スパンキングと落書き
一時間目の授業は英語だった。
僕は、先ほどの体育館で屈辱的な罰を受ける二年生の男子生徒の事をずっと考えていた。
あれから彼は跳び箱の上で全裸で立たされ、下級生 それも女子の前で例の言葉を述べさせられているのかと思うと同情するしかなかった。
黒板の前では、英語の吉野恵子先生がチョークで英単語を書いていた。
吉野先生は、この学校で一番若くロングヘアーを後ろで束ね
スレンダーな体型に紺のスーツ
黒ブチの眼鏡をかけ
いかにもインテリ風の女教師である。
どちらかというと美人タイプだが冷たい雰囲気が印象的である。
そんな吉野先生の怒りをかったのは大石だった。
大石は英語が大の苦手で
日頃から吉野先生に目をつけられていた。
『はいっ!大石くん 前に出て
この単語を訳しなさい!』
先生に当てられた大石は
重い足どりで黒板の前に出た。
チョークを持ったまま首を傾げ悩んでいる彼に
『何してんの!早く書きなさい!』と叱咤の声が飛ぶ。
なおも黒板の前でチョークを持ったまま固まっている大石に
先生は背後から彼の後頭部に手を当て何度も黒板に打ちつけた。
『何で判らないの!これは昨日の宿題だったでしょ!』
『は、はい』と怯える彼に
先生は『席に戻って先生に宿題のノートを見せなさい』と告げた。
言われるままに席に戻り再び教壇の椅子に座る吉野先生にノートを渡す彼の手はブルブル震えていた。
手渡されたノートに目を通すと
『あんた いい度胸してるわね。私の出した宿題を忘れるなんて』とドスの聞いた声で言った。
無言で俯く彼に
『どうやら あんたには、お仕置きが必要ね』と眼鏡の奥の目が光る。
『黒板に手をつきなさい』
その冷たい口調に彼は従った。
『自分でズボンとパンツをおろしなさい』
『はい 先生』
彼に対しては容赦ない言葉でも
クラスの女子には楽しいショーのインフォメーションである。
黒板に手をつき下半身を露にした姿に女子の歓声があがった
吉野先生は用意していた油性マジックを手に持ち彼のお尻に
『宿題』の文字を大きく書いた。
またもや女子の大歓声があがり
竹の定規を手にした先生は
『こうして、お尻を叩かれたら宿題の事が身に染みて判るわよね!?』と言い、スパンキングが始まった。
『せ、先生 ごめんなさい』
痛みに耐えながら訴える彼の謝罪の言葉を遮るように
『ごめんなさいは当たり前よね』と言いながら定規のスパンキングは続けた。
10発ほど叩かれ、やっと許しを得た彼のお尻は宿題の文字と定規の跡が、くっきりと付いていた。
お仕置きが終わっても
女子たちはクスクスと笑っている。
『はい じゃあ授業が終わるまで黒板の横で、そのままお尻出して立ってなさい!』と先生は命じた。
彼は泣きべそをかき
真っ赤なお尻をクラス全員に晒しながら立たされる
『いい?みんな 宿題忘れると大石くんみたいなお尻になるのよ』と笑いながら彼を指さす吉野先生に
僕は背筋が凍る思いだった。
しかし、これで彼のお仕置きが終わったわけではなかった。
授業が終わりパンツとズボンの着用が許されると、今度は教壇の上でクラス全員の方を向かされ直立不動の姿勢で立たされると、先生は彼の顔に油性マジックで○や×を書き『放課後までマジックを落とすんじゃないよ!これも罰なんだからね』と言って解放されたのである。
ズボンを没収され上半身学生服、下半身パンツ一枚の僕と
マジックで顔に落書きされた彼は、その日一日学校中の笑い者になるのである。
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