寝取られた体験です。



俺はその時ベッドの下に隠れていました。



彼女と相手、もうこの2人は合体に向ってお互いの気持ちを高め合うことしか頭になかったと思います。






2人が場所を移動するような気配がしたかと思うと、彼女が、「ちょっと待っててね」って言いながらベッドを飛び出しました。



彼女のお尻が見えました。



形の良いおっぱいも見えました。



やはり彼女はすでに生まれたまんまの姿になってしまっていました。



全裸ですよ。



俺の彼女なのに、見知らぬ男の前で恥ずかしげもなくスッポンポンです。






彼女は小物入れの引き出しの中を漁ってました。



俺には瞬時に彼女が何を探しているのかが理解できました。



その小物入れにはコンドームが仕舞ってあるんです。



俺が買ってきて常備していたコンドームを、彼女は他の男とのセックスに使用しようというわけです。



男にとってこれほど情けない瞬間はないですよね・・・。






「私、ちゃんと付ける主義だからっ」






なんて言いながら、やはり彼女はコンドームの箱を持ってきて、テーブルの上で開封してました。



なんと新品でした。





俺との行為でしか使うはずのない新品のコンドームの箱なのに、何も考えずに彼女はベリベリと包装を破いてました。



俺のアパートにあるコンドームの数が減ってないかチェックしたこともあったあの彼女が、たやすく新品のコンドームの箱を破ってしまっている姿は圧巻でした。



心から挿入して欲しくてたまらなかったんでしょうね・・・。



俺のそんな心境をよそに、男がとんでもないことを言いました。






「陽子ちゃん、ちょっと勃ちが悪くなっちゃったから、もう1回舐めてよ」






ですって、あはは。



もはや俺の彼女の口は、挿入するためにその男のチンポをもう一度ギンギンに勃たせる素敵な機能を付加された代物のようです。



彼女がそれを呆気なく受け入れ、しゃぶってあげてたので間違いありません。






このあと、俺の彼女はその男に挿入されちゃいました。



しかもなんと、途中まで包装を解いてあったコンドームは最後まで包装を解かれることがないまま・・・。



彼女はフェラで男のチンポをもう一度勃たせると、コンドームを取りに来ることはなく、生で男のチンポを受け入れちゃいました。






「陽子ちゃんの好きな体位は何?」






「最初はやっぱ正常位かなぁ」






「だよね、やっぱ最初は正常位だよね」






「だよねー」






その時の2人の会話はこんな感じだったと思います。






「お願い、生でさせてよー」なんて言葉は聞こえてきませんでした。



男が求めるがままに彼女は股を開き、コンドームを付けてないと知っていながら挿入することを許したのです。






「最初はやっぱ正常位かなぁ」






(「最初は」ってなんだよ?)と、その言葉がすごく気になりました。






まぁベッドの下からはよく分かりませんでしたけど、色々と体位を変えて楽しんだんでしょうね。



唯一バックだけは判別できましたけどね。



パンパンパンパンって音を鳴らしてましたから。



彼女は俺じゃない男に思いっきり腰を振られたんですよね・・・。






で、とりあえず1発目の射精をされちゃいます。



ベッドの下で俺は涙を流しながら、必★に嗚咽を抑えていました。



対照的に彼女は、喘ぎ声を抑えるなんてことは全く考えてもなかったみたいで、押し寄せる快感に身を任せっ放しって感じでした。



彼女が、ちょっとくらいは恥ずかしがって声を抑えていたなんて様子だったのならば、まだ許せたかもしれません。






男の息遣いが荒くなり、まさにラストスパートって感じでドタバタし始めます。



正直な話、悲しいことに、(でも途中で中断してコンドームを装着するんだろ?まさか最後まで生でするんじゃないよね?)って俺は思ってました。



本当は願ってました。



でも、男がギアを3速から4速、4速から5速へとシフトアップしていき、それに合わせるように俺の彼女の喘ぎっぷりがどんどんヒートアップしていくのを感じたとき、さすがに諦めました・・・。






俺の痛切な願いなど知るわけもないその男は、「んぁぁぁあ」などという搾り出すような唸り声をあげました。



俺は泣きながらも感覚は鋭敏になっていましたので、その変化に気付かないはずはありませんでした。



次の瞬間、男がベッドの上で飛び上がるような気配がしました。






(場所移動?ん、なんだろう?)






なんて俺が思うや否や、極限にまで研ぎ澄まされた俺の聴覚は・・・。






「イクゥ・・・はぁ、ウッ」






などという男の声を無情にも拾ってしまうのです。



男が飛び上がるような気配というのは、精子を膣外に放出するために立ち上がった時の気配かもしれません。



しかも場所移動して射精ってことは・・・考えるだけでも鬱ですね。



単に腹の上に発射するだけなら、チンポ抜いてドピュで済みますよ。



俺の彼女は、一体どこに精子ぶっかけられたんでしょうね・・・。






しばらくして、“シュシュ”って、ティッシュを箱から引き抜くような音がしました。



5、6枚?もっとたくさんのティッシュを使ってたかもしれません。



それだけ大量の精子を俺の彼女は浴びたということなんでしょうね。



悲しすぎます。



彼女はそのあと、その見知らぬ男に2回射精されました。






俺は彼女が眠りに就き、男が部屋を出て行ったのを確認すると静かにベッド下から抜け出し、部屋を後にしました。



始発かもしれない電車に飛び乗った俺は、なんだか知らないけど周りの学生に奇異の目で見られ、笑われていました。






自分のアパートに帰り着き、シャワーを浴びようとした俺は、鏡に映る自分の姿に飛び上がりました。



笑われていた理由に気付きました。



円形脱毛症、いわゆる10円ハゲが側頭部に2つ出来ていました。



合わせ鏡で確認したら、後頭部にも1つ出来ていました。






その日から俺は彼女とは連絡を絶ち、孤独を好むようになりました。



彼女には黙ったままアパートも引っ越しました。



黙ってたっていうか、内緒にするつもりとかではなく、(何であんな女に教えなきゃいけないんだよ)って感じでした。



会社も辞めちゃったんです。



ちょうど転職しようなんて思ってた時期と精神的にやられちゃった時期が重なってしまって、思い切って辞めたんです。






彼女と一切の連絡を断って約1ヶ月後、彼女は交通事故で他界してしまいました。



彼女の乗っていた車のダッシュボードには俺の腕時計が入ってたそうです。



あの日、俺はベッド下に忘れてきてたんです。



俺は友達とかに、“彼女が亡くなってしまった可哀想な彼氏”って目で見られました。



結婚秒読みって感じだったんですよ本当に。



でも実際は、彼女が亡くなった時、彼女は俺がどこに住んでるかも知らない状態でした。






彼女と最後に話した言葉。






「またね」です。






俺は本当に「また」ってあるのかな~なんて、電話切るときに思ったんです。



漠然と思ったんです。



そして別れは突然やってきましたね。



しかも本当にお別れでした。






彼女に「何で浮気したんだ?」とか、そんなことを問い詰めることも永遠にできなくなってしまいました。



喧嘩してもすぐ仲直りしてた彼女だったのに、もう会えません。



俺が最後に見た彼女は、他の男とセックスし終わって疲れ果てて眠ってる姿です。



そんな情けない姿が、最後に見た彼女なんです。