“ガチャ・・”






部屋の中は閑散としていて何も無かった。



いや、真ん中に布団が敷いてあった。



そして部屋の隅に女の子が座っていた。






女の子は制服を来ていた。



そして俯いて座っていた。



俺は女の子に近づいた。






「あ、こんにちは」






「こんにちは」






女の子は消えそうな声で少し顔を上げて言った。






(可愛い!)






すぐに思った。



髪は肩にかかるぐらいまでで、黒髪で少し短め。



顔は可愛い系で俺の好みにピッタリだった。








女の子は凄い緊張しているのが分かった。



まあ当然か。



俺だって震えが止まらない。



女の子の着ているのはブレザーだった。



この辺では見たことのない制服だった。






(もしかしてこの街の子じゃないのか?)






「あ、初めてまして」






そう言いながら俺は女の子の隣に座った。



女の子は少し震えている気もした。



女の子は何も言わない。



横から女の子を眺める。






(可愛い!マジ可愛い!!!)






不本意ながらチンチンはみるみる硬くなった。






「どこの人?」






女の子は俯いて何も答えなかった。






「あ、嫌ならいいよ答えなくて」






女の子は少し頷いた。



何を言えばいいか俺は困った。






「えっと、今日が初めてなんだって?」






女の子は小さく頷いた。






「あ、そっか。緊張してるかな?」






女の子は何も答えなかった。



俺も緊張していた。



風俗の時の緊張とは比べものにならなかった。






「えっと、経験はあるんだよね?」






女の子は小さく頷いた。






「あ、そっか、そっか」






俺の声も少し引き攣っていたと思う。






「えっと、何人と経験あるの?」






俺は出来るだけ明るく聞いた。



少しして女の子が答えた。






「ひとりです」






「あ、そっか、そっか、か、彼氏?」






女の子が小さく頷いた。






「そ、そっか、そっか。じゃあ俺が2人目って事か」






そう思うと興奮した。



ヤバイほど興奮してきた。



俺はさっきまでは緊張で震えていたが、だんだんと興奮が優ってきた。



チンチンは最高潮に達していた。






ちなみに俺はAVは女子高生ものばかり見ていた。



風俗も大抵女子高生のイメクラばかり行っていた。



そんな事、斉藤さんにはもちろん言わなかったが、このシチュエーションは俺にはどストライクだった。






正直、正確な事は聞かされてはいないが、女の子にとっては不本意な状況だとはわかった。



だから最初は女の子が可哀想だと同情もした。



しかしそんなのは一瞬で吹き飛んでしまった。



もう性欲しか頭になかった。






(斉藤さんと一緒にいたせいか?)






いや、人のせいにしてはいけない。



俺がそういう人間なんだ。



もうダメだ。



俺は覚悟を決めた。






俺はガバっと女の子の肩を抱き締め、引き寄せた。



女の子は震えているのがわかった。



でももう無理だった。



俺は女の子の唇にキスをした。



女の子は唇を閉じていた。



俺は無理やり唇を押し付けた。



そして舌で女の子の唇を舐めた。






女の子は震えていた。



でも構わなかった。



俺は女の子の唇を舐め回した。



女の子は口をじっと閉じていた。



舌を口にねじ込みたかった。



しかし口を全然開けてくれなかった。






「口開けな」






気がつくと俺は命令口調になっていた。



女の子は口を開ける。



俺は舌をねじ込んだ。



女の子の口の中で舌をぐりぐり回した。






「舌出しな」






女の子はなかなか舌を出さなかった。






「早く!」






俺は少し大きな声を出した。



ちなみに俺は不良でも何でもない。



ケンカもした事ない。



至って大人しい性格。



斉藤さんをバックに感じていたんだと思う。






女の子は舌を突き出した。



その顔はめちゃくちゃエロかった。



舌先を合わせてペロペロした。



そして女の子の舌を吸った。



女の子は終始震えていた。






「はっ」とか「んっ」とか小さい吐息は聞こえた。






俺はもう終始ハァハァと変態ばりに息が荒かった。






俺はもう手の震えは無かった。



女の子を犯す事に集中した。






キスの後はブレザーの上から胸を触った。






「ぃ、ぁ、ぃゃ」






もの凄い小さい声を震えながら出していた。






「ぅ、ぅ、ぅ」






嫌がっているのがわかった。



構わず胸を触った。



俺は揉み揉みした。



もう興奮でヤバかった。



女の子は俺の手の上から手を当てていた。



構わず俺は揉み揉みした。






「ぃ、ゃ、ぅ、ぅ」






凄い小さい声で女の子か声を出していた。



顔も泣きそうな顔をしていた。



ここでやめれたらカッコよかったんだろうけど、俺はやめれなかった。



欲望に勝てなかった。



女の子のブレザーのボタンに手をかけた。



制服も傷つけちゃまずいと思い、丁寧に上から外していった。






「ぃ、ぃゃ、ぅ、ゃ」






小さい声で女の子はそう言っていた。



俺のボタンを外す手に手を当てていた。



ただ抵抗は全くしない。



ブレザーのボタンを全て外した。



そしてワイシャツのボタンも上から外していった。



ワイシャツの下は素肌だった。



上から外していくと女の子の白い肌が見えた。



だんだん外すとブラジャーのが見えた。



薄いピンクのブラジャーだった。



俺は下までシャツのボタンを外した。






ガバッと制服を開いて胸を鑑賞した。



胸はまあまあだった。



Cカップぐらいかな。



女の子を抱き寄せてブラの上から胸を揉み揉みした。



女の子は腕を胸元に持って行った。






「ちょっと手どけろ」






「ぅ、ぅ」






女の子は涙は出ていなかったが泣き顔だった。



女の子が手を下ろした。



俺は両手で揉み揉みした。



ブラジャーを上に上げた。



プルンと女の子の生乳が出た。



また直で胸を揉み揉みした。






「ぃゃ、ぃゃ」






女の子が小さく言っていた。



構わず胸を揉み揉み。



乳首をクリクリした。






「ぃゃ、ゃ」






構わず揉み揉みクリクリ続けた。



女の子は正座をしていた。



ちらっと見ると生足が何ともエロかった。



靴下は黒いソックスを履いていた。






「ちょっと立て。ほら早く立てって」






俺は言った。



女の子は震えながらそろそろと立った。



座りながら女の子の体を眺めた。



改めて見ると凄いスタイルがいい。



これは上物だと思った。






俺はスカートを捲った。



スカートを捲るとパンツが見えた。



パンツも薄いピンクのブラジャーとお揃いだった。






「ぃゃ」






女の子は腰を屈めて手でスカートを上から抑えてパンツを隠した。



俺はちょっとキレそうになった。






(お前の仕事は俺に奉仕する事なんじゃねえの?)






言わなかったがイライラした。



でも斉藤さんの手前、手荒な事はしたくなかった。






「手どけろ」






俺は少し強い口調で言った。



女の子は手をそろりそろりと胸元まで持っていった。



改めてパンツを鑑賞した。






(うん、いい。素晴らしい!美しい!!!)






俺は感動した。



そのままスカート捲ってパンツ鑑賞会は暫く続いた。






「はぁ、ぅぅ」






女の子の吐息が聞こえたが、構わず鑑賞した。



そしてスカートの中へ侵入して顔をパンツに埋めた。



手は後ろに回してお尻を撫で撫でした。






「ぃゃ、ぃゃ」






女の子が腰を屈めながら言っていた。



構わずパンツに顔を埋めお尻撫で撫でした。



しっかり女の子の下半身にくっついていたから逃がすことはなかった。



その状態のままパンツへ手を入れた。



お尻を直に触った。



スベスベしてて気持ちよかった。






「ぃゃ、ぅぅぅ」






女の子は腰を曲げたまま震えていた。



暫く顔を埋めたままお尻を撫で撫でした。



お尻の割れ目にも手を入れてみた。



少しパカパカと開いたりもした。



割れ目に指も入れてみた。



肛門も触れてみた。



キュッと締まっていた。



顔を離した。






「パンツ脱いで」






「ぅぅぅ」






女の子は立ったまま震えていた。






「早くしろって」






そう言って軽く女の子の太ももをペチンとした。



女の子は腰に手をかけて、スカート中でパンツをゆっくりと下ろした。



涙は出ていなかったが、ずっと顔は泣きそうな顔だった。



パンツを下まで下げて足から外した。



俺は壁に女の子を押しつけて手をスカートの中に入れた。



女の子は下を向いて目を瞑った。






「ぅぅぅ」






女の子が顔を歪めて泣きそうになっていたが止められなかった。



手で女の子の下の毛を触った。



それから生殖器も触った。



俺はしゃがんでスカートを捲った。






「自分で持ってろ」






俺は女の子にスカートの裾を持たせて捲らせた。



女の子の下の毛をじっくり鑑賞した。






「足開け」






女の子の太ももをペチペチした。



女の子が足を開いた。



女の子の股間に手を入れて生殖器を触った。



暫くそのまま手を動かして弄った。



女の子はスカートを捲ったまま震えていた。



構わず弄りまくった。



1番敏感な部分もクリクリしてみた。



指を穴に入れてみた。



穴に指を出したり入れたりもした。



途中、女の子が「ぃゃ」と小さな声を出して俺の手を抑えようとしてきた。






「痛くするぞ」






俺はそう言った。



性欲に勝てなかった。






「ぇ・・」






女の子は手を戻してスカートを捲った。



少しだけ濡れてきた気もするが、まだまだだった。






俺は立ち上がった。



そして女の子をその場に跪かせた。



俺は自分のズボンのベルトに手をかけた。






“カチャカチャ”






女の子は手で胸元を隠しながら震えていた。



ベルトを緩めズボンのチャックを下ろした。



そしてズボンを脱いだ。



ボクサーパンツ1枚になった。



女の子の顔の前に股間を近づけた。



当然もっこりしていた。



女の子の手をとって俺の股間に置いた。






「触って」






女の子は当てているだけで何もしない。






「気持ちよくさせて・・・ちゃんと握れって、もっと動かして」






ぎこちないながらも言われた通りにする女の子。



震えながらも俺の股間を気持ちよくさせようとしてくれた。






「パンツ下ろして」






女の子は固まってする気配がない。






「ほら早くしろって」






女の子は下を向く。






「ちっ」






俺は自分でパンツを下ろした



ついでに上も脱いですっぽんぽんになった。



女の子は恥ずかしそうに俯く。



女の子の手を持って股間に宛てがい、肉棒を握らせた。






「動かせ」






そう言うとゆっくりと上下させた。






「咥えろ」






女の子が唇を閉めて俯く。






「やったことあんだろ?」






俺はそう言ったが女の子は動かない。



しょうがないから俺は女の子の鼻を摘んだ。



鼻を持って顔を上げさせた。



女の子が苦しくて口を開けた瞬間に肉棒を入れた。






女の子の後頭部を持って腰をゆっくりと動かした。



女の子が苦痛に歪む顔をしたが、構わず腰を振った。






「ゴホッゴホッ」






女の子がむせこんだ。






「ほら、口開けろ」






そう言って再び肉棒を口に入れた。



なかなか気持ちよかった。






暫くして肉棒を抜いた。



女の子の口の周りがよだれで濡れていた。



それも可愛いかった。






女の子の体を抱えて布団まで移動した。



女の子を布団に押し倒して寝かせた。



枕元にはティッシュとコンドームが数個置いてあった。






女の子に覆いかぶさって制服を開いた。



背中に手をブラのホックを外した。



ブラを緩めて胸から舐めていった。



右胸、左胸、順番に丁寧に舐めていった。



ゆっくりと下へおりていった。



女の子の太ももを両方とも優しくさすった。



そして太ももを舐めた。



女の子の高い声の吐息が聞こえていた。



スカートを捲って両足を開いた。



女の子の生殖器を鑑賞した。






「ぃゃ、痛っ」






女の子の足を思いっきり開いたので痛そうだった。



体はそこまで柔らかくなかった。






女の子の生殖器を舐めた。



女の子の言葉に出来ない吐息が聞こえた。



暫くの間足を持ったままずっと舐めていた。



敏感な部分も丁寧に高速で舐めた。



穴の部分も舐めた。



穴に舌を突き刺して舐めてみた。



それから舐めるのをやめて指を穴に入れた。



中はまずまず濡れていた。






「濡れてるぞ、感じてんのか?」






俺の問いには答えなかった。



目を閉じてずっと泣き顔だった。






指を激しく動かした。



何度も出し入れした。






「痛っ、痛っ」






女の子の顔が苦痛に歪んだが指は止めなかった。



苦痛の女の子の顔も可愛いかった。



俺は一層興奮した。



何度も指をクチャクチャした。



だいぶ中が濡れてきた。



俺は指入れをやめた。



そのまま正常位で肉棒を持ち女の子の穴に当てた。






「いや、いや」






女の子が声を出して嫌がった。






「もう諦めろって」






「いや、お願いします」






少し躊躇ったが欲望に勝てなかった。



そのまま挿入した。



コンドームを付けないで挿入したのは生まれて初めてだった。



とても感動した。



そしてめちゃくちゃ中は温かくて気持ちよかった。



来る前に家で1回抜いといたのがよかった。



そうでなければ間違いなくすぐイっていたと思う。






正常位のまま腰を振った。






「ゃぁ、ぃゃ」






嫌がっているようだったが女の子の吐息が大きくなった。



時々、喘ぎ声のような声を出した。






「ぁっ、ぁっ」






俺が感じさせているのか。



それはちょっと嬉しかった。



正常位の後は女の子を持ち上げ対面座位になった。



この辺の体位変換は風俗で学んだ技だった。






女の子の吐息を間近に感じながら女の子を振った。



そのまま俺は横に寝て騎乗位になった。



スカートで接合部が隠れていたのでスカートを捲った。






「自分で持て」






俺はそう言って女の子にスカートを持たせた。






「ほら、自分で腰振れ」






接合部を見ながら俺は言った。



女の子は動かなかった。






「早くしろって」






女の子の太ももをペチペチした。



おじさんから傷ものにするなと言われてたので、出来るだけ優しく紳士的にペチペチした。



女の子は少しだけ腰を動かし始めた。






「もっと動かせ」






そう言いながら、接合部や女の子の可愛い顔を鑑賞した。



こんな素敵な景色を見たのは初めてだった。






女の子は俺の為に腰を一生懸命振ってくれた。



女の子の吐息も少し激しくなっていたのに気づいた。






「気持ちいい?」






女の子は答えなかった。






「気持ちいいって言ってみろって」






そう言いながら女の子の顔を両手で抑えた。



女の子は顔を横に振って嫌がった。



髪が乱れて一層可愛いくなった。






女の子の腰の動きでイキそうになった。



俺は起き上がり、女の子を押し倒して正常位に戻った。



そのまま腰を振った。



暫くしてイキそうになった。



挿入してそれ程時間は経っていなかった。






(ああ、もうだめだ)






俺は激しく腰を振った。






「うっ、ふぅ」






俺は女の子に中出しした。



俺は腰の動きを止めた。



それでも肉棒は中でビクビク動いていた。



俺の動きを見て女の子は中出しされた事に気づいたようだ。






「ぃゃぁ、ぃゃぁ」






顔を歪め何度も言っていた。






俺は最後の一滴まで女の子に注入した。



というか気持ち良すぎて抜きたくなかった。



世間でデキちゃった結婚が多い理由がわかった。






ふぅ。






俺は肉棒を抜いて女の子の生殖器を見た。



穴がぽっかりと開いていた。



そこから白い液体が流れていた。






それから少し余韻に浸ったが、5分もしないうちにまたやりたくなった。






「もっとやらせろ」






そう言って女の子に少し縮んだ肉棒を咥えさせた。



結局、その後も2回中出しした。



計3回女の子に注入した。



まだ若い事もあったが、シチュエーション的にも全く性欲は収まらなかった。






2回目、3回目は更に大胆に女の子に酷い扱いをしたと思う。



今はちょっと省略して簡単に書く。






2回目はバックで挿入して、バックのまま中出しした。



髪の毛を掴みながら腰を振った。



制服を捲りあげて女の子のプリプリのお尻を持ちながらイッた。



女の子も喘ぎ声のような吐息を出していたので感じていたのは間違いなかった。






3回目は騎乗位だった。



女の子に腰を動かせて「俺をイカせろ」と命令した。



「イカせないと痛くするぞ」と言うと女の子は腰を懸命に振った。



流石に3回目ともあって少し時間がかかったが俺をイカせてくれた。






「イクっ」とイク直前に言うと、女の子は「ぃゃ」と言って腰振りを止めた。



俺は慌てて女の子の腰を掴み、自分で振って何とか無事に中に出す事ができた。






おじさんと約束した3時間はあっという間に過ぎた。



おじさんはまだ来なかった。



冷蔵庫からペットボトルの水を取り出して飲んだ。






「飲む?」






それには答えず女の子は部屋の片隅で体育座りをして震えていた。






“ガチャガチャ”






玄関の扉が開く気配がした。






(あ、帰ってきた)






俺は服を着てヤリ部屋を出た。



おじさんが帰ってきた。






「はい、おつかれさん、時間だね」



「あ、はい」






「楽しかったかい?」



「はい、すごくよかったです」






「それはよかったね。お風呂は入ったの?」



「いや、入ってないです時間なくて」






「そうかそうか、若いね。まあ今日はこれで終わりだから入ってくかい?」



「いや、大丈夫です」






「そうかい」



「あの、明日からも人来るんですか?」






「そうだね、明日からが本番だね」



「そうなんですか」






「明日はもう4人予約入ってるね」



「4人!」






(・・・て事は一人3時間だから12時間相手するのか・・・)






「まあ、今日は研修だね」



「そうですか」






「俺君はお金いらないからね」



「あ、ありがとうございます」






「あの、普通はいくらかかるんですか?」



「ん?秘密だね」






おじさんは不敵な笑みを見せた。



その笑顔にぞっとした。



やっぱりこの人も怖い人なんだと感じた。






「じゃあ、失礼します」






俺は礼儀正しくお辞儀をしてマンションを後にした。



外を出てすぐタクシーを拾って帰った。



帰って余韻に浸りながらその日は眠りについた。






それから暫く斉藤さんとは会うタイミングがなかった。






数週間後、バイト中に斉藤さんが店にやってきた。






「いらっしゃいませ」






「おお、俺ちゃん。会いたかったで」



「この前はありがとうございました」






「おお、ええってええって。何か凄い盛り上がったらしいな」



「あ、はい」。






「えがったろ?」



「はい」






もちろん俺は女の子やあのマンションの事などは聞けなかった。






「じゃあまたな」






「はい。ありがとうございました」






そう言うと斉藤さんはクールソフトを買って帰っていった。






それからも斉藤さんは店に通ってくれた。



俺はあのマンションの事はもちろん誰にも言わなかった。



別に口止めされた訳ではないが、絶対言わなかった。






斉藤さんに色々頼み事をされるんじゃないかと、実はあの日以来ビクビクしていた。



でも全くそんな事はなかった。



店に来ては、「よう俺ちゃん、元気か」と笑顔を振りまいてくれた。






(またあのマンションに行きたいな)






俺はそう思った事もあったが、斉藤さんからはあれ以来、一切お誘いは無かった。



それから暫くして俺は事情でバイトを辞める事になった。






「ええ、俺ちゃん居なくなると寂しいわ」






斉藤さんにそう言われた。






「元気に頑張れよ」






「はい、ありがとうございます」






それ以来、斉藤さんに会う事はなかった。






今でもクールを吸う人を見ると思い出す。



斉藤さんとあのマンションの事を。