幼稚園の頃に観た、野生動物のドキュメント番組。



なぜかチーターに食べられるインパラに興奮した。



インパラになってライオンやチーターに食べられたいと真剣に思ってた。






変態幼稚園児の俺は、その夢を少しでも実現しようと模索した。



そこで目を付けたのが着ぐるみ。



しかし、全く財力も技能もない俺にはどうしようも出来なかった。



シッポをつけたり、台所用手袋を足につけて猿のつもりになって遊んでいた。



それで腰とか下腹部がもにょもにょする感覚を楽しんでいた。






小学生になった俺の目の前にある日、姉のパンストが落ちていた。



それを穿いて、中にタオルを詰めたりして、着ぐるみの代わりにして遊んでいた。



もにょもにょする下腹部を床に擦りつけると気持ち良いことを知り、さらに絶頂を知った。



ただし空撃ちw






そんな折、床屋で『ストップひばり君』を読んで衝撃を受けた。



早速家に帰り、姉の洋服を着たのが初女装。



そして高校生になるまで、女装癖はゆっくりとエスカレートしていった。



高校、大学時代は彼女が出来たこともあり女装欲は減退していたが、細々と続いていた。



大学1年の時、同級生だけど年上の女性に迫られ、童貞卒業。



多少のトラウマを抱える。





お陰で今でもセックスレス傾向だ。



求められると苦痛に感じる。






社会人になり1人暮らしを始め、女装癖が再燃した。



ウィッグや化粧もするようになり、女として男に抱かれることを妄想するようになる。



ただし彼女はいた。






当時は川口に住んでいて、女装して深夜に散歩するのが楽しくて仕方なかった。



いつものように駅前の公園まで散歩に出かけた時のこと、歩いている俺の横をヤン車が徐行し始めた。



ヘタレな俺は心臓バクバク。






ヤン車の男「お姉さ~ん、遊びに行こう!」






首を横に振り、(早くどっかに行け!)と願う俺。



しかし、しつこいヤン男。



怖くなった俺は180度方向を変え、自宅アパートに向かって速足。



するとブイーンと加速したヤン車はUターンして再び俺の横へ。



反対車線なのに手が届きそう距離まで接近。



怖さが限界を超えた俺は、傍にあったマンションへ逃げ込んだ。



女に間違えられたのは嬉しいけど、リアルナンパは超怖い。



女は大変だなと痛感。






そして徒歩のリスクを痛感した俺。



ならばドライブしようと思い、女装して車に乗り込む。



スカートやヒールの不便さが、逆に萌える。



どこに行こうか悩んだ挙句、とりあえず終電の終わった駅に行こうと思いつく。



ワクワクドキドキしながら駅前へ・・・。



人影は無い。



と思ったら、ロータリーの出口付近の派出所前で検問してる!



派出所の存在を知ってたのに・・・バカだった。



俺は慌てた。



免許は家に忘れたし、女装だし。



とっさにロータリー周回コースへ逃げようとした。






「こらーーーー!!!」






大声を上げ、追って来る3人の警察。



10mも進まぬうちに、俺観念。






警官「なんで逃げたの?」






俺「こんな格好してたので」






(涙目)






警官「免許見せて!」






俺「家に忘れて来ました」






警官「車をここに置いて、ちょっと交番まで来て」






俺「はい・・・」






(顔真っ赤&涙目)






その時の格好は、膝上くらいのプリーツスカートにヒール。



ご丁寧にDカップ規模のシリコン偽パイを入れていた。



1人の警官の後について交番に行くまで、偽パイがユッサユッサ揺れやがる。



交番内は煌々と明るく、このとき初めて女装姿を他人に見られた。



鬼のように恥ずかしい。






警官「逃げちゃだめだよぉー」






俺「はい・・・」






警官「家に帰る途中だったの?」






俺「いえ。ドライブしてました」






警官「お酒、飲んでる?」






俺「いえ、飲んでません」






警官「ちょっと息吐いてみて」






警官の顔が目の前まで来る。



俺、警官の目が見れない。



俺は、「はぁ~」と息を吐く。






警官「飲んでないみたいだね」






俺「はい」






警官「切符切るからね」






そう言って、警官が免許不携帯の書類を書き始める。






警官「そういうお店で働いてるの?」






俺「いえ。趣味です」






警官「働けばいいのに・・・」






俺「いえ。単なる趣味ですので・・・だいたい女性が好きですし」






警官「いいと思うよ。色々な生き方ってあるし」






(おや?「女性が好き」を「女性として生きるのが好き」と受け取られた模様w)






他に人が来ないことを願いつつ切符を書き終わるのを待つ。



が!!!



そこに酔っ払い出現。



ベロッベロのじじいが警官Bに抱えられながら交番に入って来た。






じじい「おwお姉ちゃんは捕まったのかい?」






俺「(無視&顔を逸らす)」






警官B「いいからいいから。で、お父さん、家帰れる?」






じじい「お姉ちゃん、なんで捕まったの?」






俺「(無視&必★に羞恥心に耐える)」






じじい「ねえねえ!」






うざくなった警官が一言。






警官「この人は、お姉さんじゃなくてオカマさん!」






俺、絶句。






(オカマって言われた!オカマだけどさwなんか面と向かって言われると超ショック)






じじい「えええええ!本当?顔見せてよ、顔!」






もうなんだか恥ずかしさが逆に気持ち良くなってきたよ。



切符に拇印を押して解放される。






警官「もう逃げちゃだめだぞ!」






俺「はい」






車の近くには、もう1人の警官がいた。



早く車に乗りたいけど、急ぐと偽パイが挑発的な運動をするので情けなくなった。






俺「すみませんでした」






警官C「気をつけてね」






俺「はい」






この警官は特段何も気にしてないようだった。






後日、交番の警官が、わざわざ自宅まで免許を確認に来た。






警官「先日の不携帯で免許の確認に来ました」






免許を見せる俺。



警官は確認しながら・・・。






警官「今日は女の子じゃないんだね?」






俺「時々しか女装はしませんから」






警官「しかし別人のようだね」






そう言って警官は帰って行きました。



俺のA面B面、両方を見られた感じ。



今思い返してもドキドキする刺激体験でしたw