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続・弟「姉貴、絶対に復讐してやるからな」









弟「姉貴、絶対に復讐してやるからな」(上)

弟「姉貴、絶対に復讐してやるからな」(下)

の続きです。

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待ってたぜ



やべぇwいいな



姉ちゃんかわいいよーw

あぁ姉ちゃんほし(´・ω・`)



再開www

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     ガチャ 



姉「ただいまー」

弟「ただいま?」



母「お帰りー♪今日はご馳走よー」

姉「ちょっと、もし落ちてたらどうするつもりだったのよ」



母「良いじゃない♪合格してたんでしょ?♪」

姉「うん、まぐれでね」



弟「…………」



母「またまたーw絶対合格してるからご馳走にしてあげてって言ったのは姉じゃないw」

姉「ちょっ、ちょっと!!それは言わないでって、言ってたのに///」



弟「…………(やべぇ、付いていけてないぞ。俺)」



弟「………」



何故、夢が覚めない?

俺はもう満足したんだぞ?

姉貴も、遂に俺の合格を喜んでくれたし。



もう、思い残すことはないと思ってたんだけど。

あれ?まだ、なにかあったっけ? 



わからん。

こうなったら、仕方ない。



弟「飲もう」

姉「黙れ、未成年」

弟「すいません」



母「ふふふwお酒は大学に合格したらね♪」

弟「……そうですね」

姉「ほらっ、今はこれで我慢しなさい」



弟(ファンタかよ……)



母「はい、弟♪コップ♪」

弟「あっ、ありがと」



姉「………」

弟「………」

姉「こっちに向けなさいよ」



     とくとくとく



弟「!?」

姉「きょ、今日だけだからねっ!」



母「うふふw」



母「うふふwでも、弟、本当に頑張ったわね♪

そんなにお姉ちゃんと一緒の高校に行きたかったの?w」



弟「えっ?うん、まぁ(というか、そのためにリセットしたみたいだし)」

姉「なっ!?なに心にもないこと言ってるのよっ///」

弟「いや、思いっきり本音だから」



姉「あっ、うぅ///」



母「うふふw照れちゃって♪かーわいいっ♪」

姉「あっ、おっ、お母さんまでっ!!」

母「それにしても、随分大人っぽくなったわねぇ♪弟くんは♪」



弟(そりゃ、実際年上だからね)



姉「それよりもっ!!」



     どんっ 



弟「なっ、なんだよ?」

姉「今日のあの子、一体誰なわけ?」

弟「えっ?なんの―― 姉「とぼけるなっ!!」 」 



弟「はい……」



なんだ?なんか予想外の展開過ぎて今まであった余裕が無くなってきたぞ?



姉「そっ、そのっ、やっぱり、かっかっかっかっ………」

弟「?」



姉「かっ、彼女だったり、するの?」



弟「は?違うよ、俺の生徒」

姉「?」



母「あらぁ?女の子の友達?」



弟「うん、まぁ一緒に勉強してただよ」



姉「ふんっ、私が教えてあげるって言った時は(ゴニョゴニョ)」



弟「ん?なに?」



姉「なっ、なんでもないわよっ!!」



母「女の嫉妬、駄目、絶対」



姉「ちっ、ちがうもんっ///」



姉貴可愛いよ姉貴

ハッピーエンド期待



「ちがうもんっ」

テラカワユス



弟「ところでさ……」



弟「お父さんは?」



姉「………」

母「………」



弟「あれ?」



姉「単身赴任よ」

母「海外出張だった気がするわ」

弟「あっ……はい」



   ピンポーン 



母「あら?誰かしら?」

弟「お父さんとか?」



母&姉「それは絶対に無い」



弟「あっ、はい」

母「ちょっと開けてきてあげて」

弟「あっ、うん」  



弟「どちらさまですかー」

     ガチャ 



女「えへへー、来ちゃいました///」

     ガチャ 



弟「………夢だな」



      ドンドン

『ちょっと!弟くん!!どうして閉めるんですか!?』



      カチャ 



『あっ!?今チェーンかけましたねっ!!入れてくださいよー!!!』



弟「夢だ、これは夢だ、これは夢だ、これは夢だ。……よし、大丈夫」



姉「ちょっと!!弟!!騒がしいわよ!!!泥棒なら腕の一本や二本……」



弟「……………」



姉「?  なにしてんの?」

弟「いや、ちょっと外に豬がいるから」

姉「ふーん、ここ10階よ」



弟「……………」

姉「……………」



弟「いやぁ、最近の豬はエレベーターも使えるんだなぁ」



姉「どきなさい」

弟「…………」

姉「どけ」

弟「…………はい」



     ガチャ 



     カチャ 



女「ううー、酷いです……弟くん……。せっかくお祝いにケーキも買ってきたのにぃ……」



姉「随分と、可愛らしい豬ね、弟」

弟「えっ、あっ、はい……そうですね……」



母「うふふwいらっしゃーい♪」

弟(うわぁ、母さん、アンパンマン見たいに笑ってる………)



女「お邪魔します、お母様w」

弟(こっちはさしずめジャムおじさんか……)



姉「…………」ビキビキ



弟(……鬼だ、角が見えるぞ……)



女「弟くん、本当にありがとうございましたっ!!」

弟「ん?いや、別に良いよ」

女「いえっ……でも」

弟「良いから、あの事は忘れてくれ(女の子に勉強教えてたとか……知られたら命にかかわる)」



女「!!  そんなこと出来ませんっ!!弟くんとのアレ(勉強を教えてもらった事)は、私の一番の思い出ですから!!」



姉「………」ビキ



弟「いや、忘れてくれよっ!!頼むからっ!!(姉貴の目が……)」



女「そんなぁ……弟くんは私に色んな事を教えてくれたじゃないですかっ!!(主に勉強)」



姉「………」ビキビキ 



弟「だからぁ……もうそれは言わないでって……」

女「お願いします!!高校でも、また、色んな事、教えてください……ね?///(主に勉強)」



姉「!!!」ビキビキビキ



女 ニヤリ 



弟(そこにいたか……孔明)



ゲェー孔明 だな



女wwww



母へのアピールなのか姉への挑発なのか



女の本能の部分が優秀ってことか



どう考えても姉への牽制兼挑発





弟「ふぅ……疲れたな。今日は……」

一体なんなんだ?終わると思ったら終わらなかったり、一体なにがどうなってるんだ?



考えられるのは、俺にはまだ未練が残ってるって事だな。 

でも、俺は姉貴に認められること、それだけを目的にやってきたんだ。 

今更そんな事になられても困る。



弟「姉貴………」



なんだか、一日で凄い変わっちまったな。

こんなの、どうすりゃ良いかなんてわかんねーよ。



あれ?そういや、俺。 

姉貴のこと

好き、だったよなぁ?



弟「……まさかな」



俺は姉貴が好き。でも伝えてない。

ってことは……… 



弟「………んなわけあるかよっ」



姉貴は、好き。

だけど、なんか踏ん切りがつかないん。



弟「早いけど、寝るか………」



まだ時間は20:00だ。

弟「ふぅ……まぁ、明日考えればいいよな」

……… 

…… 





んん、どこだ?ここ? 



夢?



そうだ、これは夢だ。

また夢を見てる。

見えるのは、いつもと変わらない俺の家。

なんだかフワフワしてる。

もしかしたら家のなかにすり抜けられたりするのかな?



弟「おおーwすげぇw」



幽体っていうんだっけ?

玄関に置いてある時計は三時を指してる。

ああ、ちょうど俺が○ぬ時間じゃん。



弟「はぁ、自分の○ぬところを何度も見てもな」



そう言えば、姉貴はあの時、どこに電話してたんだ?



弟「まぁ、最後は姉貴を見て終わるかなw」



『―――ません――合格は――破れ―――しょうか?』



弟「ん?」

なに話してんだ?壁越しじゃ何も聞こえないな。

弟「まぁ、見えない、よな?多分……」



     すーっ 



弟「あっ………」



姉「グスッ、せっかく……弟は必○で頑張ったのにグスッ、私のせいで……」

弟「……もしかして」

もしかして、姉貴は……。



姉「合格、ヒッ、取り消しに、グスッ、ならないんですよ、ね?」



机には、俺が破り捨てた合格証明書が、セロテープで繋ぎ止められていた。



姉「はいっ、はいっ、すいません……グスッ」



    ちんっ 



姉「グスッ……良かった……」

姉「弟、だいじょうぶだった……」

姉「私のワガママの所為で……最低だ、私……」



姉貴は、俺の大学に電話してたんだ。 

だから、あの時、話中だったんだ。



姉「弟が、高校に入って急に勉強を始めて……」

姉「もしかしたら、私と一緒の大学に行ってくれるのかなぁ、とか、勝手に期待して……」

姉「医学部、だって……」

姉「地方だよ……離れちゃうんだよ……」



姉「そんなの……、そんなの……」



―――絶対嫌だよ……



弟「姉貴………」



なんとなく、なんとなくだけど、姉貴の気持ちが分かった気がする。

それと同時に、なんだか今までモヤモヤしていた俺の気持ちが、はっきりとした。



俺は、やっぱり……、姉貴の事が……。



姉「弟に、伝えなきゃ……」



ゆっくりと立ち上がる姉貴。



でも、今のあの部屋には…… 

弟「姉貴!!駄目だ!!!行っちゃ駄目だぞ!!!!」

首を吊った俺がいるんだ。

弟「頼む!!頼むからっ!!!行かないでくれ!!!!おいっ!!!!」



弟「おいっ!!!!!頼む!!!!!」



―――姉貴!!



『 い か な い で く れ ! ! 』 



    ガバッ 



弟「はぁ……、はぁ……、夢……」



    ギュッ 



姉「大丈夫、私はどこにも行かないよ」



弟「姉、き……?」

姉「弟が安心できるまで、ずっと傍にいるから、ね?」

弟「姉貴……グスッ」



弟「……姉貴、俺」



姉「どうしたの?」



弟「俺は、姉貴のことが――――」



急に、視界が白くなった。意識が再び遠退く。

はは、でもわかる。



これで、本当におしまいなんだな。



全部。 



なぁ、姉貴。最後に、最後に一つだけ。 



――――好きだったよ



そして、俺の意識は再び微睡の中に落ちていった。





ここは、どこ? 

そうか、天国だ。 



俺、首吊って、それから、えー、うん、○んだんだよ。 



うわぁー、天国ってこんな真っ白なところなのか。



やけに消毒薬臭いなぁ。

ちょっと幻滅だな。



でも、ほら、天使がいる。 

うわぁ……すっげぇ美人じゃん。 



あれ、でも、あれ、泣いてる?



『!?  弟!!意識が、戻ったのっ!?』



『グスッ……よかったぁ……よかったよぉ……グスッ』



『わかるっ!?ねぇグスッ、私のこと!見えてる!?』



何で泣いてるんだろう。



わからない、でも多分、俺、この人を笑顔にさせる魔法の言葉を、知ってる。



『姉貴、好きだよ』







?弟「姉貴、絶対に復讐してやるからな」? 



おわり









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