3月のはじめ頃だったか、駅前をウロウロしてたら、ある女子高生が目に留まった。
決して可愛いわけじゃない。
スカートも長く、靴下も白の普通のタイプ。
髪が長くておとなしめだが、携帯を見ては周りをきょろきょろしてる。
とりあえず目星をつけといてウロウロ。
10分くらい経って戻ってみると、まだいる。
(ひょっとして出会い系の待ち合わせか?)
なんかピンと来るものがあった。
(これは横取りしちゃえばいいんでねぇか?)
可愛くはないが不細工でもない。
意を決して声を掛けてみる。
「何やってんの?」
ハっとしたように俺を見る彼女。
「え?あ、その・・・」
もじもじする。
(やべ、可愛いじゃん)
ちょっと萌えた。
「さっきから携帯見てはきょろきょろしてたから、ひょっとして?なんて思ってさ」
「あ、いや、その」
「ぶっちゃけて聞くけど出会い系とか?」
「・・・」
ビンゴ!
「俺と遊ばない?すっぽかされたんだよ」
こうなれば押せ押せだ。
「え、でもメールは来るんですよ」
「すぐ近くにいるって?」
「はい」
どうしたものか・・・。
「OK分かった。あと10分、それで来なかったら俺とデート、OK?」
「そ、そんな・・・」
「いいね?」
こういうときは強引なのに限る。
待ってる間、彼女に質問。
「こんな時間に制服ってありえなくね?」
「あ、受験の帰りなんです」
「そうなんか、出来はばっちりだった?」
「はい!ばっちりです!」
(お、食いついた)
話してみればえらい可愛い子。
八重歯がたまらなくいい。
程なくして10分経過。
その間、メールは来ない。
「タイムアーップ!行くよ!」
「う、うん、でも」
「時間が勿体無いよ、ほら行こう!」
強引に腕を取り、駐車場へ。
彼女は白いスカーフのセーラー服。
車に着くまでの間に自己紹介。
彼女の名は『由里子』というらしい。
俺の車を見るなり・・・。
「うわぁ、何これ?すごぉぃ」
走り屋だった俺の車はドリ車仕様のFD。
「いかつい車でごめん、こういう車って乗ったことある?」
「ないよぉ、すごぉぃ」
(よっしゃ、いけるかも)
彼女を助手に乗せ、駐車場を後にする。
「これって、あれですか?」
「ん?」
「えと、レースの車?」
「いやいやいや、ドリフトって知ってる?」
「なんですか?それ」
「ううんっと、車が横向いて、こう走るんだけど」
「分からないです」
「口で説明するより、見てもらう方がわかりやすいなぁ」
「車って横に向けるんですか?」
「あ、いや、うーーーーん」
俺は自分の家へと向かう。
「あの、どこに行ってるんですか?」
「あぁ、てきとーに」
「そうですか」
「時間は平気なの?」
「はい、18時くらいまでなら」
「OKOK。んじゃどうしよっかなー」
とか言いつつ順調に俺の部屋へ。
「すごいよ?うちにDVDあるから観る?マジで感動すると思うよ」
「えー、でも興味あります」
「白煙あげながら車があり得ない動きすっから」
「そうなんですか?」
「お、食いつきいいなぁ、じゃうちで観よう!」
途中でコンビニへ。
「お菓子とかジュースとかでいい?」
「あ、いいんですか?」
「もちろん!」
ペットボトルとポテチを購入、そのまま俺の部屋へ。
「綺麗なアパートなんですね」
「あぁ、新築だからね。ちょっと散らかってるけど、どうぞっ」
「おじゃましまぁす」
(よっしゃ、これはもらったな)
俺はどうやってベッドに連れて行くかを必★に考えていた。
結構ドキドキしてたっけ。
DVDをセット。
彼女はポテチを開けてテレビの前に座る。
「あ!可愛い!!!」
部屋に転がるスヌーピーのぬいぐるみを発見。
するとすぐさま手に取った。
「あ、それゲーセンで取ったやつだよ」
「得意なんですね」
「まぁね」
一緒にドリフトシーンを観る。
「すごぉぃ!こんなこと出来るんですか?」
「うん、すごいでしょ」
「すごぉぃすごぉぃ!」
目は画面に釘付け。
俺は彼女のスカートからこぼれるムチッとした足にむらっときていた。
「ね、ね、由里ちゃんさ、今彼氏は?」
「え?今はいませんよ」
「今は?」
「はい、正月に別れちゃった」
「そなんだー、えと、今まで何人と付き合ったの?」
「3人、かな」
「ほうほう、ってことは経験人数も3人??」
「え?」
「あ、ごめん」
「いえ、2人です」
「あ、そうなんだ」
「最初の彼氏とはキスだけなんです」
「なるほどぉ」
画面に見入る彼女の前に俺は顔を近づけた。
「由里ちゃんっ」
「きゃっ、なんですか?」
「すごいっしょ、これ」
「はい、すごいですねぇ」
「えと、ちょっと知りたいんだけどさ、最近の高校生のこと」
「なんですか?」
「経験2人って言ったよね、やっぱエッチのことって友達とかと普通にしてるの?」
「はい?」
「男友達とってこと」
「うーん、私はしませんけど、友達とかはそういうのが多いですね」
「そうなんだー、なんか羨ましいというかなんというか」
「男友達になると、普通にエッチってのはありみたいです」
「由里ちゃんは違うと?」
「うーん、別に良いとは思うんですけどね、なんかなかなかそうならないってのはあります」
「え?こんな可愛いのに?」
「えー可愛くないですよ」
「いやいや、可愛いよ?」
俺は彼女の頭を撫でる。
少し照れるような表情を見せる彼女。
「ほら、可愛いじゃん」
「あ、ありがとうございます」
「由里ちゃん、ぶっちゃけエッチは好き?」
「え?まぁ好きです」
「そかそか、2人ってことだけど、何歳なの?相手は」
聞くと2人とも同級生。
「んじゃぁ年上のねちっこーいのとかは経験ないわけだ」
「あはは、ねちっこいんですか?」
「なんてーのかなぁ、若い人って自分ばっか気持ちよくなろうとすんじゃん」
「そういうものなのですか?」
「俺なんかはいかに女の子が気持ちよくなってくれるかを考えるからさ」
「大人ですね」
書き忘れたが俺は29歳。
「きっと世界観変わると思うよ、俺とエッチすると(笑)」
「あはは、かもしれないですね」
「お、それってオッケーってこと?」
「あ、いや」
俯いてしまった。
(いける、これはいける)
「大人のエッチ、興味ない?」
「・・・」
「えんこーとかしたことは?」
「あれは嫌です」
「そかそか、変なこと聞いてごめん」
しばしの沈黙。
行くなら今しかない。
「由里ちゃん、はい!」
俺は立ち上がり、手を伸ばす。
「え?」
「こっちにおいで!」
俺は彼女の手を取り、ベッドへ彼女を誘う。
彼女を制服のままベッドへ寝かせる。
布団を被り、右腕で腕枕。
俺は彼女に顔を近づけてこう言った。
「由里ちゃん、この状態で俺の名前呼んで」
「危険な気がします」
「嫌なら呼ばなくていいし、決意が決まってからでいいから」
「はい」
何分かの沈黙。
テレビには未だに豪快なドリフトシーン。
俺はスイッチを切った。
「由里、ちゃん?」
「た、た、た◯、◯、さ・・・、むぐっ」
俺は彼女の唇を塞いだ。
彼女の頭に手を回し、ぎゅっと引き寄せた。
唇を舌で優しく舐め回し、間からそっと舌を入れる。
「ん~!ん~!」
少し抵抗するような感じも受けたが、しばらくすると彼女も舌を絡ませてきた。
「由里ちゃん」
「た◯◯、さん」
「ごめん、あまりに可愛くてキスしちゃった」
「されると思った」
「バレバレ?」
「バレバレですっ」
「嫌、だった?」
「嫌なら名前を呼びません」
「嬉しいな。制服着た女の子にそう言われると、もうたまんないよ」
「エッチ・・・、むぐ」
俺は再び彼女の口火を塞ぎ、制服の上から胸を弄った。
張りのある膨らみ。
なによりも制服を着た女子高生ってことが俺を興奮させた。
<続く>
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