当時19歳の俺は、彼女もいない毎日に退屈を感じていた
そんなある日、そうだ、ホテヘルに行こう、
そう思いたちネットでお店を検索
今でも覚えている、土曜日の朝の事でした
値段が安く長時間遊べるお店を見付け早速電車で向かった
風俗店は初めてという訳ではなかったが、
少し緊張して受付のお兄さんにオススメの女の子を聞いた
38歳、Yさんか…
清楚系の奥様、といった感じのYさん、まだ新人で土曜日の出勤は初めてとの事
何か、そういうものに運命というかタイミングの良さを感じていた俺はYさんを指名
待つこと数十分
どうやら準備ができたようで、
お兄さんが待合室のカーテンを開けた
外でYさんが待っているので一緒にホテルに…
というよくあるシステムだ
初めて見たYの印象は、若いな…と思った事
後に知った事だけど、実は42歳で、
パネルの年齢は4つサバを読んでる訳だ
聞くと、この業界は初めてでまだ2ヶ月目らしかった
若い男はあまり来ないので少し嬉しいと、まぁ定番の文句
しかしプレイ中、ちょっと事情が変わってきた
本番したくならない?と聞いてきたんだ
まぁ、それをお願いするのもホテヘルの楽しみではあるけども
相手から言われたのは初めてだったので少し驚いた
久しぶりに女性と肌を合わせたのもあって興奮してた俺はもちろん、
したいと答えた
風俗であんなにキスをしたのは初めてだった、
正常位でめちゃくちゃにキスしながら突きまくった
ゴムはしてたのでそのまま挿入したまま発射、
イった後も、抜かずにキスを続けてた
なんか恋人みたいなプレイだな、
なんて思わなかったけど今思い返せば少しはしゃぎすぎだ
その時は一回で満足して、後はベッドで並んで話してた
そろそろ時間かな…と思ってるいると、
アドレスを交換しようと持ちかけてくるY
断る理由もないし、正直少し嬉しかったのもあって即交換
どうせ皆に渡してるんでしょ?なんて聞いたのを覚えてる
これも後から知ったが、几帳面な性格で客の名前や年齢、
アドレスも全部メモ帳に残してたみたいだ
そのまま満足してお別れ、帰宅して一眠り、
起きたら夜の9時くらいだったかな
早速だけどメールしてみよう、って思った
お疲れさま、みたいな無難な内容で送信
多分すぐに返信があったと思う、普通の内容のメールを続ける
しかしまぁ客として見られてると思うと少し寂しい気持ちもあった
どうせ客のままならメールもしなくていいや、面倒だし…みたいな
そこで、客として見てないんならホントの名前教えて、って言ったんだ
じゃあ今度会うときに教えてあげる、って返ってきた
お店行かないよ?デートしようよ、って流れだな
で、デート当日、忘れもしない8月6日だ
そうそう、お店行ってから初デートまでは丁度一週間だったはず
年上は好きだったけど、
実際こうやって遊ぶのは初めてで若干緊張気味
あらかじめメールで話してたコースだと、
映画見てご飯食べて…みたいな感じ
そういえば見たい映画があるって言ってたけど何だったっけな
早めに着き、しばらく経って待ち合わせ時間に合流して、
一緒に映画館に向かうことになった
けどお目当ての映画は上映がまだ始まってなかった、
一日か二日早かったんだ
しょうがないなぁ、これからどうしようか?
じゃあカラオケでも入ろうよ、歌えるでしょ、みたいな
2人きりになるのも悪くないし、そのまま近くのカラオケに入った
あんまり歌わなかったけどなぁ、
恥ずかしそうに松田聖子を歌ってたのは覚えてる
なーんか雰囲気いいし、
正直かわいく思えてくるし、流れでキスしてみた
心にあったのかなかったのか、
好きだから付き合ってほしいとまで言った
あっさり承諾、カラオケは90分くらいで出た
まだ昼間だったけど、もう向かうところと言えばホテルしかない訳で
どちらからという訳でもなくそう決めて、
歩いて15分くらいのラブホに入った
仕事の癖なのか、
風呂やタオルの準備をするYに萌えつつ後ろから抱きしめて
今日は仕事じゃないんだからー等と言いつつベッドイン、
照明落として脱がしていった
体型が普通な割にはおっぱいはかなり大きい方で揉みごたえがあった
早く入れたくてしょうがない俺は、前戯も程々に挿入、
ゴムは付けないでいいと言われた
何の不安も疑問も持たず当然のようにそのままでヤった、
何度も何度も中で出した
週に二回くらい会う日が続いたのかな
ときには向こうの家に行って、高校生の息子とご飯食べたり
旦那も息子もいないときには、寝室のベッドでYと抱き合ってた
息子が寝ているときに抱いたこともあった
場所がバレるが、USJや海遊館にも行った
そこではさすがに何もしなかったけども…
映画館で手マンをしたり、フェラをさせた事はあった、
まぁイかなかったけども
俺も色々覚えたてで、何でもしたいっていう時期だった
AV借りてきてラブホで見ながらとか、
ドンキで一緒に遠隔ルータ買って、入れたままデートだとか
トイレでは何度もヤった、
声を漏らさせずに後ろから突いて中に出すのがほとんどだった
ごっくんも何度かさせている内に、
自分からお掃除フェラまでしてくれるようになってきてた
ちなみにイくときは全部中出しだった
垂れてくる精液がなんともまーエロい事
ここまでで3ヶ月くらいかな、
週2?3回、会った時は絶対セックスはしてた
Yが常連になってる(若者向けの)服屋でも店員に顔を覚えられてきた
貢がせる事はなかったけど、何度かプレゼントは貰ったし
そのお店で買ったアクセサリーをプレゼントしたりもした、
順調な楽しい毎日
とまぁ、このまま続けば楽しい火遊びの話なんだけども
突然お話は急展開
何やら、旦那と離婚するらしい
息子が高校を卒業するまでは…と聞いていたので若干の動揺
しかも、新たに一緒になる相手が既にいるらしい
好きな人が他にできたっていう事で、
写メとペアリングまで見せられる始末
30代半ばかな、ちょっとヤンキー風のその男、
なるほどおとなしい俺と比べれば刺激的だろうなと思った
そこから数日、ちゃんと別れ話をさせてほしいと未練がましい俺
会ってくれる事にはなったのでいつもの待ち合わせ場所で仕事が終わるのを待っていた
時間から少し遅れてやってくるY
喫茶店でも入ろうと歩いていると、その男から電話
何やら男が高圧的らしく、
いつもと違ってペコペコ気味なYが少し微笑ましい
はいそうですか、じゃあ別れましょうっていうあっさりしたのが嫌だった
別れることはもう納得してたけど、
一応区切りとして会ってくれたYには感謝してる
そのまま何事もなく別れ、
Yは家を出て少し離れた場所にある男の家に引っ越したそうだった
そこでメールは途絶えた
それから数ヶ月、年を跨いで季節は春になっていた
そういえば息子はどうしてるんだろうか、高校は転校か、なんて思い出してた
その頃にはまた別の人妻と付き合ってたけど、それはまた別の話
そんなある日、一通のメール
Yからだった
クリスマス前に別れたので、丁度5ヶ月ぶりくらい、俺はもう成人してた
久しぶり、何してるの?元気?
特に変哲もない普通のメール
今更何の用だろう、もしかして男と別れたのかなーなんて思ってた
どうやら男とはまだ同棲してるらしいけど、
そいつがどうしようもないヒモ野郎だったらしく…
何が言いたいのかちょっとずつ分かってきて落胆する俺
金がないのはともかく、
仕事の給料では足りず店を通さず客と会ってるなんて言い出すY
正直めちゃくちゃガッカリした、
また別の店の面接を受けに行くとかそんな話を続けてた
いよいよ確信というか、それでも振り絞ったんだろうなと思った一通
2000円だけ、2000円だけ貸してほしい、っていう一通のメール
二千円くらいどうだっていいが、会うのが嫌だった
金は返さなくていいから渡したら二度とメールしてくるなと冷たくあしらった
ごめん、と一言、二度とメールは来なかった。
おしまい
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