勃起を見て疼いてしまっただけで、私への愛からこの様な行動に出たのでは無いと思った。



私も勃起していたので、妻を責められないのかも知れない。



しかし妻がその様な女にされてしまった事が悔しい。



いや、自らその様な女になってしまったのかも知れない。



私の勃起は急速に萎んでいった。






「別居しよう」



「嫌です。私はあなたと別れない」



「別れる訳では無い。このままだと優子を傷付けてしまいそうだから、少し頭を冷やしたい」






妻はしばらく泣き続けたが、妻もこのまま私の顔を見ているのは辛いと考えたのか、渋々ながら承諾した。



一応冷却期間をおくための別居なので、義父母には本当の訳は話さずに、送り迎えをすれば娘も学校へ通える距離だったので、妻の実家に預かってもらう。



妻は不安なのか一日何度も電話して来て、私に許しを請い続けたがが、私が素っ気無い返事しかしなかったからか、次第に間隔が空いて来る。



私の方も娘の事は気掛かりだったが、意地になっていて自分からは電話一本しないでいた。






しかし妻の事を考えない日は無く、妻の事を想っていた寂しい週末の夜に、辛くなるだけなのが分かっていたので、見ないでおこうと思っていたビデオをデッキに入れてしまう。



そのビデオは③と書かれてある物で、楠木の家での妻の様子が収められていた。



画面を見ると懐かしくさえ感じる妻が、玄関で三つ指着いて楠木を迎えるところから始まっていたが、若い頃にも見た事がない様な、身体に張り付いたミニのワンピースを着ている。






「下着を見せてみろ」



「ビデオはやめて下さい」



「なに!」






妻は立ち上がると、恥ずかしそうにスカートをたくし上げる。






「もっと、ヘソの上までガバッと上げろ」






妻は模様も何も無い、白いビキニのパンティーを穿いていて、黒い陰毛が透けて見える。






「何もかも見えてしまう様な、そんな薄いパンティーを穿いて。優子は本当に厭らしい奥さんだ」



「これは旦那様が・・・」






妻の言葉を楠木が遮る。






「よし。今から風呂の掃除だ」






カメラは風呂を洗う妻の白い太腿と、動く度に見え隠れするパンティーを追っていた。






「どうして今日は服を着たまま洗っている?服が濡れてしまうじゃないか」



「ビデオはやめて下さい」



「なに?聞こえないぞ」






下着姿になった妻はブラジャーもパンティーとお揃いの、柄の全く無い白く薄い生地の物を着けさせられていたので、乳首はおろか乳輪まで透けて見えていた。



その後、カメラは妻がシャワーで洗剤を洗い流している様子を追っていたが、泡が消えるとカメラの前に立たせ、シャワーを奪い取って妻に向かって水をかける。






「やめて下さい」






ただでさえ薄く透けた下着は濡れて身体に張り付いてしまい、妻は裸同然の姿になっていく。






「優子は本当に厭らしい身体をしているな。よし、一度出すぞ」






映像は応接室に切り替わり、ソファーに座った楠木の下半身と、開いた脚の間に座って、目の前の硬くそそり立ったオチンチンを握る、ピンクの下着に着替えた妻の姿が映し出された。



妻はこの様な事を毎日の様にさせられていたのか、慣れた仕草で手を動かしながら、時々オチンチンに唾液を垂らす。






「もっと早く」






妻は手の動きを早めると同時に、握っている物の下にある、皺だらけの袋に舌を這わせていた。






「出すぞ」






その声で、妻は躊躇する事無く口に含み、頬をへこませて全て吸い取ろうとする。






「ウウッ」






楠木が全て出し切るまで妻は吸い付いたまま動かなかったが、やがてゆっくりと口を離すと、口を開けて全て飲んだ事を確認してもらう仕草を見せた。






「金玉まで舐めて早く終らせようとしたな」



「その方が・・旦那様が・・気持ちがいいと思って・・・」



「嘘を吐け。早く触って欲しくなったからだろ?」






妻は反論せずに俯いてしまう。






「もう濡らしているだろ?」






妻は頷く。






「本当に淫乱な奴だ。この姿を工場の連中に見せてやりたい」



「虐めないで」



「また嘘を吐く。本当は虐めて欲しいくせに」






このあと妻を抱いたのだろうが、そこでビデオは終わっている。



妻が3人に辱められていたビデオを見た時よりも、私は遥かに強い怒りを感じていた。



妻をまるで自分の所有物の様に扱う楠木。



脅されてしていたのかも知れないが、ほとんど逆らう事も無く従い、その上感じてしまって目付きまで変わっていく妻。



怒りで眠れなかった私は、少しでも怒りをぶつけようと、朝早くに楠木の家に向かった。



するとそこには3台の車が止まっていて、一台は見慣れた車だった為に愕然として立ち尽くしていると、2人の男が出て来たので慌てて身を隠す。






「もう夜が明けたのですね」



「ああ、私は今から仕事だ」



「土曜も仕事ですか?」



「夜仕事をしているところに、急にお呼びが掛かったから、そのまま放り出して来てしまったからな」



「そんな無理をしてまで?」



「当たり前だ。もう無理だと思っていた優子奥様を虐められるのだぞ」



「そんなに焦らなくても、このまま離婚になれば、また好きな時に抱けるようになりますよ」



「それはそうだが恥ずかしい話し、優子と聞いただけで立ってしまった」



「分かります。あの普段とのギャップが堪らないのですよね。あんなに虐め甲斐のある奥さんはいません。それにしても、久し振りの優子は凄かったですね」



「ああ。一晩で何度気を遣ったんだ」



「数えるのは早いですよ。まだ今から楠社長に・・・」



「そうだったな。彼は私達の手伝いに徹していたから、これからだったな」






2人は笑みを浮かべながら片手を上げて挨拶すると、それぞれ車に乗り込んで帰って行った。



私から血の気が引き、2人が出て来た玄関を入って行くと、奥の方から妻の叫び声が聞こえる。






「もうイヤー!いかせないでー!」






襖を開けると、広い和室には縄やバイブが散乱していて、中央に敷かれた布団の上では楠木の上に跨った妻が、涎を垂らしながら一心不乱に腰を動かしている。



私は2人に駆け寄って妻を蹴り倒し、急な事で動けずに、ただ驚いた顔で私を見ている楠木の脇腹を思い切り蹴った。






「あなた!・・・これは違うの。有希の同級生のお母さん達に話すと脅されて・・・」






たいした違いは無いかもしれないが、妻が上で無く組み敷かれていたら、多少は違ったのかも知れない。



妻が自分から腰を使っていなければ、もう一度妻の話を聞いたかも知れない。



一週間後、私と妻の離婚が成立した。






妻は娘が転校しなくても良いようにアパートを借り、離婚時の約束通り、週末になると娘を連れて来ていたが、私は娘を預かって泊めるだけで、妻とは一言も言葉を交わさず、一歩も家の中には入れていない。



遠藤は私が会社に乗り込んで全て話した事で、怒った父親に勘当されたが、そこは親子で、父親が慰謝料を持って謝りに来たところを見ると、数年で勘当も解けるのだろう。



悲惨なのは池田で、養子だった為に怒った奥さんに離縁され、当然社長の座も失った。



ただ奥さんは子供達の事を考えてか、犯罪では無かったと言い張り、私の妻も悪いと言って譲らなかったが、やはり穏便に済ませたい様で、後日弁護士を使って高額の慰謝料を提示してきた。



あとは楠木だけだが、私の再度の請求に、婚姻関係は破綻していたと言って逃げ回る。



私も楠木の顔を二度と見たくないと思っていたので、思い付いた時に電話するだけで会いには行かなかった。






しかし離婚して3ヶ月が過ぎた頃、楠木の自宅の電話も携帯も解約されてしまって連絡が取れなくなったので、前日から泊まりに来ていた娘が友達の家に遊びに行った隙に、楠木の家に行ってみた。



すると玄関には楠木の家ではなくなった事を知らせる張り紙がしてあって、裏に回って中の様子を伺っても、静まり返っていて人の気配が無かったので、工場へ行くとあの年配の男が掃除をしている。






「もう此処とは関係がなくなってしまったが、長年世話になった工場だからな」






聞けば楠木は可也の借金を抱えていたが、金銭感覚は麻痺していた様で、高級車を乗り回して以前と変わらぬ生活をしていたと言う。



しかしあの一件で2社からの取引が無くなると諦めも早く、さっさと倒産させて今ではアパート暮らしをしているそうだ。



どうして彼ら3人は、この様な危険を犯してまで妻に執着したのか。



普段のお淑やかな妻とのギャップに、それほどまでに魅せられてしまったのか。



妻もまた、どうしてこの様な事に。






「楠木のアパートを教えて下さい」






楠木の住んでいるアパートを聞いて愕然とした。



そのアパートは、妻と同じアパートなのだ。



離婚したので、妻と楠木がどの様な事をしていても関係ないはずなのに、なぜか猛烈な怒りが込み上げてくる。



特に週末は娘を預かっているので、ビデオで見た様な事をしているのではないかと思うと、なぜか辛くて遣り切れない。



こんな妻でも、私はまだ愛しているのか。



その夜娘が眠ってしまってから迎えに来た妻を、離婚してから初めて家に入れた。






「アパート暮らしは楽しそうだな」



「えっ?」



「週末は有希を俺に預けて、楠木とお楽しみか?」






妻は俯いてしまった。






「離婚したから、俺には関係無いか」



「そんな事はしていません」



「それなら、どうして楠木と暮らしている事を言わなかった?」



「一緒に暮らしてなんかいません。彼が勝手に隣に引っ越してきて・・・」



「どうして優子のアパートを知っていた?偶然なんて言うなよ」



「分からない。私は教えていない」



「もう離婚したのだから、嘘を吐かなくてもいい。昨夜からお楽しみだったのだろ?」



「そんな事はしていません。彼は言い寄ってくるけれど、私は・・・私は・・・」



「そうか。昨夜から今までしていて、迎えに来るのが遅くなったのか」



「違います。今日も仕事でした。遅くなったのは、急に残業になってしまったから」






あれから妻はスーパーに勤めたので、ほとんど平日しか休みが無い。



私は自分の事を、いつまでも女々しい男だと思った。



離婚したのだから、妻が何をしようと関係無いはずだ。



しかし私の口からは、妻を困らせる言葉しか出てこない。






「有希は俺が育てるから、もうここには来ないでくれ。あんな男のいる環境の所に、有希をおいておけない」



「有希まで失ったら・・・」



「失う?有希の事よりも、楠木に抱いて欲しくて仕方がないのだろ?普段は有希が寝てから楠木の部屋に行くのか?まさか奴が来て、有希が寝ている部屋で」



「そんな事はしていません。あの時も私は有希を守りたかった。有希が私の事で後ろ指をさされるのは避けたかった」






この時の妻の真剣な表情から、妻は本当にそう思い込んでいるのだと感じた。



脅されて仕方なく従っていただけだと思い込んでいて、自分が快楽を求めていた事など、少しも気付いていない様だ。






「どちらと暮らすか有希に選ばせよう。優子のしていた事を全て話して」



「やめて。そんな事言わないで」






妻は狂った様に泣き叫ぶ。






「俺も有希に、そんな事は話したくない。お前が有希を放棄して帰れば、話さないと約束する」






妻が娘をおいて帰る事など出来ないと知っていた。






「帰れない。有希をおいて帰れない」






娘を利用する事に罪悪感を覚えていたが、別れてしまった妻に対して、今の私には他に強く出られる事がない。



妻は泣いていて、帰ろうとはしない。






「このまま黙って有希をここに置いて帰るか、それとも全て話して本人に選ばせるか、今夜は泊めてやるから一晩よく考えろ」






偉そうに言ったが、本心は楠木のいるアパートに帰したくなかった。



私はすすり泣く妻を暫らく見ていたが、離婚して他人になったからなのか、元妻と言うよりもセックスの対象として見ている事に気付く。



それも誘えば応じる、娼婦のような淫乱な女として見ている。



泣き顔から3人の男に責められてすすり泣く妻を思い出し、悔しいはずなのに泣いている姿に色気さえ感じているのだ。



この時私は更に妻を虐めようとしていたが、それは裏切られた事への制裁などではなくて、完全に性的な欲望からだった。






「ここへ座って、久し振りに一杯付き合え」






ソファーに座った私が隣を叩くと、ようやく妻は微笑んだ。






「何かおつまみを持ってきます」



「他所の冷蔵庫を勝手に開けるつもりか?」



「そうでした・・・ごめんなさい」






妻の顔から笑顔が消えて、叩いた場所よりも少し離れて座ったので腕を掴んで引き寄せると、また笑顔が戻って私に身体を預けてきた。






「シャワーを浴びさせて下さい」






妻は私の手を振り切って立ち上がったが、着替えを持っていない事に気付く。






「Tシャツか何か貸してもらえます?」



「どうせすぐに裸になるのだから、何もいらないだろ?」






このまま私に抱かれ、その事で復縁の可能性も出て来ると思ったのか、それとも単にセックスがしたくなっただけなのかは分からないが、妻は嬉しそうな顔をしてバスルームに消えた。



私はその間にビデオをセットして待っていると、バスタオルを巻いて戻って来た妻は、綺麗に化粧が直されている。



隣に座った妻は私の首筋にキスをして来たので、私は妻を逃がさないように肩に回した手に力を入れ、空いた方の手でリモコンを押した。






「そんなに中まで見ないでー・・・イヤー・・・こんなのイヤ~」






その声が聞こえてくると妻は私の首筋から唇を離し、声の聞こえてくる方を見て、大きく目を見開いたまま固まってしまう。






「いや・・やめて・・・ビデオはやめて・・・イヤ~!」






妻は両手を突っ張って私から離れようとしたが、私はリモコンを置くと両手で抱き締めて逃がさない。



妻が逃げたいのもそのはず、画面の中の妻は鴨居から下がった真っ赤なロープで両手を一つに縛られ、立たされたままの格好で大きく脚を開かされていて、その脚が閉じられない様に青竹に両足首を固定されていた。



その前では遠藤が胡坐を掻いて、妻のオマンコを指で開いて覗き込んでいる。






「イヤ~・・・ビデオはイヤ~」






妻が激しく抵抗するのでバスタオルは外れてしまい、縺れ合うように2人ともソファーから摺り落ちた。






「嫌なら有希をおいてアパートに帰れ。そして二度と来るな」






妻の抵抗が弱まったのを良い事に、私はソファーにもたれて脚の間に裸の妻を座らせ、後ろから抱き付いた体勢になって画面を見るように言ったが、妻はしっかりと目を閉じて、横を向いてしまって見ようとしない。






「どうだ?上手く出来ただろ?」



「それは何ですか?」






ビデオの中では、いつのまにか池田も加わっていて、手には皿を持っていた。






「山芋で作った張形だ。先日これを使った時は、擂りおろして塗ってやったが、今日はビデオを撮っているので、この方が面白いと思ってこんな形に削ってみた」






池田の持っている皿がアップになると、そこには山芋を男根の形に彫った物が乗っている。



2人の男の目の前に最も恥ずかしい部分をさらし、その上もう一人の男にビデオまで撮られている妻は、それまでは目を閉じて羞恥に震えていたが、池田と遠藤の会話を聞くと恐る恐る目を開けた。






「イヤ・・・それはイヤ・・・イヤ~」






妻は狂った様に暴れ出したが、縛られていてはどうにもならない。






「入れないで~・・・イヤ・イヤ・・・お願い・・・それはイヤ~」



「もっと力を抜かないと、中で折れてしまうぞ」






遠藤に触られて濡れていたのか、山芋の滑りのせいか分からないが、妻は難無く山芋を受け入れてしまう。






「アァァァ・・イヤー・・・もう恥を掻かせないでー」



「そう嫌がるな。ヌルヌルしていて気持ちいいだろ?」



「抜いてー・・イヤー・・・抜いて~」



「このぐらいで良いだろう。抜いてやるから、そう暴れるな」






池田はそう言いながら辺りを見渡す。






「いかん。張り形を車に忘れてきた。すぐに持ってくるから、これをオサネにも塗ってやってくれ」






その時初めて楠木の声が聞こえた。






「私が持って来ます」



「いや、もうすぐ踊り出すから、君はその様子を撮影していてくれ」






池田から山芋を渡された遠藤は、最初は言い付け通りに妻のクリトリスの辺りに塗り込めていたが、悪戯心が出たのか、また中に入れると出し入れを繰り返し、言葉で妻を虐めて喜んでいた。






「ヌルヌルしたのが沢山出て来たぞ。これは山芋の汁か?それとも優子の汁か?」



「やめて・・アッ・アッ・アッ」



「感じていないで答えろ!これは山芋か、優子の汁か!」






答えない妻に苛立った遠藤は、空いている方の手で妻の陰毛を引っ張った。






「痛い!・・言います・・・それは優子の・・・」






その時、木箱を持った池田が戻って来た。






「遠藤君。そんな事をしていては、いつまでも踊らないぞ」



「踊るって?」



「何もせずに見ていれば勝手に踊り出す」






遠藤が山芋を抜き去ると、妻は脚を擦り合わそうとするような動きを見せるが足首が固定されていて出来ないので、今度は何かに秘部を擦り付けているかの様に腰を前後させるが、ただ虚しく空を切る。






「凄い。厭らしく腰が動き出した」



「手の甲を近付けてみてみなさい」






池田に言われた遠藤が手の甲を妻に近付けると、妻は腰を突き出してそれに秘部を擦り付ける。






「イヤ・・こんなのイヤ・・・」






そう言いながらも、妻の腰は激しく動く。






「中も掻いて欲しいだろ?これか?これが欲しいか?この前のように、これで掻いて欲しいか?」






池田が箱から出した物は、カリの部分が大きく張っている、男根の形をした木製の張り形だった。






「これが欲しければ、この前の様にお願いしなさい」






しかし妻は顔を背ける。






「遠藤君。手の甲を貸してあげるのをやめて、足を自由にしてあげて下さい」






遠藤が手の甲を遠ざけると、妻の腰はそれに着いて行こうとしたが、縛られていてはそれも叶わず、大きく前に突き出した格好で止まってしまう。






「イヤー・・・痒いの・・・すごく痒いの」






妻は足の縛りを解かれると、今度は腰を妖しく捻りながら、激しく太腿を擦り合わせていた。






「本当だ。厭らしいダンスを始めた」






男達は妻の動きを冷やかしていたが、妻にはその声など届かないようで、腰の動きは激しさを増していった。






いつしか私は、妻の事も忘れてビデオに見入っていたが、気付くと目を閉じて横を向いていたはずの妻も画面を見詰めていて、息遣いが乱れ始めている。



私は妻を抱き締めていた手を離し、後ろから両方の乳房を揉んだが、妻は逃げようともしないでビデオに見入っていた。






「やはり喜んでいたんだな?奴らにやられるのが嬉しかったんだな?」






妻は私の言葉で我に返り、乳房を揉んでいる私の手を上から押えた。






「違う!私は脅されて・・・」



「現に今も、自分が辱められている姿を見て・・・」






私が下腹部に手を滑り込ませると、予想通りそこは酷く濡れている。






「違うの。私は脅されて嫌々・・・」



「それなら、どうして自分の惨めな姿を見て濡らしているんだ?ほら見て見ろ。ビデオの中でも優子はあんなに・・・」






ビデオの中の妻は山芋の痒さに耐えられず、終いには大きな声で何度も張り形を要求して、池田に入れてもらうとすぐに喜びの声を上げていた。






「違う!違う!痒くて我慢出来なかったの。感じてなんかいない!」






しかし妻の言い訳も虚しく、ビデオの中の妻は立ったまま気を遣らされてしまう。






「今達したよな」



「達してなんか・・・」






妻の声は小さくて、ビデオの中の声に掻き消されてしまう。






「もっとして~・・・痒いの・・・痒くて我慢出来ない・・・もっと・もっと動かして~」



「おやおや。優子は本当に淫乱な奥さんだ。今気を遣ったばかりなのに、もう腰を振っている」






妻は3人に笑われながら、またすぐに達してしまったが、それでも妻の欲求は収まらない。






「やめないで~・・・痒いの~」



「痒いのはオメコだけか?」



「オサネ・・・オサネも痒いの~」



「遠藤君はオサネを掻いてやってくれ」



「そこ・・・そこ・・・ヒー・・・ヒィィー・・・ヒィィィ~」



「こりゃあ手に負えん。遠藤君、手のロープも解いてやってくれ。自分でさせよう」



「早く・・早く・・・痒くて我慢出来ないー」






妻は手のロープを解かれると隣の部屋に連れて行かれ、既に敷いてあった布団の上に放り出される。



すると妻はすぐに自分の指を二本も入れ、もう一方の指でクリトリスを擦って腰を何度も上下させていた。






「指でいいのか?これが欲しいのではないのか?」






池田が張り形を差し出すと、妻は中に入れている指は動かしながら、クリトリスを擦っていた手を伸ばした。






「駄目だ。この前の様にちゃんと言わないと」



「下さい・・・木のチンボ下さい・・・優子のオメコに・・・木のチンボ下さい」






妻は張り形を手渡されると自分で納め、またクリトリスを擦りながら動かす。






「アァァァ・・・ダメー・・・また・・また・・・ダメ~」



「凄いですね。山芋って、そんなに痒いんだ」



「いや、そうでは無い。最初は痒かったのだろうが、もう自分の厭らしい汁で洗い流された頃だ」



「それならどうして?まだあんなに腰を上下させていますよ」



「あれは理由を作ってやっただけだ。自分で淫乱だと認めたくないので、どうしても気持ちにブレーキがかかる。山芋を塗られれば、痒くて仕方が無いのでしていると、大義名分が出来る」



「と言う事は、優子はもう痒くも無いのに・・・」



「そうだ。自分でも気付いていないかも知れないが」



「アッ・アッ・アッ・・・イク・・・またイク・・もう頂戴・・・お願いですから・・もう・・・」



「何が欲しい?」



「本物を・・・アッ・アッ・・もうダメ・・・チンボ・・・本物のチンボで掻いて・・・木のチンボはイヤ・・・本物のチンボ頂戴・・・イク・イク・・イヤー・・・またいっちゃうよー・・・イク・イク・・イク~~」






私はビデオを見ながら妻を触っていたが、その時、失禁でもしたのかと思うほど妻の中から液体が出てきて、私の手を伝って絨毯に零れ落ちた。






「あなた・イヤ・イヤー・・・イク~~」






ビデオの中の妻は激しく達した後、重い身体を起こしてパンツを脱いで横に寝た遠藤のオチンチンに吸い付いたが、今私の腕の中で達した妻も、私を押し倒すとズボンとパンツを一度に下ろし、既に硬くなっている物を口に含んだ。






「優子・・・」



「ちょうだい・・・我慢出来ないの・・・私・我慢出来ないの」






妻はビデオと同じ様に私に跨ると、自分で入れて最初から激しく腰を使ってきたが、ビデオと違うところはここには私しかいない。






「もっと欲しい」






遠藤が終わる頃、私も終わり、妻も2度達して大きな息をしていたが、ビデオで池田との交わりが始まると、妻は私の軟らかくなったオチンチンを、また口に含んでくる。






「優子!やめろ!」






妻は口を離して顔を上げたが、まだ満足していない様で目が潤んでいる。






「私・・・私・・・」






私はこの時、妻は病気ではないかと思った。



この様な病気があるのかどうか分からなかったが、妻は普通ではないと感じた。



昨夜はベッドを共にするとまた迫って来たので、結局もう一度抱いてやると妻は今まで見た事がないほど乱れに乱れ、ようやく満足して眠りについたが翌朝目覚めると、昨夜の痴態が嘘のように元のお淑やかな妻に戻っていた。






「ベッドでの優子は凄かったな」



「有希がいるのに、やめて下さい」






妻は頬を赤く染めて乙女の様な恥じらいを見せ、昨夜とは別人のように見える。



こうして妻から少し離れて一人の女として見ると、妻にのめり込んでしまった奴らの気持ちが、少しだけ分かったような気がした。






「有希。今日からは、またここに帰って来るんだぞ。間違うなよ」






娘はまた親子3人仲良く暮らせると思ったのか、満面の笑みを浮かべて妻の車に乗り込む。






「アパートに帰って有希を見送ったら、話があるからすぐに戻って来い」



「私は今日と明日は休みですけど、あなたのお仕事は良いのですか?」



「休む」






アパートに帰って娘の学校の用意をして送り出すだけなので、30分もあれば戻って来ると思っていたが1時間経っても戻って来なかったので、嫌な予感がした私は妻のアパートに急いだ。






「やめてー。出て行ってー」



「もっと大きな声を出してもいいぞ。みんな仕事に行ってしまって誰もいない」






私が着くと、壁の薄い鍵など無いに等しい古いアパートには、妻と楠木の声だけが響いていた。






「全て失った俺には、もう優子しか無い。出て行って欲しければ、昨夜は何処に泊まったのか言え!」






自分の妻を他人に抱かせて興奮する人達と同じで、妻を何度も池田と遠藤に抱かせた楠木でも、勝手な行動をされては嫉妬するのだと分かった。






「淫乱な優子では、男っ気無しでは生きていけないと思って、毎日でも疼きを鎮めてやれるように折角隣に越して来てやったのに、俺の誘いは断り続けて昨夜は誰に抱かれた!店長か?それともバイトの学生か?」



「関係ないでしょ!それに、私はそんな女じゃない!」



「そうかな?こんな薄い壁のアパートだから全て聞こえて来て知っているぞ。毎晩娘が眠ってから、風呂に入って何をしている?それも、いざ始めると一度や二度では終わらない」



「そんな事・・・私は・・・」



「私は何だ?俺の部屋の風呂と優子の部屋の風呂は、薄い壁一枚で隔たっているだけで同じ位置にあるから、優子が風呂に入ると俺も風呂に入って毎晩壁に耳をつけて聞いていたのだぞ。職場の人間や、娘の友達の母親連中が聞いたら驚くぞ。こんな真面目そうな顔をして、毎晩一人であんな事をしているなんて」



「もうやめてー!出て行ってー!」



「何も自分でしなくても、毎晩でも俺が可愛がってやるから、今日から娘が眠ったら俺の部屋に来い。本当はこんな話をしているだけでも、俺に抱かれていた時を思い出して、疼いてしまって濡らしているのだろ?」



「違います!」



「本当か?どれ、調べてやろう」



「イヤ!やめて!放して!」






私は妻を試したくて飛び込んで行きたいのをぐっと堪えたが、私の期待はすぐに破られ、妻の抵抗する声は弱まっていった。






「こんなに乳首を硬くして何が嫌だ」



「イヤ・・・やめて・・・アアァァーン・・・イヤ・・・イヤ」






妻が真剣に抵抗すれば別だが、離婚した私は妻が何をしようと文句は言えない。






「そろそろ、ここを触って欲しくなった頃だろ?」



「アッ・・・そこイヤ・・・イヤ・イヤ」



「何が嫌だ。身体はこんなに正直だぞ。既にパンティーなんかグッショリだし、クリだって早く触って欲しくて、パンティーの上からでもこんなにはっきりと分かるほど膨らんでいる」



「ア~・・・アァァ~・・・イヤ・イヤ・イヤ」



「贅沢をしなければ、働かなくても1年くらいは暮らせるだけの金は持っているから、遠くの誰も知らない土地で暮らそう。その間に新しい仕事を探せばいい」



「イヤ・・・あなたとなんかイヤー」



「そうかな?ここはそうは言っていないぞ。どうだ?自分でするより、ずっと気持ちいいだろ?俺と暮らせば毎晩してもらえるのだぞ」



「イヤ・・そんなのイヤ・・・アァァァ~」



「決まりだな。そうと決まれば娘は邪魔だから、別れた旦那に渡してしまえ。さあ、もっと感じるように縛ってやるから俺の部屋に行こう」






妻が感じてしまっている声を聞き、私が諦めて帰ろうと背を向けた時、妻が大きな声で叫びながら飛び出して来た。






「イヤー!もう私に近付かないでー!」






妻は私に気付くと驚いた顔をして蹲ったが、私は妻の乱れた服装を見て頭に血が上り、部屋に飛び込むと楠木を殴っていた。



私に殴られた楠木は尻餅をついて一瞬固まったが、すぐに笑みを浮かべて立ち上がった。






「部外者のあんたが急に入って来て殴るとは、いったいどう言うつもりだ!警察を呼ぶぞ!」



「部外者?」



「もう離婚したのだから、他人のあんたが俺達の事に立ち入るな。俺達は見ての通りの関係だ。これは単なる痴話喧嘩だ」



「違う!勝手に入って来て強引に・・・」



「優子はそう言っているぞ。そうなると、これは強姦未遂だ」



「強姦?それなら警察を呼べ。警察を呼んでもいいが、優子のパンティーの染みは何て説明する。何が強姦未遂だ。これは完全な和姦だ。優子は嫌がっている振りをしているだけで、本当は望んでいるんだ。以前もそうだった様に、優子は嫌がる振りをして、無理やりされている状況を楽しんでいるんだ」






確かに妻は感じてしまっていたのは明らかで、そう言われると自信が無い。



楠木が娘の話をしなければ、あのまま抱かれていたかも知れない。






「おまえの言う通りかも知れないな。俺には関係無い事かも知れない。ただ関係ある事が一つある。慰謝料の事だ」



「慰謝料?そんな物は遠に支払済みだ」



「いや。払ってから、また関係を持てば新たに請求出来る。現にそれが原因で離婚したのだから」






楠木は苦虫を噛み潰したような顔になる。






「取れるものなら取ってみろ。無い者からは取れない」



「残念だが聞いてしまった。何処に隠していたのか、1年は楽に生活出来るだけの金を持っているそうじゃないか」






私はアパートを出ると楠木の住んでいた家に立ち寄り、玄関の張り紙に書かれていた電話番号に電話して、今住んでいるアパートの住所と、楠木が金を隠し持っている事を告げた。



家に帰ると既に妻の車が止まっていて、妻はキッチンでうな垂れている。






「感じたのか?」



「・・・ごめんなさい」



「俺達は他人なのだから謝らなくてもいい」



「でも・・・私・・・」



「それなら一つ訊くが、どうして途中で思い止まった?有希の事を言われたからか?」



「違います。今更信じて貰えないでしょうけど、あなたの顔が浮かんで」






それが本当なら、あそこまで行かずに最初から抵抗しろと思ったが、それでも少し嬉しかった。






「それよりも、有希に全て話して選ばせるか、このまま黙っておいて行くかどちらに決めた?」



「どちらも出来ません。許して下さい」






私は妻を虐めたいだけで、その様な気は無い。



その様な事をすれば尚の事、自棄になった妻は楠木と暮らすかも知れないからだ。



私の計画通り、結局妻は私の家で暮らすことになったが、復縁する訳ではなくてあくまでも居候で、この家では私の言い付けには逆らわない事を一つ返事で承諾した。






「俺の言った事に逆らうことがあったら、どの様な理由でもすぐに出て行ってもらう。それでも良いのか?」



「ありがとう。有希と暮らせるならどの様な事でも聞きます」






私と妻が段ボール箱をいくつか持ってアパートに行くと、3人のスーツ姿の男が隣の部屋に入って行った。






「楠木さん。債権者の中にはご飯も食べられない方がみえるのに、あなただけが働きもせずに暮らしているのは駄目でしょ」



「最低限の生活は保障されるはずだ!」



「これが最低限の生活ですか?働かずに一年も暮らせるのが」



「えっ!」






私と妻は当座の着替えと、娘の物を急いで段ボールに詰め込むとアパートを出た。



その夜妻に食事を作らせ、久し振りに3人で食べた。






「美味しいね。凄く美味しいね」






娘は余程我慢していたのか、そう言うと泣き出した。



その時私は、復縁は無くても娘の前でだけは普通の夫婦でいようと思ったが、寝室で一人になると昼間の妻の喘ぎ声が思い出されて、悔しくて寝付かれない。



これから私と娘の事を話し合おうという大事な時に、感じてしまってあの様な声を上げる妻が許せなかった。






暫らく寝付かれずに悔しさを押し★すのに必★になっていると、部屋の前を通り過ぎる足音が聞こえた。



足音を忍ばせていてもその重さから妻だと分かり、トイレにでも行ったのかと思っていたが、一時経っても戻って来ないので私も部屋を出て妻を捜すと風呂の明かりが点いていて、娘と一緒に入ったはずなのに、妻はまた風呂に入っているようだ。



それまでシャワーの音で分からなかったが、近くに行くと微かに妻の喘ぎ声が聞こえたので思い切って脱衣所に入ったが、少し音を立ててしまったにも関わらず、夢中になっている妻は気付かない。






「イイ・イイ・・・イク・イク・・・優子イク・・イク・イク・イク~」






擦りガラス越しに映る妻は、立ったまま壁にもたれて、シャワーと指を使って軽く達したようだったが、楠木の言っていた様にそれでは終わらず、今度はボディーソープを手にとって泡立てると、どうやら乳房と下腹部に塗っているらしい。






「ウウッ・・・ウーン・・・ウッ・ウッ」






暫らく唸り声が聞こえた後、妻はガラスから離れてしまったので、ただ中腰で動いている事ぐらいしか分からない。






「イイ・イイ・イイ・・イイの・・・イイの・・・アァァーン」






妻の声は次第に大きくなっていき、終いにはまた達しそうになっていた。






「ウウーン・・イイ~・・また・・また・・イヤー・・こんなのイヤー」






私は思い切ってドアを開けると、妻は片足だけを空の風呂に突っ込んで、風呂の縁を跨いだ格好で腰を前後に動かしながら、オマンコを縁に擦り付けて喘いでいた。






「イヤ・・・イヤ~!イヤ~!見ないで~!」






妻は慌てて空の風呂に身を隠す。






「続けろ。もう少しだったのだろ?最後まで続けろ」



「えっ?・・・出来ない。許して」



「この家では、俺の言う事が絶対だと言っただろ。聞けないのなら、すぐに出て行ってくれ」






妻は俯きながら、ゆっくりと縁を跨いだ。






「じっとしていないで動けよ」






妻の目には涙が溜まり、腰だけが前後に動き出す。






「もう許して」



「駄目だ。イクまで続けろ」






妻はこうやって、毎日疼きを静めていたのだろう。



その結果、石鹸を塗って滑りを良くした方が、より感じると気付いたのだと思う。






「ウウッ・・・イヤ・・こんなのイヤ」






妻は私に見られながらも、徐々に腰の動きを早めていく。






「イヤ~・・・見ないで・・・私・・私・・・」






ビデオでは見たが、実際妻のオナニーを見るのは初めてで、妖艶な姿に下半身が硬くなる。






「イヤ・イヤ・イヤ・イヤ・・私・・イヤ・イヤ・イヤ」






妻はこの様な状況の中でも、次第に感じて登り詰めようとしていた。






「見ないで~・・・もうダメ~・・・イク・イク・・見ないで~」



「まだイクな。本当に淫乱な女だ」






私は脱衣場で裸になると、妻の前に行って硬くなったオチンチンを突き出した。



すると妻は躊躇する事無く、当たり前のように口に含む。






「俺が出すまで絶対にイクな。もしも俺より先にいったら、この家から一人出て行ってもらう」



「ウグッ・・ウー・・ウー・・ウウッ」






偉そうな事を言った私だったが、妻の早まる腰を見ていて我慢出来ずに、呆気なく妻の口一杯に出してしまった。



妻はそれを飲み込もうとしたが、全ては飲み込めずに涎のように口から垂れている。






「イク・イク・イク・・優子もイク・・イクー・・イクー・・・イク~~」






私が余韻を楽しんでいる妻を残して脱衣場に出ると、妻も慌てて出てきて後ろから私に抱き付き、前に回した手でオチンチンを掴んだ。






「あなたお願い。欲しいの。私これが欲しいの」



「おまえ・・・」



「恥ずかしい。でも我慢出来ない。欲しいの。これが欲しいの」






妻は更に強く握ってきた。






「離婚したのに、あなたは可笑しくないか?」



「何と呼べば?」



「有希の前以外では、この家の中ではご主人様と呼べ」






妻は娘の部屋で寝る約束だったが寝室に連れて行き、私の上で大きな声を出しながら動き続ける妻を見ながら思った。



妻は普通では無い。



やはり病気なのだろう。



しかし、この様な妻を奴隷のように扱おうとしている私もまた、病気なのかも知れないと思った。






妻は私に服従し、その褒美にセックスしてやるという生活が続き、一ヶ月ほどして妻のアパートも引き払いに行ったが、既にそこに楠木の姿は無かった。



未だにあの3人に対する恨みはあったが、それよりも妻との関係に悩んでいた私は色々ネットで調べ、その中のセックス依存症という文字が気になって仕方がない。



妻がこの病気だとすると、あの3人が去って行っても、また妻は浮気するかも知れない。



働いているスーパーでも、浮気のチャンスはいくらでもある。



仮に仕事を辞めさせたとしても、私が24時間見張るのは不可能で、結局妻を信用するしかないのだが、夜の乱れようを見ていると心配で仕方が無い。



私は思い切って、妻を連れてカウンセリングを受けた。






「セックス依存症とまでは言い切れません。むしろ現実逃避と考えた方が良いかと」






医者の話では、妻は罪悪感から逃げたくて、全て忘れる方法がセックスだった。



その後、今度は自分のおかれた立場を一時でも忘れたくて、何かに逃げたかったが、それもセックスだった。



将来が不安で潰れそうになり、その事を考えないでも良い時間は、セックスをしている時だけだった。



確かに妻も、セックスをしている時だけは何もかも忘れられると言った事がある。



妻を救える方法は、私が全てを忘れて許し、復縁して昔の関係に戻して、妻の不安を拭い去る事だと思った。



妻の罪悪感を和らげ、妻が逃げなくても良いようにする事だと思った。






しかしこうして、ブームが過ぎ去ってから友人に貰ったぶら下がり健康器に下着姿で手を吊られ、パンティー中にローターを入れられて腰を振って喘いでいる妻を見ていると、私の方がやめられそうにない。



私に快感をコントロールされ、イクのを我慢させられて必★にオチンチンを咥える妻を見ていると、すぐにはこの生活をやめられそうにない。



ずるい考えだが、私は妻が変わったのではなく、この様な妻も愛した妻の一部だと思う事にした。



この様な妻を愛そうと思った。



昼は淑女で夜は淫乱な妻を愛そうと。



それには浮気の心配は付き纏うが、今度浮気したら終わりだと妻も自覚しているはずだ。



セックスの欲望が私との復縁よりも上回れば、私は妻を諦めるしかない。



歳をとれば自然と関係も変わってくると、今までよりも気楽に考えて楽しむ事にした。






「ご主人様~・・優子はもう・・・」



「まだ駄目だ。俺が出してからだ」



「それなら・・・これを止めて下さい・・・こんなのを入れられていたら・・・優子は・・・」



「それも駄目だ。少しは我慢する事を覚えろ」






我慢出来ずに、縋るような目で私を見詰める妻が愛しい。



バイブを動かしてもらえずに、自分から腰を動かす妻が愛しい。



そんな事を感じるようになった私も、やはり病気かも知れないが、暫らくはこの病気を治さないでおこう。