彼女が今、高校時代に僕をいじめていた奴とキスをしている・・・。






僕は大学で知り合った彼女のミキと付き合って今年で3年目を迎える。



彼女は僕と同い年で、佐々木希を少しムチっとさせた感じで、性格も明るくめちゃめちゃ可愛い。



その容姿と愛嬌の良さから、すごくモテる。



だから正直、なぜ僕を選んでくれたのかはわからないが、彼女は僕の優しいところが好きだといつも言ってくれていた。



彼女自身もすごく優しく誠実で、関係は普通に良好でラブラブだった。






彼女はその性格から交友関係も広く、外に友達と遊びや飲み会に行くことも多かったが、何も言ってないのに、どこに誰と行ったとかを、わざわざ逐一僕に報告してくれていた。






「いちいち報告しなくてもいいから」と伝えるのだが、今も欠かさず報告してくれる。






そのぐらいマメで誠実だった。






そして今朝も、ミキからいつものように連絡が来た。



合コンに行かなければならなくなったという内容だった。



女の先輩から人数合わせで、どうしても来て欲しいと頼まれたらしい。



そこでミキは、僕が行って欲しくなければ断ると言ってくれた。



でも、さすがにそれは悪いと思うし、彼女の性格からしても間違いが起こることは絶対にないだろうと、快く彼女を送り出した。






夜、僕は今日の晩御飯をどうしようか考えていた。





最近はミキと食べることが多かったのだが、今日は合コンでいない。



長い時間迷っていたが、結局、チェーンの居酒屋に1人で入ることにした。



僕はしばらく1人で静かに飲んでいたが、入ったときからすごいうるさい席があった。



居酒屋なので仕方がないとは思うが、あまりにもうるさかったのでどんな人が座ってるんだろうと僕はチラッと声の方を覗いた。



僕は驚いた。



視界にミキがいたからだ。



合コンをするとは聞いていたが、まさか僕がそこに出くわすなどは思ってもいなかった。






(こんな偶然もあるんだな?)






それぐらいの気持ちでまたしばらく飲んでいたが、やはり彼女の方が気になる。






(一体、どんなやつと飲んでるんだろう?)






もう一度、彼女の方に視線を向けて、さらに僕は驚いた。



そこにマナブがいたからだ。



マナブは僕の高校時代の同級生で、僕をいじめていたイケメンだ。



僕の身体はマナブの姿を見るや否や、すぐに拒否反応を起こした。



それぐらい嫌な思い出しかない。



鳥肌が半端じゃなく、吐き気まで催す始末だ。






さらに周りを見渡すと、ミキの他に女が2人。



恐らくこれがミキの先輩だろうが、これがまたケバかった。



そして男もマナブを含め、すごいチャライ奴らが3人。



僕の嫌いな人種のオンパレードだ。






とりあえず見る限りでは3対3で合コンをしているようであったが、一刻も早く、ミキをその場から遠ざけたかった。



ミキを行かせたことを心の底から後悔した。



こんなメンツの合コンだと初めから知っていたら絶対に行かせなかった。






それに、明らかにマナブはミキのことをいやらしい目で舐め回すように見ている。



本来ならミキを連れ戻すことも考えるのだろうが、マナブに委縮して足が動かなかった。



僕は自分の不甲斐なさにやりきれない気持ちになったが、やはり恐怖から足を動かすことは出来なかった。






そして数分後、最悪な事態が発生してしまった。



王様ゲームが始まったのだ。



ケバくてチャラい奴らの王様ゲーム。



普通の軽い王様ゲームではないことは容易に考えられた。



一刻も早くミキを救い出さねばならないと頭では思うが、やはり足が動いてくれない。



僕は本当に情けない男だ。



ミキが気になって帰ることも出来ない。



だから僕は頭を抱えながらその様子を窺うことにした。






しかし数分後・・・予想に反して、僕の考えていた光景はそこにはなかった。



それは意外にも健全なものであった。



皆、酔っているようでミキの顔もほんのり赤くはなっていたが、不健全なことはひとつも起こっておらず、可愛らしい王様ゲームだったので安心した。






(考えすぎだったな)






と、僕はそろそろ帰ろうと思っていた。



が・・・、やはりこれでは終わらなかった。



終わるはずがなかったのだ。






唐突に、「キス」という言葉が僕の耳に入ってきた。



一気にその言葉で安心感が消え去った。



すかさずミキの席を見ると、マナブとミキの先輩がキスしている光景が僕の目に飛び込んできた。



AVで観たことあるような濃厚なキス。



不覚にも僕のアソコは反応してしまっていた。



そしてその横には手で目を覆って恥ずかしがってるミキと、楽しそうにそのキスを写メで撮るもう1人の先輩がいた。






そこから悪夢が始まった。



僕の考えていた最悪な王様ゲームが始まったのだ。



気づけば、目の前で何回も男女のキスが行われている。



幸いにもまだミキに命令は回ってきていない。



しかし時間の問題だろう。



ここまで来てもマナブに委縮して止めに入れない僕は本当にクソ人間だ。






そして、ついにその時が来た。






「1番と3番がキス」






マナブとミキだった。



マナブのとてつもなく嬉しそうでいやらしい顔が印象的だった



ミキはさすがに抵抗したが、両端を固める先輩2人がそれを許さない。






「あくまでゲームだから」と、ミキにキスを促す。






皆がキスをしている手前、キスを断りきれる空気ではもはやなかった。



マナブも、「軽くでいいから」とミキにキスを迫る。



ミキも数分は抵抗を続けたみたいだが、ついに諦めてしまったようだ。



真っ赤に染めたミキの顔はマナブの両手に包み込まれた。






チュッ。






ミキとマナブの唇が重なった。



僕は何も考えられなくなった。






チュッ・・・チュッ・・・チュ・・・。






唇が何度も重なる音がすぐに聞こえてきた。



マナブは数秒の間に何度もミキの唇をついばんだ。



キスが終わるとミキの顔は真っ赤になっていた。



先程のミキの先輩とのねっとりしたキスとは違い、小鳥のするような美男美女の綺麗なキス。



僕はもはや何も喉を通らない。



さらに、当然のことのようなミキの先輩は、ミキとマナブのキスを携帯に残し、「エッロ」と言ってキミに見せつけた。



自分のキスを見せられて、ミキの顔はさらに赤くなっていた。



この先輩に対する半端ではない怒りが僕の中に込み上げてきた。






しかし、まだゲームは終わらない。



ミキが目の前で何度もキスをしている。



ここで僕はあることに気づいた。



さっきからミキがキスをしている相手が全てマナブだということに。



おそらくミキは目をつけられ、マナブに仕組まれたのだろう。



何度も王様の命令が下り、ミキとマナブがキスをする。



フレンチキスではあったが、ミキもマナブとのキスを繰り返すうちに慣れてしまったのであろうか、恥ずかしそうにしながらも、もはや抵抗なくマナブの唇を受け入れていた。



お酒も入り雰囲気にも呑まれ、ミキも正気ではなくなっていたのだろうと思う。



普段のミキなら、こんなことがありえない。






そして、何度もマナブとキスをするミキを目にして、あろうことか僕のアソコは反応していた。



僕は最悪な人間だ。



命令とはいえ、ミキとマナブは何度キスをしたのだろう。



ミキはマナブの手が腰にまわることを許し、まるで恋人同士のキスのようだった。






そして、時間と共にゲームはさらに過激になっていく。



ミキの横では先輩達がその胸をチャラ男どもに揉みしだかれていた。



もう王様ゲームは関係なくなっていた。



そして、その光景を恥ずかしそうに見るミキの胸にマナブの手が伸びた。



僕はもうだめだと思ったが、ミキは抵抗した。



さすがに理性がそこまでは許さなかったのだろう。






しかし横から先輩の、「素直になりなよ、今日だけなんだから。快楽に任せて気持ちよくなりなよ」の声。






居酒屋だというのに喘ぎ声まで聞こえてきた。






すると、さすがに周りから苦情が入ったのか、店員さんが止めに来た。



さすがにやりすぎたと思ったのか、注意を素直に聞き入れ、店を出る準備をし始めた。



本当に助かったと思った。



★ぬほど嫌いなマナブと僕の大好きなミキが何度も唇を重ね合わせてしまったことは本当に泣きそうになったが、最悪な事態は免れたと、そう思った。






・・・が違った。






彼らが店を出ると、僕は隠れながら後を追った。



外で何やら話している。



聞き耳を立てると、ミキが帰ろうとしていることが分かった。



しかし、ケバい先輩達が必★にそれを止めている。



マナブやチャラ男もミキを説得しているようだった。






数分後、ミキは説得に折れたのか、先輩たちに手を引かれてマナブ達と行動を共にした。



彼女たちは、別の居酒屋に入っていった。



そこは個室の居酒屋だった。



僕は後を追った。



そして何とか彼女らの隣の部屋を押さえることに成功した。



僕はミキを救えなかった罪悪感に苛まれながらも股間をフル勃起させて、隣と繋がる壁に耳をつけたのであった。