あれはもう11年前のこと、俺が単身赴任をして2年の44歳の頃だった。



月に2回くらいしか家に帰れず、従って女房とは月2回の夫婦生活だった。



当時39歳の女房はまだまだ可愛い女で、離れているのが不安だったが、俺は俺で、赴任先で浮気していた。






浮気相手は36歳の人妻で、佐智子という長い黒髪の綺麗な女だった。



女房はムッチリ系の可愛い丸顔で、佐智子はスレンダーな細面美人と全くタイプが異なった。



佐智子の夫もまた単身赴任で、月に1~2回しか帰って来ず、中学生になった佐智子の娘が学校に行っている間だけ、俺の職場でパートをしていた。



女房より硬めの抱き心地、女房より着色は薄いが伸びた肉ビラ、女房より控えめな喘ぎ。



性欲を満たすには十分だった。






佐智子の娘が2泊3日で合宿に行くと聞いて、俺と佐智子は夫婦を気取ってある温泉街で開かれる乱交パーティーに参加することにした。



温泉旅館に宿を取って指示された建物に向かうと、入り口でコンドームを渡された。






「必ず装着してください。相手を変える時は、新しいものに交換してください。よろしいですね」






そう言われて中に入ると10組くらいのカップルがいた。



カップル毎にナンバーが書かれたピンクとブルーのメモを渡され、交換してみたい相手のナンバーを書いてバーテンに渡すと、OKなら待ち合せる部屋のナンバーが掛かれて戻ってくるシステムだった。






するといきなり佐智子目当ての申し込みがあった。



どんなカップルかと目をやれば・・・。








(ん?あれ?初老の男が連れている女は・・・)






女房!可愛い丸顔!






女房も俺に気付いた。



しかし、もう避けられない。



交換した相手は女房・・・、仕方なく夫婦でセックスをした。






「あ、あん、ああん・・・」






慣れ親しんだ肉穴に肉棒を突っ込み、聞き慣れた喘ぎを耳にした。



女房で射精するのは勿体無いなと思っていたら、佐智子から離れた初老の男がやってきて、「申し訳ないが、騎乗位になってくれんかのぉ・・・」と促されて、俺は女房を抱えてクルリと上下を変えた。






「おお、手馴れていらっしゃる。お上手・・・」






そりゃあ夫婦だから・・・と思った途端、初老の男は女房のアナルに肉棒を差し込んだ。






「あぐううう・・・うぐ、うぐ、うぐ、うぐ・・・」






初老の男の肉棒と俺の肉棒が、女房の膣壁と腸壁を隔ててぶつかり合った。






「ひ、ひ、ひぎいぃぃぃーーー!」






女房は激しく仰け反り、あっという間に達してしまった。






「そうだ、乱交タイムに妻を差し出すんだったな。おい、目を覚ましなさい」






初老の男は女房を抱えて出て行くと、バーカウンターがある部屋の中央のベッドに女房を寝かせて、大の字に拘束した。



そしてビデオカメラを持ち出して言った。






「では、乱交酒場の諸君、よろしく頼むよ」






すると、参加していた男性一人ひとりに新たなコンドームが手渡され、大の字に拘束された女房の肉穴に肉棒を突き立てた。






「はあうっ・・・う、う、あ、あ、う、う、あ、あ・・・」






男の律動に合わせて女房が喘いだ。



ひとり、また一人と女房に覆いかぶさり腰を振った。



一人数分の肉穴味見だが、女房にしたら長い時間快感に晒される。



女房で射精する者、しない者それぞれだったが、女房から離れるとドリンクを煽って、見物し始めていた。






俺の番が回ってきた時、女房は虚ろな目で俺を見上げて、観念したように夫の肉棒を受け入れ、ひときわ激しく感じていた。



俺は3分ほど女房で腰を振った後、他の女を求めに別室へ向かおうとしたが、俺の次の男が繰り出したピストンがそれはもう激しかった。






「ぎひぃいいっ!あっ!いぐぅ!はぁああっ!だめぇーーー!」






激しい肉棒責めに喘ぎ、のた打ち回る女房に目が釘付けになった。



更に次々と突っ込まれる連続肉棒責めに体を揺らしながら、初老の男に撮影されていた。






「うぁあああっ!うぁあ・・・と、撮らないで・・・はぁあ・・・こんな恰好で・・・恥ずかしい・・・ひぁあっ!・・うぅううぁ・・・見ないでぇ・・ぁあっ・・撮らないで・・・うぁああ・・・」






一体誰に言っているのだろう?



俺か?初老の男にか?



ともあれ女房は荒れ狂う快感の中で、常軌を逸した反応を披露していた。






俺は部屋の隅で顔を覆っていた小柄な女に声を掛け、別室で楽しんだ。



まだ20代後半くらいの華奢な女を喘がせて、その女で射精して、佐智子と宿に戻った。






あれから何もなかったかのように夫婦を演じ、3年後、俺が赴任先から戻り、一人娘が進学で東京へ出て行ったのを待っていたかのように、女房は離婚届を置いて出て行った。



俺47歳、女房42歳、20年間の夫婦生活に幕を下ろした。






その元女房は4年前にこの世を去った。



SMプレイ中に宙吊りになり、縄が首に巻きついて自分の体重で窒息★した。



過失致★で逮捕された男は、あの初老の男だった。



元女房は、過激な性の快楽に命を落としたのだった。






そして今、55歳の俺には47歳の再婚妻がいる。



再婚妻はスレンダー美人の佐智子、5年前、夫と別れて俺を追いかけてきた。



俺の娘も佐智子の娘もとっくに大人。



俺達を許しているかどうかは知らないが、少なくとも邪魔はしていない。



俺は、俺の老いぼれ肉棒を愛してくれる佐智子とこの先生きていく。