今年19歳で、あのときから5年経つということで、誰にも話したことない、バカだったなって後悔と懺悔のような話で良ければ聞いてください。






中学2年生(14歳)のとき、私は出会い系サイトに登録した。



モバゲーとかGREEみたいなアバターも作れるサイトって感じで、暇潰し程度にしか考えていなかった。



性別、実年齢、適当な名前、日記もたまに書いてた。



顔写真は載せなかった。






私は日記を投稿する時には愛犬の写真を載せていた。



何もないのは味気ないと思って。



それが案外好評で、友達が出来ていった。



サイトには日記ランキングなるものがあり、気づいたら私は上位にランクインするようになっていた。



友達はその時で120人くらいいた。



私のどうでもいいような日記でも、投稿すると必ず何人かの人がコメントをくれた。



いつもやり取りをする固定の友達ができた。






ある日、私の愛犬が★んだ。



私と同じ14歳だった。



ショックで、すごくショックで何も出来ない日が数日続いた。



もちろんサイトのことなんて頭になかった。



すると固定の友達の1人からミニメールが来た。



年齢不詳、男の人。





その人も犬を飼っていて、サイト内でだけどすごく仲良かった。






『ここ数日見かけない、どうしたの?』って内容だったと思う。






私は、『しばらくサイトへは行かない、愛犬が亡くなったんです』とだけ書いて返した。






するとすぐに返信が来た。






『辛かったね、俺も◯◯ちゃんくらいの時に一回ペット亡くなってるんだ』






この時は、この人もそんなことあったんだ、とか、今、何歳なんだろう?と思った。






サイトには復活しないまま、その人とのミニメールが続いた。



毎日5通くらいだけどやり取りしてたら、『アドレスを教えて欲しい』と言われた。



ミニメールはサイトに一度飛ばないと返信出来なくて、確かに面倒臭いと思ってた私は、アドレスくらいならいいかなって了承した。



アドレスを交換したことによりメールのやり取りが格段に増えた。



今思うと姉妹のような存在の愛犬が亡くなった私は喪失感が大きくて、誰かに甘えたかったのかもしれない。






徐々に相手のことがわかってきた。



男、年齢不詳、熊本で仕事をしている。






ある日、その人は、『電話がしたい』と言い出した。



誰でもいいから仕事の愚痴を聞いて欲しいということだった。



中学生の私には仕事なんてわからないけど、聞くくらいならと了承し、番号交換。



すごく緊張しながら電話した。



ほんとに向こうが話すばっかりで相槌を打つくらいしかしなかった。



それでも初めての電話は1時間続いた。



予想してたよりすごく優しい声だった。



仕事の愚痴より、上司のことを悩んでいるみたいだった。






一度電話をしてしまうと加速する。



毎日、夜11時くらいになると電話が掛かってくる。



毎日1時間ほど電話する。



私が通話中に寝てしまうこともよくあった。



だんだん私も話すようになった。






中学2年生の10月、『会ってみたい』と言われた。



私はさすがに怖くて断った。



一度断ると、向こうは頻繁に誘ってくるようになった。






『会ってみたい。いい子だから、きっと会って話すと楽しいんだろうな』






毎回適当な理由をつけて断った。



大阪と熊本じゃ遠いし。






11月末、その人が・・・。






『12月に仕事で大阪に行く。□□方面』






私の家から□□は自転車で10分程度。






(あの人が来るんだ!)






ドキドキして、正直会ってみたいって好奇心があったけど、会うのは怖いっていう気持ちのほうが大きくて日付とかは聞かなかった。



私は電話やメールの会話の中で頻繁に、『今日友達と遊ぶ』とか言ってたので、12月のその日、何気なく、『今日は1人で△△行くんだー!』って言ってた。






人の多い△△駅。



そこでもメールは続いてた。



駅にあるお花屋さんで知り合いがいたので、『お花屋さんで知り合いに会った!駅って人多いのにすごい!』って送信した。



知り合いはお花を買っていた。



少し話してバイバイして、今日は1人で駅にくっついてるお店の300均一で買い物しようとしてた。



その後は私もお花を買って帰ろうって。



今日は土曜日で、来週は終業式。






振り返ると知らない人に声を掛けられた。



知らない人は大人で、背は170cmない位、少しぽっちゃりしてて、すごいラフな格好だった。






「違ってたらごめんね、◯◯ちゃんですか?」






電話とは少し違うけど、優しい話し方と関西とは違うイントネーション。



否定すれば良かったんだけど、時が止まったみたいだった本当に。



思わず、「はい」って返事した。






少し冴えない感じのその人は笑顔で私に話し掛けてきた。



私はただただ驚いて、「えっ、えっ」ばっかりだったと思う。






「どんな子か知りたくて会いに来たよ!いつもありがとう。よかったら少し話そう!」






すごい元気に言ってきた。



相手を目の前にして断れなくて、むしろ画面越しの人と初めて会ってしまった!ってワクワクして、駅付近ならって了承した。



好奇心旺盛だった。






「案外小さいね!身長いくつ?本当の名前は?」






生関西弁、新鮮!



私もそうだけど、よく笑ってよく話す人だなぁと思った。



いつも話してるけど実際会うとまた違う、すごい楽しかった。



私の知らないことを教えてくれるし、好きなゲームの話とかなんでも話した。



盛り上がって時間はあっと言う間だった。






「明日も大阪にいるよ、今日は□□のホテルに泊まる」






自転車で来てた私と帰る方向が同じなので、一緒に帰ることになった。



私は初めて男の人と2人乗りした。



漕ぐのが速くて相手の背中を掴んだ。






「話し足りないねえー。想像よりちっちゃくて可愛い!このまま夜ごはん行こーよー、なんでもご馳走するよー!」






本当によく笑うなぁと自転車の後ろに乗りながら思った。






うちの家は両親共働き、年の離れた姉と兄は帰りが遅く、ご飯はいつも私1人だった。



いつの日か、そのことを私は相手に言ったんだろう、突かれた。



近くのお店で2人で焼き肉になった。



焼き肉が美味しい。



余計に話が弾む。



久しぶりに人と夜ご飯なんで素直に嬉しかった。



初めて会ったのが嘘みたいだった。



すごく楽しかった。






私自身、バイバイするのはつまらないと思った。



学校がつまんないとか先生ウザいとか、中学生ならではの話を聞いてくれる大人は居なかったから私はたくさん話した。



相手は全部聞いてくれて、「自分も同じようなことあったよ」って言ってくれた。



共感されると嬉しい。






バイバイしたくない。



もっと話したいと思った。



焼き肉食べて、夜の9時。






「明日も遊ぼう!」






ありったけの勇気で言ってみた。



でも申し訳なさそうに・・・。






「明日のお昼には大阪出るんだ。もっとたくさん話したかったけどまた今度だねぇ」






「そっか、残念だな」






(もう一生会えないのかな?また画面越しの人になるのか)






そう思ったら無性に寂しくなった。






「◯◯ちゃんが良ければだけど、ホテルのロビーでもう少し話す?門限があるんだったらだめだけどね」






『門限』に笑ってしまった。






「私の家はそんなものないので、是非!」と喜んで言った。






ホテルの名前は忘れたけれど大きくて綺麗なところだった。



ロビーもそこそこ広かった。



ソファーに座って話した。



徐々に帰りたくない、と思った。






10時。



家に帰ってもきっと家族はまだ居ないだろう。






相手に促されて、泊まることになった。



怖い気持ちより、楽しい感じの方が大きかった。



まるで修学旅行感覚。






「友達の家に泊まることになった」とお母さんに電話した。






「相手のお母さんに挨拶しなくていい?ご迷惑にならないようにね」と、お母さんはすぐに電話を切った。






ホテルのチェックインがよくわからないので、「待ってて」と言われるがままソファーで待った。






(着替えとかない、パンツとかも)






悩んだけど明日の午前中には帰るし、まーいっか。






「お待たせ」






エレベーターに乗って上から3つ目の階で降りた。



綺麗な廊下にドキドキした。



ルームキーを当てて部屋に入ると、なんか大人って感じがした。



どうしたらいいかわからない直立不動な私を、「可愛い」って言いながら笑われた。



よくわからないけどはしゃぎすぎかな?






すごく眠たかった。



お風呂に入ってすぐ寝たい。



それくらい眠たかった。



でも相手と話したかったから頑張って、ベッドの上で座って話してたら、「眠そう(笑)」って。



ばればれなくらいウトウトしてたのかって恥ずかしくなった。






「お風呂に入りたいです」






そう伝えたら、「1人で入れるの?」ってまた笑いながら。






(入れますよ!失礼な!)






でも家のお風呂と違ってトイレと一緒だし、カーテンあるし、でちょっと苦戦した。



シャンプーしてたらガチャガチャ聞こえて、相手が突入してきた。



普通にびっくりした。






(えっ?待ってください、待て)






パニックだったけどお構いなしに突入された。



中学1年生までお父さんと入ってたけど、恥ずかしくてカーテンで必★に遮った。






「出てってください!」






伝えたけど相変わらず笑ってた。






「子供と入っても何もしないよー!」






「失礼な!子供じゃないです!14歳です。出てってください!」






「一回り違うし!子供だよー」






このとき初めて相手が28歳と知る。



もっと若く見えてたから驚いた。



それと、後から考えると『何もしない』ってのは嘘だった。






「じゃーん!」






どこから出したのか入浴剤のようなものを出してきて投入。



泡風呂になった。






「これで見えないから大丈夫だよー」






(全く大丈夫じゃない)






早く出ないとって思ったけど、背後からホールドされて首筋にキスされた。






初めてが同時にたくさんやってきた。



怖い、いやだと思ってお風呂場で泣いた。






「お風呂出ます」






出て服を着て帰ろうと思った。



私が服を着てる間に向こうも出て、パンツとズボンだけ穿いて通せんぼ状態。



(あぁ、だめだな)と思った。



帰りたい旨を伝えたが・・・。






「今帰るとお母さんに疑われるよ。嘘つきって」






一瞬悩んだけどそれでも帰りたかった。



でも大人相手に私の力は非力で、担がれてベッドに逆戻りした。






「嫌がることはもうしないよ。ごめんね。たくさん話そう。起きててくれると嬉しいけど、◯◯ちゃんが寝るまで話しとこう?」






話してると、さっきのことが嘘みたいで、また楽しく会話できた。



睡魔が襲ってくる。



寝転がって話をする。



睡魔がすぐそこまでやって来てる。






「おいでー」






そう言われて、腕を少し掴んで寝てしまった。



起きたら相手に抱き締められてた。



ちょっと恥ずかしかったけど、まぁいいや。



時計を見ると夜中の3時過ぎだった。



また眠くなる。



私が起きて少し体勢を変えたからか相手も起きた。






「いきなり寝てしまってごめんなさい。それと、寝てたのに起こしてしまってごめんなさい」






「大丈夫だよ。目覚めたの?気づかなくてごめんね」






なんでそんなことしたの?って聞かれるとわからないんだけど、なんとなく、腕の中があんまり暖かいからぎゅってしてしまった。



頭のてっぺんにキスされたのに驚いて思わず、「なんでそんなことするんですか?」って聞いて顔を見つめる。



口にキスされてまたパニック。



眠気吹っ飛ぶ。



SEXの知識が全くない訳じゃないけど、ほとんど無知な私は、(これからことをするのかな?)くらいの感覚だった。






ゆっくりキスされて、無理矢理、でも優しく口を開けていく。



初めて舌を入れると知った。



私の知識が増えていく。



舌が絡まる。



小さい音が鳴るのが無性に恥ずかしくて目を強く瞑る。






「大丈夫」






笑いながらこの人に言われると不思議とほんとに大丈夫な気がしてくる。



今日会ったばかりなのに、さっきまでは少し怖かったのに、抱き締められると安心する。



人の温もりって偉大だと思う。






大人のキスはたばこで苦くて余裕なんて全然なかったのに、それがバレるのが嫌で、「禁煙したほうがいいですよ」って言った。






「そうだね。禁煙しようかな」






たぶん禁煙するつもりなんてないだろうって分かったけど別に十分だった。



もう一度キスされる。



さっきとは違う。



私の舌先に相手の舌が触れる、少し強引に掻き回される。



息継ぎのタイミングがわからなくて息が漏れる。






ワンピース、背中のファスナーに手を掛けられる。



下ろされてキャミソールが見える。



堪らなく恥ずかしくて、目で訴えても笑顔だけが返ってくる。



前から私を包んだ腕が背中まで伸びてワンピースの肩を下ろされる。



すぐに私の肩が露出する。



キスは続いて、激しくなる。



肩から腰まで下りた手がキャミソールの下を通って私の肌に触れるのがくすぐったくて、思わず笑ってしまう。



キャミソールの中、肌に触れた指先が未発達な胸まで上ってくる。






『やめて』






言おうとするけど、言えない。



相手の片腕を掴む力がまた強くなる。



私のとは違う、男の人の手のひらで優しく胸を撫でられる。



愛撫という名前こそ知らないものの、初めての感触。



くすぐったい感じで、少し苦手。



困った表情の私に気付いて胸から手を離し、頭を優しく撫でてくれる。



感情が高ぶることを知る。



この気持ちもまた苦手だと思った。



子供と大人の間の中途半端な私にまた知識がひとつ増える。






私の145cmそこそこの身長、布団を被って屈んだ体。



大人の腕を伸ばせば頭のてっぺんから足元までするする届く。



撫でてくれた手のひらは確かめるように頬を触り手を離す。



離した手を惜しむように頬に優しくキスをする。






不安がゆっくり大きくなる。



その度に撫でてくれて抱き締めてくれる。



不安がゆっくり小さくなる。



自己嫌悪に陥るけれど好奇心と空気に圧し流される。



腕は腰まで下りてくる。






(大人の女性だとこんな時どうするんだろう?)






考えても中途半端な私にはわからなくて我慢出来なくなる。






「怖いです」






声に出して相手に伝える。






「ごめんね。でも少し頑張ってくれると嬉しいな。ほんとに嫌になったら叫んで。やめるから」






不安はたくさんあったけど、この人の期待に応えたいと思ってしまった。



好きとか恋愛感情じゃない、何かわからない気持ちがあった。



味わったことのない不思議な雰囲気に酔ってたのかもしれない。



(大人の魅力?わからない)



私が幼かったから単純に大人のその人が素敵に見えたのかもしれない。



それでもその時の私を惹くものが十分にあった。






「大丈夫です」






震えてたかもしれない声で初めて私が言う。



少し悩んだ感じのその人は、私を今までにないくらいに強く抱き締めて・・・。






「本当にごめんね」






私のパンツに手を掛ける。



触られると涙目になってしまい、太股に力が入る。



ゆっくり指先で探られる。



我慢しても足先が勝手に動いてしまう。



私自身が徐々に濡れていく感じが理解し難くて不快。



また不安が増える。



それに気づくと手を離し、優しくキスをしてくれる。



顔が離れる、また顔が近づく・・・。



キスされるのが直前でわかる。



目を背けると首筋に唇が触れる。



過敏症な私から息がまた漏れる。






顔はどんどん下がる。



その度にキスされる。



鎖骨、キャミソールを捲りあげて胸、腹、腰。



太股にされてまたパニックになる。






『やめてください』






言えないし、言わない。



パンツに再び手を掛けられ、ゆっくり脱がそうとするのがわかる。



腰を自分で少し浮かす、相手がまた撫でてくれる。



私のそこに相手の指が触れる。



息より先に声が漏れてしまう。



我慢がきかなくて呼吸が乱れる。



部屋が静かで私の息遣いが大きく耳に響く。



相手はまた顔を下まで運んでいく。






(私の体なのに、どうして相手の方が詳しいのだろう?)






とても恥ずかしいのに足を閉じれないのをこの人はきっとわかってて、そうしてるんだ。



顔を埋める、少し舌が触れる。



悲しくはない。



怖い気持ちはあるけれど恐怖じゃない。



涙が溢れて流れようとする。



目を強く瞑って瞳で飲み込む。



舌が動く、舌で掬って、送られて、もう目は開けれなくなった。






少しの時間がすごく長く感じる。



ゆっくり舌が動く度、時が止まる。



足先や肩に反応が生じる。






「してもいい?」






『いいですよ』






なんて言えない。



言葉は出てこない。



私の返事を待ってはくれない。



待っても、私から返事は返ってこない。



彼はきっとそれもわかってたんだろう。






ズボンを脱ぎ、パンツを脱ぐ。






私のそこを確かめるように指でなぞる。



私の見とれた長い大人の異性の指が、ゆっくり奥まで入ってくる。



痛感は少なく違和感のほうが多かった。



そのまま指を少し動かされると、少し痛くて拒絶したくなるけれど堪える。



指を抜かれるとまた声が出る。



一応の我慢のおかげで声は小さく、それでも相手にはきっと聞こえてるだろう。



強く手を握る。



相手の手に私の緊張が伝わる。






「少し、力を抜いて」






握った手は離して重ねる手を離す。



ゆっくり、私のそこに彼のモノを宛てがう。



挿入はゆっくりだけど痛くて力んでしまう。



言われたことを思い出して力を抜く。



徐々に入ってくるのがわかる、奥歯を強く噛み合わせる。



私のモノが相手を包む。



痛くて怖くて感情が溢れる。



泣き虫じゃなかったのに涙が出るのは痛感のせいにする。






ゆっくり動く。



その度に痛いけど、我慢する。



あくまで期待に応えたいと思った。



撫でられたのが嬉しくて。






徐々に動きが速くなる。



私の息が荒くなるのに混ざり彼の息遣いも聞こえる。



数分がとてつもなく長かったけれど嫌な気持ちはなくて彼に呼吸を合わす。






「いい?」






頷くことも出来ない。



抜いてお腹に白い液が出る。



生暖かかった。



ゆっくりと目を開ける。



抱き締められてまた目を閉じて眠る。






目を開けると朝だった。



眠った感覚もない。



瞬きしたら朝、そんな感じだった。



下腹部に謎の痛みを伴いつつ、支度する。






「楽しかったね!」






そう言われて思わず笑ってしまった。



チェックアウトをして、駅まで送って別れた。



すぐメールが来て・・・。






『次は再来月、また大阪くるからね。次は予告して待ち合わせしよう!声掛けるの緊張するから!』






絵文字と本人の顔がそっくりだな、と思った。