半官半民の職場に就職したばかりの23歳の頃、隣の建物にいるアルバイトの奥さんに恋をして、大真面目に口説いたことがあります。



美貌の奥さんは絹代さんと言って当時29歳、慎み深い上品な女性でした。



何とか飲みに行く機会を作りました。






「今時、絹代って名前、古臭いわよね」






「いいえ、素敵です。綺麗な絹代さんにお似合いですよ。俺、好きになっちゃいますよ」






「私、旦那も子供もいるのよ。こんなおばちゃんじゃなくて若い子を口説きなさい」






なんて言っていましたが、真剣に口説いたら、「1回だけよ。誰にも言っちゃダメよ」となってラブホに入りました。



細身だと思っていましたが、実際の裸体はメリハリがある良いスタイルでした。






「クンニさせて下さい」






「してくれるの?じゃあお願いね・・・ア、アア・・・いい、上手ね・・・」






人妻だけに陰唇が変色して伸びかけていましたが、開けばピンクの綺麗な膣口と淫核が見えました。



淫核をチュルチュル軽く吸いながら舌先で舐めると、絹代さんは淫汁を滲ませ、肢体を震わせました。



さすがに人妻を妊娠させるわけにはいかないので、コンドームをして挿入しました。






「か、硬い・・・若いから硬いわぁ・・・。アウ、アウン・・・アア・・・アン、アン、アアーーー」






いつも慎み深く上品な絹代さんが素肌を上気させて痴態を披露してくれました。



私に抱きつき、転がって上下を入れ替えると、騎乗位の体勢をとって腰をクイクイと動かし・・・。






「アアン、アアン、アアン、アン、アン、アン、ア、ア、ア、アーーーーーー」






髪を振り乱して陰茎を蹂躙すると、肢体を捩って淫らに喘ぎました。






「き、絹代さん、出ます。出ちゃいます。ああ・・・!」






コンドームいっぱいに精液を出しました。






この浮気は1回で終わらず、2回、3回と続きました。



不倫関係になった私と絹代さんは、ついに本気で愛し合うようになって、それまで禁じられていたキスも許され、舌を絡めた濃厚なキスで交わるようになりました。



やがてコンドームの隔たりさえも撤廃し、粘膜同士を直接擦りつけ、淫欲に満ちて蕩けていきました。



職場で見る上品な絹代さんと、性乱に悶える淫らな絹代さん、2人の絹代さんが私を虜にしました。






淫情に狂う関係が2年近く続いた頃でした。






「敏幸君、そろそろ終わりにしようか。っていうか終わらないとだめなんだ。旦那が転勤になったから」






「え?どこに?」






「遠いところ。いつまでも続けるわけにはいかない関係なのは、最初からわかってたよね?」






「はい・・・」






「来週、1日だけ自由な日があるの。その日、敏幸君の部屋に行くから・・・」






絹代さんと最後の夜、私の部屋の狭いユニットバスでシャワーを浴びて絹代さんが出てきました。



見納めの裸体を見つめ、見納めの陰唇を開き、見納めの淫核を啜りました。



ひとつになって抱き合い、唇を重ねて舌を絡め、最後の結合を楽しみました。






「アアン・・・ハアン・・・ハアーーーー」






いつになく喘ぎが艶めかしい絹代さん。






「敏幸君、中に、そのまま出していいわよ。今日は大丈夫だから・・・」






「絹代さん・・・」






絹代さんの膣の奥に我慢していた精液を解き放ちました。



ゆっくりと萎えていく陰茎を感じ、ティッシュをあてがって抜きました。



逆流する精液が美しい人妻の陰唇を一層淫らに飾りました。






「そろそろお別れ会もお開きの時間ね」






絹代さんは玄関に佇むと・・・。






「いいこと、この先ずっと、どこかで私と会っても無視するのよ。私も無視するから。私がここを出た瞬間から私達は見知らぬ赤の他人。わかったわね?」






そう言うと玄関から出て・・・。






「じゃあ元気でね。さようなら」






「付き合ってくれてありがとうございました。さようなら・・・」






ドアが閉じられ、私達は赤の他人になりました。






あれから20年の歳月が流れ、私は45歳。



42歳の妻は絹代さんに似たタイプで、結婚して17年になります。






先日、家族でファミレスに行ったとき、妻の後ろの席で1人で食事している女性がいました。



間違いなく絹代さんでしたが、51歳になった絹代さんは少しやつれた感じでした。



食事を終えて妻が伝票を持って子供達と会計に向かい、その後を私が歩いて絹代さんの前で立ち止まると、絹代さんは俯いて私を無視しました。



絹代さんがフォークを持つ左手の薬指には、昔あった指輪がありませんでした。



私は一礼してその場を離れました。






絹代さんの20年に思いを巡らせると、なんだか胸が苦しくなりました。