レズの恋愛は、上手くいってるときはいいけど、こじれると男女の恋愛より醜悪になったりする。



レズのパートナーが見つけづらいってことも、別れ話が難しい原因のひとつかもしれない。



レズの恋が成就する確率なんて、きっと男女が恋人同士になる確率の何十分の一くらいしかないもの。



お互いに好意を持ち合っていても、タチ同士やネコ同士じゃ、カップルにはなれないし・・・。






私がレズに目覚めたのは大学生のときだった。



最初は大人の女性への憧れだったのに、好きだった女性からキスされて、性欲を伴った恋愛感情へと変わってしまった。



レズやホモなんかの同性愛を異性愛に至るまでの前段階だと捉える人もいるみたいだけど、私は男性には全く興味が持てなくて。



男性のことを気持ち悪いとか怖いとか思うわけでもなく、性の対象としてあり得ないって思っている自分に悩んだこともあったけど、幸い一人っ子じゃなかったし、割と早い段階で結婚とか出産を諦めることができた。






そんな私はレズの中でも幸せな方だと思う。



中には子供が欲しくて、愛し合ってるのにレズ関係を解消するカップルや、レズ関係を密かに続けながら男性と偽装結婚するカップルもいるくらいだもん。






サークルの先輩だった百合さんが酔っ払った勢いで私にキスしてから、私の頭の中は百合さんでいっぱいになってしまった。



何気なく体に触れられただけで、びくんと過敏に反応してしまう。



毎晩、百合さんとのセックスを妄想しながらオナニーしていた。



オナニーといっても、クリトリスをイクまで弄るだけの可愛らしいものだったけど。






サークルの飲み会で酔っ払うと、百合さんは私に抱きついてくる。



ぎゅっと抱き締められて、百合さんの重みを感じながら、甘い香りに包まれていると、このまま時間が止まってしまえばいいのにってうっとりしちゃう。



バクバクと心臓が高鳴って、みんなに聴こえるんじゃないかって思うのに、誰も私達のことを見てなくて・・・。








いっそ2人きりだったらいいのにっていう私の願いは、ある日、あっさり叶ってしまった。



合宿の飲み会でいつも通りに百合さんが抱きついてきたとき、サークルのリーダーが、「悪いけど、部屋まで連れて行ってやって」と私に言ってきたのだ。



よろよろする百合さんを部屋まで運んでベッドに寝かせようとしたら、私まで一緒にベッドに倒れこんでしまった。



百合さんが私の体に乗っている状態で、幸せすぎてこのまま寝たいと思ってたら、百合さんに笑われた。






「あんまり無防備だと食べられちゃうわよ?それとも食べられたいの?」






百合さんの目は真剣そのもので、全然酔っているようには見えなかった。



唇を塞がれて、いつも以上にディープなキスをされる。



口の中が2人の唾液でいっぱいになって、ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てている。






「いいの?抵抗しないと、このまま最後までするわよ。ずっと裕ちゃんのこと狙ってたんだから」






(最後までってどんなことするんだろう?)






そう思っていたら、百合さんが私の首筋にちゅうっと吸い付いて、キスマークをつけた。



夢に見ていたことが現実になった喜びで体がふわふわしてしまう。






私が抵抗する余地を残すように、ゆっくりと百合さんは私の服を脱がせ始めた。



ブラジャーをはずされて、ささやかな私の微乳に唇を寄せられる。



ちゅっと乳首を吸われた瞬間、体に電流が走った。






「んぅっ!」






「もしかしてイッちゃったの?すごく感度がいいのね」






指で乳首を弄られたり舐められたりするだけで、オナニーよりずっと気持ちいい・・・。



おまんこをクンニされたときには、喘ぎすぎて口を塞がれてしまうくらい感じまくってしまった。






「おまんこに指を挿れて、処女膜を破ってしまうわよ?」






百合さんは私の膣口に中指を当てたまま私の顔を覗き込んだ。






「挿れてください。初めては百合さんがいいんです」






私のおまんこの中に百合さんの指がじわじわと挿ってきた。



途中の引っ掛かりをぐっと押し込むようにして、百合さんの指が突き破る。



ぴりっとした痛みを感じて、これが処女膜なんだと実感した。






痛みはすぐに快感に変わってしまって、百合さんが指を動かすたびに気持ちよくてたまらなくなった。



クリトリスを舌で舐められながらおまんこを指で擦られると、ものすごくいい。



体中の感覚がおまんこだけに集まったような圧倒的な快感を与えられて、私はすすり泣き続けた。






(セックスってこんなに気持ちいいんだ・・・)






何度も頭の中が白くなって、私は快楽に溺れきっていた。



おまんこの中を指で擦りながら百合さんが優しくキスしてくる。



私は切なさと嬉しさでいっぱいになって、初めて私から百合さんに抱きついた。






その日から私達はレズカップルになり、密かに付き合い始めた。



社会人になってからも同棲して、幸せな日々を送っていたのに・・・。



ふとしたことからケンカするようになって、最後には罵り合いながら別れてしまった。



憎んだこともあったけど、今ではレズの悦びを教えてくれた百合さんに感謝してる。