高校生の頃の話をしたいと思います。






私の母校は県内の普通科公立高校。



偏差値は50を少し超えるくらいでしたが、繁華街が近くにあるせいか、入学した生徒はもれなく遊びに走るという、ほとほと呆れるような進学実績の学校でした。



今思えば恥ずかしい話です。



当時の私はどこか気取っており、遊び呆ける人達を冷ややかな目で見ている自分が格好いいと思っている節がありました。



また自分は勉強も出来るし、他の奴らとは違ってクールだ、みたいなキャラを作っていました。



大勢の人とワイワイとバカやるのは得意ではありませんでしたが、少人数相手でのトークはまぁまぁ得意でした。



なので、「村瀬君って意外と面白いね!」なんてことをよく言われ、そのギャップで女の子で少し遊んだりしてました。






これは高1の夏のことです。



夏休みを直前に控えた私は、休み前に彼女を作って夏休みを満喫したい、という男子高校生なら誰しもが抱く野望に燃えておりました。



そんな時、通っていた塾で出会ったのが薫さんです。



彼女は私の2つ上、高校3年生で、郊外にある中高一貫の女子校に通う人でした。



よく笑う人で、大きな瞳が綺麗な人でした。



女優の桜庭ななみに似ています。



大学生のバイト塾講師にそそのかされてアドレスを聞いたのがきっかけでした。



たまたまお互いピアノが好きだという共通の趣味があり、すぐに惹かれあい、付き合いだしました。



ちなみに私から告白しました。



薫さんは受験生でしたが、指定校推薦を受けられるほどの成績だったので、割と頻繁に私と遊んでくれました。






付き合い始めて2回目のデート、夏休み中のことだったと思います。



午前はジャンボ海水プール、午後は遊園地、夜はそのまま近くのホテルに宿泊。



テンプレートなナガシマリゾートでのデートプランでした。



着太りする人らしく、思ったより薫さんの身体は華奢で、それなのに胸は想像の2倍近く大きく、色々とびっくりした薫さんの水着姿もさることながら、薫さんがホテルをダブルベッドの一部屋しか予約していなかったことに、当時童貞だった高1の私は一番驚きました。






温泉に浸かり、温まった身体をそのままに布団の中に潜りこみます。



当然、私は正気ではありませんでした。



ドキドキが薫さんに悟られないか、この後上手くいくだろうかか、色んな不安に圧されながらも確かな期待感が私の中にありました。



そんな事を考えていると薫さんが口を開きました。






「私ね、村瀬君のこと、世界で一番大好きなんだ」






明かりの消えた部屋で海を見ながらそう耳打ちされて、童貞の私もようやくスイッチが入りました。



普段はお姉さんキャラで、私をからかって軽くいじめてくる薫さんが、浴衣姿でこんな甘いセリフを囁くのです。



スイッチが入るのも無理ないでしょう。






「薫さん、ごめん・・・触っていい?」






「そういうのはいちいち許可を取らなくてもいいんじゃないかな」






温泉に行くと、ついのぼせる寸前まで浸かってしまうものですが、そのときの薫さんの顔の火照りも長湯のせいだったのでしょうか。



いかにもお姉さんな言葉を放ったその顔は、とても赤らんでいました。



私はおずおずと手を伸ばし、薫さんの背中に両手を回しました。



温泉上がりの薫さんはほんのり温かくて湿り気があって、何よりとても良い匂いがしました。






「村瀬君って奥手そうだから、お姉さんがアシストしてあたげたの・・・。あとは村瀬くんのペースに任せるから・・・」






伏目がちに薫さんが言います。






「薫さん」






それに応えるように、振り向いた彼女にキスをしました。



初めてのキスでした。



短いキスでした。



唇が離れてすぐ目が合い、お互い恥ずかしくなって隠れたくなって、でも隠れる場所がなくって。



隠れる代わりに瞳を閉じて、もう一度キスをしました。



唇を離せばまた目が合って恥ずかしくなってしまいますから、離すに離せず、気がつけば舌を差し込んでいました。



鼻から抜けたような甘い声が時々聞こえ、5分か10分か、とても長いキスでした。



途中で息苦しくなって口を離した時にはお互い軽く息が切れていました。






「すごいエッチなキスだったね・・・」






恍惚とした表情で息を切らせながら薫さんがそう呟きました。






「もっとしよ・・・?」






薫さんは私を軽く押し倒しました。



片手を私の背中とベッドの間にねじ込むと、もう片方の手で私の後頭部を優しく支えて、ちょっと強引に唇を奪いました。



貪るようなキスに興奮して、私も彼女の背中に手を回し、自分も彼女を感じようと背中を撫で回しました。



私の手のひらの弄りに興奮したのか、時折薫さんは鼻から抜けるような短い嬌声をあげます。






「エッチなこと、しちゃおう?」






唾液の糸で繋がった小さな口から、どこか背徳感を滲ませた言葉をこぼすと、薫さんは右手を私の股間にやりました。



浴衣の上から私の股間を優しく撫でて私の興奮を煽ります。



それを受けて私も薫さんの胸を浴衣の上から揉みました。



月並みですが薫さんの胸は驚くほど柔らかく、また手に余る大きさ(後で聞くとEカップ)がありました。



押し倒されたその下から揉んでいたためか、やたらと重量を手のひらに感じ、童貞の私をとても驚かせました。



興奮した私は薫さんの帯をほどき、浴衣を肌蹴させました。



前の開いた浴衣から薫さんの胸が顔を覗かせます。






「恥ずかしい」






薫さんは小さな声でそう言いましたが、私は気にもかけず、ただ薫さんの生乳を揉んでいました。



人差し指と親指で乳首を摘み、残る指と手のひらで乳全体を揉みました。



薫さんは喘ぐことしか出来ず、力なくくてっと私の上にへたり込み、私への愛撫も止まっていました。



2人揃ってぐるんとベッドの上を回り、私が薫さんのマウントポジションにつきました。






「村瀬くん・・・しよう?」






薫さんが潤んだ瞳でこちらを見ながらそう誘いかけると、もぞもぞと身体を動かし、脱皮するように浴衣を脱ぎました。



豆球に照らされた薫さんの身体はとても白く、どことなく丸みを帯びて、とてもいやらしく見えました。



薫さんの動きに呼応するように私も浴衣を脱ぎ、いきり立つ愚息を右手でアシストして薫さんの蜜壺を目指します。



薄い茂みのやや下の、豆球の微かな光を受けて煌めくその愛液の出所を、位置を確認するように先端で撫でると薫さんが激しく喘ぎました。



私がぐっと腰を押し込むと、悲鳴めいた嬌声が部屋に響きます。






「あぁっっ!!そんなっ・・・急に・・・」






薫さんは顔をしかめ、くっと顔を左へと背けました。



私は脱童した喜びの気持ちに包まれて、挿入したまま動かずに何かぼんやりとしていました。






「むら・・・せくん・・・好き・・・」






私はこのとき初めて気がつきました。



この薫さんが処女だったことに。



彼女の目には涙が浮かんでいました。



ただ挿れているだけなのに、その表情からは苦痛が読み取れました。






「薫さん、ねぇ、もしかして・・・」






「初めてなの・・・あなたがね・・・村瀬くんが私の初めてなの・・・」






「そ、そんな・・・」






私は何も言えないでいました。



いつもお姉さんだった薫さんが処女だった・・・。



その衝撃に思考が停止していたからでしょう。



私の視界の真ん中には血の滲んだシーツがありました。






「キスして・・・」






私はロボットのように彼女にキスしました。



自らの意思を失い、ただただ指示されたことをこなす機械のようにキスしたのです。






「あぁ、好き・・・」






息継ぎの間にそう漏らした薫さんの両手を私は本能的に繋ぎました。



そしてまた薫さんの唇を貪ります。



両手、唇、性器、その4点で私たちは結ばれたのです。



程なく薫さんが両足を閉じ、私の腰をホールドしました。



私は4点結合を解かぬまま腰を振りました。



嬌声は塞がれた2人の口の中だけに響きました。



両手のひらは汗にまみれましたが、離れることを許しはしません。



10分ほどして目の前に絶頂を感じると、私は腰を振るペースを上げました。



察した彼女は再び膝を曲げてガッチリと私をホールドしました。



それを受けて私は意を決し、情動のままに中へ出しました。



ドク、ドク、ドク、ドクと大きく4回脈打ち、そのたびに精子はその役割を果たそうと膣の奥へ潜り込んでいきました。



薫さんはしばらく両足で私を掴んで離しませんでした。



力の抜けた下半身とは裏腹に、私は彼女の唇を貪っていました。



下半身が解放され、ぬるりと膣から愚息が抜け出すと、とろりと精液が膣穴から流れ出しました。



薫さんを見ると目が合いました。






「・・・好き」






沈黙の後、薫さんは、いつものホニャっとした笑顔でそう呟きました。



その笑顔に顔をうずめるようにして私はもう一度キスをしました。



愛のある深いキスでした。



すると、私の愚息はまたいきり立ちます。






「もうそんな痛くないから大丈夫・・・来て・・・」






薫さんは女豹のポーズで私の愚息を眺めると、そう誘いました。



その甘言を鵜呑みし、私は愚息の思うがままに、その女豹と交尾するかのように薫さんの膣に再び愚息を挿れました。






「あああっっ・・・!」






悲鳴にも似た声を上げると、薫さんはさっきまで私の手を握っていたその手でシーツを強く握り締めました。



横から顔を覗き込むと、薫さんは目と口を強く閉じ、眉間に深いシワを寄せ、何かに耐えるような表情をしていましたが、私の腰は止まることなく、ただただ欲望のままに薫さんの中を攻め立てました。



そのうち薫さんの口から喘ぎ声が溢れ出しました。






「あっ、あっ、あっ、あっ」






腰のリズムに合わせて喘ぐ薫さんに私の身体はまた限界を感じました。






「イキそう・・・」






「あっ、あっ、あっ、あっ・・・いいから・・・もう1回・・・中でいいから・・・」






「んっ・・・!」






「もう1回中で」・・・その言葉を聞いた瞬間、中に出しました。






無意識のうちに鷲掴みにしていたお尻から愚息を引っこ抜くと、さっきにも増して精液がだらりと滴りました。






この日はこんな調子で8回も薫さんの中に出しました。



午前中にプール、午後は遊園地で遊び回った後の8回ですから、若さとは恐ろしいものだとつくづく思います。



これが私の初体験です。