当時、俺はFラン大学の陸上選手だった。



ちなみに俺は長距離で、駅伝に出れるような大学ではないのだが練習は厳しかった。



大学3年の夏に合宿があるのだが、そこで事件は起きた。






部員は20数名。



マネージャーは女の子3人と学生トレーナーが1人。



井の中の蛙なのだろうが、俺はその部の長距離では先輩の一部を除いては一番早かった。



といっても大学内では有名でもなく、彼女もいない。



もちろん童貞だ。



何度かOBの先輩方にそういうお店に連れて行ってもらえる機会があるのだが、行けるのは上級生の先輩数人だけ。



興味はあったが、性病が怖かったり、システムがわからないといったこともあったので自分では行かなかった。






話は戻り、夏合宿。



期間は5日間で、場所は大学指定のホテルというよりは旅館。



2日までは普通に過ごせるのだが、4日目になるとみんな疲労が溜り、静かになってくる。



最初にも書いたが練習は厳しい。



気合いが足りないと途中で帰らされたりするのだが、そういう時は土下座をして監督に謝る。



今思うと、そこまでする必要あったのか疑問だった。






そして4日目の午後2時頃に事件は起こった。



その日は山道を走るのだが、これがきつい。





日差しは容赦なく照りつけて体力を奪う。



さすがに水分補給はあり、みんなこまめに水分を取る。



しかし、その日の俺は違った。



腹を下しており、少し水分を取るだけで下痢が出てしまう状態だ。



そんな状態で走ったものだから、汗も冷や汗のほうが多かったかもしれない。






そしてついに倒れてしまった。



自分も何が起きたのか全く分からない。



ただ物は考えられるのだが体が動かない。



すぐに監督を呼んでくれて、俺1人、先に合宿所に帰らされた。



監督の車には監督、マネージャー(同級生、以下『A』)、そして俺が乗っていた。



濡れタオルを脇や首に巻き、応急手当的なことをした。



だんだん体も自由になってきたが、腹だけはどうしようもなくヤバかった。



合宿所に着き、俺もとりあえず大丈夫そうだったのでAを残して、「何かあればすぐに連絡すること」と言い残し、監督は戻っていった。






俺はすぐにトイレに行きたかった。






A「◯◯(俺)、本当に大丈夫?」






俺「ああ、ちょっとトイレ行くわ」






冷静を装い歩き出すが、千鳥足になってしまう。






A「ああっ、もう。私もついて行くから。ほら、肩貸して」






さすがにトイレの中までは来ないと思ったが、今は合宿所に誰もいないからという理由でトイレの中までついて来た。



しかし腹の具合はそんなこと言ってる場合ではなく、個室に座らせてもらった後、Aを外に出し、便をした。



最悪だったが、もう我慢できなかった。



独特の臭いと音が静まり返ったトイレに広まった。



一通り出し、流し終わり、外に出るとAが心配そうにしていた。






A「大丈夫?」






俺「ああ、ごめん。水分とるわ」






たぶんこのとき、すごく顔が真っ赤だったと思う。



水分補給をし、濡れタオルで幾分か楽になった。






A「ついでだからシャワー浴びて、それから横になれば?」






確かに今のまま横になると体のべたつきで不愉快だ。






俺「うん、そうするよ」






そうして2人で着替えを持って大浴場に入った。






俺「じゃあ入るから、Aは出て行ってくれない?」






A「えっ、私が流してあげるよ。お風呂で倒れたら洒落にならないでしょ」






はじめは断ったものの、確かにここで何かあったら問題がある。



俺は下をタオルで隠し、Aと一緒に大浴場に入った。



風呂椅子に座り、シャワーをぬるま湯にし、徐々に冷たくしていった。



シャワーはAが持ち、俺は座って指示があると手を上げたり、足を伸ばしたりした。






A「はいっ、じゃあ次は立って」






俺が立つとAは素早く俺のタオルを奪った。






俺「何するんだよ!!」






両手で股間を隠し、奪い返そうとした。






A「だって普通にタオルどけてって言ってもよこさないじゃん。こういう時は股間を冷やしたほうがいいのよ」






残念ながら、まだ体力が回復していないのと、誰かが来てしまう恐れのほうが羞恥心に勝った。






俺「わ、わかったよ、じゃあシャワー貸して」






A「何言ってんのよ。ここまで来たら流してあげるから」






俺「いやいや、いいから、自分でするし」






ちょっとした口論になった。






A「こんなときに恥ずかしがらなくてもいいじゃない。さっきのトイレのほうが恥ずかしいんじゃない?」






また顔が熱くなった。



そりゃそうだ、知り合いの女の子に下痢の音や臭いを知られたのはすごく恥ずかしい。



そんなことを考えていると・・・。






A「それに私、彼氏のちんちんを見慣れてるから別に平気よ」






Aに彼氏がいるのは知っていたが、そう言われるとやはり自分が子供のようでショックだった。






(もうどうにでもなれ!)






俺は手を外した。






A「そうそう、素直にすればいいじゃん」






Aは満足そうに股間に向けて水をかけた。



なんだか俺が手を外した時からAの様子がおかしかった。



最初の時も少し間があったし、今も少し咳き込んでいる。






俺「どうした?なんかあった?」






するとAは我慢できなくなったのか大笑いし始めた。



俺は何が起こったのかわからず、Aはシャワーを持ったまま笑い続けた。



おかげで顔に水がかかりまくった。



ようやく少し落ち着くと・・・。






A「◯◯って包茎だったんだね」






まだ笑いをこらえながらAが言った。



俺はようやく気づき、急いで皮を剥いた。



一応仮性包茎であり、剥こうと思えば剥けるのだが、いつもは剥いていない。



風呂でも剥いて洗うことは少なかった。



そのためか、剥くときに少し痛みを感じて、「いっ!!」と声をあげてしまった。



見ると亀頭に少し白いカスが溜まっており、毛も1本挟まっていた。



それを見るなり・・・。






A「ちょっと◯◯、それは卑怯だよ(爆笑)」






またしてもAは大笑いしている。



2人しかいない浴場にAの笑いだけが響く。



俺は急いで蛇口から水を出し、自分で亀頭を洗い始めた。






A「シャンプー使ったほうがいいんじゃない?」






すごく恥ずかしく、情けない気持ちで亀頭を洗った。



このときは興奮とか全くなく、勃起すらしなかった。



洗い終わると皮はだらんと余り、手を離すとまた3分の2ほど被ってしまった。



Aはそれを始終見て、ずっと笑っていた。






俺「もう、出るから!!」






半ばやけくそになっていたと思う。






A「あっ、お尻の穴は洗わなくていいの?」






俺は情けないままAからシャワーを借りてお尻を洗った。



皮はすでに全部戻っていた。



もう一度剥いたが、すぐに戻ってしまう。






A「別に無理しなくていいから」






笑いながら言われて、もう何が何だか分からなくなった。






A「それにしてもAって、腹筋も割れてるし筋肉もあるよね」






Aは俺の体をじろじろ見ている。



もうこのときには羞恥心はなく、されるがままであった。






A「でも、ここはお子様だね」






そう言いながら俺のちんこを触ってきた。



初めての他人の手に触られて、びくっとした。






A「ちょっと、そんなに驚かなくてもいいじゃん(笑)」






俺「いや、初めてだから」






A「えっ?ああ、◯◯ってまだ童貞だったんだ」






ぐさりと来た。



この頃はそういうのに興奮することはなかったからショックだった。



そのあとは普通に着替え、部屋で部分部分を冷やしながら横になってみんなの帰りを待った。



その後はエロいこともなく、Aに看病されていた。






合宿最終日は練習に参加できて、帰りのバスに乗って帰った。



大学に着き、みんなヘロヘロになって、それぞれの家へ帰って行った。






最後にAが、「包茎は不潔になるから、ちゃんと洗っておかないと彼女ができたとき困るよ」と言って帰っていった。






今なら最高のオナネタだが、当時はショックのほうがデカかった。



それからAには頭が上がらず、また別にエロいこともなかった。