大学時代(10年近く前)、友人らと鎌倉に泳ぎに行った。



今でもプールではよく泳ぐけど、海水浴は大人になってからは久しぶり。



友達のワゴン車で行き、駐車場で着替えていざ海へ。



他の友達はみんなサーフパンツみたいな海パンだけど、ボクだけいつもプール泳ぐときのSPEEDのミニタイプの競泳パンツだったので、ちょっと恥ずかしかった。



でも、そんなことはその日の恥ずかしさの序の口でした。






1時間くらい泳いだ後、体が少し冷えて小便したくなり、公衆トイレを探しに砂浜から裏の道路の方に探しに行ったんだけど、なかなか見つからない。



どこかで立ち小便でもしなけりゃ・・・なんて思いながら、何げにコンクリートの階段みたいなところに腰を下ろしたところ、アイテッ!!



尻から火が出るような激痛。



見ると、割れて尖ったビンみたいなもの上に思いっきり座っちゃってた。






海パンが尻のところでざっくり切れ、尻の割れ目のあたりから血がドクドク・・・。



周りの人たちがこっちを見てる。



これが恥ずかしいの第2章。



でも・・・まだ序の口。






ボクの異常に気づいた友達がやがて駆けつけて来てくれたけど、砂の上に血が流れて止まらないので、結構な大怪我だと判断。



友達がタクシーを停めて、「近くに病院はありませんか!」と。



血で座席が汚れるのを防ぐためにバスタオル何枚も尻の回りに巻いてタクシーの後部座席に横になり、病院へ向かった。



心配した友達2人が同乗してくれた。






運ちゃんが連れてってくれたのは小さな総合病院だったけど、そのまま外科の診察室に直行。



即座に検査台に上げられた。



血だらけで、しかもザックリと切れた海パンを脱がされると、当然スッポッポンの全裸です。



そんな格好で、まずはうつ伏せでお尻を広げた格好で寝かされた。



しかし血は一向に止まらず、痛いのなんの。



だけど痛さが先に立ち、まだ本格的な“恥ずかしさ”を意識する前の状態だった。






それから看護婦が何人もやって来る。



医者が一目見て・・・。






「こりゃひどい。縫わなくちゃダメだ」






尻の割れ目の辺りが10センチ近く、ザックリ切れていたらしい。






「でも良かったよ。もうちょっと横にずれて、肛門や陰嚢とか大事なところがやられてたら大手術になってたよ」






そう言いながら傷の縫合準備で尻に麻酔注射を何本か打たれた。



やばいと思ったのだけど、急に思い出したのが、尿意。






「あの・・・、おしっこが溜まってまして・・・。ちょっと我慢が」






医者は少し困ったなって声で言う。






「じゃ、ちょっと仰向けになって下さい」






そんなこと言われても、痛くて痛くて、ボク1人では動くどころじゃなかった。



すると医者は・・・。






「看護婦さん、患者さんを仰向けにして」






2、3人の看護婦さんらによって、ボクの素っ裸の体は鯛焼きのようにひっくり返された。



全裸で上向き。



そんな姿で・・・導尿ということに!



カテーテルという黄色いゴム管などを看護婦さんが用意している間にようやく麻酔が効いてきて、傷はあまり痛くなくなった。



ところが、それと引き換えに、看護婦さん達の前に晒している我が身の姿の恥ずかしさを意識し始め、突如としてペニスがモコモコ。






(ま、まずい!)






そう思っても、意識すれば意識するほど硬直は進む一方。






「あの・・・すみません。恥ずかしい・・・」






「あら、いいのよ。お若いんだから」






そんなボクのペニスを看護婦さんがしっかり握り、尿道の先端を消毒してカテーテルが押し込まれる。



導尿って痛いものかと聞いてたけど、ボクにとってはそれほどでもなかった。



だけど、その恥ずかしさったらない!



カテーテルが膀胱に入る直前だけ少しチクッとしたけど痛さは大したことなく、おしっこが流れ出るのを感じた。






医者「あ、このままの格好で縫えるね」






結局、仰向けのまま足を大きく開かされて縫合が行われることになった次第。



全裸、そしてペニスは立ちっぱなし。



カテーテルは挿入されたまま。



大股開きで肛門周辺は看護婦さんの前にご開帳。



こんな恥ずかしい姿で傷口の消毒やら縫合やら、ことごとくをやられたわけです。






縫合そのものは15分くらいで終わったと思うけど、そのあとカテーテルを抜いてから、腰から腿の付け根の部分を包帯でぐるぐる巻きに。



ところがペニス部分だけは包帯するのを避けるので、そこだけ三角形に露出するんです。



その姿のまた惨めなこと。



結局、縫合だけで事は済み、血も止まったので入院は必要ないということで帰宅許可が出たのだけど、今度は着替えがない!



みんなワゴン車。



友達が海岸まで服を取ってきてくれる間、そんな哀れな姿でずっと待つことになりました。






この日は全ての出来事が“恥ずかしい”の一言でした。