「あーっ!」






向こうから悲鳴が上がる。






煙草を消して移動する。



挿れられたかと思い、そっと覗く。



美貴子はベッドに仰向けに倒れ込んでいる以外は同じだ。






「やーっ!痛っ!」






どうやら指を入れられたようだ。



ここからは何本入れてるかわからないが、痛いくらいだから2、3本入れられたのだろう。



体が小さいせいもあるだろうが、美貴子の膣は結構狭い。



それをゆっくりほぐしていくのが俺の楽しみだったのだが・・・。



(まだ若いねー)






男「ごめん、痛かった?」






美「はぁー・・・、ちょっと」






男「今度、代わって」






美「いいけど。ゴム付けて」






男「えー!もう持ってないよ。生でしてよー」






美「やーだぁー」






男「どこにあるの?」






美「たぶんその引き出しのどっかだと思うんだけど」






思わず、ズッコケそうになった。



中出し、顔射、口内は危険日を考えて、全部俺が決めている。



ゴム使うのは外でするときに後始末が面倒なので持っていくぐらいだ。



滅多に使わないので美貴子は正確な場所は知らない。



引き出しにあるのは間違いじゃないが、保管してあるのはそれだけじゃない。






男「うわー、すげえ。なにこれ」






美「えっ、なに?」






美貴子がどたばたと移動したようだ。



今まで覗かないと直接見ることは出来なかったが、ベッドの後ろに移動したことで、壁の姿見に映って見えるようになった。



男がごそごそと引き出しを漁る。



やっぱり見つかった。



ゴムも入ってるが、それ以外にもローション、ローター、バイブ、効いたかのかわからない媚薬、アイマスクに拘束グッス・・・山のように入ってる。



一緒に置いてあるのは美貴子もおそらく知ってたろうに。






美「やめてよー、触ったのバレちゃうから」






男「大丈夫、大丈夫、美貴さんもたまに一人で使ってるでしょ」






美「そんなの使わないよー」






男「でも使ったことあるって言ってたでしょ」






美「一人でなんか使わないって言ってんの!」






男「ごめんって、あっ、これ1回使ってみたかったんだ」






美「えー、それ良くないよー」






男が手にしてたのは口枷せだ。



ゴルフボールみたいなの口に縛り付けるやつ。



1回美貴子に使って唾液がだらだら出てくるのが結構エッチぽくて好きだったが、SM系全般は美貴子は好きじゃなかった(感じるより怖がりすぎて面白くなかった)ので、あんまり使ったことがない。






男「お願い、ちょっとだけで良いから」






美「これってなんか汚いんだよね」






そう言い終わらないうちに男が口枷せを付ける。






「なんかすげー」などと言いながら、ローターだろうか、ビーーーと言う音が部屋に響く。






また美貴子をベッドに腰掛けさせた。



声は出せないがうめき声が聞こえる。






男「どう?気持ちいい?」






美「うー」






美貴子の頭が激しく上下する。



中よりクリが弱いのだ。



たぶんすぐイッてしまうだろう。



案の定、「うーうー」言ってる。



唾液が出てきたのか「プァッ」っという音も聴こえてきた。






男「すげー、よだれが垂れてきた。あそこの毛がよだれでぐちょぐちょになってるよ」






美「うー、うー」






男「頭振るなよ!俺にかかるだろ!」






美「うー」






男「これって入るのかな?」






美「うーっ!」






男が手にしたのは一番でかいバイブだ。



通販で見たときはそんなに大きそうに見えなかったのだが、届いて一目見て、こりゃ無理だと思った。



ローションも付けて試したが、全然入らなかった。



うちではなかったことにされている1品だ。






男「うりゃ」






美「うー!」






男「くそっ、入んねー」






美「うー、痛いっ、痛いっ!」






美貴子が自分で口枷を外して抵抗する。



そりゃ入らんだろ。



今からこいつらぼこぼこにしてやるっていう興奮はあったかもしれんが・・・、チンポ立ってたのかどうかは、もう今は思い出せない。






美「それ入ったことないんだってばー!痛いって!」






男「うるさいなー、そんなこと知るわきゃないだろ、入るかは入らないかは俺が決めるよ!」






美「痛っい!やめてよー、もういやだー」






男「わかったよ、もうやめてやるよ!そら舐めて」






美「もういやっ!」






男「うるさいよ!ほら舐めろ」






美「うー」






男「せっかくうるさいからこれ付けてやったのに意味ないだろー。ほらーさっきみたいにもっと奥まで入れてちゃんと舐めてよ」






美「うぇ!ごほっごほっ!」






男「全然だめだよ、さっき根本まで入ったでしょー」






美「もういや・・・」






男「いいから早く!」






がこっ!






俺が男の斜め後ろから、思い切りまな板を振り下ろした。



スローモーションのように男が屈むのが見える。



顔の正面に蹴りを入れる。



美貴子の頭をかすめ顔面に入った。



中高サッカー部在籍、渾身の蹴りだ。



男が鼻血を出しながら窓際の鉄骨コンクリの壁に後頭部を打ち付けた。



美貴子をチラと見ると、目を見開いて唖然とした顔をしていたのがちょっと笑えた。






体がゾクゾクとした。






男がびっくりした様子で上を見上げようとする。



俺はそのまま体重を乗せてかかとを押し出す。



鼻を狙ったんだが目に当たった。






「うわっ」






初めて男が声を出した。






頭を抱えてうつ伏せになる。



構わずかかとで蹴りを入れる。



あんまり効いてなさそうなのと、拉致も開かないので、持ってるまな板を縦にして肩に振り下ろす。






カコッ!って骨に当たるいい音がした。



手応えありって感じ。






男が「うあーっ!」って叫ぶが気にしない。






背中に、腰に、尻に同じように打ち付ける。



そうしてたら頭が出てくるので後頭部に振り下ろす。



カコーン!っていい音がして、また亀みたいに丸まる。



すげー面白い。



この場面で面白いと思うこと自体すごく興奮してるんだなーと思いながら何度も打ち付けた。






かなり疲れたので美貴子を振り返る。



座位の様な格好、手は後ろで体重を支え、口を開きこっちをぼーっと見ていた。



両ひざを立てているのであそこが丸見えだ。






それを見てまた腹が立ってきて・・・。






「人の嫁になにしよんやー!」と大声で叫ぶ。






男がこっちを見て、口をぱくぱくしている。



笑いそうになるのを堪えて・・・。






「いつまで殴られたいんや!★ぬまでか!」






俺が言った途端、這うように部屋の外に向かう。



俺の横をすり抜け、美貴子にぶつかり体が小さい美貴子がはね飛ばされた。



出ていく男を見ていた後、こっちを向き愛想笑いをしている(様に見えた)美貴子の腹に、思い切り蹴りを入れた。



うずくまる美貴子を無視して男を追いかける。






案の定キッチンにいた。



立てないのか這いつくばって服を探している。






「まだおったんか!」






キッチンの白のフローリングが男の血で真っ赤だ。



さっきは気づかなかったが頭からも出血しているようだった。



また男が口をぱくぱくさせている。



俺はさっき立てかけたパターを手に取り横から打ち付ける。



が、床にだふって足の指のつま先に当たった。



男が言葉にならない悲鳴を上げて腹這いになる。



結構ダメージがあったようだ。



そこにもう1回、さらにもう1回。



あばらにヒット。






「出ていけー!」と叫んだら、血で滑って転びながらも玄関へ向かう。






俺も後を付いていく。






この辺から笑いが止まらなくなって、「くっくっくっ」と声に出して笑っていたように思う。






玄関に来たのはいいが、慌てて鍵が開かない。



パターでケツをつんつんすると「あわわわ」と声が出た。



殴るより先に腹を抱えて笑ってしまった。






鍵が開いて転がるように外に出た。



近所の手前もあるので、もう一度ドアを開けて確認すると、男がびっくりした顔をしてこっちを振り向いた。



段差があるのを気づかずに慌てて逃げようとして踏外す。



2、3歩耐えたが、結局アスファルトに思い切り転んだ。



もちろん全裸。



最後も笑らかしてくれた。






男が門の外を出ていったのを確認して部屋に戻る。



玄関からキッチンまで血だらけだ。



どうやって片付けるか考えながら寝室に向かう。



入ると美貴子はさっきから動いていないようだ。



努めて冷静を装う。






「今の誰?なにしてたの?」






美貴子はうつ伏せのまま答えない。



イライラしてきたので髪の毛を引っ張って体を起こす。



泣いているみたいだ。






「ごめんなさぃ・・・」






消え入りそうな声だ。






「浮気してたんだね、知らなかったよ。なにあれ、バイブ全部引っ張り出して気持ちよかったか?」






最初は冷静なんだが語尾がどうしても声が大きくなる。



股に手をのばす。






「なにこれ、すごいことになってんだけど」






指を2本入れて液をかき出す。



美貴子がびくっとして、「くっ」とかすれた声を出す。



唾液もあるだろうがすごい濡れ方だ。



ホントにびっくりした。



指を入れたのは、別な場所で中出しされてないか確認したかったのだが、それはなさそうだった。



でも許すつもりは全然ない。






俺はベッドに腰掛け美貴子を見下ろす。



さっき蹴ったお腹に両手を当てている。



痛くて押さえているのか、Tシャツの裾から見えている下げられたノースリーブのブラを見られたくないのかはわからない。



小さい胸だが乳首が立ってる。



俺はさっき使ってたバイブをベッドから拾い上げた。






「へー、これ入るようになったんだ、知らんかった。そりゃ、毎日男引っ張り込んで頑張ってたら入るようになるよね」






「違うの・・・」






「なにが違うのかわかんないけど、とりあえず出ていってくれる」






美貴子がびっくりした顔をして初めて俺の顔を見た。



泣きじゃくった顔を見てちょっと可哀想な気もしたが、このまま2人でいたら、またパターでぶん殴ってしまうと思ったからだ。






「違うの、ごめんなさい、ごめんなさい!」






美貴子が声を出して近づいてきたので、髪を引っ張って玄関に移動しようとした。



しかし、思ったより抵抗するので結局体を片手で抱え上げ移動する。



軽いとこういうとき便利だ。






玄関までは大声で叫んでいたが、外に出すと大人しくなった。



玄関にあったシューズと、キッチンを通ったとき取った1万円を放り投げて、座り込んでいる美貴子の耳元で・・・。






「さっきの奴のポケットに入ってた金、お前が稼いだんだから好きなように使えば。男の家でも、実家でも好きなとこへ帰れ。ここへは2度と来るなよ。来たらさっきの奴みたいにまな板でぶん殴るよ」






そう言って家に入った。






美貴子はしばらく家の前をうろうろしていたが、知らない間に見えなくなった。



時間は早かったが疲れがどっと来た。



もう寝ようと思いベッドに行ったが、部屋に散乱しているバイブレーター見た途端、また落ち込んだ。



床に置いてあった美貴子のショーツを手に取る。



多少乾いているが、まだびっしょり濡れて重い。



それをキッチン奥の洗濯機に投げると風呂場のドアに当たり、パショと音がした。






客間のソファに横になりながら、(明日は忙しくなるな、そういえば美貴子ノーパンだったな)と思いながら寝た。