俺の名前は竹下。



会社をクビになり、現在土木整備の派遣社員として働いている。



免許がないので力仕事全般だ。



もともと体力に自信があるわけでもないが、このご時世、簡単に再就職できない。



あの地震のため、一時的とはいえ土木関係の仕事は増えた。



そういうわけで、もともとはデスクワーク向きの俺が、頭ではなく体を使っているわけだ。



上司はパソコンもできない一昔前の男。



周りの人も頭が悪そうで、いつもタバコ、酒、パチスロ、風俗など下らない話題で大盛り上がりだ。



早く資金を貯めて、すぐにでもこの現場を逃げ出したい。






そう思っていたある日のことだった。



仕事が始まる前、腹に違和感を覚えた。



それは徐々に大きくなり、昼前にはさすがにおかしいくらい痛かった。



が、次の瞬間、立っていることもできずに倒れ込んでしまった。



そのまま病院に運ばれ、検査の結果、盲腸と判明。



手術を受けることになった。






一旦痛みは治まったものの、すぐに手術ということで準備が進められた。



何人かの看護師がせわしなく往復していた。



そしてある看護師が俺の部屋にやってきた。






「竹下さん、具合どうですか?」



「だいぶ楽にはなりまし・・・あれ、絵里?」






「え?あ、竹下?高校の時一緒だった?」



「そうそう、お前、看護師になってたんだ」






「うん、そう。でも、懐かしいな。盲腸なんだって?」



「何か知らないけど、そうなっちゃったみたい」






「結構多いよ。そっか、竹下か~」



「なんかあったの?」






「いや~、このワゴン見てわからない?」






絵里は持ってきたワゴンを指差した。






「・・・あっ、もしかして剃毛?」






「ピンポーン、正解。何回も経験あるから安心して。だけど知り合いは初めてかも(笑)」






「それって自分じゃできないの?」






俺はすがるように聞いた。






「できない事もないんだろうけど、竹下は今動くと痛いでしょう?それに剃り残しがあると私が怒られちゃうんだ。まぁ、安心してよ。男性のペニスは見慣れてるから」






そう言って準備を始めた。






「じゃあ、消毒とかするから服脱がしちゃうよ」






「ちょ、待って・・・痛たた・・・」






「ほら、患者はじっとしてなさい。はい、手を上げて・・・」






見る見る間に俺はパンツ一丁になっていた。






「じゃあパンツも脱がすね。はい、腰上げて~」






(もうどうにでもなれ!)






俺は言われた通りに腰を上げた。






スルリと慣れたようにパンツを引き抜かれた。






「あ~、竹下って包茎だったんだ(笑)」






そう、俺は包茎だった。



普通こういう場面なら勃起してそうだが、時折来る痛みがそれを邪魔して小さいままになっていた。






「わ、悪いかよ!」



「別に悪くはないよ。結構多いし・・・」






「そら見ろ、全体の7割が包茎なんだよ」



「う~ん。それ何年前の数字?実際包茎が多いのは子供のこと。それ以外ではあんまり見ないかも。それにこれ先週見た小学生の子と大きさ同じだよ(笑)」






「うそ?」



「本当。皮の被り具合もね。でも、もしかしたら竹下の方が皮余ってるかも」






「なっ?」






顔が赤くなっていくのがわかる。






「だってさきっぽが尖ってドリルみたいになってるよ。皮オナニーのやりすぎじゃない」






「や、やってねーよ。皮オナニーなんて!」






実際はいつもやっています。






「焦るところが怪しいな(笑)。でもセックスできるの、こんなちんちんで?」






「えっ・・・」






続きが出てこなかった。






「もしかして、まだ童貞だったりする?」






俺は黙り込んでしまった。






「あ~、ごめんね~。そっか、そっか。このちんちんじゃそうだよね」






「やめろよ・・・」






俺は震えた声で言うので精一杯だった。






「え~、おちんちん丸出しで言われても迫力ないな。あっ、たまたまにお毛々発見」



「痛いから引っ張るなよ」






「いいじゃんよ~。お尻の穴はどうかな?」



「だからやめろって!!」






俺はちんぐり返しのような格好にされ、絵里は手で俺のお尻を広げた。






「ふ~ん。なんか思ってたよりも汚いね。毛もいっぱい生えてるし、ってティッシュ付いてるよ。汚いな~(笑)」



「もうやめて下さい」






「あれれ~、さっきまでの威勢が無くなっちゃったね。そりゃそうか、同級生にこんな恥ずかしい部分見られちゃ恥ずかしくもなるか」



「ちゃんと準備してくれよ・・・」






俺は涙目になって言った。






「もちろんやってるよ。だけど同級生のこういう所って興味あるじゃん?竹下はないの?」






「えっ?」






「竹下だって同級生の裸は興味あるでしょう?童貞なくらいだから今でも卒アルでオナニーとかしてんじゃないの?」






一瞬ドキッとした。



確かに高校の卒アルは今でもオナネタの1つだ。



その絵里が今目の前でナース服で俺の恥ずかしい部分を見ている。



そう考えると無性に興奮してきた。






ムクムクムク・・・。






「あれれ~、大きくなってきたよ。もしかして予想的中?」



「生理現象だからしょうがないだろう」






「でも、おっきくなってもこのサイズか~。皮も被ったままだし、これ剥けるの?」



「と、当然だろ!!」






ここまで馬鹿にされ、少し声が大きくなった。






「そんなに大きな声出さないでよ」






俺は慌てて皮を剥いた。






ツルン!






「仮性でよかったね。でも、いつも被ってるせいかカリ小っちゃいね。アスパラガス見たい。それにカスが溜まってるよ。うっ、ここまで臭いが来る」






ゲホゲホと大袈裟にアピールしてくる。



しまった。



全然考えてなかった。






「お尻といい、ちんちんといい、ちゃんと洗ってるの?いくら彼女が居ないからって清潔にしてないと駄目だよ」



「う、うるさいな」






「なにその態度。せっかくだから包茎手術と大きくする手術もしていけば(笑)」



「もういいよ」






俺は皮を被せた。






「すご~い。勃起しても皮被せられるんだね。臭いきついからそのままにしといて(笑)」






俺がどんなに意気がっても、所詮はまな板の上の鯉になるしかできない。






「ようやく、大人しくなったか。初めからそうしていればよかったのに。じゃあ、剃毛してきま~す」






初めはハサミで大まかに切って行った。



時折ちんちんを触られるのがくすぐったく、気持ちよかった。






「じゃあ、本格的に剃っていくね」






絵里は泡を立てて塗ってきた。



そしてカミソリでジョリジョリと剃っていった。






「ちょっと動かすね。触ってもいい?」



「勝手に触ればいいじゃんか・・・」






「え~、いきなり触られてビックリしない?童貞でしょ?」



「触られたことくらいあるわ!」






「どこで?」



「それは・・・」






「強がらなくていいのに(笑)」



「そういう店でだよ!」






「え~、竹下ってそんなエッチなお店行くんだ?童貞君の癖に性欲は一人前なんだね。もしかして素人童貞?」



「ち、違うよ。ただ抜いてもらっただけ・・・」






「ふ~ん、純粋な童貞君なんだ。でもその時このちんちんで驚かれなかった?」



「ちゃんといつもは綺麗にしてるんだよ!それに勃起すれば剥けるし・・・」






「アハハ、ごめん。あんまり竹下をいじめるのが面白くて、つい(笑)」



「つい、じゃねーよ!」






「だって、いつも彼とやる時は私Mだから、あんまり責める機会ないのよね~。意外と私Sかも」






絵里はやっぱり普通にセックスしてるんだよな。



それなのに俺は・・・。






絵里を見ると、体を曲げているからか体のラインがはっきり見えた。



そういえば絵里でオナニーしたこともあったよな・・・。






「じゃあ触るよ」






絵里は先っぽの皮を引っ張って、それを上下左右に動かし毛を剃っていった。






「の、伸びるから、そんなに引っ張るなよ」



「え~、もう十分伸び余ってるからいいじゃない?それにあんまり強く握ると出ちゃうんじゃない(笑)」






「そこまで早漏じゃねーよ」



「どうだかな~。包茎の人って早漏って聞くよ?」






「俺は違げー、痛てててて」



「ほらほら、あんまりムキにならないの。言っておくけど剃毛程度で射精する人なんて、私会ったことないからね(笑)」






同級生なのに俺は絵里に完全にあやされる形になっていた。






「ハァハァ・・・」






「ねぇ、息荒くない(笑)」






「大丈夫だよ・・・」






さっきの絵里の体とオナニーしていた時の妄想、さらに敏感な皮の先をコネコネ触られて非常に興奮していた。






(ヤバい、このままじゃ出ちゃう・・・)






危機感を感じた俺は絵里に休憩を頼んだ。






「ちょっと、休んでくれない?」






「え、どこか痛くなった?」






「あ、うん」






まさかこの程度の刺激で興奮しているとは思わなかったのだろう。






「でもちょっと我慢して、あとほんのちょっとだから・・・」






絵里は真剣な目でラストスパートをかけた。






『剃毛程度で射精する人なんて、私会ったことないからね』






(でもヤバい、これは・・・)






「ちょ、本当にストップ!」






「あっ、こら、危ないでしょ!」






絵里が皮から竿に持ち替えた。



俺は逃げるようにしたので、一瞬手コキの形になった。






どぴゅどぴゅ!






包茎特有の皮の隙間から精子が溢れ出てきた。






「え?」






「ハァハァ・・・」






絵里はようやく竿から手を離した。



ゴム手袋を着けた手に精液が付いていた。



俺のちんちんからは、だらしなく精子がよだれのように垂れていた。



絵里はその手を鼻元に持っていき、匂いを嗅いだ。






「くっさ~、なにこれ?あんた何日溜めたの?」



「ハァハァ・・・っていうか、普通匂い嗅ぐか?」






「こ、これは癖なの。彼氏がそういうの好きで。っていうか、あんたこそ普通射精する?」



「だから止めろって言ったじゃんか」






「あれはどこか痛くなったからでしょ・・・あー!もしかして感じてたの?」






絵里にとって先程の行為は全くエロいものではないらしい。






「もー、だったら素直に言ってくれればよかったのに。私の患者で、竹下が剃毛で射精した最初の人になったじゃん(笑)」






もう何も言い返せなかった。






「まぁ、不可抗力だったってことで。もう後は洗い流すだけだから大丈夫よ」



「ご、ごめん」






「んー、ビックリはしたけど、私も童貞、包茎の患者はまだまだね」



「あのさ、それで・・・」






「何?」



「このことは誰にも、特に同級生のみんなには黙ってて欲しいんだけど・・・」






「あー、はいはい、大丈夫よ。一応患者のプライバシーは守るよ。でも酔ってバラしちゃったらごめんね」



「絵里~・・・」






「うそうそ、じゃあ黙ってて欲しいことちゃんと自分の口から言って」



「え?」






「ほら早く」



「えっと、俺が童貞でその包茎で・・・」






「それから?」



「勃っても皮が剥けないで、その上早漏なことです」






「はい、よく言えました」






絵里は頭を撫でてくれた。



俺は顔を真っ赤にして、完全に子供扱いだ。






「じゃあ、手術頑張ってね。あと、本当にいつもは綺麗なんでしょうね?」






「今日はたまたまだよ」






「それならよろしい」






最後まで子供扱いだった。