23歳の彼は、私の会社に営業で1週間に一度は顔を見せる青年です。



爽やかな笑顔が素敵な人で、お茶を出すたびに私に話し掛けてくれていました。






昨年の年末、私の部署の忘年会に親しい取引先として彼の会社を招待し、担当の彼が出席しました。



その席で、偶然なのか彼の意志なのか、私の右隣の席には彼が座ることとなりました。



お話をして、ビールを注いであげて、盛り上がりました。






ふと、そんな時に、彼の左手がテーブルの下で私の右手に重なってきたのでした。



ドキッとしたのですが、彼の温かい手は優しく私の手を撫でていました。



手だけでなく、心のどこかをくすぐられるような妙な気分でした。






私の左手の薬指には結婚指輪があることも、結婚していて21歳になる息子がいることも、当時45歳の人妻であることも知っているはずの彼の手が、優しく包んでいるのでした。



彼のお話とお酒で気分よくなってしまった私も、テーブルの下で彼に手を繋がれてしまうと握り返し、いつの間にか指を絡め合っているのでした。






お箸の袋に書いた自分のスマホの番号を私に渡し、そして彼は私の番号を聞き出し、別のお箸の袋に書き取っていました。



それが、私達の密かな関係の始まりでした。






先月初めて、順調だった生理が2週間遅れて少し悩んでいました。



彼はちゃんと男の義務と責任を果たして避妊してくれているので、その心配はなかったのですが、女としては心配でした。






黒髪に戻したのも彼の要望でした。








「いいよ、綺麗だよ」と言ってもらえると、それだけで戻した意味がありました。






「素敵なピアスをプレゼントしたいから」と言われて、耳に穴を開けたのもそんな理由でした。






彼と一緒に入ったお店で選んでくれたブラとパンティは、デートで私の身を包んでくれています。



私が彼に女の頂点まで導かれて果てた後、彼の優しい腕枕の中で口移しで飲ませてくれたお水は、とても美味しいものでした。






「これは邪魔だから」と、彼に薬指の指輪を外された時は、女としての開放感を覚えました。



私の生理の周期を彼が把握した時、「お大事に」と言ってドラッグストアで買ってくれたタンポンとナプキンは、記念品として未使用をひとつずつ残してあります。






彼に初めてタオルで目隠しされて抱かれた時、ストッキングで両手を拘束されて後ろから突かれた時、今までにない初めての感じ方を覚えていました。



私の白い胸に彼が初めてキスマークを残した時、「仁美は俺のものだから」と言ってくれた彼の言葉に、支配されている心地よい快感まで覚えていました。






「仁美を素顔で抱きたい」と彼が言った時は、その恥ずかしさに躊躇いましたが、お化粧を落とした素顔の私を抱いた彼は、いつもより激しく、熱く、私の体内で暴れました。






生理中だった私に「飲める?」と訊かれて、「頑張ってみる」と答えていた私。



未婚時代にお付き合いした彼氏や主人にもしたことのない初挑戦だったのですが、不思議と彼のモノはすんなりと喉の奥に流し込めました。



そして私は、「ありがとう」と言って抱き締めてくれた彼に愛しさを覚えていました。






彼とのデートのスタートは、いつも私の下着チェックから始まります。



人の少ない雑居ビルの個室のお手洗いに彼が私を導き、洗面台の鏡の前に私を立たせて、彼は背後から抱き締め、スカートの裾を恥ずかしいほどにゆっくりと上げて露わにしていきます。



鏡に映る自分を見られないほどの恥ずかしさに耐えながら、彼はスカートの中の私のパンティをストッキング越しに鑑賞します。






「今日はピンクで可愛いね」とか「そのベージュが淑やかだね」とか、そんなコメントを私の耳元で囁きます。






両サイドが紐のパンティの時には、彼はストッキングも一緒に腿まで下ろし、その紐に指先を掛けます。






「外そうかな?」



「だめよ」






「片方だけ」



「いやっ」






そんな彼の指先はパンティの中に滑り込み、薄いヘアを撫でると、「剃らせて」と卑猥に囁きます。



私は何度も首を振り、(それだけは・・・)と思うのですが、もう何年も主人とは営みのない私にとって、拒む理由は何一つないこともわかっています。



指先は奥へと潜り込み、私の女の扉を左右に開き、指先は敏感な部分へと上がってきます。






「あっ・・」






声の出せない空間で、やっぱり漏らしてしまう声は、意地悪な彼のせいです。



もうすでに潤い始めている扉の内側では、彼の指先が潤滑油を得て撫で回し、滑っていきます。



背後から羽交い絞めにされながら、身動きすることもできないで彼の指先で感じてしまっている私は声を出すことの自由も奪われ、それがまた更なる快感へと進んでいました。






潤滑油に濡れた指先が膣口に達すると、「入れるよ」と囁かれ、「いやっ」と首を振って見せても許されることはなく、呆気ないほどに膣に第1関節までが挿入されてしまうと、もうそれだけで私は狂いそうなほどに感じていました。



彼の長い中指が根元まで私の体内に埋まってしまうと、もう立っているのが精一杯で、彼にしがみ付くことしか出来ません。



体内の深くで指先が動き出すと、もう私は限界を迎えていました。






「入れてみようか」






「いやっ」






彼の意地悪はもう私を自由自在に操っていました。






ホテルのベッドで、彼に抱かれている時に息子から電話が入ったこともありました。



それでも彼は私を攻め続け、その電話には出ることも許してくれませんでした。



私が果てた後に電話に出ると、乱れた私の髪を撫でながら、彼は背後から私を抱き締めていました。



その胸には彼の赤いキスマークも残っていました。






私はイキづらい体質だと思っていたのですが、それを打破させたのも彼の愛撫や彼の攻め方でした。



母親であり、人妻である46歳の私が、20歳も年下の彼に優しく熱い舌でクンニリングスをされ、クリと溢れる体液を同時に吸い上げられ、舌先を膣に挿入され、イカされてしまう自分を想像してしまうと、もう女としての絶頂を感じずにはいられませんでした。






今度生まれ変われるとしたら男性でもいいかなあ、と以前には思っていた私でしたが、彼と肌を重ね合ってからは、こんな悦びは女にだけ与えられた特権だと覚醒して自覚して、思い直しています。



女でよかった。



生まれ変わってもまた女で生まれたい、そう思っている今の私です。