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イサヤと義姉








親の再婚→幼少よりの友達である連子在り→年齢があっちが上だから姉になる。

漏れは厨房姉は工房。興味あるのでやっぱりしますた。

これはスレ違い?



父の勤める会社主催、海の家への家族旅行。姉と初めて会ったのはそんな時。

まだ姉ではなくてただの父の会社の人の子(ややこしいw)だった。

 

 











丁度性に対して興味を覚えて間もない小学生だった俺にとって、

旅行先でのその女の子はとても魅力的だった。

始終一緒にいて、興味を引いてくれそうなことばかりしてたのを覚えてる。

胸が少し膨らみかけて全くの子供から少女に変ろうとしてたその子は成長に伴わず、

2つ年下の俺から見ても精神的には純粋な子供だった。

幾日目かの夜俺にとっては願っても無いチャンスが来た。

一緒にお風呂に入ることになったんだな。

でもイザとなったら勇気が出ない、脱衣所でアイスクリームなんぞを舐めつつ、

どうして良いのか考えてた。

(今思えば凝固した息子を諌めてただけかも知れないケドw)

風呂場の中から俺を呼ぶ声がしてた。

「何で入って来ないの?」と…。



3度目を数えた時、意を決して風呂場のドアを開けた。

湯煙の向こうに見える彼女は・・・・・綺麗だった。

水着姿を見ていたので想像は出来てたんだけど、

膨らみかけていた胸は意外と尖った感じがして、

幼稚な想像では御椀形だったのに対してその方が「その子らしい」なんて思ってた。

後はもう、下半身を抑えるのに大変なのと、

元々長風呂なのを良い事に湯船に浸かって局部を盗み見るのに必至だった。

知ってか知らずか、こっちを向いて足も少し開き、

釘付けになってる僕にその日の出来事を話していた。

「こんな厭らしい目で見てるとは思わないだろうなぁ」

なんて思いながら今でも当時の彼女を思い出せる程に鮮烈な思い出となってる。

旅行も終わり、家族ぐるみの付き合いが始まった。

子供同士の年齢が近かった所為も在るんだろう。勿論、二人の仲は良かった。



家に遊びに行っても泊まる事が多かった。

俺には女の子の遊びが珍しくて、リングで作ったお手玉や、

始めは無理やりだった飯事も結構楽しんで遊んでた。

大人の世界とは別に、俺達はその子のベットに潜り込み、

なんとなく抱き合って寝てた。

そんなときは異性への興味より、”なにかの安心感”に囚われて抱き合って眠ってた。

そうこうしてたある日、俺の両親が離婚した。

子供ながらに、そうなる事もなんとなく判ってた。

そしてその子の家族とも付き合いが無くなり、

少し寂しい日常へと移っていく事となる。

それから数年。掃除、洗濯、炊事と家事全般を何気にこなせるようになった頃、

俺は6年生になっていた。

田舎に住んでいた俺の家にしても珍しく、クリスマスに雪がふった。

その夜、プレゼントを持ったその子の母が家にやってきた。

次の週から「その子の母」は「俺の母」になっていた。

その子は我が家には来なかったのだが…



母と父と二人は以前から出来ていたようだ。離婚の原因もそれらしい。

母は家庭を放り出して父の所に来てしまったようだ、

我が親ながらなかなか大した手練手管だ…。

両親への理解はしていた。「親と言えども所詮は男女、好いた張ったは仕方ない」と。

「冷たい」と、自分でも思っては居たが、

結局の所、俺を手放してしまった元母を恨みはしないが、母とは思わなくなっていた。

その為、父の再婚と新しい母が我が家に来た事に祝福していた。

この時はまだ、これから起こる事を想像も出来ずに居たからなのだろう…

新しい生活は楽しかった、家庭を壊してまでもぎ取った両親の愛は深く、

母もやさしかった。

見よう見真似で覚えた俺の料理も母が来てから本格的になっていった。

母は調理師の免許も持つ程の腕前だったのである。

博学でも在り、色々な事を教えてくれた。又、大らかで自由な人だった。

父も然りで、大らかで自由では在ったが、

どちらかと言えば子供が大人になったような父だった。

本当に、もう家庭が壊れる事など絶対に在り得ない、穏やかな家庭になっていた。



そんな生活が続き、俺が中学2年の時、

完全に俺の中でも「両親」となった父と母は自分たちで事業を起こす事となった。

商才にも長けた両親ならば間違いないと、微力でありながら俺も応援していた。

そんな時だった、体育会系のクラブに所属していた為、

くたくたになりながら家路に就くと、

出来るだけ考えまいとしていた「その子」が我が家の玄関前にぼろぼろと泣きながら立っていた。

何時から立っていたのか判らないけど、

明らかに泣き腫らした目は今泣き始めたものではなかったのだろう。

俺は咄嗟に垣根に隠れてしまった。

どう声をかけて良いのやら判らずに、おろおろしてし碌な思考も出来ないでいた。

意を決したと言うよりは諦めたのだ、

隣のおばちゃんが「おや、こんばんは」と出てきてしまったからだ。

その子に気付かなかったフリをして、おばちゃんに「こんばんは」と挨拶しつつ玄関に回ると…

泣いていたその子が「お母さんをかえして」と涙声ながら細々と、

聞き逃してしまいそうな声で訴えた… やりきれない気分だった。



10分もそうしていたのだろうか。

隣のおばちゃん等も気になって「とりあえず家に入らないか?」と招き入れようと玄関の鍵を開けた。

中に入るなり抱きつかれた。微妙な距離を残しつつ離れ。

その子は俺を叩いた。泣きながら何度も、何度も胸を叩いた。

全く痛くなかったその衝撃は、だけど俺の胸をえぐる様に貫いた。

俺の身長は180、その子は小さく、150位だろうか、力も無く、

くしゃくしゃになった顔を俯かせて、華奢な腕を一生懸命動かしている。

俺は何も出来なかった。ただじっと、その子の揺れる髪を見ていた。

抱きしめる事も、声をかけることも、止める事も無く。

昔のままに、良く櫛の通った黒い髪が揺れるのを見ていた。

しだいに打ち付ける速度が遅くなり、泣き声の方が高くなってきた。

「いたたまれない」と表現するのだろうか?俺はどうしようもなくなって、その子を抱きしめた。

「ごめんなさい」と自分で思ったより大きな声で謝りながら強く抱きしめた。

その子はまるで子供のように泣きながら俺に抱きついた。

未だ鍵も閉めて居ない狭い玄関で、気が付けば、俺も泣いていた。



ひとしきり泣いた後、「こんなになって変だけど…トイレ貸して欲しい」と、

なんだか場違いな気がして俺もちょっと可笑しくなりつつ、

トイレの場所を教えて、新しいタオルを洗面所に掛けて置いた。

リビングに行って今の内に熱い紅茶でも入れておこうと思い、

母の好きなアップルティーに手をかけて…やはり緑茶を取った。

頭の中は相変わらず纏まりが無く、

何を話して良いのか判らなかったので、お茶を入れる事に専念した。

その子が顔を洗ってリビングまで来る時間がやけに長く感じた。

「イサヤくん大きくなったんだね」

さっきまで幼稚園児のように泣いていたその子は

まるで親戚のお姉さんの様に話しながらリビングに顔をだした。

「うん、鴨居に頭打ってしかたないんだよ」

良くぞ普通のトーンで声が出たと我ながら感心しつつ、お茶を勧めた。

すんなりと席に座り、お茶を飲んでくれたことに安堵した。



落ち着いて見るその子は地元の有名高校の制服を着ていた。

そろそろ進学の声の聞こえてき出した俺にも頭が良いのだと判った。

幼少の面影を残しつつも、スレンダーでは在るがスタイルも良くなり、

今は真っ赤に泣き腫らした愛らしいパッチリとした目元、

薄くて綺麗な桜色した唇。透き通った肌。黒く艶やかな髪から覗くかわいらしい耳。

とテレビから抜け出てきたっておかしくない程に綺麗になっていた。

現在の状況も忘れて、俺はその可愛さにドキドキしていた。

「お母さんは何時戻ってくるのかな?」

落ち着きを取り戻したその子は、まるで留守番している子供に尋ねる口調で俺に聞く、

そして鞄を漁り、飴の缶を取り出した。

「いま、おやじと二人で店をしてるから、帰りは遅くなると思うよ」

生返事をしながら、飴の缶を開けると、出てきたのはたばこだった…

当時中学生だった俺は高校生であり

とてつもなく可愛くなったその子の行動にぎょっとした。



火をつけながら「吸う?」と差し出された煙草を手にとり、生まれて初めて煙草を吸った。

意外と吸えるもんだと思ったのもつかの間。

椅子に座っているにも拘らず、いきなり近郊感覚を無くして倒れてしまった。

慌てて抱き起こそうとしてくれたその子だけど、

やっぱり非力で起こせるはずも無く…フロアになだれ込んでしまった。

間直に見るその子の顔と支えようとしたまま抱きついた胸の感触に、

ふらつく頭が一層クラクラしてしまう。

思わず背中に回した腕も、クラクラとする頭とは裏腹に力が入る。

思考の中身が欲望に席巻される様が自分でも判った。

熱いその子の息が顔に掛かり、赤くなった目よりも、

落ち着いたとはいえピンクに染まる頬と、食べてくれ!と言わんがばかりの唇が…

欲望が先行しすぎたか、初めての煙草が効き過ぎたのか…鼻血がでてた…





「ちょっと…痛い」

小声で恥ずかしそうにその子に言われて、腕を解いた。

その子は静かにおき上がり、少し探してティッシュを持ってきてくれた。

膝枕をしてもらい、間抜けにも鼻にティッシュを詰めてすこし落ち着くのを待った。

張りのある太ももは思ったほど気持ちよくはなかったんだけど、

そうしてくれるだけで嬉しくて、不覚にも眠ってしまった。

父に蹴り起こされて目が醒めた。

(元々眠りが深く、どこででも寝てしまうので結構日常だったりするのだが…)

慌ててテーブルを見ると、その子が笑ってこっちを見てた。

俺が寝ている間に両親とその子は話し合っていたようだ。

その子の家庭に新しく母が来た事。

その間に子供ができて、裏切って出て行った女の娘として蔑まれた生活をしていた事。

高校になって俺を見かけて住所を知り。

思い余った今日、家まで来てしまった事。(再婚の際に我が家は越していた)

そして、一緒に暮らしたいと言う望み。

約一月後、「その子」は俺の「姉」になった。



俺達は仲の良い姉弟となった。やはり頭の良かった姉は良く勉強も教えてくれた。

口実で俺の部屋に来る姉を見れるので俺も積極的に勉強するようになった。

「実は弟が欲しかったんだ」

と姉も良く面倒を見てくれるのだが、共稼ぎの家庭である為、家事は俺の独壇場だった。

立場が違う方が良かったと姉はよく膨れていたが、そんな姿が又愛らしかった。

学校の帰りに夕食の買い物を一緒にしたり、映画に行ったり、俺はまるで新婚気分だった。

どんどん好きになっていく気持ちをどこに向けて良いのか困り果ててきたある日。

職場で父親が倒れた。救急車で運ばれ、そのまま入院との事だった。

学校に姉が迎えに来た。慌てタクシーに飛び乗り二人で病院に着くと親父は母と暢気に笑っていた。

あ然としたが、医者の説明で親父の脳は既に蝕まれ、まともな判断はもう出来ないと教えられた。

余命も1年は無いと言われた。母も姉も泣いていた。

唯一であるはずの俺は泣けなかった。未だ現実と受け止められずにいたのだろうか。



姉が来るに当たって、我が家は大掛かりな模様替えを余儀なくさせる。

とは言うものの、実際は俺の部屋を明渡し、

俺は父の書斎として使っていた部屋に移る事になっただけなのだけど。 父の書斎片付け終え。

(Hなビデオがごっそり出てきたので、こっそり頂いた。自分で片付けない親父が悪い)

俺の荷物を大半移し終えた頃、姉が荷物と共にやってきた。

思ったより少ない荷物だったけど、その中に二人で眠った事のあるベットがあったので嬉しかった。

姉は執拗に「姉又はお姉ちゃんと呼んで欲しい」と言っていた。

後で判った事だが、二人の関係を危惧したのか、

部屋をきっちり別つ事と、そう呼ぶ事が母からの条件だったようだ。

因みに俺にもきっちり釘を刺していた。

それでもテレビドラマのような展開で姉が出来る事と、

何よりその姉が素晴らしく可愛かったのでどんな条件でも飲んだだろう。

一週間はどぎまぎしただろう、夜もろくに眠れなかった。

(でもそれは親父のビデオのおかげでもある。それなりに計算されて置かれたビデオだったのかも…)



その後、親父の病状は目に見えて悪化した。

歩けなくなり、自分の名前すら判らなくなり、

ついには無言無動、ありていに言えば植物人間状態になってしまった。

父の在籍しない会社は立ち行くはずも無く、早々に倒産せざるを得なくなる。

我が家を支える財源は母が新しく勤め始めた会社と、

姉が始めたばかりのアルバイトに頼る事となるのだが。

幸い、会社を倒産させる時期が早かった為、借金も少なくて済んでいた。

ただ、母が「奇跡が起きた時にあの人の帰る場所が無いのはだめ」と家だけは断固として手放さなかった。

普通の家賃以上掛かってしまう返済を抱える羽目にはなるが、俺達の意見も母の言葉と同じだった。

俺は姉の紹介で、姉のバイト先で何とか使って貰えるようになった。

友達やご近所さん、はたまた良く行く八百屋のおっちゃんまで「苦労して大変だねぇ」と言ってくれたが…

俺は姉と一緒にバイトが出来て結構幸せだったりする親不孝者だった…

この時点で俺は完全に姉を異性として好きになっていた事に開き直っていた。





バイト先は喫茶店だった、俺は厨房に入り、姉はウエイトレスとして店に出てた。

「中学生だとばれたらまずいからなぁ」とマスターは言っていたが、その配置は正解だった。

母に仕込まれた料理の腕は結構な物になっていたのでオーダーは難なくこなせ、評判も良かった。

姉目当てで訪れる客も増え、その事だけが気がかりではあったが、

「大丈夫だ、変な奴は追っ払ってやる」と強面のマスターがついていたので心強かった。



ウエイトレス姿の姉はめちゃくちゃ可愛かった。

この頃になると自分の「可愛さ」を使い、なにかと猫を被って難を逃れるという、

人が知ったら間違いなく嫌われそうな特技を身に付けていたが… 俺にはそれさえも可愛らしく思えた。

勉強以外は意外とドジな姉は持って行ったコーヒーを見事に客にぶちまけ、

「きゃぁごめんなさぁいぃ」

と上目遣いに大きな目を潤ませて可愛らしく謝るのだから…全く末恐ろしい…



素では「きゃぁ」等という言葉を聞いたことがない。

「どわぁぁ」とか「ぬぉ」 とか言ってるくせに。

そんな姉も可愛いのだが、煙草を忘れる若い男性客は増える一方だった。

その日はバレンタインデーだった。

常連のお客さんには「店から」サービスでチョコが渡されたが、

やっぱり姉から 手渡される男性客の姿を見てて俺は不機嫌だった。

俺自身、自分で言うのもなんだけど、学校では「モテルから」と絡まれる程だったり、

姉の友達にも俺のファン(マジ?)ってのも居た位だったからそれなり以上にチョコは貰っていた。

挙句、姉の高校からチョコを狙って店にまで来る客も居る始末。

姉は姉で、猫かぶり全開!バイト帰りの道々、普段、「不機嫌」なんて起こした

事の無い俺が、そうとう不機嫌だった。

「ね、そんなに怒らないでよ。ずんずん独りで歩いてって… 待ってよぅ」



身長差は歴然と在り。俺は182、姉は俺の肩までも無かった。

俺が普通に歩けば姉は走るしかない。

夜の闇は濃く、住宅街の人通りは少ない。おまけに姉は怖がりだ。

判っていたが無性に腹が立っていた。

そしてそんな俺を「猫かぶり」で何とかしようとしている。

俺はさらに腹立たしかった…

「待ってって頼んでるでしょっ!!!」

俺の腕を乱暴につかんだ姉の手を思わず振り払ってしまった…

全体重をかけてつかんだのだろう、姉は転んでしまった。

そしてその場で泣き出してしまった…

「いや…あの…ごめん…」

さすがに罪悪感がでて、腹立たしさが消えてしまうと残るのはやりきれない気持ちだけだった。

泣いている姉を抱き起こし、近くにあった公園の花壇に座らせた。

泣き顔を母に見せると余計な心配まで掛けてしまうのではないかと危惧した。



泣いている姉は「母を返せ」と俺を叩いた頃を思い出させた。

とても切なく、泣き止んで欲しかった。

幼稚だった俺は他に思いつくことも無く、テレビや漫画で見るように、姉を抱きしめた。

すすり泣きに変っていたのに、姉は本格的に泣き出してしまった…

だが、抱き止めた腕を解けず、本当に、もう、どうしていいのか判らなかった。

頭のどこかで、他の俺が「今日は特に寒いなぁ」なんて考えている事に苛立ちも感じていた。

暫くそうして抱いていたら、途切れるように姉が話し出した…

「判ってるよ。でもね、そうなったらお母さんも辛いんじゃないかと思って。

イサヤの想いに応えられない。他の誰よりもイサヤが好き。それは本当だよ。

イサヤ優しいし、かっこ良いし。

弟って言うよりどこかお兄さんみたいで、何時も私の事考えてくれてるのも知ってるよ。

でも、もう姉弟なんだよ。一緒に住むにはそうなっちゃダメなんだよ。」



長い時間を掛けてそう話した。俺はずっと黙って聞いていた、

抱きしめて動けないままかじかんだ両手がやけに痛かったが、

そのまま凍り付いてしまえばいいと、

姉を、寒さから、守れもしないはずの寒さから、守れるのではないかと。

「離して」

「嫌だ」

突いて出た言葉だった。困らせるつもりも、悲しませるつもりも無かった。

子供の頃には判っていたつもりの親の理不尽さが今頃になってくやしかった。

両親を始めて恨めしく思った。俺は姉が言う程かっこいいと思っているわけでもない。

男と喧嘩をした事が無いのも臆病だからだ。図体ばかりでかくて。無駄に大食いで。頭も悪い。

得意は家事一般と凡そ男らしくも無い。

とてもじゃないが姉に釣り合う男だとは俺自身も思っていなかった。

それでも、どうしても、姉が好きだった。

最悪だった。引っ込みもつかず。姉は既に俺を弟としてしか見ない事を宣言しているのだし。

かと言って口で姉に勝る事はまず在りえない。抱きしめていると言うより、まるで檻で囲っているかに思えた。



姉は俺に抱きとめられたままごそごそと手探りで鞄を漁り出した。

取り出した物にリボンが見えたのでチョコレートだと思い、抱き止めた手を離した 。

包みは2つ在った。なぜに2つなのかと訝しんでいたら。

「幸と恵美にね、頼まれたの」

両方とも、姉からではなかった。姉と仲の良い友達からだった。

「義理チョコなんて腐るほど貰った。そんなの要らない」

正直言うと欲しかったのだが、俺もなんだか意地になってた。

「じゃぁ仕方ないね」

姉は2つのチョコを持って、近くにあったくず篭に捨ててしまった…

そこまでするとは思いもよらず、かなり動揺してしまった俺は…

固まったまま動けなかった。

戻ってきては鞄の中をさらにごそごそとして、○永のミルクココアを差し出した。

飾りも無く、挙句、近所のお店の値札までついていた。



「私からは、これ。…どうせ手作りのチョコなんか出来ないし、出来てもイサヤには敵わないし。

本当は家で暖かいココアを飲ませてあげよっかなぁ、って思ってたんだけどね。

拗ねちゃったから仕方なくだよ」

「ありがと」

大人しく森○のミルクココアを受け取って、なんと話せばよいものか戸惑った。

姉は泣き止み、又しても鞄を漁る。

次に出てきたのは今では何代目かになる飴玉の缶に入った煙草だった。

父が入院してから家では吸わなくなっていた。

母は煙草を吸わなかったし、匂いが部屋に籠るのでばれてしまうからだろう。

時々、二人で散歩と称して煙草を吸いに出てた。

「あぁ、残り1本だったよぉ。吸っていい?」

俺の返事も待たず、さっさと火をつけて吸っていた、一服吸った所で横から取り上げ、俺も吸った。

今まで意識して間接キスなんてしないようにしていた。

湯気が立っているのではないかと心配するほど、顔が赤くなっているのが自分でも判った。

芯まで冷えた体に、煙草の煙は暖かく感じられた。



「顔がサルだよ」

判っている事をいちいちと…デリカシーの無い姉だと思いつつ。

それでも笑える程に姉が落ち着いてくれていたので、

腹立たしい気持ちも、重苦しい空気も、何処かに消えていた。

差し出した煙草を受け取り、赤くもならずに吸う姉は、

やっぱり弟として俺を好きなのだろうとしか思えなかった。

「帰ろっか」

「嫌だ」

情けない、これではただの駄々子である。

自分でも何を意地になっているのか判らなくなっている。

このまま家に帰ってしまえば、姉は一生「姉」のままだと思ったのだろうか。

「家に帰れば、暖かいココアを淹れてあげるよ?」

「俺が淹れた方が美味しい」

「もぅ。どうしてそんな事言うかなぁ?どうすれば帰ってくれるのよぉ?」

「キスしてくれたら帰ってもいい」



「そんなの私から出来ないよ」

??そんなの出来ないよ。じゃなくて、私から出来ないよ??

言い間違いだと、直ぐに訂正するのだろうと、次の言葉を待ったが、

それ以上姉は何も言わず、だまって俺を見上げていた。

肩を抱き、ゆっくりと顔を近づけると、姉は大きな目を閉じた。

リップで光る唇は薄く引き締まり、息を潜めていた。



そして静かにキスをした。



一瞬だった。寒さで感覚もろくにないキスは、味も無く、ただ重ねただけのキスだった。

幻のように過ぎ去る時間の中、確かにキスをしたんだと。

姉の髪を撫で、引き寄せて、もう一度抱きしめた。

「息継ぎって、何時するんだろう?」

抱きしめた姉の、場違いと思える質問に笑ってしまった。



程無く、いいかげん遅くなってもいた事と、

そろそろ母が家に戻る時間に近づいている為もあり、家路を急ぐのだが。

姉が屑篭の中にあるチョコを拾ってきた。

「私が捨てたらやっぱりまずいからねぇ 一応貰ってあげてよ」

チョコを鞄に直し、今度こそ家に向かって歩いた。右手と右足が同時に出そうで困った。

姉は普通に歩いている。「我侭な弟のお願い」を聞いただけなのだろうか?

ココアは結局俺が淹れて母と3人で飲んだ。

余りにも何事も無かった顔をされて、幻覚でも見たような気分だった。



学校のクラブ活動も止め、喫茶店の定休日である火曜日以外はバイトに明け暮れた 。

ずっと姉と一緒にバイトしているのが嬉しかった。

中学も卒業間直になると試験休みが姉と重なり、一日中バイトに入る日も増えた。

俺の進路は既に決っていた。

親戚で料理長をしている叔父が居たので、そこで修行させてもらう予定だった。

母も姉も進学を勧めたが、自分で稼げないのが悔しかった事と、

勉強は性に合わないようだと思えたからだ。

叔父の店は他府県にあり、姉と遠く離れて暮らす事は嫌だったが、

その頃には姉離れしなくてはいけないのだろうとも思っていたので、

せめて、残された時間は姉と一緒に居たかった。

バイトの無い日は母と姉と3人で病院に行き、父を見舞った。

父はずっと個室の集中治療室に居た。特定難病らしく、入院費も要らなかった。

病状は相変わらず無言無動だった。全身やせ細り、床ずれが痛々しかった。

消毒液の匂いの中、母は父に話し掛けていた。応えが無くとも嬉しそうに話した。



そんな姿でも母は父を愛しているのだと、

そして、父に奇跡は無いと、誰から見ても明らかであるのだが。

母は「幸せ」と言う。父も、母も、かわいそうだった。

中学の授業も殆ど無くなり、後は卒業を待つばかりとなった頃、俺は風邪をひいていた。

母は抜けれない仕事で出張しなければならず、俺が抜けた分、姉はバイトを休む訳にはいかなかった。

俺は病院が嫌いだった。母も姉も父の病状から病院を信用しない俺を攻める事は無かった。

高熱で魘されれる夜、姉が額に凍ったタオルを乗せ変えてくれていた。

朦朧とした意識の中で姉の手を握ったように思う。帰り道は恐かっただろうに。

後から聞けば走って帰ってきたそうだ。

翌朝。カーテン越しの日の光に目が醒めた。

あちらこちら痛かった節々も痛くなくなり、どうやら熱も下がったようだった。

軽くなった体を起こすと机の上に置かれた物に目が行った。

「最悪だ…」



ベットの下に置いてあったH本が全て机の上に置かれてた。

家事一般は俺の仕事であった為、俺の部屋に母も姉も入る事は無かった。

もし入ってもベットの下までは誰も見なかったはずだ。油断大敵と言う奴である。

見て欲しくない物を一番見て欲しくない人に見られてしまった。

体調は良くなっているのに、起き上がる気がしなかった。

もう一度布団に入ると、たちまち深く眠っていた。

次に目が覚めた時、姉がベットの脇から心配した顔で覗いていた。

「大丈夫?」

「大丈夫じゃないから寝てる」

「その調子なら大丈夫そうね、おかゆさん作ってみたの、たべない?」

以前姉が熱を出した時に俺が作ってあげたら、いたく感動して、

作り方は教えた物のどう言うものが出てくるのか心配だったが、

「料理は気持だ」と教えてたので食べない訳にはいかなかった。

出てきたのはおかゆと言うより糊だった…

「ふーふーしてあげよっか?」

にこやかにそう言って「ふーふー」してくれる姿は間違いなく「猫かぶりモード」の姉だった、

自分でも不味いと自覚しているのだろう。

案の定、食えた代物ではなかったが、罵倒される事を承知で作ってくれた事と、

そばに居てくれるうれしさでなんだか美味くかんじた。

「美味しい」

「本当?お代わりもあるよ!」

結局、手鍋一杯完食したが、余計な事は言う物ではないと教訓になった。

思えば姉が作った料理を褒めて完食した事など無かった。

勉強をする必要がないと最近では姉の家庭教師も断っていたので、

姉が「姉らしく」出来る機会が少なかった事もあるのだろう。姉は上機嫌だった。

「なにかして欲しい事、ある?」

「添い寝」

「よし!着替えてくる!」

ほんの冗談で、笑って一蹴されると思われた発言は意外な方向へと向かった。



ぱたぱたと姉が去った部屋で、H本を片付けようか迷ったが、

どうせばれてしまった事だから、とそのままにしておいた。

と言うより…事の次第に慌てていた。

制服から部屋着に着替えた姉はそそくさと布団に潜り込んだ。

足が出てしまうほど小さなシングルベットは軋みを上げ、

行き場に困った俺の体も出来うる限り小さくなっていた。

「子供の時みたいだね」

後ろ髪を二つに括った姉の顔が目の前にあり、抱きしめたい衝動に駆られた。

枕の分だけ一段下がって話しにくかったのか、小さな枕に頭を乗せてきた。

姉の額が俺の額に当たった。姉の気持ちが判らなかった。

微熱が残っていたのだろう、俺の体は震えていた。姉の体温が伝わってきた。

布団が擦れる音と、耳元で流れる枕の音、姉の息遣い、体が揺れているのではないかと思える鼓動、

腕をほんの少し動かすだけで姉を抱きしめる事ができるのに、躊躇してしまう思い。

やっと少し腕が動いた。姉を抱きしめた。



俺は泣いていた。自分でも何故泣くのか判らなかった。

小学校の頃に泣いたのが最後だと思う。

あれから、テレビも映画も小説も。何を見ても泣いた事など無かった筈だ。

やはり熱の所為なのか。

姉と離れて暮らす事。父の事、母の事、本当はバイトなどせずに遊んでいたかったり。

クラスでは浮いた存在になっていたり。そんな些細な日常の不満や疑念。

そして姉への報われない想い。色々と思い出されたのだろうか。

姉も抱きしめてくれた。初めて頼った気がする。誰にも頼れないと思っていた。

自分が確りしなくてはいけないと張り詰めていた。

涙は止めようと思えば思うほど流れた。情けないと思えば思うほどくやしくて、又、泣いた。

「ごめんね」

何も姉は悪くない。謝る事などない。寧ろ謝って欲しくない。泣き止むのに必至で言葉が出てこない。

一瞬だったのか、長い時間だったのか、次第に落ち着き、泣き止んだ。



「ありがとう」

そう言うのが精一杯だった。姉の髪も枕も涙で濡れていた。

喉の奥がイガイガとして、言葉は明瞭に出なかった。泣いた所為で頭も痛かった。

「イサヤも泣くんだね。ちょっとびっくりしたな」

まぁそりゃそうだろう。図体のでかい、普段泣く事など無縁と思われる男が、

子供のように泣いたのだから。自分でも意外だ。他人が見たら滑稽だろう。

落ち着きを取り戻すと、状況に体がついてきたのか…勃起してた。

抱きしめていた腕を解き放ち。惜しい気持ちを諦めて。

「ありがとう。落ち着いた。風邪がうつるといけないし。もう大丈夫だから」

「風邪なんてひかないよ。今日はイサヤが眠るまでここに居てあげるから」



姉が抱きついてきた。避けようとした俺の股間に丁度太ももが当たった。

「あ…そう言う事…」

流石に判ったようである。



「Hな事…したい?」

言わずもがなである。しかし、頑なに姉弟の関係を望んでいたはずの姉の心変わりに驚く暇もなかった。

「ああ…したいよ」

開き直ったつもりだけど、かなりぶっきらぼうな言い方になった。

「そうだよねぇやらしい本とか一杯あったもんねぇ」



「あれは友達から借りたんだ。皆見てる。普通だ」

「うん。クラスの男子もそんな話をしてるなぁって知ってる。

なんかやらしい目で 見られてるみたいで嫌なんだけど…イサヤの話も出てくるし」

「はぁ?なんだよそれ?そこになんで俺が出てくんの?」

「幸と恵美にね…キスした事話したの」

「言うかぁ?」

「ごめんって」



「恵美はそうでもなかったんだけど、幸は本気でイサヤが好きだったみたい。

今はまた仲良しなんだけどね。ちょっと変な感じの時に、他の子に話しちゃった…かなぁって…」

「なんだよそれ」

「だから、ごめんって」

「いいけどさ、いじめとかにあってんじゃないのか?」

「うぅうん、それは無いんだけど…」

「なんか在るのか?」

その当時、俺はいじめとまでは行かないが、クラスからかなり浮いた存在になっていたので、

同じような境遇に合っているのではないかと気がかりになった。

「いつもイサヤと一緒でしょ?その上、キスした事がばれてるし。絶対出来てるって思われてるみたいで」

「俺と噂されるのは嫌か?」

「そうじゃないよ、そういうんじゃなくて…」



「昨日は何回した?とか聞かれちゃうんだ」

「はぁ?誰だよそれ?」

「もぅ、言うと怒るの判ってるから言わなかったんだから。最近はそんなに言われ

てないし…」

「誰だって聞いてんだよ!!」

ついカッとなって怒鳴ってしまった。だけどそいつらが許せなかった。

「私に怒鳴んないでよ!!」

ごもっともである…

「悪かったよ。でも…」

「でも、もへったくれもない!」

腕力勝負で無い限り、姉には敵わない事を知っているのでくやしいが黙った。

気が強いのか弱いのか。時に姉は判らない。

(後々にも思うのだが、判らないのは実は女心というや奴で。姉に限った事では無いようだ)



「イサヤに喧嘩とかして欲しくないの。モテない男子が悔しがって言ってるだけよ 。

腹が立つからその子から貰った手紙を皆に回してやったもん。女子に相手もされないよ。ざまぁみろだわ。けけっ」

それなりに仕返しはしているようなのでホッとした。

元々黙っている方ではないのだから。考えてみれば当然と言えば当然だ。

しかし…表裏の激しい女だ。皆知らないのだろうな。と、ちょっと可笑しくなった。けけっって笑うか?

「なに笑ってるのよぉ」

「いいや、別に」

ニコニコしながらそういう姉は「猫モード」だった。なにか良からぬ事を考えているに違いない。

ただ単に優しさだけではこうはならない。

「さっき怒鳴ったのちゃんと謝ってないよ?笑ってごまかすの?」

釈然としないものを感じながらも、後でネタにされてなにやら言われるのも判っているので、

抱いた腕を解き、ベットに正座してキチンと謝った。

「怒鳴ってすみませんでした。許してください」



「うん。許さない」

「はぁぁ??」

「お母さんが帰ってきたら、ベットの中でイサヤが怒鳴ったって言ってあげる。

おかゆさんまで作って、ずっと看病してあげたのに。

治ったとたん、お母さんが居ないからって、ベットに引きずり込んで怒鳴ったって言ってあげる」

「おいおい!訳のわからん事いってんじゃねぇよ!」

「あら?なによその態度は?許して欲しいんじゃないの?」

「なんだよもう!どうすりゃいいんだよ!」

判ればいいのよ、と、日常に近いやり取りの後、とんでもない事を言い出した。

「ちょっとね。イサヤのおちん○ん見せて欲しいなぁって」

「はぁぁぁぁぁぁぁ???」

「何度も言わせないでよ。恥ずかしいんだから。イサヤだって私の見たでしょ?

お風呂に入っている時に、知ってるんだから。不公平よ」

「おいおい…何時の話だよ…んな子供の時とは違うだろぉ」



「だったらいいよ。すけべな本の事もお母さんに言ってあげる」

「言ってあげるって…判ったよ、ちょっとだぞ?って風呂入ってきていい?」

「だめ。未だお風呂なんて入ったらだめだよ」

「電気明るくない?」

「暗かったら見えないよ」

「明日にしない?」

「嫌だったらいいよ」

「うん。嫌」

「だったらお母さんに…」

「判った、判ったよ、判りました」

何故にこれ程強気なのか…なにが在ったのか、本当に訳がわからなかったが、

ひとまず落ち着いてきた下半身が元気になる前に事を済ましてしまおうと諦めた。

姉は布団をはだけ、両足の上に陣取り待っている。

まだ躊躇っていたが、パジャマのズボンとパンツをもぞもぞと下ろした。



「わぁ しわしわだね。なにか濡れてるよ?もしかしておしっこ漏らした?」

「おしっこじゃないよぉ。男だって濡れるんだよ」

「えぇ?これって精液?」

「違うって。うーん…そんな事も知らねーのかよ…今度誰かに聞けよぉ」

「そんな恥ずかしい事聞けないよ。でもさっきみたいに硬くないよね?

ふにゃふにゃだよ?ちょっと硬くしてよ」

「無茶苦茶言うなよ。自分でどうにかなったりしないんだよ。

勝手に大きくなるんだよ。もういいだろ?」

「えぇぇ!これってまだ大きくなるの?どうやって大きくなるの?」

「あのなぁ知らねーよ。もういいだろ?」

「ちょっと待って。触っていい?」

「見たいって言っただろ?触るのは入ってないだろうが」

「じゃぁお姉ちゃんの胸を触らせてあげるから。だめ?」

下半身を自分でコントロールするのは限界だった。次第にどうでも良くなった。



「もう良いよ、好きにしてくれ」

さっそく手に取り、あれやこれやと触りだした。

「わぁぁ。ぷにぷにしてるねぇ。きん○ってこんな感じなんだ。

ねぇねぇほくろが有るよ?濡れてるのってぬるぬるしてるね?これって触られたら気持ち良いの?」

「あのな…いちいち聞くな。それとあんまり強くきん○持つな。痛い」

「あっごめん。痛いんだ。あぁぁ!今なんかピクッってした」

「ねぇ気持ち良いの?どうすれば気持ち良いの?」

「だからぁいちいち聞くなよぉ」

「彼の居る子がフェラチオして欲しいって彼が言うって言ってたけどあれって何?

あ!又ピクッてした!」

「うわぁぁ段々大きくなってきたよ?痛くないの?」

「フェラチオって口でしてくれる事だよ。立ったくらいで痛いわけないだろ」

「へぇ口でって舐めたりする事?」



「ねぇねぇまだ大きくなってるよ!ピクピクしてるよ!うっそぉ!こんなに大きくなるの?

うっわっぁぁこんなの絶対入らないよ」

「なに言ってんだよぉ普通だよ、それにさっきから煩いよ。いちいち聞くなって言ってるだろぉ」

「ごめんね…あぁ!又ピクンってしてる可愛いね!」



「こうやると気持ち良いの?」

手に握り少し上下させている。ぎこちない動きは余り気持ちよくも無かったが、

姉がそうやっている事に興奮して、がまんも限界に来ていた。

姉の服の袖を引っ張り俺の横に転がした。勢いがついてしまい、袖が肩口で破れたが、気にしなかった。

「あぁぁ!破れちゃったじゃ…」



頭を抱え、腰を抱き、姉にキスした。キスは前にした時と違い、姉の唇に舌を割って入れた。

暫くは閉じていた唇を少しづつ開け、舌を中に入れたが

空洞のようにぽかりと唇を開けているだけで舌を絡ませる事も無かった。

括ってある髪の毛が邪魔に思い、ゴムを滑らせて両方取った。

ジッパー式のパンツを履いていたのでジッパー上のボタンを外そうとしたら抵抗され、初めて手を止めた。

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って」

「今更何言ってんだよ。待てないよ!」

「そうじゃないの!ちょっとだけ待って!」

「こんな”流れ”みたいで嫌なの。それにやっぱり姉弟だし、だめだよ」

「ほんとに何言ってんだよ!流れって何だよ!

俺は姉貴が○ぬほど好きだよ!判ってんだろそんな事!

抱きたくって仕方ないのも今に始まった事じゃない!ずーーと我慢してただけだ!

自分から始めといてなんだよ!悪かったな弟で!

好きなもんしかたねーだろ!!可愛いからってふざけんな!!」



「判ったから怒鳴らないでよ、近所に聞こえちゃうよ」

「ふざけ…ん…」

素早く手で口を塞がれた、泣いたり怒ったり、我慢したり、

恥ずかしかったり、頭の中は本当にぐちゃぐちゃだった。



「ずっとね。イサヤはずっと私の傍に居ると思ってた。姉弟でも良いって思ってた。

まさかイサヤが遠くに行くなんて思ってなかったし、

もしイサヤに彼女ができても喜んであげようと思ってた。

いいお姉さんで居ようって。ドジだけどね。

本当はご飯も洗濯も甘えて居ないでしてあげようと思ってたんだよ。

おかゆさん美味しいって食べてくれて嬉しかった。美味しくないのにね。

美味しいって全部食べてくれて、本当にイサヤは好きで居てくれるんだなぁって思った。

姉としてしてあげれる事をしてあげようと思ってた。今日の帰りもイサヤが居ないと恐かった。

このままイサヤが居なくなってしまうような気がしてた。

○ぬほど好きだって言ってくれて嬉しかった。

私、もうだめだよぉ。お姉ちゃんになんかなれないよぉ」



話半ばから、少しづつ泣き出して、最後には大泣きに泣いていた。

二人とも言ってる事はおかしかったが、言いたい事は判った。姉が可愛そうだった。

狭間で揺れていたのは俺だけでは無かったのだ。

普段ころころと良く笑う姉がいつかの泣きじゃくる少女に戻っていた。



タイミングが良いのか悪いのか…リビングから電話の音がする。母からだろう。

姉をそっとそのままにして、リビングに向かい、受話器を取るとやはり母からだっ

た。俺の容態を聞き、安心して。夕食はどうしたのかとか、仕事は順調に進み、明

後日には戻れる事。姉はどうしたと問われたので寝ていると応えた。

電話の途中、姉が風呂場に入ったのが判った。すこし気を取り直したのだろう。

何事も無かった事にしようと、部屋に戻り、机の上のH本をクローゼットに放り込

み、ストーブを止め、灯りを消し、布団に潜り込んだ。

眠れるはずは無かった。泣いた姉の顔が邪魔をした。



姉の階段を登る足音が聞こえる。もう泣いては居ないだろう。

明日からは、何時ものようにバイトをしよう。

そして何時ものように姉と母と病床とはいえ父の見舞いを含めて楽しく過ごそう。

もうすぐ、俺はこの家を出る。又帰ってくるのだろうが、叔父によると暫くは戻れないだろう。

今日の事はなにも無かった。それで良い…部屋の戸が開いた。姉は自分の部屋を素通りしたようだ。

俺は寝たフリを決め込んだ。何も話せない。話せば今までが壊れてしまいそうで恐かった。

姉が近づいてくる。寝たふりなのは判っている筈だ、

「何事も無かった」そう意思は伝わるだろうと目を閉じ、息を潜め、動かなかった。

姉が布団に入って来た。石鹸とシャンプーの香が俺を包み込んだ。

目を開くと濡れた髪が光る姉と目が合った。綺麗だった。

「いいのか?」

俺の上ずった声に、姉は目を細め、ゆっくりと頷いた。



首元に手を回し、腰にも手を回して引き寄せた。

湿った髪をそっと撫で、額と額を合わせた。姉は目を閉じ、じっとしていた。

この手の中に居るんだと感じ嬉しかった。

キスをした。下唇からそっと上唇に、ゆっくりと唇を開き、舌を割りいれた。

抵抗無く受け入れられた。ぎこちなく姉は舌を絡ませた。ペパーミントの味がした。

腰に回した手を背中に当て、強く抱きしめた。

「イサヤ…苦しい…」

手加減が判らず強く抱きしめすぎたようだ。二人でちょっと笑った。

「息継ぎできないから…どうすれば良いの?」

息を潜めた声で聞いてきた。お風呂の所為ばかりでも無さそうで、

上気した頬はピンク色に染まっていた。とても愛らしく見えた。

「鼻とか、口とかで息すりゃいいんじゃないか?」

「うーん…」



「バスタオル、取るよ」

触れてわかった事だが、姉はバスタオルを巻いただけの姿だった。

ゆっくりと取るつもりだったのに、バスタオルに体重が乗り、乱暴に剥ぎ取るようになった。

柔らかな肌はしっとりと濡れていた。

「イサヤも脱いで欲しい…」

小声で消え入りそうにそういわれたので、慌ててパジャマを脱ぎ捨てた。

やはりズボンを降ろすのに恥ずかしさと躊躇いがあったが。

が、ともかく裸になり、もう一度姉を抱きしめた。姉は腕を胸の前で重ね、自分を守っているように思えた。

「やめようか?」

姉は首を横に振る。話さないのは恐いのだろうか?

後悔を押しつぶしているのではないだろうか?

どうにも判断がつかず、俺自身、いざとなったら恐かった。

抱きしめたまま暫くの時間が経った。俺は結局臆病者なのだろう。

だが、裸で抱き合っているだけでもすごく嬉しかった。



姉の腕が胸の前から、俺の体へと移り二人で抱き合った。

大きくは無い姉の胸が押し当てられた。

小さな体を、今度は緩やかに、だけど力強く抱きしめた。

そして又、キスをした。ゆっくりとキスをしてそのまま耳元へとキスをして行った。

「ん・・」

耳元にキスをすると、反応があった。耳たぶを軽く噛み、耳全体にキスをする。

「う・・ん・・・ん・・・」

「気持ちいい?」

耳元で囁いた。声に反応するように鳥肌が立つのが俺にも判った。

「恥ずか・・し・・・い・・」

無性に可愛かった。「猫モード」でも無い姉がこんな反応をするとは思っても無かった。

急な動きは躊躇われた。背中に回した指をゆっくりと背筋に這わせるが、湿った素肌は滑らず、

手を返し、爪でゆっくりとなぞった。お尻の割れ間の所まで来ると、姉の体が跳ねた。

耳にキスをしながら、姉の跳ねる所を探して、ゆっくりと爪を這わした。



姉の息遣いもしだに荒くなり、押し○したように時折、

「ん・・んっんっっ・・・」

と声をもらした。

「もしかして、くすぐったい?」

耳元で囁くとまたも鳥肌が立つのが判った。

「ちが・・う・・・きも・・ち・・い・い・・」

押し当てるように抱きつく姉の体が汗ばみ、勃起したものに太ももが時折触れて、

俺がどんどんいやらしくなって行く。

「ちょっと触って」

姉の手を導いた。軽く握り、ぎこちなく動かしている。

「熱くなってる。熱が在るの?」

「大丈夫。これが普通だよ」



不思議と恥ずかしくなかった。開き直ったのかも知れない。

優しく問い掛ける姉は、やはり、たまらなく愛らしい。

ぎこちない刺激は緩やかで、しかし電撃が走ったように感じてしまう。

普通とは言ってみたが、その実、痛いほど勃起していた。

「濡れてるね・・・気持ち良いの?」

「うん・・気持ちいいよ」

今度は胸の周りに爪を這わした。予想に反し、胸の突起に触れても姉は跳ねなかった。

胸全体をなぞり、脇に移ると跳ねた。

横向きに寝そべった体の頂点を脇から腰へ、お尻から太ももへとゆっくりとなぞる。

指を追いかけるように鳥肌が立っていくのが判った。

キスをして、唇をまた耳元に這わせた。どうやら耳が気持ち良いみたいだ。

「ん・・・んっ・あっ・・・」

「耳が気持ち良い?」

「やら・・し・・・ぃ・・・こえ・・が・でちゃう・・んっ」



執拗に耳を攻めた。ぺちゃぺちゃと舐める音がやらしさを増すのか、わざと音を立てて舐めた。

爪はゆっくりと這わせて、跳ねる所をじらすようになぞった。姉の手は跳ねるたびに俺を強く握った。

始めの頃はそろそろと動かしていたが、今や完全に握っているだけだ。

姉の反応にあわせ、握り方が強弱してる。手を胸に持っていき、やさしく揉んだ。

やわらかく包み込める胸だった。指の間に突起を挟み、ゆっくりと揉んだ。

姉は跳ねるのではなく、くねるように反応していた。耳は俺の唾液でべとべとになっていた。

左手を耳たぶに添え、ゆっくりと動かしながら、唇を首筋に這わせていった。

ドラキュラが血を吸うように軽く噛むと、又跳ねた。完全に息が荒くなっていた。

「はぁ・・・はぁ・・んっっ・・んんっっ・・・」



唇は舌を這わし、鎖骨を越えて胸の突起に差し掛かる。子供の頃に見た尖った胸ではなかった。

小さいながらふっくらと持ち上がった胸だった。

突起を舐め上げるようにして、軽く口に含み、唇で挟んで突起の先端を舐めた。

もぞもぞと姉が唇を避けるように動いた。

「ん~~・・・」

右手をすこしづつ下げて行く。

爪でおなかを一周させ、おへそから今度は下になった太ももの内ももに這わせて膝近くまでなぞる。

くねるように体を動かし、内ももに爪がとどくとビクビクと跳ねた。

「あっ・・・んぅ・・うぅっ・・・んくぅっ・・・」



声にならない声を漏らして、あえぐ姉はより一層素敵に思えた。

姉の手はすでに俺の物から離れている。強く抱きつき、必至に耐えているようですらある。

左手を耳から離し、唇を耳元へ、左手を胸へ、そして、這わしていた手を、徐々に、徐々に下腹部へと伸ばした。

太ももを割るように手を差し伸べるとそこはかなり濡れていた。

ゆっくりとなぞり上げると今まで無いほど姉が跳ねた。

「あぁぁっ!・・・」

「静かにしないと回りに聞こえちゃうよ」

まるでビデオのように声を上げる姉に驚いた。

しかし手を休めずにゆっくりと、お尻の方から前の丘にめがけてなぞった。

指に合わせ小刻みにビクビク震え、丘の下の突起に当たると姉は大きく声を上げた。

「んぅあぁぁ・・んっっくっ・・・あぁぁんっ・・」

気が付くとあえぎつつも姉が泣いていた。かなり焦った。調子に乗りすぎたのか?

「どうした?大丈夫か?」

「恐いのぉ変になってく。自分が自分でなくなってくのが恐いの」



「自分で・・・その・・・したりはしてないのか?」

「教えてもらってした事在るけど、気持ちよくなんかなかったよぉ」

「そうか、大丈夫だ。変にしてるんだから当たり前だよ。ってか、すっげぇ嬉しいし。めちゃくちゃ可愛いぞ」

根拠は皆無だがそう言ったら安心するのではないかと思った。後は気持ちを正直に言った。

普段言えない事も素直に、自然と言えた。

「がんばる」

「そうか」

どっちが姉だか判ったもんじゃなかったが。どうやら続けても大丈夫そうだった。

姉がそっと勃起した物を包んだ。

「私ばっかりでイサヤにも気持ちよくなって欲しい」

「どうすれば気持ちいいか教えて?フェラチオしたらいいの?」

潤んだ瞳でそんな事を言われると○んでしまうかと思うほど可愛かった。

「う・・・うん・・・」



今度は姉が俺に覆い被さるようにしてキスしてきた。

手をゆっくりと上下させ、唇は次第に耳元へと移る。どうやら俺の真似をするようだ。

なるほど、これはとてつもなく恥ずかしい。

「ちょっと待ってくれ」

「だめだよ、私も我慢したんだから、イサヤも我慢してよ」

形勢が逆転したようだ。姉はニヤニヤしている。

ペチャペチャと耳元で舐められて、緩やかに手を上下させる。

気持ちよすぎてこのままではやばかった。直ぐにでもイッてしまいそうだった。

俺の足を姉がまたいだ所で反撃に出た。手を伸ばし、今ではすっかり濡れそぼった所に指を這わせた。

「ん~~~・・・ずるい・・いぃ・・・んぅぅ・・・」

姉は俺の手の届かない所まで引き下がり、両手で掴んで上下させた。

刺激が強くなり腰が浮いてしまいそうになる。見ると顔を近づけて咥えそうになっている。

目線が会ってしまった。



「恥ずかしいから、目、瞑っててよ」

ドキドキした。言われるがままに目を閉じた。

と、言うより見てたら心臓が止まるのではないかと思った。熱い息が掛かり、そっと唇が触れた。

軽く咥えられると暖かな口内につつまれ、少し歯に当たり、先端を舌が刺激した。

ゆっくりと、規則的に上下へと動き出した。

「・・・んっっ・・・」

あっと言う間だった。全身の意識が集中して、腰が浮き、脈打つように射精した。

暫く動けずに居た姉が、ゆっくりと離れ、

「ん~~~ん~~~」

と唸っている…

「飲み込めよ」

「ん~~~ん~~~~ん~~~~」

虚脱感につつまれつつも、そんな姉の姿が可笑しかった。

ティッシュを取って、箱ごと手渡すのと、丁度飲み込んだ時と同じだったようだ。



「おいしい?」

「しょっぱくてにがくて…喉がイガイガする」

なんとなく聞いてみたのだが。聞くんじゃ無かったと思った。

「気持ちよかったんだよね?」

「そんな事聞くなよぉ…気持ち良過ぎた位だよ」

実際、情けなくて、泣けてきそうだ。姉は上機嫌でニコニコしながら抱きついた。

今の今で複雑な思いもしたが、キスをした。

「味する??」

「だから聞くなよ…」

わざとやってる様であ。ニコニコしていたのはこれを企んでいたのだと知った。

「ちょっとお茶飲んできて良い?」

「うん、俺も行こうかな?」

「じゃぁ、持ってきてあげる」

「おぉ…ありがとう」



普段、絶対にそんな事はしてくれない姉である。

なにやら企んでいるのではないかと思ったが、疑ってばかりいるのも馬鹿馬鹿しくなり、素直に受けた。

姉は俺のパジャマの上だけを着てリビングに下りた。

余りにも大きさが違い、子供が大人の服を着てるみたいだった。

後姿を見ていたら、なぜか姉が本当に子供になってしまったような錯覚を覚えた。

たなびく髪を残すように、ドアを引き、光る廊下の中へと消えていった。

トイレのドアの音がした。俺もトイレに行くなった。

残されたバスタオルを巻いて廊下に出たら、電灯が眩しくてクラクラした。

よろめき 、うずくまると姉がトイレから出てきた。

「イサヤ?大丈夫?」

慌てて駆け寄り、俺を支えようとするが…俺に圧し掛かっている。

「大丈夫。ちょっと立ちくらみだよ」



風呂好きで、「茹で上がってる」と言われるほどに長風呂な俺はにとって、立ちくらみは良くある事だった。

心配させまいとして、無理やり立ち上がり、ひとまずトイレに逃げ込んだ。

心配する姉に、「一緒にトイレに入るのか?」と笑って言うと 、安心したようでリビングに下りていった。

便座に座って用を足し、暫く落ち着くのを待った。

今日は色々在りすぎるな、と考えていたらどれくらい時間が経っているのか判らず、慌てて部屋に戻った。

お盆を置いて、俺の使い古したスプリングベットにちょこんと座る姉は、

大きなパジャマの袖をたくし、光る黒髪の中から心配そうに俺を見ていた。

「本当に大丈夫?」

「あぁ、もうダメかも知れない。この間貸した千円が気になって倒れそうだ」

「心配してるのにそんな事言わなくても良いでしょ ちゃんと返しますぅ」

「それを聞いて安心した。すっかり治った」

くだらない事を言いながら、俺が笑ったら姉も笑った。

机の上にある、姉から誕生日に貰った目覚まし時計は4時を指していた。

ベットに座って熱いお茶をすすると、妙に現実感が沸いて、恥ずかしくなった。





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明日、(と言っても今日なのだが)は特に予定は無かった。

学校もバイトも休みだった、本来ならば父を見舞うのだが、俺の風邪もあり、

明日は家でゆっくりすれば良いと母も言っていた。

暖かいお茶は冷えた体には心地よかったが、その間、会話も無く。どうすれば良いのか迷った。

「寝よっか?」

「そうだな」

湯飲みは結局俺がリビングに運ぶ事にした。おかゆだけ作った割には台所は散らかっていた。

起きたらここを片付けるのかと少しげんなりした。からからに乾いた鍋に水を張り。

そろそろ姉も自分の部屋に戻ったのだろうと、部屋に帰った。

灯りは消えていて、目が暗闇に慣れず、布団をめくって気が付いた、姉が布団の中で丸くなって待っていた。

「使った食器は水に漬けといてくれよ」

「あ、ごめんね」

なるべく普通にした。そこに居るのが当たり前のように…



布団に潜ると姉が抱きついた。不思議な感覚だった。

昔から毎晩そうやってきたのではないかと錯覚した。落ち着いて居た筈だが、体は正直だった。

「どわぁぁ!又大きくなってるよ!?あれ位じゃダメなの?」



「もう一回してあげよっか?」

「あ・・・いや・・・もういい」

なぜかいたくお気に入りのようだ。ニコニコしている。やられっ放しは性に合わない。

反撃してやろうとするが、位置が気になって反対側に移ってもらった。

「キスしていいか?」

「いいよ!」

なぜだか張り切った返事になっている。完全に吹っ切れたのだろうか?

しかし、そう張り切られてもやり難い。機嫌が良さそうなので、それはそれで良いのだが…



ニコニコと笑いながらのキスも良かった。幸せな気分になった。

軽く唇を合わせて、その後何度もくり返し、額にも、鼻にも、頬にも、

瞼にまでキスをした。キスをするフリをして、目が開くまで見つめたり、楽しくじゃれ合った。

カーテン越しに注ぐ街頭の明かりが姉の横顔を照らした。

薄く桜色した唇に、いたずらっ子の様な笑みが浮かぶ。

何時も気にしている広いおでこはそれはそれで可愛かった。

全体的に小さな体は抱きしめると俺の中に収まった。

俺に抱きしめられる為に生まれて来たのではないかと思われた。

「どうしたの?」

「なんでもないよ、ただ可愛いなって思ってただけだ」

「なにか企んでる?」

普段、可愛いと思っているのだが、そうそう言葉にはできない。

今なら素直に何でも言える気がした。姉には不思議に思えたのかもしれない。

「企んでなんかないよ。素直に受け取れよ。恥ずかしいじゃないかよ」



姉は微笑んでキスをした。

「私のこと好き?」

「なんだよそりゃ」

「ちゃんと答えてよぉ」

「好きだって言っただろぉ」

「どれ位好き?」

「いっぱいだよ」

「文学的じゃないなぁ」

「なんだそりゃ」

「もっと感情込めて言って欲しいなっ」

「うーん…じゃぁさ、俺が作った中で姉貴の好きな料理って何?」

「なによそれ、質問に質問で返すのなんてずるいよ」

「いいから、いいから、なんだよ?」



「うーん…この間のエビチリも美味しかったし…ボンゴレだった?

チーズのスパゲッティー、チーズといえばマスターのレアチーズケーキとかぁ…」

「おいおい、俺が作ったやつだよ。それにチーズのスパゲッティーってカルボナーラだろ?

まぁいいや、エビチリにカルボナーラだな?」

「うん…レアチーズケーキは?」

「はいはい。レアチーズケーキも入れましょう。それを、一生、姉貴にしか作らない程に好き…どうだ?」

「えぇぇ食べさせてくれるんじゃないのぉ?」

「材料さえあれば何時でも作ってあげるよ。チーズケーキは習っとく」

「何時でも?一生?」

「ああ、俺が生きている限り一生」

「メニュー変えてもいい?」

「欲張るなよぉ」



「えへへぇ」

「なにニヤニヤしてんだよ。おっそろしいな」

「そんな言い方ないでしょぉ」

本当は姉が喜ぶ事なら何でもしてあげて良かった。何でも出来るし、何にでも成れると思った。

そんな会話が暫く続いた。楽しかった。

結局姉を好きになった理由やら、場所、貰ったラブレターの数、色々答えさせられた。

「姉貴はどうなんだよ?どれ位俺の事好きなんだ?」

「弟でも構わないって位好きだよ」

「それってなんか違うんじゃないか?」

「違わないよ。デートする事も、手を繋いで歩く事も、イサヤに彼女が出来ても我慢する事も、

一緒に暮らせなくても、幸と恵美とかに自慢できなくても、

全部ぜ~~んぶ諦めても。それでもイサヤが好きって事だよ」

「今はちょっと反則だけどね」



「そんなの嫌だな、俺はずっと一緒に居たいし、手も繋ぎたけりゃデートだってしたい。

先輩にだって俺から言ってやる。他の女なんてしらねーよ。ずっと姉貴が好きなんだ」

「浮気とかいっぱい出来るよ?」

「なに馬鹿な事言ってんだよ、そんな事出来るわけ無いだろぉが」

「そうだね、イサヤ優しいもんね」

「そうじゃないだろ?なんでごまかすんだよ!」

「だったらどうすればいいのよ?私だって好きでお姉ちゃんじゃないわよ!」

「煩いよ!親父に言えよ!俺だって好きで弟やってんじゃねーっっ!」



しまったとは思った。思い切り怒鳴ってしまった。

普段は姉に嫌われる事がもっとも恐かったはずなのに、いろいろ在りすぎた所為だろうか?

これほどストレートに怒鳴った事は初めてだ。姉が黙って俺を振りほどき、布団を跳ね上げた。

咄嗟にこのままではいけない気がした。後ろから抱きとめてベットに押し倒した。

スプリングが軋み。ちいさなベットが悲鳴をあげたようだった。姉は泣いていた。

「ごめん。そんな事が言いたいわけじゃない。なんでだろ?今日はどうも変だ」

「なぁ、泣くなよ。ごめんな。すみませんでした」

「イサヤも叔父さん所に行っちゃうじゃない!」

「じゃぁ行かない、ずっと姉貴の傍に居るよ」

「嘘つかないで!そうやって何処かに行ちゃうなんてずるいよ!」

「嘘じゃない。本当だ。姉貴が言うならどこにも行かない」

「そんな事したら私が悪者になっちゃうじゃない!」

「じゃぁ一緒に来い!それでもいい!」



「そんなこと出来るわけ無いでしょぉ!!」

「いいや出来る!絶対してやる!」

決意は固かった。例え自分だからと言って、姉を悲しませる事は許せなかった。

このまま続けたら言葉では負けてしまう。乱暴に向かい合わせ、顔を被う手を押しのけた。

何か言いたそうだったが、唇を奪った。

「ん~~」

押し付けた唇の下で、まだ何か言いたそうだった。

大人しくしてくれるまで暫く唇を塞ぐつもりだったのだが、暫くすると本格的にじたばたしだした。

「ん~ん~~んん~~」

「ちょ・・・ん~~・・・くっ・・ん~~」

ちょっと様子が変なので離れた…

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」



「・はぁ・・重・・い・はぁ・ちょと・苦し・はぁ・・い・」

気が付けば全体重を姉に乗せていた…

「あっ・・・ごめん・・・」

「はぁ・・息継ぎ・・はぁ・・させて・・・」

姉に体重を乗せないように注意しながら、広がった髪を戻すように撫で、涙を拭く様に目元にキスした。

姉の涙はなかなか拭えなかった。

「なぁ、お願いが有るんだ。もう、弟で良いなんて言わないでくれよ。

浮気し放題とか、そんな事言わないでくれよ。

知ってるだろ?これでも結構モテるんだぜ?でもなぁなんか違うんだよ。

もしかしたら姉貴よりかわいい子だぜ?でもな、俺にはそうは見えないんだよ。

姉貴、かわい過ぎるよ。もうお手上げだ。

傍に居てくれって言ってくれよ。もう、姉貴が居ないと○んじゃいそうだよ」



泣くのを我慢しているのが息遣いで判った。そっと抱き起こし、ティッシュで涙を拭いた。

恥ずかしそうだったがティッシュで鼻もかませた。

そんな姿を見ても可愛く思えるのは、病気に近いなと思ってしまった。やっと落ち着いて貰えた。

もう一度抱きしめて、ベットに寝かせた。

布団を掛けて腕枕の格好になり二人並んで横になった。

姉が囁きかけた。

「・・・・・・・・・・・・・イサヤ・・・・・・」

「・・ん?・・・・・・なに?」

「・・・・・・・・・・・・・お姉ちゃんを・・辞めていい?」

「・・ああ、いいよ」

「・・・・・・・・・・・・・私で・・いいの?」

「私?が”いいの」

「・・・・・・・・・・・・・本当に?」

「くどいっ」



「・・・・・・・・・・・・・イサヤ・・・」

「なに?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

眠ってしまったのかと思った。見れば目を閉じて居ない。姉は、真剣な顔をしていた。

余り見ることの無い真摯な表情だった。

俺の目を見て、囁き声ではなく、白み始めた夜の冷たい空気を突き抜けるように言った。



「最後までセックスして」



その小さな体で思い悩んでいたのだろう、俺よりも苦しかったんだろう。

そう言わせた自分が情けなかった。

思返せば今夜、初めから姉は俺に抱かれるつもりだったのかも知れない。

囁きよりも静かに抱き寄せた。





言葉を返さず、今夜だけで幾度したか判らないキスをした。

唇の柔らかさを確かめるように、乾いた唇を湿らすように。

冷えた体より冷たい俺の手で首筋をなぞった。

もうすこしで掴みきれてしまう細い首から、肩へ、そして絡めるように手を握る。

俺の手より冷たかった。繋いだ手を胸に抱き暖めた。もう一方も包み込んだ。

「冷たいよぉ」

「ああ、冷たいね」

姉からキスしてくれた。もしもお礼のつもりなら。ドライアイスでも抱ける。

割りいれた舌はやさしく迎えられた。そっと絡めあう。舌を引くと姉の舌が追いかけてくる。

軽く吸い、舌先を小刻みに舐めた。少し離れ、息継ぎをしていた。吐息は熱かった。

パジャマのボタンを1つづつ外し、布団の中で脱がせると。

恥ずかしいのか、やはり胸の前で腕を組む。





抱きしめて、キスをして唇を耳元へ、待っていたかのように押し○した声がする。

「・・んっ・・・」

「未だ何もしていないよ」

囁くと小刻みにふるえた。

「・・・いじわる」

冷たくなった耳たぶを舐める。波を描くように背中をなぞる。

「・・んっ・・・んんっ・・・ふっ・・・」

もう弱い所は知っていた。探ることなく。

冷たい指を這わせるとやはりピクンッと跳ねる。ぎゅっと手を握っているのが判る。

「・んっ・・あっ・・」

「気持ちいい?」

そっと囁く。鳥肌が追いかける。手は止めない。

「・・・こんな・の・・はずかっ・・しっ・ぃ・・」



俺の背中に手が回る。

耳を攻める。腕の内側から脇に、細くくびれた腰に、小さなお尻に、太ももに。

さらさらとした肌に順を追って指を這わせる。緩やかな強弱をつけて…

「これは?気持ちいい」

「・んっ・・・んんっ・・・ぁっ・・・くっんっ・・・」

聞かずとも判るが囁く。鳥肌を誘う。息遣いがさらに荒くなる。

「かわいいよ」

「・・・はぁぁっ・・んっっ・・・」

「ここは?」

「んんんっ・・・はぁ・・あぁ・・・・」

「気持ちいい?」

「・・んっ・・・きっ・かな・・い・・で・・・んっ・・・」

感じてくれるのがたまらなく嬉しかった。押し○した声が俺の箍を外す。

もっともっと感じて欲しい…壊れてしまう程に。



腕を取り、手を耳元にもって来て、小さな細い指を舐めた。

冷たい指が温もる様に、人差し指からぺちゃぺちゃと、耳元で音がするように…

「んっ・・うそっ・・ぉ・・・んっ・・へん・・なにっぃ?・・・」

「指でも気持ちいい?」

「んっ・・嫌ぁ・・・こわいっ・・・んっ・・・」

一本一本丁寧に舐めた、咥えて、舌を動かし、音を立てて…

「・だめぇ・・変よぉ・あっ・・・」

手を離し、唇を首筋に当てた。体が跳ねる。

もうどこをどうしても、俺が何か動くたび、姉の体は跳ねた。

舌を左右に動かし、首筋から、鎖骨の谷間、胸の上、

ふくらみを避けるように脇の方へ、そして乳房を避けて胸の谷間へ。

姉が俺の頭を軽く抑える。小刻みに震えながら、時折ぴくんっと跳ねる。

乳房を手に取り、持ち上げるように緩やかに揉む。

「はぁぁ・・んんっ・・・んん・・・」



くねるように姉が反応する。硬くなった突起を口に含む。

口の中で突起を下から舐め上げ、手をお腹に、そして太ももの内側へとじょじょに撫でていく。

「あぁ・・あうっっ・・・んんっ・・・」

姉を仰向けにして、足の間に俺が入った、お腹にひんやりとした物が当たり、濡れているのが判った。

薄い毛がざらざらとお腹に当たった。

胸から唇を少しづつ下げていった、吸い付くように下を動かし。お臍を迂回して、さらに下へ…

「嫌ぁぁ!ダメぇぇ!!!」

俺を必至で引き上げようとして叫んだ。驚いて顔の近くまで上がった。

「しーっ!しーっ!」

手を口に当てて姉の口を塞いだ。かなり慌てた。

「判ったから。大声だすなよ」

手の下で姉がこくこく頷いた。手をどけると、姉は溺れたように呼吸した。





既に明るくなったきた部屋の中で、姉の荒い息遣いがこだました。

姉の目には涙が一杯溜まっていた。頬を伝う涙を舐めとった。

「ごめんね。凄く変なの。自分が自分でなくなって恐いの」

「うん。さっきも言ってたね」

「ごめんね」

「謝る事じゃないよ」

「すごく恥ずかしい」

「うん、ちょっと判る。俺も恥ずかしい。

でも、さっきも言ったけど、感じてる時の姉貴って、めっっっっちゃめちゃ可愛いぞ?

しんじらんねー位可愛い。俺はもっと感じて欲しいんだけどなぁ」

「そんな事言われると余計恥ずかしいよぉ」

「そっかぁ・・・でもさ!ほら!姉貴も俺にしたよな?」





「ええぇぇ!恥ずかしいよぉ」

「俺だって恥ずかしかったよ」

「・・・。」

「なっ?」

「う~ん・・・」

ゆっくりと下に下がって行くと、又しても叫ぶ…

「ちょちょちょっと待って!」

「なんだよ、往生際悪いぞ」

「せめて布団被って・・・お願い・・・」

正直な所、見たかったのも有るのだが…珍しく顔を赤らめて頼む姉の可愛さに負けた。

不承不承、布団を手繰り寄せて被って、こんどこそと思い、

徐々に下に下がるが足で挟まれた…布団の中から抗議した。

「おい…んな強く挟むな」



布団の中は暗く。良くは見えなかったが、見てしまうと姉が本気で悲しむようにも思えたので、

布団の隙間から漏れる光も閉ざした。

上の方はざらざらとした毛に覆われていた。

俺が感じたように、息が掛かっているのがわかるのだろうかと、ふぅぅっと息を吹きかけてみた。

両足が俺の頭を挟み、小刻みに揺れている。どうやら判るみたいだ。

どうすれば良いのかは判っていた。マスターがこっそり見せてくれた裏ビデオに感謝した。

おそるおそる濡れた割れ目を指でこじ開けた。触れただけで姉の足は強く挟んだ。

ゆっくりと指を推し進めたら「痛っ」と言われたので慌てて抜いた。



未だ中指を第一間接に満たなく入れたに過ぎない。途方にくれてしまった。

どう考えても指4本分はあるものが入るとは思えなかった。

挿入は諦めた。このまま姉に気持ちよくなってもらおうと考えた。



割れ目の淵を指でなぞり、上部をそっと舐めた。

「あぁぁ・・・」

布団の中からでも判る声がした。押し○せないほど気持ち良いのか。

姉が自分の口を手で塞ぐのが判った。安堵して続けた。

両足は常に俺の頭強くを挟み、時折緩みそして又強く挟む。小刻みに揺れる事もある。

逃げ腰を片手で掴み、口で抑えると一層強く両足が挟んだ。

「んんんっっっっ!!・・んんっ!・・・んんんんっっ!」

手で口を押さえているはずの声も結構大きく聞こえる。

そう言えば突起は皮を被っていると思い出し。

腕で腰を押さえ込み、皮が広がるように上えと引っ張った。吸い付いて舌を転がした。

「あぁぁ・・はぁあんっっんぅ・・ダメぇぇぇ・・ダメダメダメぇぇ・・・」

暴れまわると言っていい程反応した。抗議は無視して力任せに押さえ込んだ。

姉がイクまで止める気はなかった。足で強く挟み。両手で俺の髪を引っ張る。

「ああぁぁ・・・いやぁあぁ・・・イサヤぁぁあぁ・・・」



とろとろになった割れ目は指を滑らせた。指を動かすのを諦め、両手で押さえつけた。

すすって音をたてて、吸い付いて舌を転がす。

「あぁあぁっっっ・・・あっ・・あっ・・あっ ああっっっっっっっ!!!・・・」

小さな体のどこにこんな力があるのかと思えるほどに頭を挟み、

大きくのけぞり、がくがくと振るえている。髪を掴んでいた手も、俺を力いっぱい押し下げている。

もう少しで絶頂を迎えるのではないかと、舌使いを激しくさせた。

「ダメぇぇ!・・・あぁぁ・・待ってぇぇぇ!!・・」

頭を叩いてきたが、それでも止めなかった。直ぐに叩く力が弱くなった。

「・・・・あぁぁっっっ!!・・あんっ・・あんっ・・あんっ・・・」

もう一度大きくのけぞり、がくがくと振るえている。



動きを止めると、姉は全身の力を抜き、ビクビクと痙攣させながら崩れた。

布団から顔を出し、息も絶え絶えで泣いている姉に近づくと、弱く抱きしめてきた。





「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・・」

「イケ・・・たのか?」

返事が出来る状態では無さそうだった。その代わり、堰を切ったように泣き出した。

「恐いよぉぉぉ!恐いよぉぉ!」

「なに?どうした?大丈夫だ!恐くない!」

強く抱きしめ、姉を俺の上に乗せた。手も足も、丸太に抱きつくように俺にしがみつき泣いている。

赤ちゃんにするように背中をとんとん叩いた。ようやく少し落ち着いたようだ。

「どうした?何が恐かった?」

「イサヤが居てくれない気がした。自分が自分じゃなくなるの」

「大丈夫。ここに居るよ」

「うん。ここに居る」

「ちゃんとイケたのか?」





「わかんない・・・でも真っ白になって何処かに行っちゃう気がした、

そしたら恐くなって、でもイサヤが止めてくれなくて、

そしたら又直ぐに大きな波みたいので真っ白になって全然力も入らないし・・・凄く恐かった」

「気持ち良くなかったのか?」

「ううん。気持ち良いんだけど・・・良すぎるって言うのか・・・なんて言ったらいいのか判らない」

「恐い思いさせてごめんな」

「ううん。違うの。なんだかそんなのじゃないの。

嬉しいし気持ち良いんだけど、勝手に泣いちゃうし。恐いけど…そんなのじゃないの」

「うーん・・・良いって事か?」

「うん、あっ!でも続けてしないで」

「うーん・・・良くわかんないんだけど?もしかして2度イッた?」

「たぶんそうだと思うんだけど・・・」

「そうかぁ!じゃあサイン決めとこっか?俺が止めれるように」





「そんな事できないよぉ真っ白になってるし」

「そうかぁ」

「何いってんのよ!もぅぅぅ」

我に返って、急に恥ずかしくなってしまったようだった…

ふと時計を見たら7時だった。部屋が明るいはずだ。

完全に日が昇っている。良く見れば姉の目にも隈がある。



試験勉強明けの姉はよく隈が出来ていた。

ふらふらになりながらも学校に行こうとするのを止めた事がある。その時、

「私の努力を無駄にさせないで!」

と言われた。なるほど納得だ。







「なぁ、ちょっと寝ないか?」

「嫌ぁ」



姉が俺の勃起した物を握ってきた。やる気になればかなり積極的だ。

「ずっとこうなの?」

「あ・・・うん、姉貴やらしぃし」

「そっ、そんな事言わないでよ。イサヤがしたから・・・」

ちょっと位てれてる方が可愛い。苛めてしまいたくなる。

だが、この調子では又自分から恥ずかしいのを振り切ってしてくれと言いかねない。それは避けたかった。

「痛そうだけど…してみるか?」

「…うん」

姉を下にして、足の間に入った。

感じずに入れるのは痛いのではないかと思い、するすると頭を下げようとした…





「待って…イサヤが見えないと…嫌」

そういうもんなんだなと思い、キスをした。

手を伸ばし、割れ目を探るとその必要もないように濡れていた。

少し動かすとビクッと跳ねて目を瞑り切なそうな顔をした。

他の誰にも見せた事の無いその表情を見れることがとてつもなく嬉しかった。

勿論、素晴らしく可愛かった。やめてと言われたとしても止めれそうに無かった。

「んっ・・・あぁっ・・だ・・ダメぇっ・・そんっ・なに・さわらない・・でっ」

目の前で喘ぐ姉を見ていた、じょじょに上気する頬と、必至に声を漏らすまいとする姿。

少しづつ目元に涙が浮かんでくる。これが「色っぽい」と言うのだろうか?

声を○すの辛そうに見えたのでキスをして口を塞いだ。

「んんんんっっっ・・んっぅんっ・・んっ・・んぅっん・・・」





舌を差し入れるどころではなかった。苦しかったのか唇を逃した。

だが、指の動きを止める気にはならなかった。一番敏感な所を集中的に攻めた…

「はぁっ・ふぁぁああんっっんっ・はっ・あぁあぁっっ・・・」

息継ぎと喘ぎ声が絶え間なく。体ものけぞってくる。腰が浮き、とても苦しそうだった。

本当に気持ち良いのだろうかと疑ったほどに…

「気持ち良いの?」指も止めず耳元で囁いた…

「だめへぇっ・・・ささやか・・・あはぁぁっっ・・うぁっあっっんっ・・・」

ひときわ大きく仰け反り、ピクンッピクンッと継続的に跳ねる。

「ああぁぁっっっんっ・・あうんっ・・・んんっ・・・んっ・・・んっ・・・・」

動きを止めて、涙を舐め取った。さっきの余韻が残っていたのか、絶頂を迎える周期が早かった。

ぐったりとして荒い息をついた姉を包み込んだ。







少しだけ落ち着くのを待った。

「入れるよ?」

姉の黒く潤んだ瞳が細められ、笑顔で頷いた。

おどおどとあてがい、腰を進めるが少し姉が上に逃げる。慌てて腰を引く。

「んっっっ!!!」

「大丈夫か!?」

そうとう痛そうだった。

「だっ・大丈夫!・・ふぅ・・」

目に涙を一杯貯めながら微笑むと涙が零れていた。

「全然大丈夫そうに見えないぞ?」

「ほんっとっ!大丈夫!」

泣いてるくせにニコニコしてる。



一途に思え、こっちが泣きそうになった。





「じゃぁ一気に行くぞ」

「おうっ!!」



まだ何もして居ないのに姉はがちがちに力が入っていた。

ぎゅうぅと眉間にまでしわを寄せて目を瞑っている。開いた足も力が入り、俺の腰を挟み込んでいる。

「やめとこうか?」

「ダメ!やっちゃって!」



慌てて開けた瞳もまた脅えた様にぎゅっと瞑られた。

「ちょっと力むの何とかならないか?」

「大丈夫!」

「…じゃなくて…足が俺を挟んでるんですが…」

「うぁっ!…えへへぇ」







「じゃいくぞ!」

「ちょっと待って!!」

「っはっはははっ」

思わず笑ってしまった。めちゃくちゃ恐い顔で睨まれた…

「あっ、やっ、つい…すみませんでした・・たたたたっ!」

両耳つまんで思いっきり引っ張られた。

「痛い!痛い!ごめんなさい!」

「けけっ判れば良いわよ」

「おーいてぇ、もうちょっと加減しろよぉちぎれるかと思った」

「あっ…血が出てる…」

「なに!?ほんとに!?」

「うっそぉぉぉ」







「なにか文句あるの?」

「いいえ、ございません」

「耳、真っ赤だよ?」



「じゃぁ、いいか?」

「ちょちょっと待って」

「なに?」

「あの・・ね?」

「なにが、ね?」

「あのぉ…だっこしてほしいなぁ…って言ってます」



「あっ!顔も真っ赤!」

「しらねーのか?姉貴も真っ赤だぞ?」

「嘘つきぃ」





二人とも笑っていた。ドキドキしてた。リクエストにお応えして抱きしめた。

すこしやりにくかったが、なんと腰の位置を定めた。

「ちょっと・・・違うの・・」

「え?・・なにが??」

「あの・・・もう少し・・・うえ・・・」

顔から火が出そうだった。もう少し腰を上げた。ぎゅううぅっと姉が抱きつく。

不安をやわらげれればとキスをする…

「んんんんんっっっ!!」

ずり上がる姉を抱きしめて一気に腰をつきたてた。やっと繋がった。

思っていたよりずっと楽に入った。姉の中は熱かった。

「大丈夫か?」

涙をぼろぼろこぼす姉が笑った。

「痛いよぉぉぉ」







「じゃぁ抜こうか…」

「痛い!痛い!動いたらダメぇ!」

「どうすんだよ…」

「えへへへ」



「痛たたぁ…こんなに痛いとは…思わなかった…よ」

「泣くなよ…ちょっと我慢してくれ、すぐに…」

「ダメぇ!もう少しこのままで居て?」

「いいけど…本当に大丈夫か?」

「うん」

手を伸ばし、ベットの角に追いやられていたバスタオルを手繰り寄せた。

動かさないようにするには少し苦労したが、ぼろぼろと泣いている姉の涙を拭えた。







「んっ・・・くっっ・・っぅ・」

「あ、ごめん」

「ううん、ごめんね、動かないで居てくれたらそんなに痛くなくなってきた」

「よかった」

「んっ・・・」

「ご・・・ごめん」

「なに?おちんちんって動くの?」

「あ~・・・ちょっとだけね」

「あの、ぴくぴくしてたの?」

「まぁ・・その・・・そう言う事かな?」

「んっ・・・」

「ほんとに抜こう」

「待って、待って





「入ってるよりマシじゃないかなぁ?」

「このままがいいの、イサヤと一緒って気がするから・・・くっ」

なんとも言いようが無かった。俺は焦るばかりで、色々と聞き齧った知識では対処の仕様も無かった。

付け加え、姉のそんないじらしい姿を見せられると、どうにも下半身が反応してしまい、

自分ではどうする事も出来ないでいた。出来る限り動かずに、髪を撫で、キスをして、涙を拭った。

「イサヤ大好き」

「ごめんな」



「あのさ、ほんとに今日は終わりにしよう。いきなり無理しても良くないよ。

んで、あんまり痛い思いもさせたくない。気持ちよくなって欲しい。

欲張りかもしれないけど、もっとHしたいし…ダメかな?」

「うん、ありが・と・う・・・





「泣くなよぉ、そんなだったら続けるよ」

「違うのぉうれし泣きぃ」

又暫く抱きしめて、ゆっくりと抜いた。

動かすとやはり痛いようだったが、姉はもう痛くないと言い張った。

少し苦しい感じがすると言っていた。

その後、寝る前に一旦お風呂に入ろうと二人で起き上がる。

そこにはかなりの量の血溜まりが出来ていた。俺は慌てたが、姉は血に付いては平気な顔をしていた。

生理で慣れて居るからと顔を赤らめて説明してくれた。男と女の違いを思い知った。

姉は恥ずかしがったが、離れるつもりの無かった俺は、

姉にバスタオルを巻き、お風呂場まで抱っこして連れて行った。

疲れていると思った事と、湯船にお湯を張る時間がもどかしかった為、シャワーにした。

熱めのシャワーで姉の髪を洗ってあげた。背中まで届く髪は思った以上に洗いにくかった。

姉の喜んだ顔が嬉しかった。体を洗おうとすると姉が恥ずかしがって拒んだ。

姉の可愛さに夢中になって見逃していた。

何か錆びた匂いがすると思っていたら、その時初めて、未だに流れ続ける血を見つけた。





事態は思わぬ方向へ進んでしまった。自分の認識の甘さを呪った。

風呂を出て、姉は慌てずナプキンで押さえた。

「大丈夫直ぐに止まるよ」と明るくしていたが、不安な気持ちは隠せないで居るようだ。

昼を過ぎても未だ出血していた。

姉がしきりとベットの血溜まりを気にしていたのでシーツを染み抜きして洗濯した。

なるべく横になれと、ベットに寝かせ安心できるように抱きしめていた。

姉は何度かトイレに立ち。その方がいいと履いていたジーパンに血をつけて違うものに履き替えた。

1時を回って俺の腹が決った。

「姉貴、俺と結婚してくれ」

「いいよぉ、そんなに心配しなく…」

「真面目に言ってんだよ、言い方が悪かったな!俺と結婚しろ!」

「だって…」

「いーーから、結婚しろ!俺のこと好きだって言っただろ?」

「言ったけど、中学生でどうするよの?」

「今しろって言ってるんじゃない。答えてくれれば良いんだよ」

「私は…」

「YESかNOしか言うな!ほんとの本気で言ってるんだ!」

「ちょっとは人の話も…」

「YESかNOか!!」

「…YES」

「じゃぁ不束者ですがよろしくお願いしますって言って」

「ええぇっ!?」

「あっはははっ!ごめんごめん。ちょっと嬉しかったから」

「だからぁ!私の話も聞いてよぉ!」

「ちょっと待った!ふざけてごめんなさい、続きが有るんだよ」

「・・・。」





「ちょっとだけ最後まで聞いて。お母さんに電話しようと思う。悔しいけど俺じゃどうにもならない。

電話したら言い訳もなにもあったもんじゃないから。

だから、今、結婚してくれるって決めて欲しかったんだ。

だからって別に責任とかそんなのじゃなくて、結婚して欲しかったんだけどね。

嫌って言われてもするつもりだったし。もうね、決めたから。

姉貴が何か言い出したら俺には何もいえなくなっちゃうから。たまには俺の言う事も聞いて欲しい」

「ありがとう」

弱っている姉に強い口調で押しつけてしまったが、

本心でもあり、話し合いでは俺の意見が変えられてしまう気がした。

姉は嬉しいのと困ったのと半分半分の顔をした。

強引だったが、焦った俺にはそれしかなかった。

早速母の出張先に電話した。

未だ帰りには間に合うと思っていたら、母は既に会社を離れており、車上の人となっていた。

他に相談できる人も居らず、こんな時に父が居てくれればと思い、

病院に行けばいいことを今更ながら思いついた。



「お母さん、怒ってた?」

「いや…居なかった。んで、病院に行こう」

「あ、でも…」

「一緒に行くよ。それ位しかできなくて…ごめん」

「うん、イサヤが悪いんじゃないから、謝らないで、ね?」

「ごめん」

何も出来ない事が悔しくて悔しくて仕方なかった。

姉の為ならば何でも出来る気がしていたのに、その実何も出来ない自分に腹立たしかった。

不安を隠してけなげに笑いかける姉に、何度か泣きそうになったがせめて男として泣きたくなかった。

長い髪を後ろで二つに括り、白い厚手のセーターと、茶色いロングスカートを履いて出てきた姉を

自転車の後ろに乗せて病院に向かった。

なるべく揺れないように気を使い、風が強くなったので着ていたジャンパーを姉に掛け、急いだ。

座布団を轢いた荷台に座る姉は、俺にしっかり掴まり、こんな時だというのに嬉しそうだった。





沢山並んだ待合椅子を抜け、受け付けを通り越し、

ブラインドの閉まった薄暗い廊下を姉を抱き、診療室に入った。

姉を椅子に座らせて、産婦人科どくとくの黒い皮を張った診療台を見ていた。



大きく古めかしい石油ストーブに火を点けていた先程の女性はこの病院の女医さんだった。

「寒いわねぇ」と書籍やカルテの束の乗った机の前に座った。

「どうされました?」言う問に、慌てていた俺は「血が出て止まらないんです」

と答えていた。早速診療してみるのでと、俺は診察室を追い出された。

入ったところの待合椅子に腰掛け、姉を待った。

時間がやけに長く感じて、姉はなかなか出てこなかった。

板張りの床を見つめて、ここで中絶手術などがあったのだろうなと不安な気持ちになった。

突然灯りが点き、驚いていると受付窓のカーテンが開いて看護婦さんが見えた。

そろそろ診療を開始するようだ。看護婦さんがこちらを伺いながら出てきた。





病院に着いてみるとお昼の休診だった。

電話をしておくべきだったと後悔したが、姉をその場で待たせて病院のドアを開けてみた。

古くからある産婦人科の病院は木の造りで、

緑色の非常灯だけを残し、ひっそりと時間を止めていたようだった。

「御免下さい」と声を掛けると、奥から白衣の女性が顔を出した。

「はーい!あら?何か御用ですか?」

「お昼休みにすみません。急患なんですが診ていただけませんか?」

「どちらにいらっしゃるの?」

「あっ!外に居てますのでっ!連れてきます!」



外に出て、不安げな姉を連れて病院に戻った、

すこし奥まった診療室の明かりが点き、「こちらにどうぞ」と声がした。





「あら?診察ですか?」

「いえ、今、診察して頂いてます」

そうですかと言い残し、玄関ドアのカーテンを開けて、廊下のブラインドを次々と上げていく。

余り珍しい事ではないようだった。

姉の事が心配だった、何か酷いことに成っていたらどうしようかと悩んでいると、

「診療室にどうぞぉ」と看護婦さんが呼びかけた。

おどおどしながら診療室に入ると、姉が微笑みかけてきてくれて少し安心した。

「はい、そこに座ってください」

「どうなんでしょうか?」

「大した事有りませんよ、ちょっと切れてるだけですねぇ。

薬を塗って処置していますから、出血も止まってますので安心してください」

「ありがとうございます」

「高校生ですね?」

「…はい」





「年齢的にも大人なのですから、これからの事も確り考えて、彼女を支えてあげてくださいね。

それと、暫く性交してはいけませんよ」

「はい」

薬の処方と保険書を受付にもう一度出す事と明日も診察に来るように言われ、診療室を出た。

親の同意や年齢的な事を問われるのではと思ったが杞憂に終わった。

受付まで戻ると、淡いオレンジ色の服を着た妊婦さんが居た。

看護婦さんと明るく話す妊婦さんを見て、暗い話しばかりを想像し、

赤ちゃんが生まれると言う喜びもここには有るのだと思った。

「ごめんな」

「ううん、先生がたいした事無いって。イサヤの事、彼?って聞かれたから、そうですって答えちゃった」

姉も安心したようで、心底ホッとした。笑いあいながら姉を見て、

ちっちゃい体で、妊婦さんになったら変だろうなぁ等と考えてしまった。





薬を貰い、病院を後にした。よく晴れた空の下、風は冷たいが日に照らされると暖かかった。

自転車に乗り、抱きつく姉の体温が背中から伝わってくるのを感じた。行きと違い、ペダルは軽かった。

「なぁ姉貴ぃ!」

「なにぃ?」

「今度は子供作ってあの病院行こうな!!」

「明日も行くんだよぉ?」

「判ってるよそんなこたぁ…もぉぉ!!」

「うっそぉっ!イサヤの子供がほしいなぁ!」







家に戻り、母が帰っても姉が嘘をついて言わなかった。



数年後、父と母が、実は姉弟が結婚する事を望んでいたと知った。



その後も二人には色々な事が、在り過ぎるほど在った、の、だが…



   その後の関係はお読みくださった皆様のご想像にお任せいたします。



       真実だけをお話しするのも面白く有りませんので。



                               E N D





長すぎる「詳細」をお読みいただきありがとう御座いました。

出来うる限りを思い出し、思い出せない所は、当時の姉の話し方等を思い出しだし書きました。

途中で応援していただいた方々。黙って見守っていて頂いた方々。

スレの100以上もを消費させていただきありがとう御座います。

すこし非難のありそうな終わり方ではありますが、これで終了させていただきます。



                                  138










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