どう説明すれば良いのか・・・。



非常階段の下の壁と階段の下の所(館内からは見えない所)に女性の後ろ姿。



ブロックに片脚を上げて股を開き、その股には、膝をつき、その女性の秘部を舐めるひとりの男性の姿が見えた。



女性は喘ぎ声を★しながら、「んっ!んっ!んっ!」と静かに感じている。






その女性の後ろ姿は確実に妻だ!






本来だったら怒鳴り込んでもおかしくない状況だが、100%妻だという確信はないし、5メートル先の状況が理解出来ないまま、そっと見ることしか出来ずにいた。



会話はほとんど、聞こえない。



女性は頷き、膝をついた。



男が仁王立ちになった。



良く見えなかったが口と手を使って舐めている。



今度は男が女性の後ろにまわり、後ろから挿入した。






女性は壁に手をつき、「アッアッアッアッ」と男の突くリズムに合わせて喘ぎ声をあげ始めた。






男は女性の肩を自分の方へ向けキスをした。



女性の顔が見えた・・・。






(妻だ!)








凄く動揺したし、この状況がまだ理解出来ず、ただただ身を隠す事しか考えられなかった。



静な肌寒い夜に声を★しながらの喘ぎ声が微かに聞こえていた。






妻「アッアッアッアッ、アッアッアッアッ」






男「んっんっんっんっ」






妻「アン、アン、アン、アン、あぁッ」






男「んっっ!」






パンッパンッパンッパンッパンッ!!!






だんだん男が激しく早く、腰を妻のお尻に当て強く突き始めた。



男は自分のモノを抜き、妻のアナルの辺りに精子を出した。






男はそのまま後ろから妻を抱き締め、キスをした。



二人が離れ、妻は左脚の足首まで下がっていた自分のピンクのパンツを取り、男の精子を拭き取ると、「帰ろ」と言ったのが聞き取れた。



ふたりは非常階段を昇り、すぐに姿が見えなくなった。



今考えると、追いかけて男を殴ってやれば良かったと思うが、その時は心臓がバクバクして、自分のモノも完全に勃起していて、その場に放心状態になっていた。






ほどなくして、自分も露天風呂の横の非常口から部屋に戻った。



戻っている途中、妻からの電話が鳴り、出ると、「どこに行ったの?」と聞かれたから、「コンビニ」とだけ答えた。






部屋に入ると妻は窓際の椅子に座っていた。



何事もなかった様に話掛ける妻を問いただすこともせずに話した。



お腹が空いたから、温泉地名産のそばを食べに行ってたそうだ・・・。






疲れたから布団に横になると妻が覆い被さり、激しくキスをしてきた。






そして、私の硬くなったモノを触り始めたが、「飲み過ぎて気持ち悪い」と言い、何もせず電気を消して寝た。






15分もしない内に妻は寝息をたて始めた。



目が冴え、興奮している自分は部屋のトイレに行き、オナニーをした。



惨めなオナニーだったが気持ち良かった。






布団に入ったが眠れず、(男は誰だ?ナンパ?)とか考えていた。



しかしナンパは考えづらい。



理由は、妻の親友のアキ(何でもズバズバ言うコ)と自分とも仲がいいのだが、昔ふたりで(妻公認)ランチに行った時、「佳奈は、ナンパする男が本当に嫌いなんだよね」と話の流れで聞いたのを思い出していた。



妻のケータイを見たが怪しいメールや通話履歴もない。






いつの間にか寝ていて妻に起こされた。



昨日からモヤモヤしていた自分は、起きてすぐに妻を抱いた。






旅行から一週間、毎晩妻が寝てから妻のケータイ見たが怪しいメールや通話履歴はなかった。






(やっぱりナンパされて一晩限りの関係なのか・・・)






余計に腹が立った!



自分も若い時はナンパしたりしていたが、成功してそのままその日にエッチまで行った事などなかったからだ!






次の日、妻は9時まで残業になった。



問いただす事にした私は、仕事を終え8時過ぎに妻にメールした。






『一緒に帰ろう。迎えに行くよ』






返信は無かったが、妻の会社近くまで行きコンビニで時間を潰していると、妻から電話が来た。






『迎えに来てくれるなんて珍しいね!今どの辺?』






『近くのコンビニ!』






『もう少しだから、終わったら行くね!』






9時過ぎに妻がやって来た。



車に乗り、少しして・・・。






俺「少しドライブ行かない?」






妻「えっ?今から?はるか(娘)大丈夫かな?」






俺「義母さんに電話してみたら?」






妻が義母に電話した。






妻「大丈夫そう。お風呂入ったみたい!それよりドライブなんて急にどうしたの?」






俺「なんとなく少し行きたいなぁって思ったから」






妻「ふーん。どこ行くのかな(笑)」






15分ほど郊外に車を走らせ、国道沿いの大型パチンコ店の駐車場の端に車を止めた。






(妻は何でこんな所に止めたんだろう?)






不思議な顔で自分を見た。



私は、あの旅行で見たことを妻に話した。



妻は動揺の顔をした。



そして、ひたすら謝られた。



しかし、私は今までのイライラが爆発して怒号が止まらない・・・。






妻にあの日あったことを細かく説明させた。






内容はこうだ。






私が酔って寝てしまい、起こしたが起きない。



私にお風呂に行くとメールをしてお風呂へ。



妻も酔っていたので軽めに入りすぐに風呂から出たそうだ。



お茶が飲みたくて売店に行ったが、もう終わっていたので部屋に戻ろうと思い、居酒屋の前を通った時に、蕎麦の暖簾を見て凄く食べたくなり中を覗いた。



店員がおばあちゃんで客が居なかったので、一度部屋に戻り財布とケータイを持って居酒屋へ行き、カウンターの奥に座り蕎麦を注文、食べ始めた。



直後に男3、4人が入って来て、奥の座敷の方に座り食事をしていたらしい。



男達の方が早く会計をして出て帰った。






「私が食べ終わる頃に男の人に話し掛けられたんだ。振り返ったら元カレだったの」






(はぁぁ?ナンパじゃなく元カレ?)






自分は完全にナンパで一晩限りの関係だと思っていたから動揺した。



そんな自分の動揺に気付く事なく妻は話を続けた。






元カレは、偶然覗いた店で元カノの妻を見つけ話し掛けた。



元カレは商工会関係の集まりで、この旅館で宴会、宿泊をしていた。



それから、元カレが日本酒を頼んで妻にも勧め、妻も久しぶりに会った元カレに合わせるために飲んだ。



妻は結婚して私と来ている事を言い、元カレも結婚した事を知った。



酔ってきたふたりは部屋に戻る事になり、元カレが私たちの部屋まで妻を送る言い、一度は断ったが、私から妻への電話がないことから、もう少し話そうと言うことになり、非常口から出て1階の非常階段の下に行った。



そしていきなりキスされて体を許してしまったらしい。



連絡先の交換を言われたがそれは断わり、部屋に戻って私が居ない事に気付いて動揺していたが、すぐに私が戻り、「コンビニ行ってた」と言う言葉に安心したが、それよりも私に対しての罪悪感が妻を襲っていたみたいだ。






一部始終説明させたが、(元カレかよ!)という新たな事実を突き付けられ、私は動揺と共になんとも言えない悔しさが込み上げてきて・・・。



今考えると意味の分からない事だが、そのとき私は妻に・・・。






「なんだよそれ!お前も俺の惨めさを味わせないと、俺の気が晴れねぇよ!すぐそこにアダルトショップあるから、お前ひとりで行ってバイブでも買って来いよ!!!」






妻は完全なノーマル。



しかもバイブとかには興味がなく、昔ラブホでノリで買って使った時もあまり感じなかった。



何よりかなりの恥ずかしがり屋だ。






妻は少し躊躇したが、「それでヒロの気が晴れてくれるなら・・・」と言い俯いた。






車をそのアダルトショップに向かわせ、駐車場に着いた。






「行って来いよ!」






冷たく言うと、今にも泣きだしそうな顔をして車を出て店に入って行った。



自分もすぐに後を追いかけて、店に入った。



入ってすぐ、客が居ない店内をキョロキョロしている妻が目に入った。



妻は私に気付いた。



私は18禁のマークが付いた暖簾を顎で指した。



妻は何も言わず、その暖簾をくぐり中に入った。



私も妻に続いて入った。






まずエロ本が並び、その奥にエロDVD更に奥にバイブなどのグッズがある。



中では5、6人の男がエロ本やエロDVDを物色していたが、黒の秋物のコートと少しスリットの入ったタイトスカートにベージュのストッキング、黒のヒールを履いたリアルOLを全員が目で追っていた。



妻はキョロキョロしながらも奥のアダルトグッズ売り場に行き、バイブを見始めた。



すぐに小さなバイブを手にDVDコーナー近くのレジに行った。



店員も業務的な会話をしているが目線はいやらしく妻を見ていた。



妻は会計が終わると俯きながら、そそくさと店を出て行った。



私も後を追いかけて、店を出た。






鍵の掛かった車の横に妻が立っていた。



鍵を開け、ふたりで車に乗り込むと、妻は黒いバイブの入ったビニール袋を握りしめ、大粒の涙を流して「本当にごめんね」とだけ言った。






自分の気を晴らす為にやらせたのに、私は胸が締め付けられる思いだった。






かなり略しましたが私が実体験したノンフィクションです。



文章力がなくてすみません。