
オレは、カメラマンをしている。
ある小学校の卒業アルバムを担当している。
5年やっている。少人数のせいで、一人一人の名前を覚えることが出来る。
特別な女の子がいた。1年目の娘。名前はトモ。
リーダー格の女の子だけど、特別カワイイわけではない。
でも、全然悪くはなかった。明るい性格でみんなからも好かれてた。
オレとは何か遠い親戚だったみたいで、何かといろいろ付きまとってきた。
その時は、アルバムの仕事ははじめてだったので、そばにいたトモにいろいろ
聞いてたと思う。結構トモの存在で助かってたんだけど、今では思える。
ただ、他の子どもたちのこともあるので、トモだろうが不公平はしなかった。
だから、無愛想なオレに不満はあったと思う。
オレの姿を見ると、タックルしてくるようになった。
ジャンボ鶴田のジャンピングニーと越中のヒップアタックの中間の態勢でタックル
してくる。はじめは、弾き飛ばしてたんだけど、そんなトモを見て他の子どもたち
も冗談でやってくるようになった。「どけよ、クソチビ!」そうやって完全に迷惑
がっているオレを見て、笑ってるトモがいる。
トモは無事卒業。たまたま、彼女らの卒業写真を撮る仕事があったので、
その時には、トモから「オレさん、一年間ありがとうございました」て言われた。
今、普通に継続させてもらっているが、はじめの年にトモがいて良かったと思う。
それ以降、仕事でガキに関しては迷うことなかったから。
その後、トモが通う中学校に仕事で行く機会があっても、「オレさん!」て手をふる。
街中で偶然会っても手をふる。
「恥ずかしんで、街中は止めてくれ」
トモ以外の卒業生も手をふるようになったから。
月日は流れて、何年か経った。
オレ、いい年こいたオッサン。5年前から常連のお客様に支えられてしのいでいる。
タバコを買いに、いつものコンビニでちょっとだけ立ち読みしてたら、
いきなりタックル!オレ、あまりに不意をつかれたんで、ブッ飛んだ。
「何~、」
目の前に、ミニスカートのメチャメチャカワイイ娘。
「覚えてる?」
「トモじゃん、忘れるわけないじゃん」
「だと、思った」
その後、チャライ彼氏みたいなのが登場して、この日は
これでお終い。
続きは、そのうち。
---
続きが遅くなってスミマセン。
仕事がドタバタしてたのと、ホント現在進行形で戸惑っていた。
タックル姫は半年ぐらい前の話で、(続)は今年の夏休みから現在までの話。
オレ、今年のはじめ頃から夏まで仕事が忙しく、両親の入院などがあって七月の終わり
頃には心身共に疲れきって軽く鬱ぎみになっていた。母親もなかなか術後のダメージが
抜けず、寝ている方が多い始末。猛暑のせいもあってか、仕事もやる気が起こらない。
これじゃマズイと、久しぶり長い休みをとってみることにした。
田舎の話です。オレの母親の小さな庭が家から五キロぐらい山里に行った所にある。
そこには小さなログハウス。隠居した母親が何年も手をかけた庭。手入れする人がいなくなって、今ではかなり荒れてしまっていた。雑草もひどかったし、害虫も多い。
休暇がてら、オレが手入れをすることにした。ちょうどケータイも買い替えた時だった
し、お得意さまにだけ番号を教えて、毎日その庭の手入れに明け暮れた。母親にどうすればいいのかを聞きながら、少しずつだが庭も再生しかけていた。
とある日の夕方、トモがプラッとやってきた。(トモの家はここから近い)
「道路にさ、オレさんの車が停まってたから、ここかなと思って」
「なんだトモか」
「何してんの?」
「見ての通り、草むしり」
「お母さんは?」
「体調を崩して、寝込んでる」
「毎日来てるの?」
「ああ」
「手伝おうっか?」
「たのむ」
こんな感じで、何日か夕方からトモが手伝いに来てくれた。
十八の娘と合う話題なんてなかったから、一方的にトモの話を聞きながら作業をしていた。そんなふうに数日が経った。
「オレさんって大検て分かる?」
「知ってるよ」
「私さあ、明日大検の試験なんだよね」
「お前、それだったらこんなとこにいたらダメじゃん」
その日はじめてトモをログハウスの中に入れ、ジュースをおごり少し話し込んだ。
高校でひどいイジメにあい中退したこと。
精神的に追い込まれ、一度だけリストカットしたこと。
バイトしながら、なんとか一人で勉強してたこと。
「大学行きたいからね」
ソファーで隣に座っているトモをよく見てみた。目が合う。カワイイ。
でも、左手首にたしかに傷痕がある。知らないとこで苦労してたんだなと思う。
「受かるかな?」
「トモなら大丈夫」
「何で言い切れるの?」じっとオレを見つめている。なんだか切なくなって、トモを
ハグしてしまった。もちろんいやらしい気はない。ギュー。
「こんなオレでさえ大検受かって、大学に行けたんだから」
「ホントの話?」
「マジ!」体を放す。トモ、ニッコリ。
「試験終わったら、毎日来てあげるね」
この日は、少し遅くなったので家まで送っていってあげた。
トモにたった数日手伝ってもらっただけで、オレの鬱ぎみだったところが消えていた。
親子ほど年は離れていたが、トモのおかげで気持ちが軽くなっていた。
トモの説明(断っておくが、オレはロリコンではない)
体は小さい。150ぐらいかな。細い。肌がめちゃめちゃ白い。明朗活発。元気。
髪はやや栗毛のかかったショート。顔は芸能人でいうと、はっきり言って誰にも似て
いない。あえて言えば十代の頃の広末。幼くしたSIHOさん。本人はガッキー似だ
と言い張るが、全然似ていない。そこあたりは、みんなの想像にまかせる。
試験会場からも何回もオレのケータイにトモから電話が入った。
そのたび励ましてやった。試験が終った夕方、トモがオレの庭に来て
「明日から一日中、行ってあげるね」
「おう、やっつけなきゃいけない草が待ってるからな」
でも、次の日から四日ぐらいずーっと雨でオレもトモも庭に行くのをひかえた。
その間、たまっていた仕事を片付けた。夜、トモからメール「明日、晴れるといいね」
次の日。ホントは何もしたくないほど蒸し暑い日。トモ来てんのかなっと思いつつ、
庭に向かった。トモは来ていた。
「遅ーい」
「悪かった」
トモも帽子、Tシャツ、ジーンズ姿。携帯用の蚊よけマット。持参の鎌の完全装備。
トモのやる気を感じてしまったので、今日は一番荒れていた箇所に着手する。
「今日は、我々が恐れていたあの未開の地をやっつける」
「了解!」敬礼。
「もしかしたら、ヘビやら出てくるかもしれん。気をつけるように」
「了解!」敬礼。
「しかし、恐れるでない。貴様のそばにはオレがいる」
「ハイッ!軍曹どの」
「よし、行け!サンダー」
そんなバカな会話をしながら、ひどく荒れた箇所の草をむしりまくった。途中、小さなシマヘビは出てきたが、トモもなんだか楽しそうに作業をしていた。たぶん、試験が終わってストレスから解放されたからだと思う。二人でバカみたいに汗をかきながら午前
中のうちになんとか刈り終わった。
ログハウスで昼飯。あまりに汗をかいたので、シャワーを浴びた。トモに保存しておいたパスタとミートソースの缶詰を煮て食べさせた。食べ終えると、トモが
「汗がベトベトして気持ち悪い。私もシャワーつかったらダメ?」
オレも調子にのってたんだと思う。トモ相手にそんなわけないと。新しいバスタオルを
出し、シャワーをつかわせた。
ホント、疲れた。ソファーでダラーン。午後は無理かもしれんな。トモも疲れてるし。
シャワーを浴び終えたトモが、バスタオル一枚で冷蔵庫を開けた。
「ねー、この麦茶飲んでいい?」
いやいや、それはマズイだろ。
「飲んでいいけど、服は着ろ」
「だって、汗でビチョビチョだよ。替え持ってきてないし」
「いやいや、マズイって」
トモ、おかまいなく麦茶をゴクゴク飲んでいる。もーーー。
「分かったよ。オレのTシャツ貸してやる」
新しいTシャツを貸してやる。オレ、ごつい体。185・72。ボクシングでいうと、ミドル級。トモが着ると短かめのワンピースみたいになった。
「ふー、疲れたね」
「だな」
「何時から再開する?」
「今は考えられないくらい疲れてる」
「そう」
トモがオレの隣に座り、肩に頭をのせてくる。二人ともダラーンとしている。無言。
目を閉じると、寝てしまいそうな雰囲気。実際寝てたかもしれないが。
トモの声で目を覚ます。
「何だ?」
「オレさんって何で結婚しないの」
「運が悪かったんだな」
「彼女いないの?」
「いねーよ」
「なってあげようか?」
「お前には、コンビニで会ったチャラい彼氏がいるだろーが」
「あの人は、ただの友達」
沈黙・・・・・・・・・・・・
あまりにこの状況が気持ちよすぎて、そのまま眠りそうだった。
「オレさん?」
「んっ、何だ」トモはずっと頭をオレの肩にのせている。
「少し話してもいいですか?」
「おお」
「寂しくないですか?」
「気にしない」
「男の人って、そーいうの我慢できないって思ってたんですけど」
「トモが考えているより、オレの想像力と右手は偉大だ」
「風俗とか行ってるんですか?」
「そんな金はない」
「私じゃダメですか」
再度、沈黙・・・・・
おかしい、最高の場面でなぜチンコが勃たない?
押し倒してもいいぐらいのトモに、なぜ反応しない。
エッー!完全にオレおかしい。
ちと、トモのTシャツの裾をめくってみる。
薄いモジャモジャが見えた。
「何してるんですか!」トモ、あわててオレの手をつかむ。
おかしい、勃たない。自分の子供のように見てたからか?
子供の頃のトモのイメージが強すぎるのか?
ロリコンじゃねーけど、ここは勃つべきだろう。
そのまま、二人で軽く寝たらしい(後でトモに聞いた)。
気付くと三時をまわってた。
「再開する気が起きねー」
「私もです」
「このまま、まったりする」
「ハイ」
トモはオレの腕に自分の腕をからませている。常に頭は肩。
「トモさ、オレら親子ほど年が違うんだよ。オッサンを相手するくらいなら自分の将来のこと、もっと考えた方がいいぞ」
「そーいう事言わないでください」
チンコ勃たず。2~3割ぐらい。
「トモには感謝してるけどさ、無理だって」
「今度の週末、デートしてください!」
「なんで?」
「なんでって、オレさん誘われてるんですよ」
「いや、オレとトモが一緒にいるとこ見られたら、どう考えって援交にしか見えない」
「イヤです」
「わがまま言うな」
ゴメン、書きこみすぎてエロまでいかんかった。
反省してます。また、近いうちに・・・
---
(純情編)
続きです。
初めてトモとタックル以外で肌が触れたこの日は、疲れのダメージの方が
先だったみたい。そのくせ、家に帰るとエロDVDでしっかり抜いてたり
する。そんな最中にトモからメールが入る。
「オヤスミ・・・」
トモの事は性的対象にはどうしても見れないし、何より体が反応しない。
かわいそうだが、いちいち返信などしない。
親子ほど年が離れていることは書いたが、正直18才の年の差。
次の日もデート、デートってうるさいから、前から考えていた事を実行す
ることにする。
「トモ、今週の日曜は空いてるか?」
「エッ、デートしてくれんの?」
「みたいなものだ。水着着用で、できるだけラフな格好をしてこい」
「海、行くの?」
「そんなところだ」
「ヤッター!」
日曜。庭の前で待ち合わせをした。トモはいつものTシャツにデニムのス
カート。なんか浮ついてたな。初めてトモをオレの車に乗せて海へ。
誰もいない砂浜。昔は海水浴場でにぎわってたが、すっかりすたれた近所
の海。すごく遠くの方で、バーベキューしている若者集団が見える程度。
「ここ?」
「そう」
「地元じゃん」
「お前のプライベートビーチみたいなもんだろ」
「誰もこないよ。こんなとこ」
「なおさら、イイ」
一週間前の台風のせいで、おそらく流木が海岸に打ち上げられているだろう
なと思ってた。案の定、ゴミだらけ。
「オレさん、見て」
トモがTシャツの胸のところを少し開いて気合いのはいったビキニを見せる。
「オレさんから言われて、おととい買いに行ったんだよ」
「知らねーよ。誰が泳ぐと言った?オレの目的はこのゴミの中に埋もれている
流木。ここんとこ天気悪かっただろ。ここで流木を集めて、庭の入口のとこの
フェンスを造り直す」
・・・トモ、ため息。
「そうでしたか。期待した私がバカでした」
「うん。そのために濡れてもいいように、水着着用」
「・・・帰りたくなってきた」
「仕事の後は、トモの好きな寿司の出前を予約してある」
「ホント!やるー!」
ってなもんで、二人で流木拾い。途中、トモが泳いでいい?って聞くから、
「オレの海じゃねえ」って言った。
Tシャツとスカートを脱いで、トモは海へ。オレは流木拾い。
けっこう、いい形の木が拾えた。
「オレさ~ん、海の中にいい形の木があるよ」
「ダメだ。乾かすのに時間がかかる」
「でも、ホントいい形」
オレ、ジーンズをまくって、ギリギリのとこまでトモに近づいてみる。
「ドコよ?」
「ここ」
水面パシャパシャ。
「どこだよ?」
助走をつけたトモが、
「ワッー!!」タックル。
オレ、倒れる。もちろん、ズブ濡れ。
帰りの車の中。オレ、パンツ一枚。
座席にバスタオルを敷いて、ほぼ全裸で運転。
「早く帰るぞ」
「まあまあ、たくさんの木が拾えてよかったじゃないですか」
「うるさい」
「露出狂みたいですね」
「誰のせいだ」
ログハウスに到着。正午前。
オレもトモもシャワーを浴びる。
「寿司屋の出前の兄ちゃんが来るから、ちゃんと服を着るように」
「ハ~イ」
前回言い忘れてたが、午前中作業してシャワーで汗を流して、昼寝して涼しく
なるころ夕方まで作業。これがオレたちの日常になっていた。たいがい、昼寝
の時は、オレのTシャツをトモに貸す。なぜか、ブラもパンツも脱ぐ。
今は気にしないが、トモは家でもそうらしい。少なくとも、自分の部屋では基
本、全裸らしい。
「だって私の部屋、クーラーないもん」
「裸族め!」
「妹もそうだよ。今度ウチに来る?」
「アホか」
寿司到着。トモ、よく食べる。
「いつも食べてるお寿司より、オイシイね」
「そりゃ、特上だからな。オレ、カニ食えないからやるよ」
「いいの?」
「アレルギー」
「初めて聞いた。じゃあ、代わりにカッパ巻」
「アワビよこせ」
「イヤ」
「じゃ、中トロよこせ」
「しょうがないなあー、ハイ、ガリあげる」
「このトレードは成立しねえーよ」
「分かったよ。エビは食べれるの」
次の日から、オレはフェンス造り。トモは庭の手入れ。
この頃から近所の農家のバアさんたちから声をかけられるようになる。
「アレーッ、トモちゃんオレさんのお手伝いしてるの?」
「そう、バイト」
「オレさん、お母さんの具合はどう?」
「心配おかけしました。少しずつ良くはなってます」
「これ、ウチの畑でとれたやつ。もらってくれな」
山ほどの野菜をもらう。
田舎過ぎて無防備。トモとも年の差がありすぎるから逆に他人からは怪しくみら
れてないのかもしれない。ましてや、トモの出身校の卒業アルバムをやっている
から、信頼感はあるのかもしれない。仕事上では、確かにある程度認められてる
かもしれない。でも、もしオレがロリコンのド変態だったらドーするよ?
トモ、「でも、私も今日はオレさんの庭に行ってくるって。お母さんに言ってるよ、
ああ、そうってオレさんって信頼されてるみたい」
よくよく考えてみた。オレ、トモの大事な時間を拘束している。
トモは大検が受かるまでの有給休暇とか言ってた。
トモが楽しんでいるのは分かってるけど、寿司以外でも報酬みたいなものはあげ
なきゃなぁと考えてた。やっぱり、夜は勉強してるんだろう。来ても、
「オレさん、ちょっとゴメン」ってログハウスで休む時間も増えてた。
この日もそんな日。午前中は手伝えてたけど、いつもどおりの昼休みに一緒にコン
ビニの弁当を食べたら「くー、くー」軽いイビキをかいてオレの膝枕で寝ている。
いちおう、お姫さまダッコしてやって寝室のベッドで寝かしてあげた。
オレは急な仕事が入り、トモに書き置きをしてログハウスを出た。
仕事の打ち合わせを終え、ちょっとたまった仕事をした後、トモの寝てるログハウス
にもどった。
「ただいま」返事がない。
トモはまだ寝てた。
けっこう、無理をかけてたのだと思う。言葉以上にハードな庭仕事だし、自分のこと
もあるのに、オレのわがままに気持ちよくノッてくれてた。
悪いことしたなと思ったりもする。
時間も6時を過ぎている。トモを起こす。
「トモ、帰るぞ」
「フニー、・・・・・・・・・・・・・」
「トモ、6時過ぎてるぞ」
「んー、んー、んー、」
オレ、ベッドに腰かける。
「トモさ、お前にバイト代出そうと思ってるんだけど。もちろん高額ではないけど」
「えっ何?いらないよ。そんなの」
「いや、いろいろ手伝ってもらったからさ」
「好きできてるんだから、オレさんが気にすることないよ」
「うーん、でも気がひける」
「いらないって」
「じゃあさ、デートってのを久しぶりにやってみるか?その時、欲しいモノ報酬代わり
に買ってやるよ」
「欲しいもの?」
「そう、欲しいもの」
「どこでもドア」
「無理だ」
「オレさん」
「どーいう意味だ」
「でも、うれしいです。はじめて男の人から誘われましたから」
「何、言ってんだ」
「思っいっきり考えていいですか?」
「もちろん」
「楽しみです」
「さぁ、帰るぞ」
「ハイ!」
起き上がったトモの下半身があらわになる。無防備。薄いモジャモジャ。
「あのさー、オレね、5年ぐらいHしてないのよ。トモさ、いつオレに襲われても文句言えねえぞ」
トモにかけてやったタオルケットをヒラヒラ。
「カモーン!」
「ヒロミGOーのモノマネする女はやる気しねえな」
ゴメン、次は必ずやる。
---
(○闘編)
遅くなってスミマセン。続きです。
そんな訳で、トモと日曜にデートしてみることにした。欲しい物といっても、高い物を
欲しがったりはしないと思った。金銭的なことより、オレにとって肝心なことは場所。
トモと二人でいる所を知り合いに見られる訳にはいかない。慣れていないことなんで、
ネットで日帰りで行けるできるだけ遠くの場所を探してみた。
当日、庭の前で待ち合わせた。オレも珍しく暑いけど黒いジャケットなんぞ着て、サングラスをかけてみた。今日のために、昨日夜遅くまでたまってた仕事をしてた。朝、目の下にはひどいクマができている。何より強すぎる日射しで目が痛い。
「オハヨ!」トモが来た。午前10:30。白いワンピース姿。大きめのベルト。けっこう、カッコつけてた。不覚にもカワイイと思ってしまう。
「オレさん、ヤ○ザみたいに見えますよ」
「じゃあ、やめるか。今さらこういうの、オレには似合わないことぐらい自分でもよく
分かってるよ」
「ゴメン、ウソです」
「ネットの通販で、トモの好きな物買ってやるよ。欲しい物言えよ」
「冗談ですよ。すぐにムキになる。今日一日で慣れるようにガンバってみます」
「ムリすんな。オレがムリしてんだから」
「リラックス!」
「うるさい」
「ホント、ムリじゃないですって」
「…帰りたくなってきた」
「ダメです」
慣れないことは、しない方がいい…。
トモを車に乗せる。かなり慎重に行き先を選んだ。ここから離れた隣の県の賑やかな、
ある都市。ここなら日曜でも、まず知り合いに出くわすことはないだろうと思った。
それでも、万がイチのためのことも考えてた。18の娘を相手にするには、どうしても
慎重にならなければならない。車の中。
「トモ、今日一日はできるだけオマエのワガママを聞いてやるつもりだ」
「うん!」
「あくまでも、この夏のバイト代としてだ」
「分かってるって」
「ただ、一つだけオレの頼みも聞いて欲しい」
「何?」
「オレとトモが一緒に歩いていると、どう見ても援交にしか見えない」
「そう?」
「余計な職務質問は受けたくない」
「オレさん、気にしすぎですよ」
「いやいや、かなりイタイ関係だと思うぞ」
「そんなことない」
「だから今日だけは、オレのことをお父さんと呼んでくれ」
「なんで?」
「万がイチのためだ。どこで誰に会うか分からないし、実際にそうなった時にパニック
になりたくない」
「私とヘンな関係じゃないですよね」
「つまらない大人になると、人の目が気になるもんさ」
「そんなに二人でいるのって、ヘンに見えるかなー」
「ヘンだ。あくまでも世間の誤解を避けるためだ」
「分かりましたよ。…パパ」
「やめろ、余計に誤解される。仮に知り合いに会ったら、親戚のオジサンと言うんだ。
事実、遠い遠い親戚なんだから」
「ハイ、オッサン」
「それはムカつく」
「お館様~!」
「それだけは言うな!絶対に」
ちょうど正午。水族館に到着。
「トモ、腹減ってないか?」
「まだ大丈夫。こういうとこ来んの、小学生以来だからけっこう興奮してます」
「そうか」
「で、オレさん…、ゴメン。お父さんは?」
「よろしい。オレもメチャメチャ興奮してる」
「では、行きましょうか」
「おう、何時間かかろうと全部見てやるぜ」
トモはハシャイでた。オレも久しぶりに、かなり楽しんだ。
「父上、見て(指差す)ペンギンですよ!」ペンギンに会いに行ってみる。
「カワイイ!」
「だな」
「親父、覚えてます?小6の時、学校の行事でみんなで動物園に行ったこと」
「いちいち呼び方を変えるな。そんなことあったな」
「こうやって普通に見学できると思ってたのに、実は動物園内のスタンプラリーで、
みんな一斉にバラバラにスタートして、オレさん必○にみんなを追いかけてました
よね」
「動物園に来て、動物を見れなかったのは、あれが初めてだ」
「走り回ってるオレさんを見て、みんな陰で笑ってたんですよ」
「そうなの?」
「何で子ども相手にムキになってるんだろうって。いい大人がバカみたいに汗かいて、
重そうなカメラを持ってウチらを撮ってる。アツイなーって」
「そんな風に思われてたんだ。もう、やる気失せたわ。家帰ったら、いっぱい睡眠薬
でも飲むことにするよ」
「でも、オレさんから作ってもらった卒業アルバムは素敵でした。へぇ、こんなとこ
撮ってくれてたんだって思いましたよ。みんな自然に笑ってた。短い間だったけど、
ウチらのことちゃんと見守ってくれてたんだって思いました。今でも私の宝物なん
ですよ」
「あっ、そう」
「何です、そのそっけない態度は。少しは感動してもらわないと言った意味がないじゃ
ないですか」
「いや、仕事なんだから普通のことだろ。今もその時のトモと同じように思っている
チビたちが、オレのアルバムを待ってるんだから」
「そうですか。初めて褒めてあげたのに損しました」
「どんどん褒めて。ボク、照れない」
「バカです」
「どうした」
「嫌いになりました」
ひと通り水族館を堪能した後、館内にあるレストランで昼飯。終始、いつもと変わらないバカな会話をしてた。トモがゲーセンに行きたいと言ったので行ってはみたが、ガキが多すぎて早めに退散。
「それで、何が欲しいんだ?」
「いろいろ考えたのですが、洋服じゃダメですか?」
「別にいいよ」何をねだられても困らないように、ショッピングモールがあることは調べておいた。駐車場に車を停めて、歩いてモール内を散策。トモは何度も腕を組もうと
したが、断固拒否。
「誰かに見られたらどーする?」
「何でもワガママ聞いてくれるって言いましたよね」
「今日は、お父さんだって言いましたよね」
「分かりましたよ。クソジジイ」
若者が好きそうな洋服店。ウインドウに飾られているカワイイ感じでコーディネートされた服に、トモが興味を示す。
「カワイクないですか?」
「イイんじゃねえの」
「これ一式」
「試着してから決めれば」
「ヤッター!」二人のやりとりしている姿がウインドウに映っている。それを偶然見て
しまった。唖然。真っ白いトモと真っ黒いオレ。援交というより、アイドルのおしのび
の休日。それに付き添うボディガード。とても親子にすら見えない。情けない気持ちに
なった。
店内に入り、店員さんに声をかけ試着をお願いする。親切な店員さんで、少し緊張して
いるトモに優しく接客してくれた。試着したトモがオレに見せにきた。今どきのTシャツ、キャミソール、ミニスカート。アクセサリーにおしゃれなサンダル。なかなかイイ
感じだと思う。
「似合いますか?」
「と思う。それでトモは気に入ったのか?」
「ハイ、イイんですか?これ全部」
店員さんに値段を聞いたが、トモがこれまでオレの庭に費やしてきた時間と労力を考え
れば安いもんだと思った。興奮こそしないが、若い娘の半裸で癒され目の保養になった分も考慮しても惜しくない金額。
「じゃあ、これ一式ください。あのですね、いちおうプレゼントなのでラッピングとか
してもらってもいいですか?」
「かしこまりました。ありがとうございます」
「イイの!」
「早く着替えて来いよ。店員さんに面倒をかけんじゃない」
着替え終わったトモが、店内を一人で歩き回ってる。
「あー、これもカワイイ」トモ。
「魅力的なお嬢様ですね」と店員。
「そうですか、生意気なだけですよ」なにげに親父感を出すオレ。
「お館様ー!こっち来てー」
「それは言うなって言ったろ!」
その後、タバコを吸いたくなったので喫茶店でひと休み。オレはコーヒーとタバコ。
トモはその店自慢のジャンボパフェ。
「食べきれんのか?」
「これぐらい平気」
「前から思ってたんだけど、よく食べるよな」
「お父さんが食べなさすぎなんですよ」
あっさり完食。
「オレの中学の時の同級生にも、トモみたいに細い体で大食いの女の子がいたよ」
「誰です、それ」
「この前たまたま会ったら、マツコ・デラックスみたいになってたぞ」
「……」
デート終了。車でトモの家の近所まで送った。
「オレさん、明日はどうします?」
「天気悪くなりそうだし仕事するよ。明日の夜、電話する」
「分かりました。定番なんですけど、デート終わりのサヨナラのチューはしてくれない
のですか?」
「アホか」
「ですよね。でも、楽しかったですよ。お父さん」
「そっか」
それから三日後。朝から小雨は降っていたが、オレもトモも庭にいた。ずっと炎天下での作業だったから、むしろ気持ちいいくらいだった。オレは流木でフェンス作り。トモは雑草むしりに木々の剪定。いつも通りの作業。
そのうちに少し雨が強くなってきた。オレもトモも作業に夢中で気にしてなかったが、
いつの間にか空が真っ黒に染まり、激しい雨が降ってきた。ゲリラ豪雨ってやつ?
うわ!ヤバイ。
「オレさん!避難しよー」
姿は見えないが、庭のはずれの方でトモの声がする。
「トモー、早くログハウスに入れ!」
「分かったー!キャッ!」
何だ?急いでトモの声のした方に走った。視界すらハッキリしないほど降ってきた。
ログハウスの裏で、倒れているトモを見つけた。膝を押さえている。
「何、どうした?」
「イターイ!転んじゃった」もう二人ともズブ濡れ。
「分かった。手をかせ」トモを起こし、そのまま肩にかついで急ぎ足でログハウスに
避難。屋根から響く雨音が凄まじい。濡れたままのトモをソファに下ろし、膝を見て
みた。裂傷はないが、庭石にでもぶつけたのだろう。内出血していて、かなり腫上がっている。たしか救急箱あったよな…。
「トモ、まずその濡れた服を脱いでシャワー浴びてこい。その後で膝の手当てをする」
「分かった…」いきなり服を脱ぎはじめる。さすがにマズイと思ったので、救急箱を探しに行った。どこだっけ?オレもパンツまでビショビショ。
「脱ぎ終わりました」
「よし、風呂場に行け」
「オレさん…」
「なんだよ」
「痛いです」
「見れば分かる」
「立てません」
「クララか」
「なんですか?それ」
「いい。分かった」
なるべくトモるを見ないように、ともの前で膝をついた。
「ホラ、オレの肩に手を乗せて片足で立ってみろ」
「うーーー」トモ、ヨロヨロ。
「もう、面倒クセーな」
全裸のトモをまた肩にかつぎあげて風呂場まで運んだ。トモの幼い柔らかい肌をTシャツ越しに感じた。脱衣場でトモを下ろし、バスタオルを渡した。
「ここから先は君一人で行くように。そして根性でシャワーを浴びるように。出る時は
オレに声をかけ、バスタオルは着用」
「分かりました。あの、オレさん」
「何だ?」
「ちょっとドキドキしました」
「うるさい」
脱ぎちらかったトモのTシャツ、ショートパンツを寝室に干した。もちろんブラもパンツも。窓の外を見た。それにしてもひどい雨。作ったばかりのフェンスがなぎ倒されて
いる。トモの自転車も倒れている。それより救急箱を探さないと。
救急箱は寝室の押し入れの中でみつけた。そうだ、着替えのTシャツ。ヤバイ、1枚し
かない。替えのパンツなんてあるはずもないが、オレは休憩用の短パンで代用。問題は
トモの着替えが何もない。待てよ。たしかクローゼットの中に、先日親戚の葬儀で着た喪服があったはず。探してみる。その中に買い置きしておいたYシャツを見つけた。
新品でまだ開けてないが、これしかない。
「オレさん、出ますよ」
「おう」救急箱とYシャツを持って寝室を出た。
バスタオル姿のトモをかついで、ソファに座らせる。
「ちょっと待っててくれ。オレもシャワーを浴びてくる。その間に、これに着替えてて
くれ」Yシャツを取り出し、トモに渡した。
「替えのTシャツをきらしてしまったんだ」
「新品じゃないですか。イイんですか」
「今はそれしかないし、オレもめったに着ることないから気にするな。それじゃ、オレ
も風呂場に行ってくる」
「ハイ、いってらっしゃい」
オレも着替えを終え、膝の手当てをするため救急箱を持ってトモの所に行った。
「ホラ、足を出せ」トモを見る。アレッ、何かおかしい。
あまりにベタな格好だが、Yシャツ越しに透けて見える小さな胸。薄いモジャモジャ。
いつも見慣れたトモの体なのに、なぜか色っぽく見える。まともにトモが見れない。
オレ、いつもと違う。
トモの膝に湿布を貼ってやる。トモは大きいYシャツの裾を手に持って、自分の股間を
隠そうとしている。包帯を巻きながらトモに言う。
「きつくないか?」
「大丈夫です」
「とりあえず雨がやむまで待機しよう。今すぐにでも家まで送ってやりたいが、車の所
に行くまでにまたズブ濡れになっちまう」
「なんか、やみそうにないですね」
「昼飯は、そうめんか何かが残ってたはずだから、後で作ってやるよ」
「じゃ、雨がやむまで、まったりします?」
「他にやることがない」
トモ、自分の座っている隣を手でポンポン。
オレ、隣に座る。
トモはいつもと変わらず手をからめてくる。なぜか緊張しているオレ。身長差から自然
にトモの胸元が見える。いやいや、ヘンな気などない。しかしチンコは5分勃ち。トモ
に気づかれないようにチンコの位置をずらす。トモはそんなオレの変化に気づかず、いつも通りに話している。
「聞いてます?」
「んっ、何が」
「もう、親友がオレさんも会ったことのあるチャラ男に言い寄られてるって話」
「会ったって、チラッと見ただけだよ」
「どう思います」
「オレが彼の親なら、ピアスを耳から引きちぎって、髪を墨汁で黒くしてやって、ムリ
やり自衛隊に放り込むよ。そいつがどんな奴か性格まで知らねえけど。友達なんだろ
そのチャラ男。トモの方がよく知ってんじゃないのか」
「…昔の彼氏でした。もう、別れたけど」
「そうか」コンビニで会った時、オレにはそう見えた。
「彼の方はそう思ってなくて、私、何人かの彼女の中の一人だったみたい」
「その親友ってのは、そのこと知ってんの?」
「知らないです」
「じゃあ、傷つく前に忠告してやるんだな」
「……」
「何だ、チャラ男に未練でもあるのか」
「そんなんじゃないです!」
トモが自分のことを話し始めた。
今までたいがいの事は聞いていたが、男関係の事は聞いたことがなかった。
高校の時に、違う高校の1コ上の先輩と付き合った。純情な交際でキスまでの関係だったが、トモが高校を中退して自然消滅。しばらく勉強やバイトを真面目にしていた時、
バイト先の先輩だったチャラ男と出会った。付き合っている時は、夜遊びして慣れない
酒も飲んでたらしい。それで、そのチャラ男がトモの初体験の相手。トモもその男が好きだったが、強引に前戯もなくムリやり挿れられた。
「すっごく、痛かった」
悲鳴に近い声でトモが泣いたので、チャラ男もすっかり萎えてしまった。その後も何度か試したそうだか、相変わらず強引でトモは激痛に耐えられなかった。半ばキレぎみになったチャラ男はトモのアソコを諦め、口でするように強要する。嫌われたくない一心で、トモもその要求に従っていた。嫌だったけど、しかたなかった。だんだんチャラ男
の態度が変化していき、会うたびに口で抜かれ、ザー汁を飲まされ、まともなデートなどしたこともなく、独りで寂しい気持ちで苦しんでいた時に、オレとコンビニでばったり会った。オレにタックルをくらわせた後、いつものごとくチャラ男の部屋で口でして
いた時、
「オレさんが私のこと覚えていてくれて、すっごく嬉しかった。楽しかった小6の頃を
思い出しました。それなのに、今私何やってんだろうって思ったんです」
すぐに別れた。後でチャラ男には他に彼女が何人もいたことを知った。このことは、トモにとっても嫌な思い出だったから、恥ずかしくて今まで言えなかったらしい。
「軽蔑しましたか?」
「そーいう事言わないでくれる。オレ、トモはウンコもションベンもしないと思ってる
んだからさ」冗談で言ってみる。トモ、オレの耳もとに口を寄せてきて、
「バカですね。しますよ、いっぱい」ってささやいた。そして、オレの頬に軽くキス。
トモも、今日はおかしい。トモ、顔を真っ赤にして、すぐもとの体勢に戻った。
オレも完全に動揺している。何とかごまかすように、あわてて口を開く。
「まあ、17・18の時なんて、みんなそんなもんだよ。オレの時なんてもっとひどかった
気がするよ。トモだけが特別じゃないさ。クスリに手を出してないだけでもお利口さ
んだ。褒めてやるよ」5分勃ちが6分勃ちに…。
「……キスしちゃいました」
「軽くだろ。外国じゃみんなやってる。たいした事じゃない。それよりトモがそのチャ
ラ男を殴りたくなったら、いつでも呼んでくれ。オレが後ろから羽交い締めにしてや
るから」
「もう、どうでもいいんです」
「あっ、そう」
「前に友達とかと話したんですが、やっぱり初めての時って、慣れている男の人の方が
イイんですかね?」
「慣れてる人じゃないでしょ。好きな人でしょ」
「じゃあ、やっぱりオレさんだ」
トモ、やめてくれー。頭がおかしくなりそうだ。
かなり長い沈黙。トモの話を聞いたら、動悸が激しくなってきた。
もう一度、隣にいるトモを見てみる。「何?」トモと目が合う。やっぱり、おかしい。
このベタな展開にはまっている自分がいる。そのくせ体は微妙な反応。
勃つなら、勃つ!
勃たないのなら、いつものように萎えたままでいてくれ。
頼むよ、オレ!
「初めてをあげられなくてゴメンね」
「なっ、何言ってんの。トモが処女かどうかなんて、どーでもいいよ。そんなことで
トモに対する気持ちは変わらない」エー!オマエが何言ってんのだよ。
トモが抱きついてきて、オレの首のとこに顔を押しあてる。体をずらして寄りかかっ
てくる。自然に座位のような体勢になった。オレもトモの小さな背中を片手で抱きな
がら、もう一方の手でトモの頭を撫でてやる。しばらくは、こうしてた。
やがてトモが顔を上げ、正面からお互いを見つめ合う。トモの股間が短パン越しに、
オレのチンコを刺激する。トモは腰を伸ばして上からオレを見つめながら、いたずらっぽく微笑んでいる。
ヤバイ、これは来るな。オレ、覚悟を決めた。
早くしろ!オレのチンコ、スクランブルだ!
トモが唇を寄せてくる。触れるか触れないかの軽いキス。トモを抱き寄せ激しいキス。
「ん~」トモの声がもれる。あせるな、激しくしちゃダメだ。優しくしてやれ。
ゆっくり舌をからませる。トモの舌がそれに応える。チャラ男の話を聞いたせいか、
Hってのは好きな人とすると気持ちイイってことを教えてやりたくなった。
トモを女にしてやろう、そんな義務感みたいなものがオレの中にあった。
唇を離し、トモの耳や首すじに優しくキスして舌をはわせる。背中や腰をさすりながら、耳もとや髪の毛を撫でる。まだYシャツの上からの愛撫。
トモの吐息が荒くなる。Yシャツ越しに胸を触る。乳首を軽くつまむ。お尻から太もも
にかけて指を滑らすように撫でる。
「んっー、」トモが体を後ろに反らす。白い肌がピンクに染まり鳥肌が立っているのが
分かる。Yシャツの上から、乳首を舐める。
「あっ、」唾液で乳首が透ける。かなりイヤラシイ。お尻をつかみ、トモの股間を半勃ち状態のオレのチンコにこすりつけるように動かす。
「ハァ、ハァ、オレさん…、ヤバイです」
「どうした」
「ハア」そう声をもらして、トモがオレに覆い被さってきた。トモを手で支えてやろう
としたら、そのままズルズルと体が下へ力なく落ちていき、ソファに座っているオレの
前でひざまずく形になった。トモの顔は、オレの股間のとこにある。
「そんなとこに顔うずめるなって」
「エヘッ」トモ、オレの短パンに手をかけ脱がそうとする。
「口でするの嫌だったんじゃないのか」
「好きな人なら平気です。だってオレさん、5年もこういう事してなかったんでしょ。
私には我慢しないでくださいね。あまり上手くないと思うけど、やってみます」
一気に短パンを脱がされる。半勃ちのオレのチンコにトモの舌がまとわりつく。キスし
た時に分かったが、小さくて柔らかい唇と舌。チンコにキスをしながら、舌を動かして
いる。確かに上手くはないが、気持ちのこもった丁寧なフェラ。やっぱり慣れてないので、口のまわりがすぐに唾液だらけになる。時折、指でトモの口元をぬぐってやる。
そんな行為に、トモは嬉しそうな顔をしてゆっくりとチンコをくわえこむ。奥までムリ
して口に含みながら、舌を中でチョロチョロと動かしている。
オレはトモの髪や耳を撫でながら、健気に奉仕するトモを愛おしく感じた。献身的なトモのおかげで、何とか7・8分程度まで勃起。いつもの硬さではないものの、何とか
中折れはしないで済みそう。今しかない!
トモの口をチンコから離し、トモをお姫様だっこをして寝室のベッドまで運ぶ。
倒れこむようにトモに覆い被さり、Yシャツのボタンを一つ一つはずしていく。
はずすたびに、あらわになるトモの幼くて未発達な体にキスをし、舌で舐める。トモはピクッと反応した。オレもその反応を楽しみながら、一生懸命に愛撫した。特に耳や首
が弱いらしく、そこを攻めている時は、トモは口に手をあてて声がもれないように耐えていた。
いよいよ、一番大事なところ。あの薄いモジャモジャ。
「トモ、足開いて」
「嫌です」ギューっと足を閉じている。優しく太ももをさすりながら、
「開かないと先に進めない」
「だって…、こんな」
「どうした」
「あの…、自分でも分からないですけど、すごく濡れてるみたいなんです…」
「ん?」
「いつもこんなんじゃないのに…」
「見せてくれないと、確認しようがない」
「ヤです。恥ずかしいです」
前戯に時間をかけすぎて、オレのアソコの方はみるみる萎えてきた。ヤバイ!急げ。
「トモ、ゆっくりでいいから足を開いてくれ」
「あー、もう!」覚悟を決めたのか、トモが足を開いていく。毛は薄いので未開発の
アソコがハッキリと見える。
んっ?全身を愛撫したが、まだアソコには指一本触れてない。なのに、細いスジから
小さな湧き水のように愛液が流れていて、足をモジモジさせてたので内股が薄く濡れ
ていた。トモは枕を抱き締めて、顔を隠している。アソコに軽くキスをしてみる。
「ん~」トモが声をもらし身をよじろうとするが、オレは太ももを押さえつけて顔を
トモの股間にうめた。シャワーを浴びたせいで無味無臭。指で優しく広げると、ピン
ク色の内側はかなり濡れていた。
「トモ、痛かったら正直に言うんだぞ」
トモは枕を抱えたまま、大きくうなずいている。中指を入れてみる。クチュ。かなり
濡れているおかげで、処女同然だがすんなり入る。クリを皮の上から甘噛みし、指を
奥まで挿入させる。そして、ゆっくりと内部を広げるようにかき回した。
声にもならないトモの呻き声が聞こえる。人指し指も入れ、上部の恥骨の辺りを撫で
てみる。トモが上体をのけ反らせた。クリの皮を舌でこじ開け、軽く舌先で触れてみ
る。そのたびごとに、アソコからは愛液が少しずつ流れてくる。
「あーっ、もうダメ」我慢しきれず、トモが枕を放し両手でオレの頭を自分のアソコ
から離そうとする。オレはトモの手を握りしめる。喘ぐたびにトモの手に力が入る。
トモが感じているのとは裏腹に、オレのアソコは勝手に終息状態。しまった!時間を
かけすぎた。オレは半勃ちのチンコを、トモに気づかれないようにしごき始めた。
勃ってくれー!何とも情けない光景。クンニしながら、チンコをいじっている。
大好きなものが目の前にある。頼むからちゃんとしてくれと、心の中で自分をなじる。
何とか6分程度は回復したが、硬さが戻らない。
「オレさん、もうムリ!」トモが叫んだ。ああ、オレもムリだ。アソコから顔を離し、
トモの股間をさすりながら、チンコをトモの顔に近づけた。こうなったら、またトモも
力を借りるしかない。トモは何も言わず口に含んでくれた。先程のフェラとは違って、
喘ぎながら懸命にしゃぶってくれる。もう、トモも目がトロ~ンとしている。
おかげで7・8分、硬さももちそうだ。
「ありがとう。じゃあ、トモ挿れるよ」
コクッ。うなずく。
「痛かったら言うんだぞ」
正常位でゆっくり挿入。慎重にはじめは半分程度。トモの反応を確かめる。
「あーーっ」
「大丈夫か?」
「ヘンです…。痛くありません」唾液なしであんなに濡れていたのだから、痛くはない
と思っていた。それにオレのもフル勃起ではない。今のトモにはちょうどいいサイズか
も知れない。
「じゃあ、奥まで挿れてみるぞ」
「…ハイ、きてください」残りを全部挿れてみる。ギリギリ子宮口辺りに届いた。
やはり、トモのアソコは狭い。気を抜くとチンコが押し戻されそうだ。
「トモ、力を抜いて」
「うん」リラックスさせるために、目を合わせてキスをした。軽く舌をからめて、髪を
撫でてやる。ゆっくりしたストロークで腰を動かす。オレのチンコは、早くイキそうな
感じはないが、逆に中折れの心配があった。時間はないが、トモを大人にしてやんない
といけない。反応を探るように、トモの中でチンコを動かす。
トモの息づかいが激しくなる。目はうつろ。
「ハァ、ハァ、オレさん…、ヘンな感じです。自分の体じゃないみたいです…」
オレ、必○の優しいピストン。頼むー!もってくれー。完全に自分との闘い。
「あーーっ」オレの腰に巻きついていたトモの足が、オレを締めつけた。トモの上半身
がピクピク痙攣している。トモの足をはずし、ゆっくりとチンコを抜く。トモは子ども
のように体を丸め、横向きになった。軽く背中に触れてみた。ビクッと体を震わせる。
オレ、射精なし。コンドーム無しの生だったから当たり前か。とにかく自分の性欲より
トモのHのトラウマを取り除いてやるのが目的のような気がした。
トモに愛用のタオルケットを掛けてやった。そのまま眠ってしまいそうなくらいの脱力感。オレもトモの横に入り込み、後ろから軽く抱きしめた。トモ、そのままの状態。
たぶん、二人とも寝てたと思う。
どれぐらい時間が経ったろう。目を開けると、あお向けになっているオレの胸の上に、
トモの顔があった。
「起きましたか」
「どれぐらい寝てた?」
「1時間ぐらいじゃないですか。…しちゃいましたね」
「ああ」
「やっとですね」
「今、何時だ?」
「1時ぐらいだと思います」
雨は小降りになっていた。
「腹減ったな」
「私もです」
「そうめんでも茹でるか。その前に、またシャワー浴びないと」
「汗かきましたね」
「いいよ、先で」
「いってきまーす」
トモが立ち上がり、風呂場に走って行った。アレッ?足、けがしてなかったっけ?
何かオレの方がハメられた気がする。まあ、イイけど。
その後、昼飯を食べて、不完全なチンコを奮い立たせながら、夕方までトモとHした。
二人とも今度は気持ちにゆとりができて、幼馴染みの恋人みたいにイチャつきながら、
いろんな体位を試したりした。トモのアソコは常に潤っていて、オレの半勃ちチンコを
すんなりと受け入れた。さすがに騎上位は痛かったみたいだけど…。
楽しい時間だった。でも、オレの射精はなかった。まだ、トモのことを女としてみれないところがあったのかもしれない。何より自分を勃たすことに必○だった。
トモも、そのことだけは気にしていた。でも、オレは満足していた。
「オレさん、Hって気持ちイイんですね」
「次の日、筋肉痛になるけどな。次にする時は、もっと良くなるよ」
「そうなんですか」
八月の終わり。いつもと変わらない日常。ちょっとトモがベタベタするようになったけど、オレの方は相変わらず勃たないままだった。まったりする昼寝の習慣の時間でも、
無反応。トモは不満だったろうと思う。自分からシテとは言えないだろうし、他にも自分のことをオレがどう思っているのか聞きたかったと思う。
家でトモとした時のことを思い出して、オナニーしてみようとした。ムリ。エロDVD
をつけるてみる。フル勃起。こればかりはしょうがない。
オレの中で何かがセーブしてるんだろう。
八月下旬に、トモの大検の合格発表があった。トモ、合格してた。
オレも嬉しかったし、よくやったと思う。でも、その時だけはヤバかった。
「やったよ!オレさん」
「良かったなあ」
トモががっつり抱きついてきて、そのままディープキス。
気持ちは高まっていても、体は全く反応しない。
トモがオレの目を見つめる。ゴメン、どうすることも出来ない。
とりあえず、ケーキを買ってあげて、二人だけで祝勝会。
長い夏休みが終わった。
オレは完全に仕事に復帰し、庭の方は母親の体調が良くなってきたので任せることに
した。トモも新しいバイトをはじめ、いよいよ大学受験に向けて勉強をスタートさせた。トモには個別指導の知り合いの塾を紹介してやった。
「信頼できる人だよ。時間も自由に組めるしな。夜遅くなるようだったら、ケータイ
鳴らしてくれれは、迎えに行くよ」
「良かった」
たぶん、あの時はオレもトモもどうかしてたんだと思う。
もう二度とあんな事にはならないだろう。トモとの関係を長びかせても、トモのため
にはならないことぐらい分かっている。
でも、これからもトモを遠くで見守っていこうと思っている。
ひと夏のいい思い出。
そんな訳ないじゃん。
インポのままで終われるかい。
やっと、トモとの関係も落ち着いたので、できるだけ早く続きを書きます。
長文でスミマセンでした。
---
(代名戦争)
はじめに。
なんか米欄とか見ると、トモのファンがいるみたいなので、
ちょっとだけ。
トモはアダ名。本名は全然違う。きっと「ともこ」とか
「ともみ」だと、みんな思ってると思う。
トモと初めて会った時は、彼女は小6で、普通に同級生から
ずっと、トモって呼ばれてた。オレもそう思ってた。
一人一人の名前を覚えるため、担任の先生から名簿のコピー
をもらう。もちろん、フリ仮名をつけてもらう。
いつも「トモ」って呼ばれてる女の子が、全然違う名前だと
いうことに気づく。
「先生、何で彼女はトモって呼ばれてんすか?」
「さすが、気づきましたか」
5年生の時、重度の障害者の子を体験学習の一環としてクラ
スで受け入れ、トモが一生懸命、身の回りのこととか世話し
たそうだ。その障害者の子が、トモのことをトモ=友として
呼んでたらしい。それがクラスメイトに浸透してトモになっ
た。普段はオレとか地元の同級生以外、トモのことをトモっ
とは呼ばない。本名は「さやか」です。
身長150ぐらい。体重40キロないと思う。透けるような白い肌。
栗毛のショートカット。身体は発展途上。でも、最近はけっこ
う胸も大きくなった。腰回りもギュッて細くなったし、お尻も
ふくよかな感じになってる。
ショートカットって言いましたが、今は伸ばしていて、やっと
肩にかかるぐらいになった。
先日、スポーツ新聞で足立梨花さんって娘を見ましたが、トモ
けっこう似ている。もっと目をするどくした感じ。体型は、ト
モに近いと思う。新聞を見せながら、似てるくない?って聞い
たら「全然似てない!」逆にキレられた。
本人はあくまでガッキー似。ホント、自分の好きな人で置き換
えてイイと思います。
やります。続編です。
九月。2学期が始まり夏休みをとったツケがまわってきたのか、
バカみたいに忙しくなった。学校の行事も多かったし、それ以外
でも、予想してなかった大きな仕事が舞い込んできて、ありがた
い事だが、頭がおかしくなりそうだった。母親も体調が万全では
なく、時々病院に検診に連れていかなくてはならなかった。
自分のことは全て後回し。慌ただしく動き回っていて、トモのこと
を考えてる余裕もなかった。土日も仕事でつぶれ、深夜に酔いつぶ
れて眠るだけの毎日。
トモとの夏休みの出来事が、遠い昔のように思える。
寄り添っていたトモの肌の感触。毎日交わしたバカな会話。
思い出すと、やっぱり淋しく感じてしまう。
トモのことを思い出してオナニーしてみようと思ったが、勃たない
のは相変わらずだった。
それでも、初めのうちは電話とかしてた。
「もしもし、オレさん」
「トモか。かけ直す」
「もしもし、トモ」
「何してました?」
「まだ、仕事だ」
「お忙しいようですね」
「ああ、最悪だ」
「何か、お手伝いでもしましょうか?」
「オレのことはいいから、勉強しなさい」
「淋しいです…」
「オレもだ…」
「今度また、デートでもしましょうか?お父さん」
「暇がないんだよ」
「……」
いつもこんな感じ。トモと実際に会って話ぐらいしたかったんだが、
そんな状況ではなかった。トモからメールは良く来る。新しいバイト
のことや塾のこと。たわいもない内容だ。以前同様返信はしない。
トモに仕事のグチを言ってもしょうがない。ホント、トモに話せること
なんて何もない。
特に大きな仕事を抱えたこの一週間は、かなり追い詰められた。
毎日2時間程度しか寝られず、学校の行事も連発で、かなり参ってた。
焦り過ぎて車で事故しかけた。トモもそんなタイミングの悪い時に、
よく電話してくる。
「あのっ!オレさんっ」
「トモか、悪いけど切るぞ」ブチッ。
こんなことが何回も続いた。
やっと、片付いたと思っても、次の仕事が待っている。元来、オレは
社交的な方ではなく、人との絡みが嫌いでコツコツ一人で仕事をして
いる方が好きな性分で、大きな仕事とかで必要以上に多くの人と関わる
と、ついついストレスを感じてしまう。
次第に夏休み前のオレに戻りつつあった。お客さんの前では愛想笑い。
仕事中はひどくイライラしていて、神経質になりながら常に焦燥感に
さいなまされている。いつも心に余裕がなく、体も疲れを感じている。
限界を感じて、何とか日曜に休みをとることにする。前日の夜から飲
んだくれて、昼ごろまで寝ている始末。起きても飯は食べず、また酒
をあおる。完全にふさぎ込み、外にすら出たくない。テレビの音すら
わずらわしい。ずっと独りでベッドにこもったまま、酒を飲み続けて
いる。そうやって、自分をごまかしている。
トモからメールが来る。
「天気イイですね。どこか行きませんか?それともお仕事でしょうか?」
「返事くださいね」
うるせーー!
もう、酔っぱらってるからムリだ。カーテンも閉めっぱなしだから天気
なんてカンケーねーよ。
シカト。
ハァ…。オレって最低だ。
まだ昼過ぎなのに、もう明日からの仕事のことで憂鬱になってる。
トモどころではない。
再び酔いが回ってきた。いつの間には、眠りこけてた。
ケータイの着信音で目が覚める。トモの番号だった。シカト。
何回かかかってきたが、今のオレはろれつがまわらないし、酔ってると
こをトモに知られたくはない。
トモ、もういいよ。こんなオッサンと絡んでても、ろくな未来はない。
デートした時、トモに褒められた事を思い出す。
オレは、トモが思っている人間じゃない。今のオレが本当のオレだ。
年が違いすぎるし、忙しい割には収入はたいしたことない。
機械のローンはまだ残ってるし、貯えもほとんどない。
こんな風にウツ気味だし、キレ痔だし、加齢臭はするし、定期検診なんて
したことないから、どんな病気もってるか分からないし。
第一、トモに対してインポだし。
とっくに終わってるよ。オレは。
なんか、○にたくなってきた。
翌日からも目まぐるしい日々。結局、トモには返信も電話もしなかった。
可哀想なことをしたと思ってる。それでも、仕事がある程度片付いたら、
電話してやろうとは思ってた。それなのに、なかなか気がのらず、面倒
くさがって結局かけることはなかった。土日に半日ぐらい時間がとれる
と、相変わらず飲んだくれて、休んだ気になってた。
その後、トモから電話はなかったが、メールは入っていた。
全部同じ文面だった。
「淋しいです。会いたいです」
庭にいる母親が、奇妙なことをオレに言った。土日になると、若い女の子
が庭を見にくるらしい。母親に話しかけることもなく、庭の周りをひと回
りして帰っていく。毎週来るみたいだ。すぐにトモだと分かった。
先日も、客の予定に合わせて遅い時間に打ち合わせをした。
その帰りに、車でトモが通っている塾の前を通りかかった。
偶然、トモが塾から出てきた。トモの隣にはお母さんらしき人がいた。
そして、塾の前に停めてあった車に二人が乗り込む。
遅くなったら、迎えに行くなんてトモに平気で嘘をついている。
忙しさを理由に、トモのことを裏切っている。
自分のことで頭がいっぱいで、トモのことを傷つけてることに目をつぶっている。
クソッタレ!最低だ。
気づくとオレ、泣いていた。
どうしても涙が止まらなかった。
いい年こいたオッサンが、泣きながら車を運転してる。
素晴らしく間抜けな光景。
いずれにしても、トモとは近いうちちゃんと会って話をしないといけない。
こうして九月が終わった。
続けてイイですかね。
---
(絶頂作戦)
前作で、みんなに怒られた。
たしかに、一本を二本にしてごまかそうとしてた。
ゴメンです。反省です。続きです。飛ばします!
十月に入り、大きな仕事も片付いた。忙しいことには変わりはないが、
少しだけ気持ちに余裕が出てきた。母親が、玄関のフェンスが壊れて
いると言う。「ああ、次の日曜にでも直しに行くよ」ついでに、高い
木の剪定も頼まれた。
日曜の朝。快晴。まだまだ暑い。久しぶりに庭に来た。今思うとあの
荒れた庭がずいぶんキレイになったと感じる。懐かしさすら覚える。
さっそく、フェンスの修理を始める。おそらくトモはここに来る。
オレの勝手な予定では、午前中のうちに作業を終わらせる。仮に午後
にズレても早めに終わらせる。昼飯を食べ終える頃にトモが登場。
そこで二人で話す。つらい話になるが仕方が無い。もし、来なかった
ら、電話する。そのためにも、早く作業を終える必要がある。
「オレさん、デートしよ」トモだ!もう来たのかよ。
「おう、トモか」
「忙しかったの?ずっと連絡くれないからさ」
トモ、前に買ってやった洋服を着ている。Tシャツはなく、キャミソール
に見せブラ。さすがに秋だもんでその上からGジャン。ミニスカート。
黒いニーハイのタイツ。それに合わせたブーツ。薄く化粧なんかしていや
がる。でも、全然イケてる。
「ああ、」早すぎるって!
「何してんの?」
「フェンスの修理」
「デートしよ」
「今は手が離せない」
「手伝おっか?」
「キレイな服を汚したくない」
「じゃあ、着替えてくる」
「いいって。これが終わるまで、かまってられないんだよ」
「じゃあさ、オレさんの仕事終わるまで、ここで見てる」
「気持ち悪い奴だなー。夕方来いよ。夕方!」
「イヤ」
「オレもトモに話があるから、それまで家に帰って勉強でもしてろ」
「せっかく、キレイにしてきたのに」
「じゃあ、誰かとデートでもしてこい」
「…何でそういうことを言うんですか?」
無視。オレ、トモを見ないで手を動かす。
「冷たくなりましたね」
「……」
「嫌われましたか?」
「……」
「ヤリ逃げですか?」
「そんなんじゃない」
「そういう風にしか見えませんよ」トモの声がだんだん大きくなる。
「だから、後でちゃんと話そう」
「今、話してください!」涙声だ。
「ムリ言うな」
「つらかったんだから……。ずっと独りで淋しかったんだからー!」
トモ、泣き出す。
「いいかげんにしろ!オレたちは親子ほど年が離れてるんだぞ。オレ
みたいなオッサンと、もう関わり合うな。忙しくても作ろうと思えば、
トモと会う時間ぐらいどうにでもなったのに酒ばっか飲んでた。トモ
と約束したのに塾に迎えに行くことさえしなかった。オレみたいな、
ろくでなしはトモの将来に何のメリットもない
「メリットってー、そんなつもりで一緒にいたんじゃないのにーー!」
「泣くな、今は良くてもきっと後悔する。もっと自分を大切にしろ」
「次するときー、もっと気持ちよくなるって言ったのにーー!」絶叫。
「バカ、大声で言う言葉か!」
隣の畑で農作業をしてたバアサンが、心配して寄ってくる。
「アレーッ、オレさん、トモちゃん泣かしちゃダメだよー」
「スミマセン、大騒ぎして。すぐに家に帰らせますから」
「もー、イヤ。大…嫌い…です!ワァーーーー!!!」
トモは泣き叫びながら、ログハウスの中に消えていった。
そっちかよ。
オレはかまわず作業を続けた。トモのことは放っておいた。
昼飯でも一緒に食べれながら、話するしかないと思った。昨夜、考え
てたことを頭の中でくり返す。インポのことも言うしかないだろう。
気が重いが仕方が無い。
11時を過ぎた頃には、大体の作業も終わった。車に乗り、街に出て、
コンビニでおにぎりを買う。もちろんトモの分も。
機嫌直しにケーキとアイスもついでに購入。トモの好きなやつ。
庭に帰り、ログハウスの中に入った。トモがいない。帰ったか…。
テーブルの上には、トモのGジャンとバックが置いてある。
ん?トモどこだ。ふと見回したら、居間の隅っこで壁に向かって
膝に顔をあてて体育座りのトモがいた。何やってんの?
「トモ、おにぎり買ってきたぞ」
返事がない。
「ト~モちゃん、君の好きなケーキとアイスもある」
微動だにしない。
「ト~モちゃん、遊びましょ!」
ピクリともしない。
「勝手にしろ」
オレはシャワーを浴びにいった。着替えて居間に戻っても、トモは
同じ態勢でいた。
「トモ、飯にしようぜ」
静寂。なんか場違いな空気が部屋中に漂ってる。
トモの背中から、それを感じる。
「トモ…?」
トモが小声で何か言っている。
「何っすか?」
「????????」
「何言ってるか分かんないぞ」
「そんなものにごまかされないから」トモが言う。
「飯食ってから話そうや。アイス冷蔵庫に入れとくぞ」
「絶対に、ごまかされないから」
「ハイハイ」
トモ、突然立ち上がる。涙目。唇を思いっきり噛んでる。肩がプルプル
震えている。拳を握りしめている。トモが怒り狂ってる。
何だコイツ?やんのか。
「トモ、落ち着けよ」トモに近づく。
「来るなーーー!!バカーーーー!!!」トモ。
「大声出すなーーー!!ボケーーーー!!!」オレ。
「初めて、本気で好きになったのにーーー!!!」
「大声出すなって…」
「オレさんのこと……、本気で好きになったのにーーーーー!!!」
「……」
「あきらめませんから…、絶対なあきらめませんから!!!」
「ワァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
トモが叫び声を上げて走り出し、突っ込んでくる。
クソッ!来やがった!!!
タックルーーーー!!!!
---
(完結編)
前回からの続きです。
タックルーーー!!!
トモを受け止め、そのままソファに倒れ込む。トモの膝が思いっきりオレのアバラに
入った。オェッ!もう、グチャグチャ。もつれ合いながら、ソファの上で二人で絡み
合っている。トモは泣きながら何か叫んでたけど、何を言っているか分からない。
ちょっと待てって! 落ち着け!
トモは力まかせにオレを押したり引いたりして、もう何をしているのか理解できない。
オレもトモから喰らったアバラの痛みにムカついて、大人気なくトモを押し倒す。
偶然、トモの肩をつかんだ時、キャミソールの肩紐が指に引っかかり、キャミソール
がズリ落ちた。
オレ、トモにマウントポジション。
上半身、ピンク色のブラ1枚のトモ。
時間が止まったみたいに、二人の動きが止まった。ふっと我に返った。
「イヤッ」トモが顔をそらし、胸を両手で隠した。
恥ずかしがっているトモを初めて見た。
オレはトモを見つめている。ヘンだな。オカシイ?アレッ?
オレ・・・、勃っちゃった!
完全復活。いつものチンコに戻っている。パンツの中で、痛いぐらい勃っている。
アソコがビクビク脈打っている。
体が今のトモの姿に、ものすごく興奮してしまっている。ビックリしているオレ自身
も気持ちが高ぶっている。
やっと分かった! こういうことか。
「オレさん?…、どうしました?」涙目のトモが不安気に言った。
「んっ?」
「目が怖いです」
「そう?」
「いつものオレさんじゃないみたい」まだ胸を隠している。
「いや、これが本当のオレだ」
トモに覆い被さる。いきなりキスをする。胸のところにあったトモの手を掴み、互い
に指をからませて握りしめる。トモの口の中に舌をすべりこませる。トモも嫌がりな
がらも、必○で舌をからませてくる。トモの両足は開いていて、ミニスカートはすで
に捲り上がっていた。はち切れんばかりに膨張したオレのアソコが、短パン越しにト
モのパンツの上から刺激している。
「こんなのヤです」
「トモ、今はオレにまかせてくれないか」トモの耳に舌をはわせながら、ささやく。
「ダメですっ…。オレさん…、ズルイです」
「我慢できないんだ」ブラをずらし、トモの小さな胸を揉む。
「嫌いです…、どうして…、ハァ、ハァ、こういう風に…なる…んですか」
大丈夫。レイプしているみたいに思えるけど、トモと初めてした時のように指先や舌
は優しくしていた。勢いだけでムリヤリしている感じだけど、トモも何かを察知した
ように嫌がりながらも体をオレに預けている。トモを持ち上げてソファに座り直させ、
小さいトモの両手をオレの片手でわし掴みにして、トモの頭の上で固定する。
足をM字に開かせ、足の間にオレの体を入れた。片手で太ももを押えつけながら、あ
らわになったトモの小さな胸に荒々しく、かつ優しくしゃぶりつく。トモが体を反ら
して逃げようとするがムリ。乳首を口に含み、唾液まみれにして舌先でころがす。
そのたびにトモはピクッピクッと反応し、感じていないふりをしながらも声は喘ぎ声
になっていた。
「ハァ、ハァ、もう、やめてください」
「ダメだ。もう止まんない」
「ん~」
そう言いながらディープキスをしてトモの口を塞ぎ、右手でパンツの上からアソコを
撫でてみた。パンツはかなり湿っている。強引にパンツの中に手を入れてみる。もう
グチョグチョ。優しく触ってると愛液が指に絡みついてきて、中からジワーッとさら
に溢れ出てくる。
「トモ、この前した時より濡れてるぞ」
「ウソ…、そんな訳ない…です。アァーー!」
トモの中に指を入れてみた。前の経験からトモの感じやすい所は分かっている。指を
二本に増やし、Gスポット辺りを刺激する。涙目のトモが自分の手で口を押え、必○
に声が出るのを我慢している。そんなトモを見てると、オレが我慢できない。
指をトモから抜き、Tシャツと短パンを素早く脱ぎ捨てた。パンツの前は激しく隆起
している。そして、再び無抵抗のトモに優しく襲いかかる。
何度でも言いたいのだが、オレはロリコンではない。
当たり前に自分の年令にあった女性が好みだし、そりゃ、たまには若い娘がイイとも
思うけど、親子ほど年の離れた娘は今まででも経験はない。昔から付き合う女性は、
自分より少し年上の女が多かった。はじめのうちは、そんな昔からの実体験が原因で
トモに反応しないと思っていた。何せ初めての出会いがトモが小6だから、そんな気
になれるはずはなかった。若い娘に対して免疫がない、どーしてイイか分からない。
そんな気の迷いがあったのは事実だが、ホントの理由はオレがドSだってこと。
攻め好きのオレにとって、無邪気に半裸で誘ってくる18の娘は好物でもなんでもない。
トモもオレを囲む周りの環境も無防備すぎて、逆にオレを萎えさせた。前にした時の
ように、Yシャツ姿のトモに若干反応したのも体が透けていることが刺激になったの
だと思う。あの日、いつものように替えのTシャツがあったら、トモとはこんな関係
にはならなかったと思う。
今もそう。トモが恥ずかしがっているから興奮する。嫌がっているから気持ちが入る。
いつも受け入れOKの態勢で警戒されてないと、攻める喜びがない。こうやって、服
を脱がせるのがイイのであって、初めっから裸だと何の楽しみもない。
要は、攻め好きのオレは守りにはからっきし弱かったってこと。
もちろん、トモにも問題はある。オレに対して積極的すぎたし、天真爛漫でカワイす
ぎた。これが適当な女の子なら簡単にヤッてたかもしれない。でも、二人ともいつの
間にか心の中に入り込みすぎて、トモは初めは冗談のところがあったのかもしれない
が、お互い一線を越えたら本気にならなければならない。ますます、トモは積極的に
なりオレはガードを固めた。
でも、もうすっかり昨日の夜考えてたトモとの別れ話なんて忘れている。
飲んだくれてた、先月のオレがバカみたいに思える。
まわりくどい表現でゴメン。
復活したんで、先を急ぎます。
トモを抱え上げ、寝室のベッドまで運ぶ。
そして、乱暴にベッドに放り投げるように、そっと置く。
ずれていたブラを引きぢぎるように、「トモ、ホラ、万歳して」と言いながら脱がし、
パンツをこんなもの邪魔だと言わんばかりに、「トモ、腰上げて。脱がせられないよ」
と言いながら脱がした。
「オレさん、今日はヘンですね」まだ涙は乾いてなかったが、トモもカンのイイ娘だ
から何となく気づいたんだろう。
「オカシイですよ。こんなやり方」
「トモ、イヤイヤしてくれ」
「なんです、それ?」
「トモーーーッ」オレ、トモに激しくゆっくりと襲いかかる。
「アッ、やめてください!アァーー、もう!」
トモの体を弄ぶように時間をかけて味わう。特に耳や首、背中、トモが感じやすい所
に証を残すように執拗にキスをして、舌で遊んだ。トモは口に手をあて、声をもらさ
ないようにしている。腰のところまでズリ落ちたキャミソール。なんとか、あの薄い
モジャモジャを隠そうとしているミニスカート。パンツ1枚のオレの体に絡みついて
るニーハイのタイツ。トモの白い肌が高揚してきて、ピンク色に染まっている。時折、
濡れているアソコを指でなぞると、トモが激しくのけ反る。
トモのアソコに顔をうずめ、クンニする。すぐにオレの口の周りは、トモの愛液でグ
チョ、グチョになった。クリを舌で刺激する。アソコに指を入れてゆっくりかき回す。
オレの舌がトモのアソコにどれだけ入るのか試してみる。無抵抗のトモ。それでも、
腰がカクカクと動き快感に身をゆだねているみたいだ。
オレ、182センチ72キロ。トモ、150センチ、おそらく40キロ。
どう見ても、子どもが獣に襲われているようなエゲツない光景だったと思う。
でも、二人とも本気で絡み合っていたし、愛しあっていた…、と思う。
こんなに時間をかけてトモを攻め続けていたが、オレのアソコはフル勃起。全く萎え
る気配がない。むしろ、今まで我慢してたものが煮えたぎっているような感覚。オレ
はパンツを脱ぎ、トモを起こした。反り返っているオレのアソコをトモが凝視した。
「ウソッ!」トモ、ビックリしている。
「フルパワーだ」
「前のと全然違う」
「こいつが本物だ」
「これはムリです!絶対入んない。何でこういう風になるんですか?」
「いつもは、ホントはこうなんだ。この前は緊張してたんだよ」
「怖いです…」
断っておくが、オレのはそんなトモが驚くほど大きくない。一般的なサイズだと思う。
ただ、トモはまだチャラ男と半勃ちのオレのしか見たことがない。経験がないだけな
んです。チンコの大きさ自慢はナンセンスなんで、そこの所は目をつぶって下さい。
「いつもは、こんなんですか…?」
「そう」
「私、壊れませんか?」
「それは、試してみないと分からない」
「フーー」
「ため息つくなよ」
「オレさんが、今まで付き合ってきた女の人たちは、どうしてました?」
「ちゃんと聞いたことはないが、たぶん気に入ってくれてたと思うよ」
ペロッ。トモがいきり勃ったオレのモノに舌をはわせる。懸命に全体をすみずみまで
舐めてくれている。また口元がヨダレだらけになっている。指でぬぐってやる。上目
づかいでオレを見ている。その愛おしさに体がピクッと反応する。嬉しかったのか、
興奮したのかトモがタマの方まで舌をはわせる。唾液をすり込むように、じっくりと
丁寧に舐めている。トモがオレのチンコを深く喰わえこもうとする。
「んーー」
「トモ、ゆっくりでいいんだぞ。ムリすんな」
「んーー、んーー」
苦しいのか、また涙目になっている。それでも懸命に喰わえようとしている。
「ゲホッ、ゲホッ」
「だから、ムリすんなって。その気持ちだけで嬉しんだから」
「ゴ、ゴメンなさい。大きすぎて喉の奥に当ってしまいました」
「大丈夫。トモ、じゃあ横になって」
「ダメです。もう一回だけ試してみます」
「オイオイ、ウッ」
トモが再び、オレのを喰わえこんだ。快感が全身をつらぬいた。
今度はオレの鳥肌が立った。
正常位。トモと見つめ合う。
「トモ、挿れるよ」二度目の合体。
「怖いです。大丈夫ですかね」
「痛かったら遠慮なく言ってくれ。ムリにトモを壊すことはしないから。今、受け入
れられなくても、二人でゆっくり解決していこう」
キョトーン。「オレさん、急に何を言ってるんですか」
「オレの気持ちを含めてだ」
「どういうことです?」
「トモの事を大事に思ってるってこと。女としても」
「……」
「……」
「今、ここで、こんな時に、こんな態勢で言う事ですか?」
「スミマセン」ゴメン、気持ちが高ぶりすぎた。
「簡単にできる都合のイイ女と見られてやしませんか?」
「アホか」
「……」
「悪かったよ。今のはオレの失敗です。後日あらためてもよろしいでしょうか」
「オレさんにシカトされて、私がどんなに辛かった分かっているんですか?」
「ゴメンナサイ。独りでウジウジしてました」
「もう後戻りはできませんよ。ちゃんと言ってください!」
「好きです」
「もう、一回!」
「エッーー」
「どんなに謝られても、オレさんの態度に私は傷つきました。許すこと出来ません!」
「ケーキ買って来たのに?」
「ダメです!」
「アイスでも?」
「ダメです!」
「分かったよ。トモ、オレが初めて言う言葉だからな。今まで付き合った女にも
言ってない。いつも言い寄せれて付き合ってはいたが、考えてみると自分から
言ったことはなかった」
「どーしました?」
「こんなオレでも、よかったら付き合ってください!」
「ヤです」
ムカッ!
オレ、トモに挿入し、思いっきり腰を動かす。トモの狭いアソコがオレのチンコを締め
つけてくる。かなり濡れていたんで、トモが心配するほどでもなかったと思う。トモの
中をオレが埋め尽している。トモはそれに懸命に耐えようとしている。トモは相変わら
ずイヤイヤをしているが、ここまでくると二人とも了承済み。
「トモ、四つんばいになって」
「エッ」
「いいから」トモのスカートを脱がす。そして、後ろから挿入。
トモの口をオレの手を塞ぎながら、後ろから激しく突く。それでも、トモをイカせる事
に専念する。前にした時とトモの反応が明らかに違う。激しくエビ反りになって何度も
勝手に果てている。
ブルブル痙攣しているトモに、「オレは、またイッてないよ」と言い攻めたてる。
「アァーー!もうダメです」
オレもだ。枕元のティッシュの箱を掴み、急いでトモから体を離してティッシュにドク
ドクと放った。トモは目がうつろで体を丸めたまま動こうとしない。
静寂が部屋を包んでいた。オレもトモも前にした時のような、Hしちゃったという感じ
はない。
何かよくは分からないが、ずっと前からトモのこの感覚を知ってたような気がする。
明らかに今までの女とは違う。運命的な懐かしいものを感じている。
今のオレ、ものすごく落ち着いている。
トモに毛布をかけ、上から抱きしめてやった。
「オレさん、重いですよ」
「起きてたか」オレはそっと体をはなす。
トモはベッドの端の方で体を丸めている。
「動けません」
「そうか。そのままで聞いてくれ」
トモにもオレのおかしな癖を話す。一方的だけど。ドSとかそんなこと。
トモは黙って聞いていた。
オレがトモとの年齢差について話す。今まで悩んでいた事を話す。
「それでも、バカって言ってくれてかまわないんだけど、結局、オレはトモの事が頭
がオカシクなるほど大好きで他のヤツといると退屈する。今さら他の女を見つけるの
も面倒だし、今はトモしか女として見ていない。それぐらい枯れてんだけどイイ?」
トモ、モゾモゾ。毛布を背中に背負い、顔をオレに見せないままいつもの定位置。
オレの胸の上。
トモ、毛布の中。
「面倒クサイ人ですね」
「……」
「やっぱり、壊れましたよ」
「痛かったのか?」
「違いますよ。バカですね。ずっーと前から好きでしたから、いつも壊れてましたよ。
オレさんの女になったんだから、大事にしてくださいね」
顔を見せず、毛布の中で軽快にしゃっべってる。
「分かってる」
「なぜ、上から目線なんですか?」
「ゴメンナサイ」
「よろしい。じゃあ、喉かわいたんでアイス食べていいですか?」
毛布をそのまま体にからませ、キャー言いながら冷蔵庫に走る。
ベッドの上には、すっ裸のオッサン。
いちおう、トモには「みの虫かっ」とツッこみはいれた。
ダメだ、完全にトモにハマッてる。
こうして現在に至る。トモもまだ18なもんで将来の筋道ってのは明確には思い描いて
はないが、トモにとってイイ方向にもっていってやろうと思っている。二人の関係は、
まだ誰にも知られてない。トモの大学受験が最優先なので、トモに合わせて土曜半日
と日曜は会っている。どんなに忙しくても、こんな風に休みをとることにした。
仕事のストレスは減り、酒もタバコの量も激減した。完全にやめるまでにはまだいっ
てないが、それでもトモに言わせると大いなる進歩らしい。
「長く生きてくれないと困りますから」
「出来るだけのことはするよ」
「前はケムたくて、キスするのヤでしたよ」
「そう言うこと、言いますか」
「ご飯食べるより、タバコで栄養とってるつもりかと思いましたもん」
「……」
「自分のことにはダラシないですよね」
それ以来、歯ぐきが血だらけになるほど歯を磨いている。
庭には母親がいるので、もうあの庭では会ってない。たいがいは外に連れ出す。
前のように出来るだけ遠出する。たまにはオレの部屋で会ったりもしている。
未成年なので泊める訳にはいかないが、トモも覚えたてのHが楽しいのが、会うと
やってしまっている。場所はラブホが多い。思いっきり声が出せるのでイイらしい。
「スケベな受験生め」
「オレさんの部屋やログハウスだと、シーツが濡れるのがやっぱり気になりますから。
ここが好きです」
「ちゃんと勉強して下さいよ」
「こう見えて、塾の先生からもお墨付きもらってますよ」
「大学は地元?」初めて聞いてみた。
「ハイ、離れたくないですから」
「そうだったの」
「なんで今まで聞かないのか不思議に思ってましたよ。オレさんこそ、スケベなこと
で頭がいっぱいだったんじゃないですか」
「……」
「エロカメラマンですね」
そんなバカ言いながら、結構うまくやっている。
オレも今まで以上に働いて、今さらだけど将来に向けて金をためようとしている。
できるだけトモの邪魔にならないように付き合っている。
トモには「飽きたらいつでも言ってくれ」と言っている。仮にトモに他に好きな男が
できても、トモの将来を邪魔する気は全くない。
「飽きられないようにしたらイイだけだと思います」
「そう?」
「で、今度会う時どっちにします?高校のブレザーですか、それとも中学のセーラー
服?」
「セーラー服でお願いします」
「了解」
今では、こんなコスプレもOKになっている。初めは「こんなことで、また制服を着
とは思わなかった…」ってグチッてけど、今ではトモもノリノリ。でもベッドでは、
イヤイヤ。まあ、トモにハマッてます。
「服を買ってくれるんなら、何でも着ますよ」
「いや、学校の制服がイイんだ」
「ナースは?」
「病院が嫌いだから萌えない」
「キャビンアテンダントは?」
「飛行機乗らないから萌えない」
「チャイナドレスは?」
「中国嫌いだから萌えない」
「OLさんのスーツ姿は?」
「トモのスーツ姿にピンとこない」
「結局、ロリコンということで」
「決定ですか?」
「ハイ!オレさんが私以外の年下の娘に手を出して捕まるところ見たくないですから」
こんなクダラナイ会話をしながらも、この前二人で真面目に話し合った。
とりあえずトモが二十歳になるまで、あるいは大学を卒業して就職するまでこのままでいよう。バカやりながらもいつも一緒にいよう。オレは○ぬ気で働いて、少しはマシな
将来が見えるようにする。それまでトモがオレに飽きなければ、その時はトモの両親に
二人のことを話すつもりだ。
ベッドの中で二人で包まり合いながら、キスをした。
「好きですよ。オレさん」
「オレもだ」
「でも、ウチらの事知ったら、私のお母さんビックリすると思いますよ」
「だよな」
「違いますよ、お母さん、オレさんと幼馴染みって言ってましたよ。オレさんの2つ上」
「そうなの?」
「こういう関係のことは言ってないけど、たまにオレさんのこと話しますよ」
「何、話してんだ?」
「主にオレさんの悪口」
「陰でオレ、何言われてんの?」
「いつも、お母さんオレさんのこと、子どもの時からそういう人だって」
「誰?」
「知りませんか?昔の名字○○、名前は奈津子」
「彼女、トモのお母さんなの?」
「ハイ」
「そっか」
トモ、君のお母さんはオレが中学の時に初めて付き合った女性で、
オレの初体験の相手だ。
(完)
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