コロナ自粛中で不謹慎ですが、つい先日の話です。
彼(A君)は大学生で、身長180センチ弱で普通体型。
見た目は平均的な感じの子です。
私(あさみ、仮名)は29歳で、身長152センチで痩型。
結婚6年目、夫婦仲は普通。
幼稚園の子供がいる普通の主婦です。
彼とはバイト先で話をしたとき、互いの実家が近かったことがわかり、地元の話をするうちに仲良くなっていました。
彼や他のバイトさんの就職先(内定)が決まり、みんなで居酒屋さんに行った時に私が少し飲み過ぎてしまい、主人に迎えを頼んでお店の前で待ってた時、2次会に行ったはずのA君がコンビニでお水を買って戻ってきました。
私「あれ?2次会は?」
A「あさみさんを見送ったら合流しますよ」
私「大丈夫だから行きなよー。旦那がすぐ来ると思うしさー」
A「じゃあ来るまでいますよ」
私「旦那が勘違いしたらどうするのさー(笑)」
A「やばいですね」
私「でしょー?」
A「でも心配ですし・・・」
私「大丈夫だよー。私、おばさんだしさ(笑)」
A「僕、全然いけますよ」
私「いけるって何よー?」
A「なんですかね?」
私「何それー(笑)」
そんな他愛もない話をしていたら主人の車が来ました。
私「あー来た来た。じゃあ行くねー」
私がドアを開けて迎えの車に乗り込んだら・・・。
A「あさみさんにお世話になってます!◯◯大学のAと言います!迎えに来て頂いてありがとうございます!」
そう主人に言いながら私にコンビニの袋を渡しました。
車内で袋からペットボトルを出して飲んでいたら・・・。
主人「ちゃんとした学生もいるんだね」
私「いつもは適当な子だよー」
そんな話をしながら自宅に向かいました。
自宅について袋を捨てようとした時に気づいたのですが、レシートの裏に何か書いてありました。
『もし良かったらLINEを交換してください』
私はそれを読んで少し嬉しくなりました。
主人が見つけたら?
私が気づかず捨てたら?
私が読んでも連絡しなかったら・・・。
A君、バカだなぁ。
でも可愛いとこあるじゃん。
主人がお風呂に入ってる時にLINEを送りました。
『今日はありがとうございました。2次会、楽しんでくださいね』
普通の文章ですがドキドキしたのを覚えています。
でも、それから2、3日しても返信はなく・・・。
(あー、やっぱり私の勘違いか)
そう考え始めていた時にバイト先でA君とシフトが重なりました。
A「あさみさん」
私「何?」
A「あのー、LINEのことなんですけど・・・」
私「LINE?」
A「後でちょっといいですか?」
私「まあいいけど・・・」
休憩時間で2人きりになって・・・。
私「で、何?」
なぜか不機嫌モードの私。
A「返信しなくてごめんなさい!」
私「返信?そんなの待ってないけど」
A「あの・・・どの時間帯なら迷惑にならないかわからなくて・・・」
私「迷惑?」
A「旦那さんとか勘違いされても、あさみさんが困るって思って・・・」
あー、だからか。
意外と、ちゃんと考えてるじゃん。
私「勘違いって何?見られてまずい内容じゃないし」
A「そうなんですけど・・・」
私「そろそろ休憩時間終わるから」
席を立って休憩室から出る時に・・・。
私「とりあえずバイト中なら既読は遅れるけど見れるし返信もできるよ。あとバイトがない日なら平日の9時から18時までなら旦那いないから」
A君を見ることができず、そう言い残して休憩室を出て仕事に戻りました。
それからは毎日たくさんLINEが・・・。
なんか若い彼氏ができたみたいで楽しかったです。
特にアプローチされたわけじゃないのに少し舞い上がっていました。
それからは昼間にランチしたり買い物したりして、それなりに楽しく過ごしていました。
そんな日々が半年ほど続いたんですけど、今年の1月末でA君はバイトを辞めてしまいました。
就職に向けての準備のためなんですけど、寂しく思いました。
そして3月に入り、世間はコロナで大変なことになりつつありました。
最近全然LINE来ないなー。
元気ならいいけど・・・。
A君にLINEしてみました。
既読スルー。
2、3日経っても連絡がない・・・。
何かあったかも・・・。
不安に思って電話をしてみたら、電話の向こうでA君は泣いていて、何を言ってるのかもわからない状態でした。
とりあえずLINEして翌日に会うこと。
場所と時間を送りました。
既読がついて返信が来ました。
『わかりました』
一言だけでした・・・。
翌日、約束の場所に行ったら、★にそうな顔したA君がいました。
車を運転しながら話を聞いていたら、コロナの影響で内定が取り消しになって落ち込んでいました。
両親にも言えず、1人でずっと悩んでいたみたい。
なんとかA君を落ち着かせて両親に電話させました。
お父さんが「帰って来い」と言ってくれたみたいで、A君は安心した様子でした。
そこからが大変でした。
アパートの引き渡しまで1週間しかなく、引っ越し業者探し、荷造り・・・やることはたくさんあります。
業者は幸いにも他にキャンセルが出て空いてました。
結構荷物があると聞いていたので私も手伝いに行きました。
私「あーやっと片付いたね」
A「これで全部ですよ。ありがとうございました」
私「どういたしまして。てかさ、1人暮らしなのに荷物多すぎだよー」
A「そうですか?全部要るものですけど・・・」
私「この棚のマンガでダンボール何箱?」
A「6箱・・・」
私「売れ!」
A「嫌です」
私「は?この先お金いるんだからさ売っちゃえ!」
A「えー・・・」
私「大人なんだからさ」
A「まだ子供ですよw童貞ですしw」
私「童貞なん?笑っていい?」
A「もう笑ってるしー」
私「ごめんごめん。まあとりあえず明日は掃除して明後日は引き渡しだねー」
A「明日は掃除ですか・・・」
私「常識だぞ!」
A「明日もあさみさん、来てくれます?」
私「あてにするな」
A「そうですよね・・・」
私「・・・じゃあそろそろ帰るよ。気が向いたら来てあげるかも。でも期待しないで自分でやりなよ」
そう言って帰りました。
翌日、11時過ぎにA君の部屋に行きました。
A「あれ?来てくれたんですか?」
私「様子を見にねー」
A「どうですかね?」
私「結構いい感じで進んでるじゃん」
A「昨日あれから頑張ったんですよ」
私「やればできるじゃん」
A「でしょ?w」
私「でもさ」
A「ん?」
私「引き渡し、明日の昼だっけ?」
A「そうですよ?」
私「じゃあさ、布団も荷造りしてあるけど、床で寝るの?」
A「あ・・・」
私「だよねー(笑)」
また布団を出して敷き始めるA君。
(ん?ちょっとまずいかもしれない・・・)
私「夜でいいじゃん」
A「ですよねw」
布団を見て固まる2人・・・。
私「そうそう、ご飯まだだよね?」
A「コンビニ行ってきます」
そう言ってA君は部屋を出ていきました。
(危なかったかも・・・ご飯食べたらすぐに帰らなきゃ・・・)
A「ただいまです!」
私「あっ、おかえり」
A「どれ食べます?」
私「なんでもいいよ」
A「じゃあ先もらいますね」
私「自分で買ったんだから気にしなくていいよ」
そんなやりとりをしながら昼食をとりました。
私「何もしてないのにご飯まで奢ってもらってごめんね」
A「あさみさんとも今日までかもしれないですし、今までのお礼です」
私「安いな、私w」
A「何か欲しい物あります?」
私「んー」
A「お金はないですw」
私「そうだなー、A君が今後も元気で頑張ってくれたら・・・それでいいや」
下を向くA君・・・。
あー、プレッシャーになっちゃったかな?
私「こらこら、泣くなよw」
泣きだすA君・・・。
私「仕方ないなー」
A君を抱き締める私。
私「大丈夫だよ。実家に帰るんだからさ、住む家とご飯はなんとかなるよ」
泣きながら私に抱きついてくるA君・・・。
胸に顔を埋めるA君・・・。
そのまま後ろに倒れて仰向けに・・・。
(やばい・・・離れなきゃ・・・)
私「重い重いw」
そう言いながら膝を立てて、足の力で抜け出そうとする私。
膝を立てたせいで脚が少し開いて・・・そこにA君が体を入れてきた・・・。
私「A君、重いって!」
私の胸から顔を上げるA君・・・。
そのまま私の顔に近づいてくる・・・。
私「ちょっと待ちなって。鼻水出てるじゃんw」
慌てて起き上がるA君。
隙を見て離れる私。
私「勢いだけでキスしようとしたらダメだよー」
A「やり方というか段取りがわからないです・・・」
私「あー、童貞って言ってたもんね」
A「・・・」
私「・・・」
しばらく無言の2人・・・。
私「じゃあ・・・帰るね」
玄関で靴を履こうとしたら、後ろから抱き締められて部屋に引き戻される私・・・。
私「ちょっと!ダメだって!」
振り解こうとしても敵わず、そのまま壁に押しつけられる私・・・。
そのままキスしようとするA君・・・。
私「もうわかったから!待ちなさい!」
A君の動きが止まりました。
私「あのさ!やりたいのはわかるけどさ、少しはムードとか段取りとかあると思うよ!童貞だからって甘えないの!そんなんだからいつまでも童貞なんだよ!」
かなり強めに言ったらA君は部屋を出ていきました。
1時間くらい待ってみたんですけど帰って来なくて・・・。
『もう帰るから』
そうLINEを送って帰宅しました。
既読にはなったんですけど返信はありませんでした。
あれから1ヶ月ほど経った先月末、A君からLINEが来ました。
近況報告から始まって、私に対する思いが長々と・・・。
そして『また会いたい』と書いてありました。
A君の実家は私の実家とも近くて車で30分ほどの距離です。
主人と話し合い、私と子供は感染者が少ない実家に帰ることになっていました。
今、実家でこれを書いています。
A君と会う約束をしてしまいました。
その話はまた書こうと思います。
<続く>
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