「お疲れさまです」






「さよなら!」






先に帰っていく先輩へ挨拶して、私はテニス部の部室へ戻った。



放課後のグラウンド。



もうほとんど人は残ってない。






大会が近いから、私はせめて少しでも長く練習していたいと思って残ってるんだけど・・・ちょっと怖いかも。



ああ、それよりも・・・。



ロッカーの前で着替えようと、ユニフォームを脱ぎかけて思い直した。



汗でべたべたして気持ち悪い。



シャワー室、まだ使えるかなあ?



道具なんかだけをロッカーへ戻して、さてって振り向いて・・・。






「わ、拓哉くん?あの・・・女子部に何か用?」






驚いた。



いつの間に入ってきたのか知らないけど、幼馴染でやっぱりテニス部に入った男の子が、私の後ろに黙って立ってたから。






「詩織・・・も、まだいたんだって思って」






「うん。ちょっとでも練習しておきたいから」






この幼馴染、はっきり言って好きじゃない。



確かにお隣さんだけど、昔から親が見ていないところで私に意地悪ばかりしてきたんだもん。






「どいてくれる?シャワー浴びたいの」






私がなるべく笑顔でそう言ったら・・・。






「浴びなくていい」






「え?」






なんだか部室の入り口を塞ぐみたいに立って、彼は言う。






「だ、だって気持ち悪い・・・きゃっ!やっ!」






「そのままでいい」






内側から扉にカギをかけて、私を強く抱き締めて彼は続ける。






「・・・汗かいたまま・・・ってのもいい」






「ちょ、ちょっと何言ってるの!?離してよ!」






その言葉でやっと、彼が何をしようとしてるのか分かった。



慌てて藻掻いて、なんとか彼の羽交いから逃げようとしたけど・・・。






「・・・だめ。離さない」






耳元で囁かれて、背筋がゾクリとした。



学校の中じゃ、割りと女の子に人気のある彼。



だけど私だけは彼の性格が歪んでること知ってる。






「ん、う!?」






強引に顎に手をかけられて、噛み付くようなキスをされた。



そのまま唇を割った舌が、私の口の中を這い回ってる。



恐怖で目を閉じると、舌を吸われて絡め取られるようなキスに意識が集中する。






「やっ、ん・・・っあンっ」






唾液が混ざる音が耳に大きく響く。



いやだ、気持ち悪い!






「・・・はっ・・・!やめて、よっ!!」






悔しいけど、涙が出てきた。



彼の胸へ両手を当てて突っ張って、やっと唇だけは離れたけど・・・。



彼の唇と私の唇、その間に透明な液体が糸を引いてるのも私の嫌悪感をそそる以外の何者でもない。






「・・・ずっと犯してやりたかったんだよ。その綺麗な顔をさ」






「あっ!」






また抱き締められて、今度は服の上から胸を掴まれた。



欲情にまみれた熱い視線が怖い。



服の上から乳房をなぞる指が布越しに乳首をクニクニと転がす。






「んぁ、いやッ・・・」






「本当に?」






会話をしながら乳首をキュッと摘まれて身体が跳ねる。






「ぁあっ、やっめて・・・」






「詩織は正直じゃないなぁ。本当にイヤかどうか身体に聞いてやるよ」






拓哉君はあたしの両腕を片手で押さえつけて、無表情のまま、あたしのブラを首元まで捲り上げた。



あまりにも冷静で素早い行動に思考回路が追いつかない。






「イヤだっ!お願い、やめてっ!」






露わにされた乳房を嬉しそうにねっとりと見回した後、拓哉君が口を開いた。






「割とキレイな色してるんだな・・・」






手のひらを優しく乳房に這わせ、親指の腹で乳首を左右に強く動かしながら擦る。



その刺激で下腹部になんとも言えない痺れが届いた。






「声出せよ。その方が興奮するし」






イヤ・・・絶対に声なんて出したくない。



あたしがキツく口を閉じたのを見て、拓哉君が笑った。






「口で言うほど身体は嫌がってないみたいだけどなぁ。乳首も硬くなってるの、わかるだろ?」






あたしは悔しさに顔を歪めた。



拓哉君はあたしと目を合わせたまま舌で乳輪を優しくなぞり、尖る乳首をクニクニと攻める。






「やっ・・・やだ。いやっいやぁ・・・」






敏感になってる乳首を舐められて、恥ずかしさからあたしは身体を揺すって抵抗した。






チュプ、チュパ・・・。






執拗にいやらしく吸い上げられる音が耳に届いて羞恥心を煽る。



それなのに口内の唾液に触れた乳首は、その温かさに喜びで震えた。






チュパッ!






高い音を立てて、あたしの乳首からようやく拓哉君の舌と唇が離れた。






「もぉやだっ、おね、が・・・い。助けて・・・」






私の懇願を無視して彼はとうとうスコートを捲って、ショーツへ手をかける。






「ははっ、もう濡れてるじゃん。詩織のここ・・・どんな風なんだろう?汗かいてるのに、お前、いい匂いしてるよな」






なんて言いながら、拓哉くんは私のショーツを足元へずり落とした。






「やだあ!」






「体が柔らかいって、こういうときに役に立つよね」






笑いながら彼は私の片足をすんなりと持ち上げて、その前に跪く。






「ひ・・・っ!」






「・・・少ししょっぱい」






「うっ!」






汗を流してないあたしのその場所へ・・・誰にも触れられたことのないその場所へ、拓哉君は平気で舌を這わせてくる。



必★で泣くのを堪えてたら・・・。






「すぐ、よくなるから泣くなよ」






「・・・ああうっ!?」






からかうような口調を崩さずに、拓哉君はあたしの一番敏感な小さな肉芽を舌でつついてきた。






「詩織、目ぇ閉じんな。お前が俺にイカされるのしっかり見せてやるからよ」



「う・・・っう・・・くうんっ!」






「泣いてるのかなんだか分からないけど、可愛いよ?」



「はあっ!」






彼は舌でつつくのをやめて、私の体をその大きな体で壁に押し付けるようにしながら、今度は指でそれを擦る。



蜜を誘うようにせわしく動かした中指に蜜をまとわりつかせ、親指をクリトリスに宛てがうと無骨な指でグリグリと弄った。



勝手にまた体が震えて、自分でも驚くくらいに甘い声が出た。






「ああぁぁぁっっ・・・」






ビリビリと突き抜ける衝撃に身体が強張る。



意識を手放したあたしは乱れた息を整えるように静かに目を閉じた。



どれくらい揺さぶられただろう。



鳴かされ続けた声が限界を知らせるように掠れる。






「あっ、は、あっんぅ・・・やぁ・・・」






子宮がいやらしく蠢いて、何度目かの絶頂が近いことを知らせる。



手加減抜きに突き刺される衝撃になす術なんてあるはずもない。



あたしに許されているのは拓哉君に身体を差し出し、喘ぎ、淫らに誘うことだけ。






「・・・詩織には・・・俺、だけだ。もぅ・・・逃がさない!」






「ああッ・・・ヤァ、そこ・・・ダメェ・・・いっ!」






あたしが逃げ出せない状況なのを知っているくせに拓哉君は言葉でも縛り付ける。






(・・・ダメ・・・ヤメて、もうイキたく、ない・・・)






「これで詩織は俺のモノだ!文句なんて・・・ない、よな?」






答えを紡ぎ出す前に、あたしの口は拓哉君の熱い舌で塞がれた。



同時に、彼の腰に添えていた手が乳房を力任せに揉みしだく。



乳輪を人差し指と中指の節で摘まんで擦られる刺激に膣が切なく収縮を繰り返した。



これでもかと腰を打ちつける音に卑猥な水音が重なり、鈍った聴覚からも犯される。






(・・・ダメ、ダメッ・・・)






呼吸が続かず、酸欠で目がチカチカする・・・。






「・・・あぁ、・・・ハッ!あ・・・ああンッ!」






「イケ、よ!」






そう言うと拓哉君はあたしの腰を掴んで力任せに引き寄せた。



膣壁を擦られる感覚に何度も仰け反り、引き抜かれる喪失感に締め付けを強くする。



拓哉君のモノが膣内を無遠慮に引っ掻き回し、子宮口やポルチオをこれでもかと突き上げる。



あまりにも強い快感に、腕の中で暴れれば暴れるほどキツく抱き締められる。






「離す、かよ!」






拓哉君の声が遠くで聞こえたすぐ後・・・。






「やだ、待って・・・イヤ・・・んぅっ」






最奥を突かれ続けたあたしはプルプルと身体を震わせながら天を仰ぎ・・・。






「ハァッ、もうイケ・・・詩織・・・っ!」






とどめの一突きが来た。






「んあぁっ!!!」






声にならない声を上げながらイッてしまった。



頭を電流が突き抜け、仰け反った身体は痺れていた。



力尽きた身体を支えられながら拓哉君に目をやると、艶やかな声とは対照的な獣のように獰猛な目があたしを貫いた。






「俺が、まだだ・・・」






言い終わるや否や、あたしの上半身だけを横向きにさせると片足だけを抱え、最奥に向けて強く小刻みな抽送を始めた。



その律動に、あたしの口をついて出る嬌声も激しくなる。






「あっ・・・待って・・・まだっ・・・あっ!あっ!あぁっ!・・・んうぅっ!」






「詩織・・・詩織・・・愛してるっ!」






手首を掴まれて床に押さえつけられ、あたしの身体は地面に縫い付けられる。






「やっ・・・!」






「詩織、詩織・・・やばい・・・イキそう!」






拓哉君は苦悶の表情を浮かべると、あたしの両脚を再び肩に担いで倒れ込んできた。






「いやあ!」






ぴったり重なり合った陰部がめり込むように拓哉君のモノに引きずられ内部に向かって動く。



手足さえも動かせないあたしの耳元で拓哉君は吐息混じりに言う。






「詩織・・・二度と俺のこと拒絶できないように、中で出すよ」






拓哉君は最悪の言葉を口にした。






「いやッ!ヤだ!お願いやめて!いやッ・・・」






口ではどんなに嫌がってみても、膣壁が拓哉君に絡みつき、最奥へと誘う。



その摩擦があまりにも気持ち良くて狂ってしまいそうになる。



限界に向かう拓哉君は泣き喚くあたしの首筋に吸い付き、その身体をより密着させた。



拓哉君の体温に包まれながら激しい抽送でお互いの乳首が強く擦れ合う。






「詩織・・・っ」






「ひっ、イヤッ!やめてお願い・・・」






あたしの拒絶に合わせて大きく吐息を漏らすと・・・。






「バカ!そんな、締め付け・・・んな」






触れるだけのキスをして苦笑した。






「マジで限界・・・出すぞ!」






拓哉君の震える声。






「やだやだっ!やめてっ!いやあぁっ!!」






逃げ場を塞がれ、乳首をキツく吸われて身体が仰け反る・・・。



身体のぶつかる音が増し、子宮の収縮が絶頂へと誘う。






「・・・!!・・・ぁ、や・・・ダメッ・・・ヤだ、やめて・・・中は嫌ぁ・・・っ!!!」






「詩織!詩織!詩織―っ!・・・ッ!!!」






「いっ、やあぁァァーッ!!」






熱い体温と吐息と歪んだ愛情がまとわりつく中で、あたしの身体は再び絶頂を迎え、そのすぐ後に拓哉君の先端が子宮口に向けて濃い白濁液を射精した。