「パソコンの電源と戸締り忘れるなよ」
慌ただしく所長は背広に腕を通しながら大きなかばんを引きずるように出て行った。
こぢんまりとした営業所で一人留守番をしている私。
所員は営業やら出張で今日は終日誰も帰ってこない。
(これから17時まで何しようかな・・・)
ちょうど業務の閑散期でもあり、いつもの業務を手早く片付けるといきなり暇になってしまった。
(たまには掃除でもするかな)
どうせ誰も来ない。
私はタンクトップにミニスカートという私服に着替え、ごそごそとロッカーの掃除を始めた。
男女兼用だが入り口に鍵がかかり、私が着替えるのにも不自由はしていない。
自分のロッカーを綺麗にし、最後に所長のロッカーに手をかける。
(あれ?鍵開いてるよー。所長ったらいつもそうなのかなあ)
いつも世話になっており、中も綺麗にしておこうという私の親切心といたずら心から扉を開ける。
(何これ!)
中には私物はほとんどなく、積み上げられた大人の雑誌と紙袋。
(何をしに会社に来てるのかしら。いやらしいんだから!)
笑いながら私は雑誌を手に取った。
いわゆる投稿雑誌と言われるもので、野外露出やパートナーとの営みを写したものが数多く掲載されている。
(みんなこんなことしてるのかな・・・)
面白半分で見始めた私は次第に紙面に繰り広げられる非日常の世界へと吸い込まれていた。
薄く消されてはいるが、アップで写された男性の逞しい柱や白く滲んだ可憐な花びらは手に取るようにわかる。
(すごい・・・)
エアコンが効いているのに私は顔を紅潮させゆっくりとページを進めた。
(ん?)
本の真ん中辺りに折り目がついたページがある。
(所長ったらわかりやすいなあ!お気に入りなんだ)
淫靡な世界にはまり込んで緊張していた私に笑顔が戻る。
(所長のお気に入りってなーんだ!)
笑いながらページを開く。
(う、うそ・・・、これって・・・)
顔の部分は消されているが、以前笑いながら見せてもらった腕のあざ、髪型・・・、まさしくそれは所長である。
スレンダーな女性を見覚えのある公園で一糸まとわぬ姿に晒して佇んでいる。
次の写真では黒く太いモノを女性に奉仕させ、次の写真ではか細い女性の腰に手をかけ、後ろから欲望の大木を打ち込んでいた。
(所長がこんなことを・・・)
驚きとともに私は股間からメスのエキスが滲むのを意識していた。
(所長・・・太すぎる・・・)
モザイクがかかっているとはいえ女性の細い指が必★に掴んでいる様や、大きく張り出したエラがその存在感を、さらに誇示しているように見えた。
(こんなもので突かれたら・・・)
私は無意識のうちに快楽を淵へと向かおうとしていた。
見えざる糸に操られるようにストラップレスのブラを私は外した。
たわわな胸が自由になり、生地を突き破るほどに胸の突起がタンクトップを浮かせる。
白く細い指先がその突起の周囲を円を描くようになぞる。
「はぁぁ・・・」
薄いピンクのルージュを引いた私の口元から甘美な吐息が漏れる。
ゆっくりとその突起を摘み、転がすように弄る。
布越しからも私の身体に心地よい刺激を送る。
私の身体はさらなる刺激を求めて左手をタンクトップの中へと誘う。
コリコリとした感触を捉えた瞬間、親指と中指がその突起を摘み、少し強く捻る。
「あうっ!」
ピリっという刺激が私を突き刺す。
そして指は次第に強く左胸の突起をいたぶり始めた。
時にはしごき、時には転がし・・・。
まるでライオンが仕留めた獲物をなぶるように私の胸の硬い突起はなされるがままだった。
ゆっくりと乳首への責めをスローダウンし、私は次なるターゲットに移る。
スカートを下ろし、申し訳程度に股間を覆う薄いパープルの下着に手をかけ、ゆるゆると抜く。
白く長い足を下りる時間が長く感じる。
(こんなに・・・)
私は自分から発する濃厚なメスの匂いに異様な高鳴りを覚えた。
ロッカーの片隅にある姿見に、白く女性のカーブを描く裸体が映る。
恐る恐る脚を開く。
そこには私の白い身体にはまるで不釣合いの黒い茂みがあり、さらに視線を下に移すとすでに赤く充血し、悦びの粘液に光るクレバスがあった。
(いや、こんなにいやらしいなんて・・・)
その言葉とは反対に私は両手でその割れ目を開く。
充血しきった二枚の小さな羽根、すでに顔を見せ始めたクリトリスが見える。
男の欲望が出入りする女の入口は白く濁った愛液にまみれている。
(ここに所長の太いモノが入ったら・・・)
想像するだけで私の女の泉からこんこんと愛液が溢れてくる。
カサッ。
小さな音ではあるが、私はその物音に心臓が止まる思いがした。
(誰!)
静まり返った事務所。
ふと見ると所長のロッカーの紙袋が倒れたようであった。
(びっくりさせないでよ!)
紙袋の口が開いている。
私はそれを手にして中を見る。
(こ、こんなものが・・・)
妖しく光るバイブレーター、しかも太い。
よく見るとかなり使い込んでいることが操作部分の汚れ具合からわかる。
(これであの女性を・・・)
雑誌の女性が所長に責められるシーンが頭によぎる。
そしてグロテスクな責め具が次第に、写真の中の所長の逞しい男根に見えてくる。
(ああ、こんな太いモノが私に刺さったら・・・)
いつの間にか写真の女性は自分に代わっていた。
背後から獣のような姿勢で太いオスの証を打ちつけられる。
出入りするたびに赤黒いそれは白い粘液で化粧が施され、桃の二枚の花びらがさらに深い抽送をねだるように絡みつく。
私の理性は一気に崩れ、責め具に動きを与え、すでに準備の整った自らの股間に宛てがい一気に沈めた。
「ああっ!いい!」
私の右手は恥じらいを忘れ、快楽の頂点に突き進むように責め具を出し入れする。
ジュルジュルと官能の演奏が狭い部屋に響く。
(所長、もっと、もっと突いて下さい!私を壊して!)
左手はいつの間にか皮を根元まで剥き、露わになったクリトリスをしごき立てている。
「こんなにいやらしく責められたかったんだろ?ケツを高く持ち上げて後ろからズボズボとハメられたかったんだろう。いやらしい女だ」
脳裏の所長が冷酷に言い放つ。
「そうなの!こんな風にされたいの!犯して欲しかったの!いっぱい頂戴!ダメ、イキそうっ!」
肉棒のスピードが速まる。
突かれるたびに私の子宮から強烈な快感の波が全身に流れる。
「このままイクよ」
落ち着き払った声が私の脳裏に響く。
「ダメ、お願い、中はだめです!あぁぁ!だめっ、イッてしまう!」
大きな波が私をさらっていく。
「おおぅ!出てるぞ、ドクドクと子宮に注いでるよ」
「いやっ、出さないで・・・。またイクっ!」
私の全身が大きくしなり、立て続けに二度も頂点を迎える。
ぶるぶると震えが止まらない。
私はその場にぐったりと倒れ、乱れる呼吸の音が遠くなるのを感じた。
<続く>
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