うちの会社では年末の繁忙期に大量のバイトを雇い入れます。






大半は萎びたおばちゃんです。



たまに学生やフリーターの若い娘がいても、僕とは無関係で、言葉を交わす事も無く通り過ぎていきます。



入社以来、彼女も居ません。



今年もおばちゃんに取り囲まれて過ごしています。



そんな色気の無い職場ですが、去年だけは違いました。



去年の僕に起きた奇跡を書きます。






去年の11月中ごろです。



今年もおばちゃんばかりだなと思っていました。



そこに彼女は現れました。



事務所の入り口にバイトの面接に来たと思われる彼女が立っていました。






僕は見惚れました。






菅野美穂に似た感じでした。



いいえ、菅野美穂より綺麗でした。






係長が面接している間も僕はチラチラと様子を窺っていました。



本当に綺麗な娘でした。





当然、僕には無関係な部署へ行くんだろうと思っていました。






でも違いました。



美穂ちゃん(仮名)は僕の仕事を補佐する役目になりました。



僕専属です。



それだけで奇跡でした。



他の社員も羨ましがったり、冷やかしたりしました。






次の日から僕は美穂ちゃんと一緒に仕事をするようになりました。



美穂ちゃんは短大を出た後フリーター生活している独身者でした。



彼氏はいるみたいでした。



美穂ちゃんは仕事の飲み込みも速く、僕はとても助けられました。



性格も素直で、みんな美穂ちゃんを好きになりました。



もちろん、僕も美穂ちゃんを好きになりました。



みんな以上に好きでした。






でも、おばちゃんの多い職場では、『好き=贔屓』と誤解され、陰口を叩かれたり、勘違いしたおばちゃんが人間関係を壊して仕事がスムーズに進まなくなったりするので、僕は絶対に悟られないようにしていました。






僕は美穂ちゃんには敢えて冷たく接していました。



美穂ちゃんに嫌われても仕方が無いと割り切りました。



元々好かれるわけも無いのですから。






僕のそんな態度が奇跡をもたらしました。






僕はバイトのおばちゃん方にはとても愛想良く接しています。



コミュニケーションの量が仕事の能率に比例すると考えるからです。



おばちゃんには愛想が良いのに、自分には愛想が無いと美穂ちゃんも感じていたと思います。



美穂ちゃんはそんな僕と打ち解けようとしたのだと思います。



お昼を食べる時に僕と一緒に食べるようになったり、僕の体に頻繁に触れるようになりました。






元来、モテ体質でない僕にはとても刺激が強いものでした。






でも僕は態度を変える事無く耐えました。



他にも、周りに誰もいない時にふざけて僕のひざの上に座ったりしました。



これには僕もうろたえました。






それ以来、美穂ちゃんは隙を見て僕のひざの上に座るようになりました。



幸せでした。夢みたいでした。



自分には無縁だと思っていた美人が僕のひざの上に座って、笑顔で振り向くのです。



僕は降伏しました。






美穂ちゃんに普通に接するようになりました。



普通以上だったかもしれません。






美穂ちゃんはとても良い娘なのでおばちゃん達からも好かれていました。



僕もおばちゃん達には受けが良かったです。



僕と美穂ちゃんが仲良くしているのを見て、おばちゃん達はお似合いだと冷やかしたりしました。



彼氏と別れて僕と付き合うように言うおばちゃんもいました。



美穂ちゃんの彼氏はおばちゃん達に人気がありませんでした。



彼氏と上手くいっていないという話もおばちゃん情報で聞いていたので、僕は美穂ちゃんと付き合えたら幸せだろうなと夢見たりしました。



でも、好きだという気持ちを打ち明ける事はありませんでした。






そんなある日、美穂ちゃんが友達と飲みに行くので、少し早めに帰った日がありました。



その頃の僕は残業で日付が変わっても帰ることができない日が続いていました。






その日は係長が帰ると、事務所には僕一人になっていました。






0時近くに事務所の電話が鳴りました。



美穂ちゃんからでした。



電話の向こうは賑やかで、言葉も所々聞き取れませんでした。






美穂ちゃんは「遅くまでお疲れ様です」と言っていたようでした。






その後、電話を代わった美穂ちゃんの友人が何か叫ぶと電話は切れました。



美穂ちゃんがどういうつもりで電話をしたのかはわかりませんでしたが、僕はわざわざ電話してくれた事が嬉しくて、とても元気になりました。






1時ごろ、タクシーが駐車場に止まるのが窓から見えました。



降りてきたのは美穂ちゃんでした。



事務所に近づいてくる美穂ちゃんに僕は見惚れていました。






友達に相談したら“いただいちゃえ”的電話で・・・。






残業&一人しかいないことを確認して、美穂ちゃんはコンビニ袋を手に事務所に現れました。



差し入れを買ってきてくれていました。



サンドイッチやおにぎりの他に、大量の缶入りのお酒やおつまみがありました。



美穂ちゃんは言葉もしっかりしていて、僕が見た限り酷く酔っている様子はありませんでしたが、美穂ちゃん自身は「飲みすぎてとても酔っ払っている」と言っていました。






僕は仕事の手を休めておにぎりをいただきました。



おばちゃん達からは、よくお菓子などを貰うことはありますが、こんな美人が差し入れを買ってきてくれるなんて、信じ難い状況でした。



しかも二人きりです。






僕は完全に舞い上がっていたと思います。






美穂ちゃんはおつまみを開けて酒を飲んでいました。



このまま前後不覚になるまで酔わせてどうにかしようなどと考えたりもしました。



美穂ちゃんは僕の不純な考えも気づかぬまま、いつも以上にスキンシップを取ってきました。



僕はとっくに我慢の限界を超えていましたが、度胸がありませんでした。



僕は自分も酔って、勢いで美穂ちゃんに迫る作戦に出る事にしました。



僕は仕事の事は忘れて酒を飲みました。






僕は飲みながら彼氏の事を聞いていました。



前から上手くいっていないと聞いていたからです。






美穂ちゃんは、「もうお互い無関心なので別れる」というような内容の事を言っていました。






僕はまだ酒が回ってきていませんでしたが、「別れたら僕と付き合って欲しい」とお願いしました。






美穂ちゃんは彼氏とちゃんと別れるまで他の人と付き合うことは考えられないし、僕と付き合うかどうかも今すぐは返事できないと言っていました。



僕はこれは遠まわしな断りの台詞なのだと感じました。



夢見るだけにしておけばよかったと思いました。



僕はさらに酒を飲みました。






僕の酒の勢いで美穂ちゃんをどうにかしようという作戦に変わりはありません。



そんな僕に美穂ちゃんはお構いなしにひざの上に乗り酒を飲んでいました。



僕は酔っ払えは勢いで触ったり、キスしたり、襲ったり出来るんだと自分に言い聞かせていましたが、酔いが回ってくるのを待ちきれずに美穂ちゃんの唇に不意打ちで軽くキスをしました。






このくらいなら許されるだろうと。






許されなかったとしても最後の思い出にと思いました。



美穂ちゃんは僕の頭を掴んでキスを仕返してきました。



濃厚でした。






そこからは僕らはキスをしながらお互い服を脱がし合いました。






僕はTシャツとパンツと靴下姿になっていました。



信じられないと思いながらも無我夢中で彼女の服を脱がしていました。



美穂ちゃんを下着姿にして机の上に寝かせました。



彼女の上に覆い被さろうと机に乗ると美穂ちゃんに拒否されました。






やっぱり駄目なのかと思いました。






落胆しかけたところで、美穂ちゃんが「ソファーに行こう」と言いました。






二人で下着姿で廊下へ出て、応接室へ向かいました。



寒い廊下を手を繋いで小走りでした。



応接室に入ると美穂ちゃんは真っ先にソファーに座りましたが、すぐに飛び起きました。



僕がいた部屋以外全て暖房は切ってあり、ものすごく寒く、ソファーも冷たかったからです。



暖房を入れ、応接室が暖まるまで事務室で待つということになりました。



僕は美穂ちゃんを抱きかかえると事務室まで走りました。



美穂ちゃんの心変わりが怖くて必★でした。






暖かい部屋に戻ると美穂ちゃんがくすくす笑いました。



僕の必★な姿が滑稽だったのでしょう。



応接室が暖まるまでまだまだ時間はかかります。



美穂ちゃんの気が変わるのが怖くて気が気じゃありませんでした。






僕は美穂ちゃんのまんこが無性に見たくなっていました。



美穂ちゃんに椅子に座ってもらいパンツを脱がしました。



久しぶりに見る生身の女性のまんこでした。



僕は長いこと美穂ちゃんのまんこを見ていたと思います。



今も鮮明に覚えています。



一生忘れないかもしれません。



僕は美穂ちゃんのまんこを一心不乱に舐めました。



その時僕は美穂ちゃんのまんこが臭くない事に感動していました。



無臭というわけではなく、独特の匂いでしたが、全く嫌な匂いではありませんでした。



美人とはこういうものなのかと感心しました。






30分以上舐めていたかもしれません。



長い時間舐めていた事は確かです。






美穂ちゃんの上気した顔を見て、僕は僕は美穂ちゃんを抱え上げると応接室へ走りました。



応接室は暖まっていました。



美穂ちゃんをソファーに降ろし、またまんこを舐めました。






僕は事務室で美穂ちゃんのまんこを舐めていた時に気付いていたのですが、コンドームを持っていませんでした。



長いモテナイ生活の中でいざという時の為にゴムを準備するという心がけは忘れ去られていました。



生で挿入するのは絶対にしてはいけないと思っていたので、僕はもう手詰まりでした。



美穂ちゃんも気持ちよさそうにしていたので僕はこれで満足する事にしました。






僕が美穂ちゃんの体から離れると、美穂ちゃんは戸惑いながら僕のほうを窺っていました。






僕は「コンドームを持っていない」と言い、謝りました。






美穂ちゃんは自分のバッグにコンドームが入っているので僕にバッグを持ってくるように言いました。



僕は大急ぎでバッグを取りに事務室へ走りました。



バッグを取り応接室へ戻ると、バッグから待望のコンドームが出てきました。






美穂ちゃんが「付けてあげる」と言って僕のパンツを下ろしました。






美穂ちゃんは僕のちんぽを少し舐めました。



朝からずっと仕事をしていたので臭かったと思います。



僕が学生の時付き合った人はフェラチオはしてくれなかったし、風俗にも行ったことが無かったので、ちんぽを舐められるのは初めてでした。



生ぬるい感触とちんぽを咥えた美穂ちゃんの顔に興奮しました。






美穂ちゃんが手馴れた手つきでコンドームを付けてくれました。



僕は美穂ちゃんのまんこを少し舐めてから美穂ちゃんに挿入しました。



憧れていた人と一つになった瞬間、泣きそうになりました。



僕はずっと正常位で美穂ちゃんとキスしながら腰を振っていました。



今思えばもっといろんな体位を楽しんでおけば良かったと思います。






美穂ちゃんとは次の日からエッチ抜きで年末までいっしょに働きました。



お互い今まで通り、何もなかったようにしていました。



メールのやり取りもしていたのですが、バイトが終わるとすぐに返信がなくなりました。



電話も出てくれませんでした。






あの日のことは一時の気の迷いだったようです。






彼女には汚点かもしれませんが、僕にとっては奇跡でした。



長々と失礼しました。






最後に、その後、僕は六条麦茶の香を嗅ぐたびに彼女を思い出すようになってしまいました。