大学卒業を控えた俺はいくつかの企業に面接に行った。



当時は今の就職難など嘘のように、俺のような2流大でも引く手あまただった。



本命は某大手企業だったのだが、何せ一応受けた中小企業の接待攻勢がすさまじく、当時まだ純情だった俺はあえなく陥落してしまった。






入ったのは中くらいの印刷会社。



細かい仕事や職人技術に憧れていた俺は儲けを度外視して、面倒な仕事ばかり選んでは毎日深夜まで仕事をしたが、同僚達はほとんど仕事を丸投げして中間マージンを取るだけでボロ儲け。



俺は上司からも要領が悪いと言われ、少し落ち込んでいた。






その俺が唯一楽しみにしていたのが写植屋のA子。



元気で笑顔が可愛いコだった。



俺は毎日何かと理由をつけてはその写植屋に行って彼女と話そうとしたが、仕事で自信を失いかけていた俺はなかなか彼女に告白できず、時間だけが過ぎていった。






そんな時、世の中が急変する出来事が起きる。



バブルの崩壊だ。



それとともに自分の会社での立場も変貌した。



要領のいい連中がリストラで淘汰され、面倒な仕事ばかり引き受けていた自分の立場が向上したのだ。






俺は意を決して彼女に告白した。



彼女の勤めていた写植は店じまいする予定で、彼女は実家に帰ろうと思っていた矢先だったらしい。



ぎりぎりセーフ。



付き合って早々に俺は求婚し、幸せな日々を送るはずだった。



・・・しかし。






うだつのあがらない時。



一人だけ支えてくれた部下がいた。



本来3流でも一応大卒採用が基本だったうちの会社だが、彼だけは何故だか高卒。



体が大きく、聞けば野球部員だったらしい。



彼の親と社長が知り合いらしく、頼まれて採用したらしい。



だがやはり彼も孤立していたのだろう、唯一親切にする俺に凄く懐いた。



体育会系だけあって理屈をこねずによく働いた。



彼の彼女も美人で日本風の色白なコだった。



いっぺん会社で休日出勤した時に遊びに来た。



やはりスポーツが出来るとモテるんだろうか、少し羨ましかった。






俺の会社での地位が向上すると彼も自分の事のように喜び、俺も彼を凄く信頼していた。



俺と彼はよく深夜まで飲んだ。



その夜も明日の朝は早出なのに深酒したのが間違いだった。



彼の家が遠いので俺は家に泊めようと電話すると、妻もソフトボールでならした体育会系、あっさりOKだった。






彼「奥さん、こんな夜遅くにすみませんっす」






礼儀正しくぺこんと彼は頭を下げた。






妻「いいのよ。◯◯さんの話はいつもお世話になってるって聞いてたし、気にしないで」






笑顔で妻は応えた。






彼と妻は高校時代の部活の話で大いに盛り上がっていた。



断っておくが、この時点で何もいやらしい気配はなかった。



俺は信頼する部下と妻が仲良く談笑しているのを見て嬉しかった。






家でも妻は酒を出し(妻は酒豪)、かなり深酒をしたので、一番酒の弱い俺はコタツの横で丸くなりうつらうつら始めた。



すると妻は毛布を持ってきた。



俺に掛け、また彼と談笑を始めた。



俺が相当朦朧としてきた時だ。






彼「俺の彼女、胸が小さいんすよ。奥さんは良いですね、大きくて」






すると妻は、「何を言ってんの!女は胸じゃなく心よ」と言ってトレーナーからも分かる大きな胸を突き出して見せた。






妻「それに聞いてるわよ、あなたの彼女、相当な美人なんでしょ?贅沢そんなこと言っちゃ駄目」






窘める妻。






彼「彼女に何の不満も無いんですよ、ただ自分は昔からおっぱい星人なんで・・・。あぁ良いなぁ、奥さんみたいな奥さんをもらえて」






そう言って彼はたぶん俺を見たんだろうが、何しろ眠くて目を瞑ったまま、それには答えなかった。



二人はまた話を始めた。






妻「馬鹿、胸なんてただの飾りじゃない?w」






彼「いや、なぜか自分の付き合ってきた彼女はみな貧乳なんですよ」






妻「じゃ、本当は貧乳なコが好きなんでしょ?w」






彼「いや、ほんと、胸が大きい人が夢なんです、ロマンなんです!」






彼も相当酔いが回ってきたらしい。






彼「でも俺を好きだって言ってくれるコが何故だか貧乳なんですよぉ。あぁ、いっぺんで良いから豊満な胸を存分に揉んでみたい!」






俺は夢うつつで笑っていた。



後で起こる惨事も知らずに・・・。






彼「奥さぁん、いっぺんで良いから揉ませてくださいよぉ。そしたら満足して僕と彼女はめでたく結婚します!もうプロポーズも実はしてるんです。後は奥さん次第」






断っておくが、この時点でも、もちろん彼は冗談のつもりだったし、妻が体育会系のさばさばした性格を見越した上での話だった。



間違いはこの後起こった。



妻は冗談のつもりなのか、「しょうがないなぁ、じゃちょっとだけ」と言って胸を突き出した。






「え、本当ですかぁ?」と彼も冗談のつもりで手を伸ばす。






この時点で両者は冗談のつもりだったのだが、お互いの意識の誤差が決定的な間違いを起こしてしまったのだ。



正直、今思い出しても身が凍る。






妻は彼は寸止めで手を止めると思って避けなかったし、彼は妻が避けると思って手を止めなかった。



図らずも彼の手は妻のふくよかな胸に届いてしまったのだ。



妻は、「あん」と小さな悲鳴をあげた。



彼は男の本能で無意識に妻の胸を揉みしだく。



妻は循環的に「んっんっんっ」と小さく苦しそうな声をあげた。






俺は急の事態の変化に一気に酔いが覚めた。



だが何故だか、「やめろ!」の声が出ない。



今思い出すと妻自らにその行為を拒否してもらいたかったというのが理由だろう。






彼のもう片方の手が伸びる。



彼はそのごつい両の手でトレーナー越しに妻の胸を揉み続けた。






『やめろ!』






心の中で俺は叫ぶがやはり声が出ない。



妻がかすれた声で「も、もういいでしょ?わかったでしょ?」と言って彼の手をどけようとするが、同じ体育会系でも男と女では力が違う。



彼は185cmぐらいあり、160cmにも満たない妻が少々抵抗したところで効くはずなかった。






彼「じ、直に揉まないと分からないっすよ」






興奮しきった声で言いながら妻の背後に回り、軽々と妻を抱っこする形でトレーナーの下に手を突っ込んだ。






妻「あぁん、うん、やん」






妻は俺に気付かないようにするためか、かすれた声で喘いだ。



俺はこのまま台所まで走り、包丁を持って二人ともぶっ★してやろうかと思うのだが、全く凍ったように身動きできない。



むやみに心臓の鼓動だけが響いた。



やがて彼は妻のトレーナーをたくし上げ、ピチャピチャと乳首を吸い始めた。






(終わった・・・何もかも・・・)






俺の中で今まで構築してきた全てが崩れ落ちる音がした。






妻「ん~んっ」






苦しそうに妻がうめく。



突然、妻の快楽のタガが外れたように「アンアッ」と、今までの押し★した声ではない喘ぎ声をあげた。



彼が妻のジーンズの前に手を入れ、どうやらマンコを撫でているようだ。



カチャカチャ!と金属音がし、妻のジーンズのジッパーが下りる音がした。






(最後までやってしまうのか?俺が目の前で寝ているのに!)






発狂しそうだった。



彼は妻のジーンズを裾まで下ろした。



可愛くて形の良い妻の尻が丸出しになった。






「あっ、アン、いや」と言う声がした。






小山のような彼の体が妻に覆いかぶさると小柄な妻の体はすっぽりと隠れた。



彼がズボンを下ろすと股の間から、これまで見たことの無いような巨根がいきり立っている。



その向こうに彼女の膣が光り、彼の挿入を待っている。



俺は金縛りにあったようにその瞬間を見つめた。






彼は自分の一物を掴み、彼女の膣に宛てがうとグッと腰を入れた。



彼女はこれまでに出会ったことの無いような巨根の進入に耐えるため、足の指がギュっとすぼまり、腕はがっちりとコタツのテーブルを掴んだ。



彼は一度一物を先端まで引き抜くと、またぐいっと力強く腰を入れた。






「アグッ、うっう~ん」






妻が苦しそうに唸った。



彼は妻の尻を掴み、最後まで突き上げると、「カッハッ」と妻が悲鳴をあげた。



彼は何度も何度も注挿を続ける。



その度にコタツが軋み、ミカンがボタボタとこぼれた。



次第に彼の息遣いが荒くなり、「ウ!ウォッ!」とくぐもった声をあげて妻の尻を抱え上げ、深く突き上げ、妻の子宮に精液を送り込んだ。






「ウッウッ」と何度か深く突き上げた後、妻の膣の肉壁を名残惜しむかのように腰を回して味わい、太くて長い一物を引き抜いた。



それと同時におびただしい量の白濁色の液体が床に流れ落ちた。






「フ~!」






彼は尻もちをつくように座り込み、妻はしばらく精液まみれの尻を晒してコタツに手をついていた。






「じゃ、俺ここに居ちゃ悪いから帰るわ」






彼はそう言ってそそくさと帰り支度を始めた。



妻はそれを見送りに表に出た。






何を話していたのだろう?



このことは二人だけの内緒だとでも話しているのか?



まぁ、そんな事はどうでも良い。



どのみち二人の夫婦生活は終わるのだから。






彼女がドアを開けて帰って来た。



俺は直立不動で彼女を見つめた。



彼女は全てを察したようだった。