ヨーロッパの比較的大きな都市には、大抵、女性同伴の可能なおしゃれなポルノ映画館がある。






女性は無料または週末だけ無料で入館できる。



女性用と謳うだけあって館内は上品な絨毯が敷かれ、いかにもという装飾はなされていない。



独身の時は、スクリーンよりもカップルが気になって仕方がなかった。



もちろん、本気でスクリーンに集中しているカップルは少ない。



音はガンガン流れているわけで、カップルが何をしているかは音からは想像できないが、時々、女性の身体が仰け反るのを見たりすると興奮した。



結婚してからは、嫁の性教育に使わせてもらった。



全く何も知らない嫁に、一から教えるは面倒な所だが、映画が見事に威力を発揮してくれた。






楽をさせてもらったなぁ・・・と、感じる。



ディープスロート、アナルファックもポール・トーマス監督お抱えの美人女優たちが普通に演じるものだから、なんの疑いも持たず、それが当たり前のように練習していた。



涙、鼻水、涎で顔をぐちゃぐちゃにして嘔吐しそうになるのを我慢しているのを見ると愛おしさを感じた。



一月に3~4回程度、二人の映画鑑賞は彼女が大抵のテクニックを学び終えるまで一年以上続いた。



彼女自身はボンテージものが好きだったようだ。






映画鑑賞する際には、ペニスバンドを逆につけさせて逝きたい時には、周りに悟られずに自由に逝けるようにさせていた。



映画館では大抵の女性客が股間を両手で押さえているので、みっともないと常々感じていたからだ。






失敗はあった。



いつもの様に腹筋と腰を使って膣のなかのディルドーを楽しんでいた彼女。





いつものように、「アッ、アッ・・・」と声を忍ばせてと思ったら、突然「アッ、アッ・・・、アグゥーアアアアアアア」と悲鳴をあげ、身体を大きく仰け反らせ、痙攣が止まらない。



映画館中の注目を浴びたばかりか、映画もストップして明かりまでついてしまった。






痙攣が止まらない彼女を抱きかかえ、映写室の外のソファーに横たえた。



彼女が耳もとで「まだ、逝き続けている・・・」と囁くが、「おい、そんな場合か」と言いたかったが黙って抱き締めた。



館長さんらしき女性も黙ってみていたが、嫁の痙攣が治まらないのをみて、「大丈夫か?」と聞いてきた。






10分程度にすぎないのだが長く感じた。



余りにも痙攣が長いので、病気と思ったらしい。



救急車を呼ぼうかとまで言われた。






嘘をついてもしょうがないので、「彼女は強いオーガズムを感じていたんだ」といい、迷惑料にと100ユーロを渡した。



受け取ろうとしなかったので、ソファーから床に落ちる液体を指差したら、笑って受け取ってくれた。



彼女は腰に力が入らず、結局、車まで抱きかかえて連れていった。



これはきつかった。






彼女曰く「何か来る」と感じたが、映画館ではちょっとまずいと思い、深呼吸してやり過ごした。



5~6回同じことをくり返していたら、深呼吸しても止められなかった・・・というより、我慢できなかった様だ。



一ヶ月ほど映画観賞会は中止となった。






こちらは、恥ずかしくて二度といけないなぁと考えていたので、嫁の「もう、新作が上映されているかも」の誘いには驚いた。



もっと驚いたのは行く段になってペニスバンドを装着しようとしたことだ。



あれから、一ヶ月ちゃんとコントロールできる様になったというのであるが、諦めさせた。



ペニスバンドなしの観賞会は彼女には最早刺激不足だったらしく、だんだんこのポルノ映画館とは疎遠になっていった。






嫁を見ていると、洋物は好きだが日本の物にはあまり食指がのびないようだ。



理由は敢えて聞いていない。






あっ、そうそう「コントロールできる様になった」というのは全くの嘘でした、あぶなかった。



ペニスバンドをつけて公園を歩かせて、ちょっと言葉でいじめたら・・・(ryやはり、思い出すにまかせてタイプしただけに、誤字や変な文章が目につく。



お目汚し失礼しました。






最近はこちらの老化(?)が目立ち、あちらの方は嫁にイニシアチブを取られています。



最近は、CoQ10などのサプリや、訳の分からぬものまで飲まされています。



果物からの抽出エキスらしく体に悪くなさそうなので、文句は言いません。






「精液を飲む方の身になれ」といいます。






何か飲みやすくなるサプリだそうです。






ディープスロートはもう慣れたものです。



涎は出しますが、えずくこともなければ涙も鼻水も見せません。



大きさに自信があるのでちょっとさみしい。






事件の後、映画館の女館長さんに「もう来ないと思っていた」と。



そして、歓迎されました。



つまり、嫁だけでなく私もタダでした。



でも、もちろん、その日だけ。






なつかしい話です。