沖縄旅行3日の朝、俺はかなり朝早くに目が覚めた。






カーテンの隙間からは街灯の明かりがほんの少しだけ入ってきて、部屋の中がぼんやりと映し出されている。



どうやらまだ日の出前のようだ。俺の隣では仰向きになった姉貴がスゥスゥと寝息をたててまだ眠っている。



そういえば今まで意識して姉貴の寝顔なんて見た事あったかな?ぼーっとしながらタバコに火を付け、



姉貴の寝顔をずっと見ていた。つるんとした丸顔でかわいいなと思った。






ふと目線を胸の辺りに持っていくと、なんだかイビツな形で布団が盛り上がっている。



「おや?」そう思って布団を少しだけめくって見たら、姉貴は腕組みして寝ていた。






「へぇ。この人、腕組みして寝てるよ(w)」






今回の旅行で、姉貴の知らなかった一面がどんどん発見出来たことは俺にとってすごくうれしい事だ。



でも、この腕組み寝姿はうれしい発見!というよりも笑っちゃう発見(w)



姉貴が起きないように俺は声を押し★してしばらく笑ってた。



そうこうしている内に姉貴も目が覚め、猫のようにゴロゴロと俺にくっついてきて「おはよ」と挨拶をしてきた。






ホテルのレストランで朝食バイキング。安いツアーだけど朝食が付いているのは面倒が無くてうれしい。



姉貴は朝から食欲があるようだ。クロワッサン3つも食べていた。






「ハラ減ってたの?うまそうに食うね(w)」と姉貴に言う俺。








「このクロワッサンおいしいよ。◯◯も食べてごらんよ」






「いや・・・。俺、ご飯だから・・・」






俺のトレイの上には味噌汁とご飯、海苔や納豆といった典型的な和食であり、どれもクロワッサンとは合いそうに無い。






「ふぅ~ん・・・もったいないお化けが出るよ」






姉貴はそう言って、りんごジュースを飲んでいた。



姉ちゃん、俺は何も食べ残してないよ・・・(汗)






この日は午前中にパラセーリングをやる予定。



二人とも初体験だし、すごく楽しみにしていました。



姉貴を助手席に乗っけてホテルを出発!「姉ちゃんさ~、びびって泣くなよ?」「そっちこそっ!」



こんな会話を交わしている内にマリンショップに到着。



外のベンチには4人グループの女の子達(女子大生くらいの年齢かな)が先に来て座っていたので、



軽く挨拶を交わした後に受付を済ませ、一緒にボートに乗って目的地の沖まで行った。






俺達の順番は3番目で最後。



1番目のペアのフライトが終わると、係の人からライフジャケットが手渡された。



「ね。手伝って」と姉貴に言われて、ライフジャケットを着せるのを手伝った。



ライフジャケットのベルトを胸の前で締めあげると、水着の胸の谷間がぐぐっと強調される。



じろじろと見ていたら、どこ見てんのよと姉貴に注意された。






いよいよ俺達の順番が回ってきた。



ハーネスを身体に取り付けられた後、姉貴が手を繋いできたので一緒にどきどきしながらフライトの瞬間を待った。



一瞬ふわっと身体が浮いたと思ったら、一気に身体が空中に持っていかれて、二人して「わあーーっ!」と大きな声を出してハイテンションに。



乗っていたボートがみるみる小さくなっていき、背部ではパラシュートがダイナミックに開いている。



姉貴は俺以上に興奮しているのか、足をぱたぱたとさせ年甲斐もなくキャーキャー言って喜んでる。繋いでいる手にも力がこもっている。



楽しそうな姉貴の横顔を見ていたら、姉貴を旅行に誘って本当に良かったなぁと心の底から思った。



俺はもっと遠くの景色を満喫すれば良かったのに、あとから思うと姉貴の喜んでいる横顔ばかり見ていたかもしれない。






かなり上空に到達した頃、「これサイコーだね!」と興奮気味に姉貴が言ってきたので、俺も「チョー気持ちいいねー!」と言って繋いでいる手を上げてバンザイをしてみた。



はしゃいでいる姉貴がなんとも言えないほど萌える。俺は唐突に、姉ちゃん大好きだよと言ってみた。



人がそばにいたらとてもじゃないがこんなことは言えない。



姉貴はうれしそうな顔をして「もぉーーっ!・・・」と言って唇を近づけてきた。



俺は、ボート上にいる人達に見られてしまうのではないかと思ったが、上空から見たボート上の人達は表情までは見えない。



向こうからもこちらの顔なんて見えないだろうな、と思って姉貴と唇を重ねた。



目をつむってソフトなキスをしている数秒間、俺の耳にはパラシュートが風になびく音しか聞こえなかった。






ウインチで徐々に俺達の身体はボートに引っ張られ、デッキの上に無事に着陸。約10分間のフライトが終わった。



「お疲れさまでした~」と言って係の人がハーネスを外してくれた後、座席に戻ろうとした時に4人グループの女の子達がニヤニヤしている。



「あ。キス見られたかな・・・」



そう思ったのも束の間、「うらやましぃー!」と一人の子が絶叫。



俺は女の子4人の視線に耐えられなくなり、恥ずかしくなってそそくさと一番後ろの座席に座った。



イェーイ!と声が聞こえ、パチンパチンと音がする。ん?顔を上げるて前を見てみると・・・。



そこには慣れない手つきで女の子達とハイタッチしている姉貴がいた・・・。






「姉ちゃん、もうホントにやめてくれ(滝汗)」



俺の方が絶叫したいくらいだった。






パラセーリングを楽しんだ後、車で一度ホテルに戻った。車内でお昼ごはんはどうする?という会話になり、



テキトーにコンビニで買ってビーチで食べようかと言う結論になった。



コンビニ経由でホテルに戻り、姉貴と自然に手を繋いでテクテクと歩きながらビーチへ向かった。






昨日以上に天気は快晴。海はエメラルド色。今日もビーチには人が少なく、ぽつんぽつんとカップルやファミリーがいる程度。



また昨日と同じ場所に陣地を取り、俺はパラソルを立て、姉貴はシートを敷き、二人並んでアミノ酸系ドリンクをぐびっと飲んだ。



しばらくまったりと水平線を眺めていたら、姉貴は水着の上に着ていたTシャツを脱ぎだした。






「(日焼け止め)コレ塗ったら、シュノーケリングやろう~」






姉貴は、まめまめしく動きながらゴーグルや浮き輪を並べてスタンバっている。



「俺は引っ張る役目でしょ?(w)」ちょっと意地悪く言うと、ぺこりとおじぎをして「お願いします」と丁寧な返答。



「ハイハイ。わかりましたよ(w)」そう言って背中や肩に日焼け止めを塗ってあげた。



姉貴と話していると、俺は自分のリズムが狂わされてしまいます。






一時間くらいかな。前日同様、フル装備の浮き輪姉貴を引っ張りながらシュノーケリングを楽しんでいましたが、



俺の方が疲れてしまったので小タイムと言って砂浜に戻って休むことにした。



たばこに火を付け、ゴロンと横になるとなんだか急に眠くなってくる。



朝早く目覚めたせいなのか、疲れが溜まってきているのだろうか。両方かもしれない。






「姉ちゃん、少し寝てもいい?」と聞くと、姉貴はパラソルの下でコンビニで買ったプリンをもぐもぐと食べながら「いいよ~」と一言。



俺はマイペースな姉貴を横目に見ながら昼寝の態勢に入った。






・・・どのくらい寝ただろうか?わずかな時間だと思う。深い眠りに入りかけた頃、俺の名前を呼ぶ声がした。






「◯◯、そろそろ起きなよ~」






「・・・ん~・・・」






「ねえってば~」






「・・・ん~・・・」目をつむったままテキトーな返事をする俺。マジで眠い。






「おじいさんになっちゃうよ~」






「・・・なる訳ないじゃん、バカ・・・」



俺は心の中でそんな事を思ったがシカトして寝ていた。



潮風がとても心地よい。






姉貴の呼び掛けも無くなり、睡魔がまた俺を襲ってきて俺は眠りについた。。。






突然、俺はヘソの辺りに動くモノの違和感を感じた。



瞬間的にハチか何かだと思って「うわあぁぁ!」と声にならない声を出し、慌てて腹の周りを手で払いながらガバっと起き上がった。



・・・刺されていない。ハチもいない。でも、ゲラゲラと姉貴が俺の後ろで笑ってる・・・。






「姉ちゃん、なにした!?」






「あはは。カニ爆弾(w)」






シートの上を見ると親指の爪ほどの小さなカニが一匹動いていた。



なにがカニ爆弾だよ!ちくしょー!姉貴が小憎らしく思った俺は、姉貴をつかまえようとした。



海へ逃げる姉貴。海水が腰の辺りまで来たところで身動きが取りづらくなったのだろう。



そこをすかさずとっ捕まえて海中へバックドロップを一発おみまいしてやった。



姉貴は迫力のない顔で、やめてよもう!と言って怒っていた(w)






その後もシュノーケリングをやり(これは二人してハマったので)、疲れたらビーチで休憩。



そしてまたシュノーケリングと繰り返して遊び、夕方まで沖縄の海を満喫した。俺は身体が日焼けして赤黒くなった。






沖縄と言えばステーキが安くてうまいと評判(らしい)。



その情報を元に、事前にネットで調べておいた店へ夕飯を食べに出掛けた。



店に入ると外国人客が数名居て、美味そうにステーキを頬張っている。座席に案内され、二人とも同じステーキセット(たしか1200円)を注文した。



おなかすいたね~と話していたら、スープ、サラダとテーブルに次々と運ばれ、最後に鉄板に乗ってジュージューと音を出しているステーキがやってきた。



注文したのは一番小さいサイズの300gのリブステーキ。



でもこれはデカイ!デカすぎる!姉貴と二人で爆笑しながら食べきれるか心配した。



柔らかくて味も美味しく、俺は全部平らげたが姉貴はやっぱり残していた。






食欲も満たされ満足した俺達は、焦ることなくのんびりと車を運転してホテルへ向かった。



帰りの車中、姉貴が窓を開けて空をぽかんと眺めていた。外はすっかり暗くなって夕焼けすら見えないので、



何してるの?と尋ねたところ、人差し指をトントンと天井に突き上げて「星だよ星」と言ってきた。






「そう言えば、沖縄に来てまだ夜空って見ていなかったね」






「今晩、星を見に行きたいな」






姉貴がニコニコ顔で俺を誘う。



東京では明るすぎて見ることが出来ない小さな星も、沖縄の夜空なら見えるかもしれない。



俺は姉貴に賛成して、ホテルへ車を走らせた。






部屋に戻ってクーラーとテレビをつけ、しばらく二人ともダラダラしながら時間を過ごした。



何のTV番組を観ていたかは覚えていませんが、姉貴と一緒にいることだけでどこかホッとするような安心感があった事だけは覚えています。



姉貴は、日焼けして火照った俺の身体を気遣って「ヤケドは冷やさないとね」と言って、丁寧に何度も背中にシーブ◯ーズをペタペタと塗ってくれました。



俺は塗られている間、じっとしながら「明日、帰りたくないなぁ。イヤだなぁ。」と考えていたと思います。






時計の針が夜10時を過ぎた頃、スリッパのままベランダに出た姉貴が俺に言った。






「ね、ね!星見えるよ」






どれどれ?と、姉貴のそばに近寄り夜空を見上げたら、そこそこの数の星が見えた。






「おー!じゃあ、ビーチに行って見ようか」






そう言ってシートと飲み物を片手に、姉貴と夜のビーチへ出歩いた。






夜のビーチは、街灯の明かりが熱帯特有の樹木に遮られてほとんど真っ暗。



視界に人影は無く、波の音だけが聞こえ、不思議な空間を作り出している様に思えた。



姉貴の手を引っ張り、砂浜を歩いていると次第に目も慣れてきたので姉貴の顔をチラッと見てみた。



暗闇を歩くのに必★という顔つきで、空なんてちっとも見ちゃいねぇ(w)



このまま置き去りにしたら泣くだろうな。と、無意味な事を考えたりした。



少し歩くと、進行方向の暗闇の中にぼんやりと人影が見えた。



先客かな?と思い横目で見ながら素通りしようと思ったら、カップルが砂浜に座って濃厚なキスをしていた。



姉貴は早く行こうよといった感じで、今度は俺の手を引っ張る。



こんな姉貴でも、どうやら他人のキスを見るのは恥ずかしいみたいだ。意外と言えば意外な発見であった。



周りに誰もいない場所でシートを敷き、二人で体育座りをして夜空を見上げた。



光源のあったベランダで見た時よりも、結構な数の星が見える。姉貴はキレイキレイと言って感動しているようだった。






「あのW形しているのがカシオペアで・・・あの集団が昴だよ」



俺は数少ない知っている星座を指差して教えてあげた。






「へぇ~・・・ねぇ、アンドロメダってどれ?」






「それって肉眼じゃ見えないと思うよ」






「なんで?」






「何万光年とか離れていて、ここまで光が届かないからじゃない?よく知らないけどさ・・・」






「アンドロは根性無いんだね~」素の表情で言う姉貴。






「・・・根性は関係ないと思う(w)」






この時も、姉貴の思考回路って明らかに俺とは違うなと痛感。



でも俺は、あまり笑ったら悪いかなと思って黙って星を見続けていました。



たまに流れ星が夜空にキレイな一筋の線を作る。



姉貴は流れ星が出る度に「わあ!」と声を上げてリアクション。俺も釣られてリアクション。



そして星空を見ながら沖縄に来て良かったね。という話になった。



姉貴は、すごく良かった!また来年も来たい!と俺の腕をぎゅうっと握ってきました。



満天の星空の下、俺は姉貴に「また二人で旅行しよう」と言ってキスをしました。



姉貴も「約束だからね」と言って、腕と舌を絡ませてきました。



語ると恥ずかしいですが、結構ロマンチックでした(汗)






星空を堪能した後、俺は部屋に戻ると火照った身体にTシャツが擦れて邪魔臭かったのですぐに脱いだ。



姉貴がこっちをじっと見ている。「なに?」と聞くと、「別に~・・・もう寝るの?」と恥ずかしそうに目をそらす。



今さら弟の裸を見て恥ずかしがってる姉貴がいじらしい。



ツツッと姉貴のそばに近寄って、脱がせてあげようか?と言うと小さくうなずいて顔を下に背けた。



どうしたどうした?急にしおらしくなったな~と思って、姉貴のTシャツに手を掛けた時、「やっぱり待って!」



姉貴は俺の手を掴んで拒んだ。



どうしたのか聞くと、なぜかとても恥ずかしくてしょうがないらしい。



俺にも理由が分からないので、「じゃあ、寝るとき自分で脱ぎなよ」と自然な口調で言い放った。






俺はトランクス一枚でベッドの上でぐったりと突っ伏し、背中がヒリヒリと痛くてあまり動きたくない状態。



姉貴が恥ずかしいと言った意味を考えることも無く、黙ってクーラーの冷気を背中に感じていた。






スゥーっと照明が薄暗くなり、TVがプツンと切れた。姉貴が消したようだ。






「姉ちゃん、寝る~?」






・・・返事が無い。






「姉ちゃん、寝るの~?」






そう言って顔だけ振り返ると、姉貴はシャワー室のドアに隠れながらTシャツを脱ごうとしていたところだった。






「ちょっと、見ないでよ・・・おやすみ」






姉貴は脱ぎかけていたTシャツを急いで着直して言った。



何だよ一体・・・。



俺は姉貴の態度が変わった事に戸惑いを感じた。



再び黙って姉貴と反対方向へ顔を向けていると、姉貴はコソコソとシャツと短パンを脱いでいる模様。



ヒタヒタと足音がして、ベッドの上に乗った振動が伝わってきた。



俺はそのまま顔を動かさずにおやすみと言ったところ、すかさず「待って、寝ないで」と慌てた口調で姉貴が言ってきた。



なに、どうしたの?と壁に向かって問い掛けると、こっち向いてよと言う。



何だよ。どっちなんだよ。メンドくせーと思ったが、本気でムカついた訳ではないので、向くよ~と言って顔を姉貴に向けた。



姉貴は上下の下着だけ着け、ベッドの上で足を崩した正座の格好で座っている。






「・・・東京に帰っても仲良くしてくれる?」



ポツリと言う姉貴。






なにやら思いつめた面持ちで、ただならぬ感じがした俺は上体を起こして真顔で言った。






「もちろんだよ。彼女だし」






「・・・本当?」






そう言って姉貴は、俺の目の奥を覗き込むような素振りを見せる。



俺は自分のベッドに姉貴を引き入れ、どうしてそんなこと言い出したのか聞いてみた。



どうやら星を見てキスした時に、「明日は旅行の最終日。現実に帰ったら俺の気持ちが覚めちゃうかな?」と心配したらしい。



姉貴のよそよそしい態度は、俺の心変わりを心配していた表れだったみたいです。






「ありえねぇー!(w)俺の方が姉ちゃんの事、好きなんだってば(w)」



俺は目を見返して笑って言った。






何度も本当に本当?と不安そうに聞かれたので、本当に本当だよ。とオウム返しのように繰り返し言った。



姉貴は言葉で自分の気持ちも確認する意味合いもあったのかもしれません。ほっぺたが緩み、安心した表情の姉貴。



そして、両手でおにぎりを作るような仕草で俺の手をギュッギュッと包み、小さな声で言ってきた。






「どうしよ・・・。すごい好きになっちゃった」






俺は胸の奥がキュンとした。こんなにも青臭く切ない気持ちっていつ以来だろう・・・。



姉貴の顔つきは、昨日一昨日と俺に見せていたものとは明らかに違う。



ちょっと恋する乙女の顔つきっぽい。



こんな時は格好いいセリフの一つでも言って、グっと肩を抱き寄せるのがセオリーなんだろうが、いかんせん俺はあまり恋愛経験が豊富ではない。



へへへっと笑って、「もいっかい言って(w)」と冷やかす事しかできなかった。






姉貴は恥じらいのある甘えた表情で、俺にキスを求めてきた。



チュッと数回、軽くキスをしてから舌を絡ませた長いキスをした。



しばらくキスをした後、俺は身体を離してキスを終わろうとしたが、



姉貴は向かい合って抱き合うような抱っこちゃんスタイルのように俺の太モモの上にまたがってきて移動し、唇を中々離してくれない。



俺は半身の自由が奪われ、またもや姉貴のキスにされるがまま状態になっていた。



こうなると身体は正直なもので、トランクスの中のチンコは次第に固くなってくる。



下着越しに密着している俺のチンコと姉貴のあそこ。



姉貴も俺が勃起しているのが分かったのだろう。



腰を少しずらしてから、細い指でトランクスの上からゆっくりとチンコを撫でてくる。



口はキスで塞がれたまま。






「うっ・・・」



俺は犯されている様な錯覚をしたが、気持ち良さよりも勝るものが俺を正気にさせた。






とても背中が痛い・・・痛くてたまらない(泣)



姉貴に背中の痛みを告げると、いつもの顔に戻って心配してくれた。






「今日はえっちな事できないね」






「ごめん・・・。マジで痛いんだよ」






「家だとチャンスが無いよね」






そう言われると、なんだかこの状況が非常に勿体無い気がしてくる。






「セックスは無理かも・・・。でも、姉ちゃんだけ気持ちよくさせてあげるよ」



俺は姉貴の腰に手を回しながら言った。






「私にさせて」



間髪入れずに姉貴の即答。






え・・・。またあのフェラ?(汗)



そんなにオーラルが好きなのかよ・・・(汗)



普段の俺ならきっと喜んでやってもらっていただろう。



でも、今日の身体の調子では気持ち良さに集中できるか?不安が脳裏を横切った。



しかし、流れ的に甘い雰囲気を壊したくなかったので俺は断れなかった。。。






トランクスを脱ぎだすと、姉貴は無言でブラを外し始めました。



俺がおっぱい好きなことを分かってる上での行動。有り難いやら照れくさいやら・・・。



白肌の乳房が薄暗い中でぷるぷると揺れ、とても悩ましく色っぽい姉貴の裸体。眺めているだけでドキドキと胸が高鳴ってくる。



大好きな姉貴の胸を見ながら、仰向けになってフェラをされる態勢になった時、「その格好じゃ背中が痛いでしょ?四つん這いなって」と言われた。



素直に四つん這いになる俺。姉貴が俺のお尻側へ移動して、触れるか触れないかの指先でお尻の両肉を撫で回してくる。



あわわ・・・恥ずかしい・・・とてつもなく恥ずかしい。



なにがって、姉貴にアナルを見られている事がです(汗)



恥ずかしさで身体が萎縮する。だめだ、これ以上は耐えられない!






「姉ちゃんが仰向けになってくれよ(汗)」






そう言って仰向けにさせて、姉貴の首の辺りにまたがりました。



そう、1日目と同じ格好です。






姉貴は、またペロッと自分の手のひらにつばを垂らして、チンコを軽く握りながらつばを塗りたくり、じらすようにゆっくりとしごきはじめました。



キンタマに舌を這わせて舐め上げたり、ズズッと唾液と一緒にタマを吸ったりと・・・自分の不安とはよそに、カウパー汁が勝手に出て来てしまいます。



俺は気持ち良さから何度も「はぅ・・・はぅ・・・」と声を漏らしました。俺が反応する度にうれしそうな目をする姉貴。



「もっと声出していいよ・・・」とか、「ここ、気持ちいい?」などと話し掛けられて益々姉貴のペースに嵌る俺。姉ちゃん、エロ過ぎるよ・・・。



こうなると、すぐにでも口に咥えてほしかったが、どうせじらしているんだなと思い、姉貴の口元を見つめながら悶えていました。



しかし、興奮と共に身体の体温も徐々に上がってきます。比例して背中の痛みも増してきました。



当然チンコの状態もフル勃起からハーフ勃起へと変化が起き。。。






「ごめん。気持ちいいけど・・・イケそうにないかも」と姉貴に言うと、






「そっか・・・。今日は諦めよっか」と言って、唾液まみれのチンコをティッシュで拭いてくれました。



イケなかったとはいえ、やはり俺だけ気持ち良くなって申し訳ない気がしたので、今度は俺がしてあげると言うと






「私はいいの。それよりもさ~・・・◯◯はああいう声出すんだね(w)」



と・・・冷やかしですか?






「あんな風にされればイヤでも声出るさ(w)」と精一杯の言い訳をする俺。






時計を確認すると、すっかり真夜中の時間。明日はチェックアウト!まだ観光地巡りも残っているのでもう寝ないと。






「イテテテ・・・」






睡眠を邪魔するかのように背中がヒリヒリとしてくる。



今日は抱き合って寝れないよと告げると、姉貴は残念そうな表情で返事をして自分のベッドに潜り込んだ。



俺も自分のベッドに入り、うつ伏して背中の痛みに耐えながら寝ることにした。






「◯◯~」と俺を呼ぶ姉貴の声。



返事をして目を開けると、俺の顔の前でグーパーグーパーと手を閉じたり開いたりする仕草。



「手、握って寝よ」と甘えてきた姉貴がたまらなくカワイイと思った。



このまま時が止まって欲しいと思った。



ベッドとベッドの間は十数センチの隙間・・・。






でも、姉貴と繋いだ手のぬくもりが、離れて寝ている距離を感じさせなかった。