保険の外交をしていた彼女は四十九歳の熟女。
通称セールスレディというあの職業。
だいぶ前に離婚したらしく、女の子を彼女が引き取り育てていた。
小柄なタイプで贅肉もなくスレンダーな笑顔の可愛い美熟女だった。
その保険レディとは十年前に彼女が勧めてくれた養老保険に加入してから時々ホテルのレストランで昼食デートをしたり、
ある時は会社に「胡蝶蘭」を持ってきて飾ってくれたりもした。
保険外交で出入りする彼女に心を惹かれて既に十年密かに恋し慕いもしたが不思議に彼女を独占した女にしようと云う気は起こらなかった。
が、「下心がなかった」といえば嘘になる。
自分の方に気を向かせようと思った事は事実だ。
そんな時、彼女の生命保険会社が倒産するという噂が拡がった。
その噂に惑わされ、預けた養老保険を解約することにし、師走の日曜日に彼女を呼び出し彼女の家の近くのスーパー駐車場で待ち合わせをした。
車の中で彼女が来るのを見つめていると彼女は約束の十一時に姿を見せた。
彼女を車の乗せ、レストランに車を走らせる。
レストランに入ると入り口に近い席に案内され、一時間半、たわいもない話題の内にデザートが出されて食事が終わった。
一階の駐車場に降りるとそこは薄暗かった。
助手席に座わった彼女の横顔は可愛いかったが、男の欲情はそれほど萌えてはいなかった。
しかし保険を解約することで彼女との関係も失われていく。
今日が彼女と会う最後の機会だと心に閃いたその瞬間からこの保険レディの熟女をものにしたいと急に男の欲情が走った。
さりげなく助手席の彼女の太腿にそっと手を載せる。
彼女はジットして素知らぬ振りをしていた互いに沈黙が続く。
彼女も、日曜日なのに呼び出されて食事に誘われたことは、
それなりに男の下心があってのことだと思っていたことだろうし、それを心密かに期待していたのかも知れない。
そっと肩を抱き寄せると彼女は素直にもたれてきて身を預けてくれた。
軽い口づけをしようとすると、小さな声で「ダメッ」と遠慮がちに拒否の反応を示した。
その一言で、強引なキスを避け、寄りかかったからだを元に戻した。
ブラウスの上からそっと胸に触れる。
触れられたその手には拒否はしなかった。
余り大きな乳房ではなかった。
高鳴る動悸を押さえて「欲しい」とその一言を漸くにして口にする。
彼女は黙って上目遣いで見つめた。
それは暗黙の了解なのか。
無言沈黙が続く…。
車は動き出す。
発進した車は市街地を一路南に向かって走り続けてホテルトマトの駐車場の暖簾をくぐって停車した。
指定された四階の部屋にはいると無言で軽く抱きしめた。
ほっそりとした小柄な身体だったが柔らかい女の膨らみを感じた。
彼女は素直に寄りかかってくれた。
可愛かった。
並んでソファに座ってビールで喉を潤す。
「シャワー浴びようか」彼女は黙っていたが、瞳は了解を訴えている眼差しと受け止めた。
シャワーに入る準備の取りかかると彼女も、そっとブラウスのボタンを外しスカートのチャックをずり下げていく。
恥ずかしそうに、かららだを隠すようにしていた。
裸身にバスタオルを巻き付けた彼女の背を支えて浴室に入る。
恥ずかしそうな仕草のうちにバスタオルが取り除かれると、そこには155センチ、
贅肉のない細身の全裸があらわれとても四十九歳とは思えない弾んだ滑らかな肌に包まれた女体があった。
女の膨らみにこんもりと黒い茂みに包まれた丘がちらりと見える。
シャワーで彼女の背中を流し、濡れた体を拭いてやり、浴室から出てバスタオルを巻いたままの彼女をベットに腰を掛けさせ。
からだを後ろに寝かせると彼女は静かにからだを倒した。
仰向けになった彼女にそっと触れていく。
恥ずかしいのか、初心な処女のような仕草だった。
恥ずかしそうに人形のようにからだを投げ出したままだ。
知った間柄とはいえ、初めての男性にからだを曝すのが恥ずかしいのだろう。
バスタオルを横にずらすと余り大きくない乳房が現れ目を下にずらすと下半身は結構豊かに盛り上がった肉体だった。
そこに黒い陰毛がなびく女の膨らみが男を待っているようだった。
無言で愛撫を続けていく昂ぶらないのか恥ずかしいのか
あそこはあまり潤んでいない時間をかけて優しく愛撫していると
漸くにして潤みも増してきたしかしながら両脚を固く閉じていて、
からだは開いてくれない男に遠のいているのと、彼女の羞恥心がそうさせていると思った。
漸く太腿の間に挿し込んだ五本の指が彼女の急所を攻めていく。
次第に静かな反応を示すが、女の乱れを見せるのは恥ずかしいのだろう。
そのまま続けて愛撫すると微かに腰を捩ってくる次第に昂ぶってきたと思った。
さらに女の急所を攻めると彼女は太腿を絞って指の侵入を防ぎ男の手を除けて逃げだそうとするが、
それは男の力で逃がさない。
これでもかと丁寧な前戯を続けるアナルと潤んだ肉襞、クリストの三点を同時に攻め続けると
彼女はついにからだを突っ張り硬直して逝った。
からだが何度か微妙に痙攣していたがそのうち硬直していたからだは緩んでいった。
力なくからだを投げ出していた恥じらいもなく宙を彷徨っている彼女の姿態が愛おしい。
力なく投げ出してい両脚をそっと拡げる。
女の大切な部分があからさまに現れ、それをくまなく眺める。
潤んで光沢があった。
無意識に妻のアソコと比較していた。
アワビのように開いたそこに硬くなった男の先端を充てる。
肉壺の入り口は閉まっていてなかなか入らない。
しかし少し力を入れて挿し込むと濡れた彼女のアソコは無抵抗で進入を許した。
彼女の柔らかな肉襞に包まれた。
強弱深浅に突きながら揺さぶっていく。
再び萌え上がった彼女は声を出す事もなく次第に首を左右に振りイヤイヤしながら悶えた。
再び頂点に近づいたのか、最後は自分から激しく腰を使うようにまでなっていた。
強く柔らかく強弱付けて突いていく。
苦しいのか、快感に喘ぐのか、その表情が顔に滲み出ていた女が快感に歪む顔の表情が何とも云えない。
それが男の興奮をさらに深みに誘い込んでいく結構強い肉襞の圧力で男の固まりを締め付けてくる。
慎ましく淑やかであった彼女の口から、初めて「あぁっ」という声が漏れたその一声を発してそれっきり動かなくなった。
再び彷徨っているようだ。
吐息する顔の表情が愛しい。
その快感に歪む顔の表情を眺めてついに男も果てていく。
彼女は離婚して既に大分たっている。
男を味わったのは何年ぶりだったろうか余り淫乱な熟女に思われないのでその回数は少ないのだろう。
瞼を閉じて唇を微かに開いて彷徨い続けていた。
これでこの彼女ともお別れだと思うと胸がつまる。
愛しい顔をいつまでも見つめていた。
それが彼女との別れとなった。
彼女と繋いだその時が、初めての、そして最後のアバンチュール。
あれから何年か過ぎた。
それでも彼女を思い出す度に、愛おしくなってしまう今はどうしているのか
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