華道サークルがあるのは知っていたけれど、いかんせん自分の中では、女性が多い世界という認識があり・・。
第一線で活躍する方には、男性だって多いことを後から知りました。
そんなことを教えてくれたのが、お師匠様です。
華道サークルは、月に一回だけ、お師匠様と呼ばれる女性に教えを頂いていました。
お師匠様は、五十代後半と思われる美しい熟女で、何故か三回生で突然サークルに入った、右も左も分からない僕をとても可愛がってくれました。
ハサミの入れ方や、バランスの取り方、果ては礼儀作法まで・・。
毎回事細かく教えてくださいました。
お師匠様は、いつも着物姿で、雰囲気には隙がなく、僕にとっては性的な対象ではありませんでした。
熟女が好きな友達に言わせると、「土下座してもヤリたいレベル」らしいのですが、そんな世界を知らない僕の下半身はピクリともせず。
ところが。
あるどしゃぶりの雨の日、お師匠様が傘を忘れてオロオロ立ち尽くしているのを見つけました。
駐車場に向かう途中での驟雨です。
お師匠様の着物は、僕にはとても高価に見えたので、同じく驟雨に軒を探していた僕は、彼女に自分のジャケットを被せて、手を引いて走りました。
じっとりと絡みつくような夏の雨は、透けた素材のお師匠様の夏着物を官能的に濡らしていました。
束ねられた長い黒髪の一部が乱れ、卵型の美しい輪郭に張り付いていました。
思わず指で髪の乱れを直すと、彼女は、僕の指を掴んで悩ましく吸うのでした。
友人が言っていた、熟女の魅力とは、このようなことだったのか。
何をしても、どんなことをしても、「ロマンポルノ」の純文学的エロさが漂う・・。
目尻の皺や、ホウレイセンまで官能を加速させている。
胸の丸みが分かる濡れた着物。
このまま剥いでしまったら、お師匠様は年甲斐もなく照れるのだろうか。
僕にしがみついて喘ぐのだろうか・・。
彼女は、ホテルではなく、裏通りにある「連れ込み宿」と言われる所に僕を誘いました。
何から何まで昭和の香りが僕の下半身に訴えかけてくる。
白い布団が敷かれた、狭い畳の部屋に入った途端、しゅるると帯を解き、お師匠様は白い襦袢姿になりました。
「電気、消すわね」カチリと紐を引っ張ると、雨戸が閉められたその部屋は、真っ暗になりました。
手探りで女体らしき柔らかさを突き止め、「見たいです、お師匠様」と無理を言ってみましたが、却下されました。
彼女にとって、重力に逆らえなくなった身体を曝すことほど屈辱的なことはないのだと言います。
若い僕を誘うのだから、そこそこのテクニックや慣れはあるのだろうと思っていましたが、お師匠様は・・処女そのものでした。
比較的女性にもてて、遊び歩いていた僕にとって、それは逆に新鮮で、いつしか彼女がお師匠様だということも忘れ、
自分よりも遥かに年上だということにさえ興奮し、彼女の股間に顔を埋めて、まるで貪るように舐めまくっていました。
お師匠様は、そんな行為があることを知らなかったみたいで、ヒヤー!と漫画みたいな声を出して、わなわなと暗闇の中で震え、僕に尋ねました。
「これ、こんなのがあるの?」
「ありますよ。クンニリングスですよ」
僕がお師匠様に何かを教えるなんて、滑稽だな。
そんなことを思いながら、暗闇の中で夢中で舌を動かします。
彼女は、これだけでイキそうなくらいびしょびしょで、こんなに古い連れ込み宿では、声も漏れ聞こえるだろうに、激しくいやらしく喘ぎまくっています。
手探りで移動し、今度は彼女の口に、僕のペニスを不躾にぶち込みました。
少し歯があたりましたが、僕は彼女のおろすと胸まであった黒髪を掴み、頭を押さえつけてイラマチオをさせました。
「ああ、もっと教えて・・」
彼女の口から快楽の言葉が漏れます。
次第に目が慣れてきて、あられもないお師匠様が闇に浮かびます。
彼女の、年齢で少しだけだらしない身体が、僕の屹立したペニスを、さらに硬くしました。
もっといじめてしまいたい。
もっと乞わせてみたい。
快楽に涎を垂らさせ、イクイクとすがりつかせてみたい。
僕の欲望と、お師匠様の探究心は、何時間も続きました。
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