翌日、会社に出ると、高山が労いの言葉をみんなの前で掛けてくれました。
虫唾が走ります。
この男のモノが妻の中に・・・。
興奮が私を襲います。
白井君の顔も見えます。
心の中で、(君の奥さんもこいつにやられてる)と呟きます。
愛くるしい顔の白井君の奥さんの顔と同時に、高山のモノを咥える白井君の奥様の顔が目に浮かびます。
ただでは済まさん。
私は白々しい高山の顔を見て、そう決心しました。
人の妻に手を出すとどうなるか思い知らせてやる。
私は数日後、例の興信所に向かいました。
再度、高山のことを調べるためです。
もちろん妻とのこと知りたいですが、どこで、いつ、何時間、会ったという程度の客観的なものしか調べられるはずもありません。
高山の素性を追うことが私の復讐に繋がる道と考えました。
白井君の分もという妙な正義感もありました。
高山も暇な上司ではありません。
取引先周りを訪れたり、本社出向いたり、結構忙しいです。
妻と会う時間が2時間あるとしても、いつも空いてるわけではなさそうです。
もう一度、興信所の報告書に目を通すと、火曜日と金曜日が、妻と白井君の奥さんに会った曜日でした。
取引先まわりと言っても営業もかねての訪問なので、2時間以上時間を作れるのは、火・金しかなさそうです。
次の火曜日、私は高山のマンション近くに車を停めました。
玄関先がどうにか見渡せるところで、高山が通らないと思う所にです。
もしかして杞憂に終わるかもしれません。
妻はマンションに入るのを写真に撮られ、白井君の奥様はホテルでした。
2時半頃、私が高山のマンション近くに行くと、スーパー前に見覚えのある妻の車がありました。
自宅からは離れた場所のスーパーですので買い物のはずがありません。
すでに妻は高山の部屋です。
妻と高山の姿を思い浮かべると腹が立ってきました。
3時過ぎ、妻の携帯へ電話を入れます。
妻の声が聞こえてきました。
「俺だけど、今どこ?忘れ物を取りに家に帰ったけど、鍵をなくしたので入れないんだ、近く?」
「今、買い物です。どうしても必要なの?」
「まぁ、いいよ、ついでと思っただけで、鍵は会社のどっかに置き忘れたんだと思う」
電話を切る私。
もしかして電話をしながら、高山がバックで妻の中に・・・。
勝手な想像が働きます。
車内で待ってても仕方がないので私は営業へと戻り、夕刻、早めに帰宅しました。
早めの風呂に入ろうとする私の目には洗濯籠。
隅に小さく丸まった妻のパンティーが覗いてました。
妻が来そうにないことを確認し、広げます。
少し白い筋の後が付いてます。
高山の精液とまでは確認できませんが、私には十分過ぎるものです。
鼻に当てると少しだけ匂います。
妻の匂いか高山のものか、もはやどうでもいい思いです。
白くなったところを、舌で少し舐めます。
もしかして高山の精液を舐めたことに・・・。
風呂場でオナニーをしながら復讐の案を練る私がいました。
高山と妻とがどうして関係を持つようになったのか?
大した接点もなく、上司と部下の妻というその程度です。
私たち夫婦は仲もよく、お恥ずかしいですが、夜もそれなりに楽しんでいました。
同年代の方と比べると多いくらいだとも思います。
火曜日、早めに自宅に帰りました。
会社に電話を入れて高山に繋いでもらう様に言いましたが留守でした。
他の者に気分がすぐれず直帰することを伝えます。
問題の火曜日ですので、高山が妻と会っていると踏んでのことです。
4時に自宅に着きましたが、妻は思った通り留守、私は居間で妻の帰りを待ちます。
何食わぬ顔で待つ私がいます。
4時半頃に妻が帰宅しました。
私の顔を見ると驚いた顔をして・・・。
「どうしたの?こんなに早い時間に?」
「気分が悪くなって早めに帰ったよ。でももう今は大丈夫」
妻2階へと向かいます。
耳を澄ますと、2階から下りた妻が、風呂場と洗面所の方に向かうのがわかりました。
私がタバコ切れたから買って来てとお願いすると、「じゃあ一緒に夕飯のお買い物もして来るわね」と出て行きました。
私は洗面所に向かい、汚れ物を見ます。
朝、洗濯したようで籠には何もありません。
洗濯機の蓋を開けるとタオルとシャツがあるだけです。
タオルから少し黒いものが見えます。
手に取ると妻のショーツです。
まだ生温かさが感じられました。
妻の帰りを気にしながらショーツを広げます。
べったりと付いた汁が確認できます。
透明感のある白いものは高山のモノなのかと思いました。
勝手な想像です。
しかし、何もなくてこれほど汚れるものではありません。
指で触るとまだネバっときます。
私は、自分のモノに妻のショーツを巻きつけて自慰をします。
生温かいものが私のモノを汚します。
ペニスの先に汚れたものを押し付けながら、立ったままの自慰です。
高山の精液が私の先に触れます。
実際はわかりません。
妻が高山と会っていた証拠もありません。
今はどうでもいい。
そんな感じでした。
やがて私は妻のショーツに射精しました。
万が一、妻がショーツを確認することを考え、精液を指ですくい、洗面所に流します。
妻が帰ってきました。
何食わぬ顔で話し掛けてきますが、私の耳にはあまり入りません。
「子供は?」と聞くと、「今日はクラブがあるから6時に帰る」と答えました。
そう聞いた私は居間に妻を呼びます。
そして引き寄せると後ろからショーツを脱がし、入れようとします。
妻は、「駄目、駄目、こんな時間に駄目、汗かいてて汚れてるから」と言いました。
構わず半ば強引に挿入します。
ほんの10分前に射精したとは思えない力強いペニスです。
ヌルっとした感じで妻の中に入りました。
1時間前か1時間半前に高山のモノが入ったと想像しながら激しくピストンを繰り返します。
妻は居間の床に頭をつける姿でお尻だけを突き出します。
その時、妻のアナルが目に入りました。
アナルの周りには妻の汁が乾いたような白いものが付いていました。
高山のモノなのかも知れません。
いくら汗ばんだ体とはいえ、白く粉のように体液が付くわけがありません。
(やはり妻は高山に抱かれた、それもほんの少し前に)
そう実感しました。
出入れする度に妻のアナルもヒクヒク広がります。
アナルの周りの白く見える粉のようなものが、だんだん汗と汁で吸い込まれるように消えていきます。
今、私は、使い古しの妻の中に入れている。
汚れた妻の中に、高山の汚い精子が注がれたあそこの中に・・・。
そう思うと急に精嚢がジンジンし、妻の中に射精しました。
妻から抜くと、妻の中からドロドロした私の精子が流れ出します。
高山のモノも一緒かもしれません。
妻にティッシュの箱を差し出すと、数枚取ってアソコを押さえながらトイレへと向かいます。
興奮が覚めると高山の顔が浮かび、思わず拳を握りました。
すでに2回目の興信所の報告書は手元にあります。
中身も確認しています。
これが高山への復讐弾となるわけです。
昼下がりの喫茶店、私は興信所からの報告書に目を落としています。
2回調べてもらったものを見直しています。
自分ではわかりませんが、尋常な顔ではなかったと思います。
妻との逢瀬のこと、白井君の奥様のこと、営業時間帯のパチンコ、終業後のこそ、そして数人の男との密会・・・。
私どもの職業は情報が大きな力となります。
数年に渡って莫大な資金を投入し、許可を受けた後、北海道から九州、果ては海外までも出回る場合もあります。
高山と会っていたのはライバル会社の男たちでした。
たまたま取引先では会うことはあっても、話をすることは滅多にありません。
厳しい世界なのです。
私は、高山のことを大袈裟にまとめ上げました。
部下の妻に手を出していること、それも以前の赴任先でも。
もちろん写真はスキャナーで取り込み、PCで画像処理を加えました。
白井君の奥様の顔だとわからないように・・・。
そしてライバル会社の男たちの写真はそのままで。
もっとも私自身が気になったのは、高山が男たちの前で分厚い青いファイルを広げていたことです。
高山が本社から受け取り、重要事項をまとめたものだと思います。
いつもは会社の金庫に入れてあり、持ち出すのは本社に行く時くらいです。
妻に関しては何も触れませんでした。
卑怯な男と思われますが、その時は、高山への復讐の想いに囚われていのだと思います。
大袈裟な文章を書きます。
何度も何度も書き直します。
あることないこと、真実と虚偽のボーダーを行き来するように・・・。
後日、まとめ上げたリポートと写真を本社の社長と総務に送りました。
汚いとは感じつつ。
数日後、本社から私に電話がありました。
明日の18時、内々に某ホテルまで来て欲しいということでした。
ホテルに行くと総務部長がいました。
年に一度会うかどうかの男です。
挨拶もそこそこに本題に入りました。
もちろん高山のことだと私は確信していました。
長々と会話を書いても仕方ありませんので簡単に書きます。
1、高山の素行について。
部下や同僚の奥さんとの関係、勤務時間中の遊興について(パチンコ、風俗・・・)。
2、ライバル社との密会について。
会っただけでなく書類を見せている点。
(青いファイルはやはり重要な書類として取締役と支社長クラスにしか渡らない物らしい)
会社としては、ファイルのことが非常に気にかかるようでしたが、私には主に素行について、また上司としてどうかなどと聞いてきました。
私は、薄々高山の素行が気になっている人間が多く、できれば異動にして欲しいと言いました。
社の士気にも関わる、というようなことも言ったはずです。
2日後、高山は本社に呼ばれました。
本社からは、しばらく高山は支社に戻ることがないので、私に色々お願いするということが伝えられました。
支社の人間は何があったかは何も知りません。
知ってるのは私だけです。
<続く>
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