僕が小学校3年の冬、伯母がうちに引越して来た。



伯母は谷中に住んでいたけど、旦那さんと性格の不一致が原因で離婚してきたのだ。



伯母は僕の部屋を使うことになった。



僕は祖父と祖母に育てられた。



僕の父親は外国で仕事をしていて、年に1~2度しか帰って来なかった。



母親は僕が1歳の時から行方不明になっている。



事情を知っている伯母は、「僕も寂しいよね、おばちゃんもよ、一緒にここで寝ようよ~」と言って僕を抱き締めようとするのでイヤイヤをして伯母から離れた。






伯母「あら、僕はおばちゃんのこと嫌い?」






僕は「ううん」と首を横に振った。



伯母に興味があったが、何だか心がざわついて素直になれなかったのだ。






僕は伯母のひょうきんなところが好きだった。



伯母が持ってきた荷物を出している時、デカいブラジャーとパンツが出てきた。






「これ、帽子みたいだね」と言うと伯母がふざけてブラジャーを僕の頭に被せた。






皆が笑ったので、調子に乗ってパンツも穿いてみたら首の方まで来た。



ゴムのところがゆるいので襟に挟んで、のっしのっし歩いたら大ウケだった。








ある日、伯母が祖母に話しているのを側で聞いていたら・・・。






伯母「パンツを洗ったら替えがなくて、今日はノーパンなのよ」






祖母「昔は1年中ノーパンだったけどね」






2人で大笑いをしていた。



外に行って物干を見たら古くなって破れそうなパンツが干してあった。



僕は茶の間に上がって、伯母が通るときに覗いてやろうと思って寝そべっていると、「こらっ、まったく僕は助平だね、そんなとこに寝てると踏ん付けるよ」と脅かされた。






それと似たような話だけど、ある日、伯母が庭で砂ふるいをしていた。



近くに行くと、「ああ疲れた。手伝ってよ」とスコップを持たされた。



ふるいにスコップで土を入れると、足をおっ広げて必★に振るう伯母。






僕「伯母、見えてるけど」






伯母「あら、パンツ見えてた?」






そのパンツに穴が開いて、得体の知れない黒いものが覗いていた。






僕「破れてるけど・・・」






伯母「えっ!変なとこ見ないでよ、助平!」






教えてあげたのに叩かれてしまった。



僕は伯母に嫌われていると思っていた。



でも、そうでもなかった。






ある日、伯母と僕は映画を観に池袋に行った。



2人で遠くに行くのは初めてで、僕はいつの間にかはぐれてしまった。



色々考えて交番に行ったら伯母がいた。






「ああよかったぁ」






そう言って、伯母は涙をポロポロ流した。



伯母には優しいところもある。






ある日家に帰ると、伯母が部屋で寝そべっていた。






「僕もお昼寝しな」と言うので僕もゴロンと横になった。






伯母がこっちを向くと、大きな胸が近くにあった。



顔を近づけて匂いを嗅いでいると、「おっぱい飲む?」と聞かれた。



僕が頷くと伯母はシャツを捲ってオッパイを出してくれた。



伯母のオッパイを吸いながら、僕は2人が特別な関係になったような気がしていた。






その頃の僕は漫画が大好きで、毎日のように近くの貸本屋から雑誌や単行本を借りてきた。



特に寝る前に布団に入って見るのが好きで、祖父や祖母が寝てからそーっとスタンドを枕元に持ってきては漫画を読んでいた。



そのため朝が辛くて、しょっちゅう仮病を使って学校をズル休みしていた。



そんな僕を見兼ねた伯母が、「今夜から一緒に寝よう」と言いだした。



寝るときに色んなお話をしてくれると言う。



伯母のお話のレパートリーは主に日本や外国の昔話だった。



目を瞑ってお話を聞いていると色んな光景が浮かんできて・・・それがいつの間にか夢の世界に繋がっていった。






寒い日には僕の冷たい足を腿の間に挟んで温めてくれた。



調子に乗って足を股の方へ差し込もうとしたら伯母は驚いて、「こらっ、何すんの!」と僕の足を叩いて、「もう一緒に寝てあげないから」ときつく窘められた。



それは僕が初めて女というものを意識した時だった。






伯母は料理も上手だった。



祖母が作る料理は煮物が多くて、僕が一番好きなのは卵焼きだった。



あとはお店で買ってきたコロッケやハムだと喜んで食べた。



ある日、伯母がチャーハンを作ってくれたことがあった。



あまりに美味しかったので、「これ、どうやって作ったの?」と聞くと、「挽肉と椎茸を塩コショウで炒めて、それに刻んだほうれんそうを加えて、混ざったらご飯を入れてお塩をひと摘み、仕上げにお醤油をちょっと垂らす」のだと教えてくれた。



これは今も僕の大事なレシピになっている。






半年ほどして、伯母は新しい仕事のために家を出ていった。



呼ばれて部屋へ行くと、よそ行きに着替えた伯母が立っていた。



泣きそうになると伯母が手招きしてたので、僕は伯母に抱きついた。



2人でしばらく泣いてから、伯母は悪戯っぽく笑ってスカートを捲って見せた。



伯母は新しい真っ白なパンツを穿いていた。