私が露出願望に目覚めたのは中学一年生の時でした。






私の家は母子家庭で、母はスナックを経営していました。



だから店が休みの日以外、夜はいつも一人でした。



母の目が届かないこともあり、夜にベランダで露出するのが密かな楽しみでした。



露出といっても、下着姿になるだけの大人しいものでしたが、その頃の私には十分刺激的でした。






自宅の向かい側は、今では廃屋になっていますが、当時は豆菓子を扱う商店でした。



その隣は飲食店が入った雑居ビルです。



特に2階の居酒屋は、階段を上がって渡り廊下を通って店内に入るので、お客さんの姿がベランダの私からはよく見えました。



その度に胸が高鳴りました。






でも、同じことを繰り返していると物足りなくなって、すべてを脱ぎ捨ててしまいたくなりました。



かといって、自宅のベランダで裸になれるほどの勇気はなく、やり切れない日々を送ってました。






そんなある日、学校の帰りに立ち寄ったショッピングモールで、白いチュニック丈のワンピースに目を奪われました。



買えるほどのお金は持ってなかったけど、どうしても着てみたくなり、私は試着室に向かいました。



試着室に入ると、ワンピを壁のフックに掛け、カーテンを締め切った瞬間、ある考えが頭の中を駆けめぐりました。



胸元のスカーフをほどき、セーラー服の上着を脱ぐと備え付けのワゴンの上に畳みました。






でも次に私が手を伸ばしたのは、さっきまであんなに胸踊らせていたワンピではなく、スカートのファスナーでした。





スカートを下ろし、ブラジャーのホックを外そうと背中に両手を回したけど、指先が震えてなかなか外れません。



ブラを取ると、ショーツに手を掛け、カーテンの下から見えないように、慎重に抜き取りました。



待ち望んだ瞬間に、頭の中がとろけるような快感を覚えました。






正面に貼付けられた等身大の鏡には、生まれたままの姿が映っています。






でも、そこに映った私はまるで別人でした。



よく小学生と間違われた幼い顔が淫らに歪み、まだふくらみかけの胸の先端は鋭利な矢尻のように尖っていて、中心に映る淡彩な茂みが余計いやらしさを強調していました。



自然と右手が太ももの間に滑り込み、それと連動して左手が、敏感な先端部分を摘んでいました。






たくさんの人達がショッピングを楽しんでいるフロアから薄いカーテン一枚隔てただけの場所で、自分はこんな恥ずかしいことをしてる。






そんな罪悪感がさらに快感を押し上げていきます。






指を動かすたびにいやらしい音が響いて、私は全身の血が愛液に変わっていくような気がしました。



どうしても耐え切れず、乱れた声を上げてしまったのです。






その時・・・






「お客様、いかがなさいました?」






背後から掛けられた声に、心臓が跳ね上がりました。



鏡越しにカーテンの下から黒のパンプスと細い脚が見えました。



不審に思った店員さんが、すぐ後ろに立っていたんです。






返事しなきゃと思うけど、緊張しすぎてなかなか声が出ません。






「お客様、大丈夫ですか?・・・失礼致します」






マニュアル通りの丁寧過ぎる声の後で、鏡の中のカーテンが揺れました。



私は慌てて振り返り、カーテンを押さえようとしましたが、手が届いたのはカーテンが僅かに開いた後でした。



一瞬ですが、切れ長の美しい瞳が確実に私を捕らえていました。






最悪な未来がいくつも頭に浮かびました。






警察に通報されたらどうなるのか・・・学校に連絡されてしまうのか・・・。



そんなことになれば、イジメられてしまう・・・。



お母さんにどれだけ叱られるだろう・・・。



早く逃げなきゃ・・・!






ようやく冷静さを取り戻し、出来る限りの早さで身なりを整え、試着室から飛び出しました。






帰宅した私は、後悔するあまり涙が溢れていました。



それなのに、身体が疼くような感覚は残っていました。






私は制服のままで泣きながら、ショーツの中の手をいつまでも止めることができませんでした・・・。