女房が浮気しやがった。



携帯もほとんど使っていないようだったし、2才になった息子の世話で忙しくて、そんな暇など何処にもないと思っていたのに。






それは俺専用のノートPCが壊れてしまった事から始まった。



久し振りに家のPCを触ったら、何とそこには男とのラブメール。



確かにここ一年ほどは自分のPCばかりで、家のPCなど触った事もなかったから油断していたのかも知れないが、こんなフォルダまで作って後生大事に保存しやがって。



俺を舐めとんのか!せめて見つからないように、もっと複雑に隠せ。






『女友達』というフォルダを開けると、中には見覚えのある男の名前がずらり。



道理であまり携帯を触っていないはずだ。






「食事ぐらい付き合ってよ。何でもご馳走するから」



「何度言ったら分かるの?結婚前とは違って、私には主人も子供もいるのよ」



「結婚する前だって彼がいたのに、食事は付き合ってくれたじゃない」






これはまだ良い方で、もっと露骨な奴もいる。






「エッチさせてよ。毎日送り迎えをして、ご褒美にキスさせてくれた時『今度ね』と言っておいて、もう7年も経つぞ」



「昔の事は忘れたわ。そんな事ばかり言っていると、もうメールしない」



「ごめん。ごめん。もう少し待つから怒らないで」






他の男も似たようなもので、結局女房を抱きたい奴ばかり。






しかし、それらは女王様気分を楽しんでいるだけに思えたが、『特別』というフォルダを開けてびっくり。



だいたいが『特別』なんてフォルダを作るな。



特別?何だ?と思って開けてしまうじゃないか。






そもそも、こんな女を女房に選んだ俺が間違っていた。



女を顔やスタイルで選ぶものじゃない。






あの日俺は、8年も付き合って結婚まで考えていた彼女に、別れを告げられた後だった。






それも彼女の横には新しい彼が。



32才になって突然世間の荒波に放り出され、人生真っ暗闇のところに信号待ちで後ろからゴツン。






「さっさと降りてこんか!」






気が立っていた俺は暗くてよく分からずに叫んだが、降りてきたのは若い女で、彼女を見た瞬間固まってしまった。






サラサラヘアーは肩甲骨の下まであり、顔は俺の半分くらいしかなくて、はっきりとした二重瞼の大きな瞳。



鼻筋は通っていてその下には小さな口があり、口元にはスケベボクロのおまけ付き。






何より一番目を惹いたのが90はあろうかという大きなオッパイで、大きく胸の明いたサマーセーターを着ていたので、そこから覗く谷間に危うく吸い込まれそうになる。



それで慌てて下に目をやると、括れた腰に細く真っ直ぐに伸びた脚。



それも普通のミニスカートなら2着は作れそうな超ミニを穿いていたから、思わず傷付いたバンパーを見る振りをしながら、体勢を低くして覗いてしまったじゃないか。






「ごめんなさい。お怪我はなかったですか?」



「僕は、どこもお怪我はございませんでした」






彼女に笑われ、その笑顔を見た俺は警官署で状況を聞かれていてもそれどころではなく、外に出るなり駄目でもともと破れかぶれで誘ってみた。






「お詫びに、お食事でもご馳走させてください」






「お詫び?私が追突したのに?楽しい方・・・。今夜は駄目だけれど、日を改めて是非またお会いしたいわ。でも彼女に怒られちゃうかな」



「僕には彼女なんておられません」






元カノよ、よくぞ振ってくれた。






次の土曜の夜、会うなり彼女は腕を組んできて、俺の腕に大きなオッパイを押し付ける。



すぐに反応してしまった俺は、ずっと腰を引いて歩いていたので、海老が歩いていると思った人もいただろう。






「実はあの日、付き合っていた彼と別れて、考え事をしていて事故を・・」






(おー!神よ。)






俺は初めて神の存在を信じた。






「実は僕も、彼女と別れたばかりでした」



「そうなの!こんな事ってあるのね。お食事だけで、このまま別れるのは寂しいわ」






「飲みに行きます?」



「それよりも・・・もっとあなたを知りたい」






彼女は20代前半だと思っていたが、実際は俺より一つ下の31才。



流石に大人の女性だけあって話も早く、早速ラブホテルへチェックイン。






こんないい女をどう料理してやろうかと涎を垂らしていたら、いつの間にやらパンツまで下ろされていて、彼女の巧みなフェラでベッドまでも辿り着けずに敢え無く口の中へ。






「たくさん出たね。溢してしまいそうになったわ」






顔色も変えずに飲み干してしまった彼女を見て、俺は呆然と立ち尽くしていたが、その間に彼女は服を脱いでしまい、小さな下着だけの姿で手招きする。






「洗ってあげるから来て」






俺の下半身は彼女の下着姿を見て早くも元気を取り戻し、バスルームに行くと彼女の巧みな指使いでオチンチンを洗われ、同時にタマタマまで洗われては堪らず発射。



ベッドに行っても彼女のペースで事は進み、俺の顔を跨いで逆さになって重なってきた。






「恥ずかしいから、そんなに見ないで」






そんなに見ないでと言われても、目の前に押し付けてきたらオマンコ以外何も見えないぞ。






「そんなに激しくしないで。紀子また逝っちゃう」






そんなに激しくしないでと言われても、あんたが俺の口に押し付けてきて、勝手に腰を使っているのだろ?



お蔭で俺の口の周りはベチョベチョじゃないか。



彼女は何度か悲鳴に近い声を上げ、ようやく俺の上から降りるとオチンチンの先端にコンドームを乗せて、口だけを使って器用に被せた。






(プロ?)






彼女は俺と会う数日前にOLを辞めたと言っていたが、プロ顔負けの腰使いを見ていると、やはりそちらの仕事をしていたのではないかと疑いながらもまた発射。



3連射した俺は、流石にこれ以上は無理だと思ったが、目の色が変わってしまっていた彼女はその程度では放してくれない。






「お願い。何もかも忘れさせて」






その後も彼女の連続攻撃で2発も搾り取られ、合計5発も発射させられて、俺は何もかも忘れさせられてしまった。



しかし冷静になると、プロ並みのテクニックを持つ彼女を喜んで良いものかどうか悩む。






(どうしてこんなにエッチが上手いんだ。)






しばらく付き合っている内に彼女のプロ疑惑は晴れたが、それなら誰に仕込まれたのかと気になる。






しかし、自在に締め付けてくるオマンコと、前後左右上下に器用に動く腰使いを経験してしまった俺は、彼女から離れられなくなっていた。






彼女を他の男に渡したくないと言うよりは、具合のいいオマンコを他の男に使わせたくないのが本音で婚約。



追突されてから1年後には式を挙げたが、その頃はよくぞこんないい女を今まで残しておいてくれたと神に感謝して、女房を頂く前には必ず神に祈りを捧げたものだ。



『頂く』と言うよりは、『頂かれていた』と言う表現が正しいような気はするが・・・。






「お掃除は苦手なの」






そんなものは俺が休日にやるから、夜に備えて昼間は休んでいればいい。






「お料理はあまりした事がないから下手なの。ドライブの時に持って行っていたお弁当は、本当はお母さんが作ってくれていたの」






なんて正直な女だ。



料理なんか下手でも、オチンチンの扱いが上手いからいいじゃないか。






「その代わりお洗濯は好きよ」






洗濯は主婦の基本だ。



こんな家庭的な女が他にいるだろうか?






しかし、結婚して3ヶ月もすると、妻の携帯代が急に跳ね上がり、昼間何人かの男友達とメールばかりしている事が分かる。






「孝司って誰だ!」



「ごめんなさい。以前勤めていた会社の先輩で、お昼ご飯はほとんど彼が・・・」






「清彦は!」



「ごめんなさい。以前よく服を買っていたお店の店長で、お洋服はほとんど彼が・・・」






「和雄は?」



「ごめんなさい。中学の同級生で、送り迎えはほとんど彼が・・・。淳は高校の同級生で、よく夕食を・・・。真司は車を買ったディーラーの・・・」






「もういい!」



「みんなただのお友達。あなたが嫌なら、二度とメールしないから怒らないで」






女房は立ち上がると、俺の目をじっと見ながらミニスカートの裾を徐々に上げる。



するとそこに現れたのは、俺が大好きな白いTバックだった。






「ごめんね。今夜は何でもするから許して」






こんな事を言われては、俺の変態の血が騒ぐ。






「それなら『恥ずかしいから嫌だ』と言っていた、オナニーするところを見せてもらおうか」






彼らとは過去にも身体の関係は無く、今もメールだけで会ってはいなかったようだったので、俺は許してしまった。






そして、翌年息子の優が生まれ、息子が1才の時に実家に泊まりに行った女房が、夜に男と会っていた事が分かる。






「相手は誰だ!」



「達也という、実家の近所に住んでいる幼馴染み」






「やったのか!」



「ファミレスで話していただけです」






「深夜の1時までか!」



「本当です。達也も結婚しているし、私はあなた一筋なの。信じて」






女房は立ち上がると、俺の目をじっと見ながらミニスカートの裾を徐々に上げる。



するとそこに現れたのは、俺が大好きな赤いスケスケパンティだった。






「ごめんね。今夜は何でもするから許して」






こんな事を言われては、俺の変態の血が騒ぐ。






「それなら『恥ずかしいから嫌だ』と言っていた、オシッコするところを見せてもらおう」






彼に恋愛感情などは無く、本当に話をしていただけだったようなので、俺は許してしまった。






話を戻すが、今回だけは絶対に許さん。



こんなメールを見てしまっては許せるはずがない。






「別れてからも、部長の事は一日も忘れた事はありません。あんな昼間の病院で再会するなんて、きっと神様が引き合わせてくれたのね」






メールからすると、相手は女房が務めていた会社の上司で、別れたと言う事は不倫の関係だったのかも知れない。



そして再会したのは、日付からみても息子が風邪をひいて病院に行った二週間前。






「私も目を疑った。でもすぐに紀子だと分かったよ。周りの誰よりも綺麗で輝いていた」






(馬鹿か。誰よりも輝いていたも何も、昼間の病院なんて周りにいるのは顔色の優れない患者と年寄りばかりだろ。)






その後も毎日メール交換は続き、すぐに二人は会う約束をする。






「また紀子を抱けるとは思わなかった。子供を産んでも、紀子の身体は昔のままだった。いや、人妻の色気が増して、昔よりも遥かに素晴らしかった」






やはり女房とは不倫の関係だったようだ。



そして今度はW不倫。






「あの時は奥様を傷つけてしまいました。お子さんにも悪い事をしたと思って身を引いたけれど、ずっと部長が忘れられなかった」






(奥さんにばれて別れた・・?)






「私も同じだ。派手に遊んでいるように見えてもセックスには疎かった紀子を、私が3年も掛けてここまで仕込んだのだから」






女房が3年も不倫していた事もショックだったが、床上手なのはこの不倫相手に仕込まれたと分かって更に落ち込む。






それにしても、いつ抱かれた?



先週友達と食事に行った日か?



日付からいくと実家に泊まりに行った時か?



そうだとすると、あの馬鹿親が息子を預かりやがったな。






その後も毎日、馬鹿馬鹿しくなるような愛の交換メールが続く。



昼間メールばかりしていて、この部長は仕事もしないで何をしているんだ。



しかし最後のメールに書かれていた事が、辛うじて息をしていた俺に止めを刺す。



息が出来ない。★ぬー。






「旅行を楽しみにしているよ。先週は久しぶりだったから優しくしてしまったが、旅行に行ったら昔のように、朝までじっくり虐めてやるからな」



「いや。優しくして。お願いですから紀子を虐めないで」






「虐めないで?紀子は虐められるのが好きだろ?数年で変われる筈がない。本当はどうやって虐められるのか想像して、今も濡らしてしまっているのだろ?正直に言ってごらん」



「ごめんなさい。指が勝手に」






「触っているのか?悪い奥さんだ。そんな奥さんには、来週はうんとお仕置きしてやらないと駄目だな」






来週と言えば、土日に女友達と温泉に行くと言っていた。



おそらくその日、また息子を実家に預けて。






(どうしてくれよう・・・)






買い物途中で眠ってしまった息子を抱いて帰って来た女房は、俺がパソコンの前に座っているのを見て落ち着かない。






「何だ、これは!」






わざとらしく、俺の後ろでテーブルを拭いていた女房の手が止まる。






「こんな変わった形のパターもあるんだな」






安心した女房はテーブルを拭き始めたので、俺はまた叫ぶ。






「何だ、この男は!」






すると、また妻の手が止まった。






「こんな奴、プロにいたか?」






女房はその場から離れられなくなっていた。



そんなにテーブルを擦るとニスが剥げるぞ。






ネットを見ている俺の後ろで、今にも泣きそうな顔で延々とテーブルを拭いていた女房は、考えた末に俺をその場から引き離しに掛かる。






「ねえー、あなたー。優も眠ってしまったからいいでしょ?」






俺の背中に大きなオッパイを押し付け、前に回した手でオチンチンの辺りを触ってくる。






「こんな昼間から?」



「だって、したくなっちゃったんだもの。お願い。これが欲しくなっちゃった」






こんな裏切り行為をしている女房を、果たして抱く事が出来るのだろうか?






抱けた。






「好きよ・・・あなた無しでは生きてゆけない・・・好き・好き・・あなたが大好き」






メールを見られたかも知れないと不安な女房は、わざとらしく俺を好きだと言い続ける。






「凄い・・あなたのオチンチン凄い・・・紀子駄目になっちゃう」






感じながらも、褒める事も忘れない。






そしてその夜、保存してあったメールやアドレスは全て消されていた。



一度出しても許してくれず、続けて逝かされた俺はしばらく眠ってしまったが、女房は軽く俺の5倍は逝ってしまったはずなのに、ベッドから抜け出して削除したのだ。






プリントアウト出来なかった事は悔やまれるが、女房の体力に脱帽。






『来週も女房が浮気します』






どこかで聞いたような言葉だが、こうなったら言い逃れ出来ないように、来週尻尾を捕まえてやる。



しかし、女友達と行くと言っている温泉に行くとは限らないし、待ち合わせ場所や時間も分からない。



これからメールで相談して決めるのかも知れないが、今後は警戒してすぐに消してしまうだろう。



そうかと言って、鈍臭い俺に尾行など上手くいくはずがない。



さあ、どうする?






諦めて、メールを見た事を言って、来週の旅行だけでも阻止するか?






「旅行は来週だっただろ?確か紀子の行く旅館に売っている温泉饅頭は、皮が薄くて美味かったような記憶がある」



「だったら、お土産はそれにします」






カマをかけたら躊躇する事無く言ったので、女房がその旅館に行く事に賭けてみるか。






翌週の土曜日に、俺は旅館のロビーにいた。



落ち着かない俺は、チェックインの2時間も前に入ってしまったが、フロントのお姉ちゃんが美人だったので退屈はしない。






「あなた??」






時間も忘れて俺がフロントのお姉ちゃんに見惚れていると、やはりこの旅館に来た女房が俺を見つけ、状況が飲み込めずに一瞬不思議そうな顔をしたが、自分の置かれた立場が分かってくると、今にも泣き出しそうな顔に変わる。



隣を見ると、相手はいかにも性欲が強そうな、脂ぎったハゲ親父。



俺もこの歳で既に抜け毛が気になっていて、遺伝からいってもハゲるのは確実だろうから、出来ればハゲについては触れたくないが、こいつだけは“ハゲ親父”と呼ばずにはいられない。



女房が床上手だったのは、こんなハゲ親父に3年も掛けて仕込まれたとは。






「ご主人?・・・これは違うんだ・・・駐車場で・・・偶然一緒に」



「その前に、腕を放したらどうだ?」






ハゲ親父と女房は、突然の事に腕を組んだままだった。






「あなた聞いて。これは・・・」



「優は俺が育てる。二度と俺と優の前に姿を見せるな!」






女房はその場に座り込んで大きな声で泣き出したので、何事が起こったのかと周りの客が一斉に見る。



流石に恥ずかしかった俺は旅館を後にしたが、ハゲ親父は女房の横で狼狽えていた。



そして、俺は女房の実家に寄って息子を連れ去り、家に帰ると旅館での女房よりも大きな声で泣いた。






(どうしてくれよう・・・二度とこの家には入れてやらん)






そうは思っても、女房は合鍵を持っている。






「実家に帰らせて頂きます。養育費は要りません。その代わり、優には一生会わせません」






俺は男らしく手紙をテーブルに叩きつけて、実家に帰ってやった。






「帰ってきて。私が悪かったです」






女房はハゲ親父と泊まるのをやめて帰って来たんだ。






少し嬉しい。



息子を預けて急いで帰ると、女房だけでなく女房の両親も来ていた。






「話は聞いた。どうか許してやってもらえないだろうか?」






あの威張り腐った父が土下座している。






「離婚だけは許してあげて」






あの気の強い母が涙を流している。






「あなたに誤解を与えてしまうような事をして、本当に悪かったと反省しています」






女房も泣いて反省・・・いや、この期に及んでも“誤解”だと言っている。






「何が誤解だ!先々週抱かれたのも知っているし、温泉にまで行っておいて誤解だと!それに相手は、奥さんにばれなければ未だに続いていたかも知れない元不倫相手だろ!」



「元不倫相手?」






母は知らなかったようだ。






「元不倫相手????」






“?”が多いところを見ると、父はもっと知らなかったようだ。






「親として恥ずかしい。どうしてばれるような不倫をした!」






叱り方が、何か違うような気がする。






(さてはお前も不倫経験者だな!)






母も同じ事を思ったようで、横目で父を睨んでいた。



その後、両親は外に出ると、言い争いをしながら帰って行ったのは言うまでも無い。






「忘れられないと書いてあったが、今でもあのハゲ親父が好きなのか?俺に抱かれながら、ハゲ親父を思い出していたのか?」



「違う。私はあなたが好き。久し振りだったから、あんな事を書いてしまったけれど、今はあなたが好き」






「今更機嫌を取ろうとしても遅い」



「本当です。確かに昔は彼が好きでした。でも今はあなただけ」






「それならハゲ親父とセックスがしたいだけで、俺を裏切った事になるじゃないか」



「はい。つい昔を思い出してしまって、エッチしたくなってしまいました」






はっきり言うなよ。



心までは、ハゲ親父に盗られなかった事を喜んで良いのか、身体がハゲ親父を求めてしまった事を悲しんで良いのか分からないじゃないか。






女房は立ち上がると、俺の目をじっと見ながらミニスカートの裾を徐々に上げる。



するとそこに現れたのは、俺が大好きな黒いヒモパンだった。






「ごめんね。今夜は何でもするから許して」






こんな事を言われては、俺の変態の血が騒ぐ。






「それなら・・・」






いや、今回は許す訳にはいかない。



このヒモパンは、あのハゲ親父のために穿いて行った物だから。



これは美人でナイスバディーな妻をもった夫の宿命か。






「今からハゲ親父に電話して、どう責任をとるのか聞け。その答えが納得出来なければ、刺し違えてでも徹底的に追い込んでやる」






泣きながら電話した女房は、意外な答えを口にする。






「彼は慰謝料として、百万払うから許して欲しいと言っていました」






(離婚しなくても金がもらえるのか?)






それにしても一回抱いて百万とは。



女房が電話したから、格好をつけて見栄を張りやがったな。






(それなら100回抱けば一億払う気か?)






少し納得出来ない事があった俺は、女房の携帯からハゲ親父に電話した。






「ご主人!すみませんでした」



「女房を抱いた上に旅行まで行って、全て金で済まそうと言うのか?女房は元部下だそうだから、明日会社にお邪魔する。その後自宅にも」






今後、女房とは会わない事と、慰謝料百五十万で話がついた。



抱いたのが一回と未遂が一回だから、やっとこれで計算が合う。






次は女房の番だ。






「どうやって責任をとる!」



「二度と会いません。今後一切連絡もしないから許して」






「それでは俺が傷付いただけで、紀子はハゲ親父と再会するまでの生活と何も変わらない。こんなに俺を苦しめておいて、何の罰も受けないで済ませる気か!」



「あなたに彼女が出来ても・・・あなたが浮気しても何も言いませんから、どうか許して下さい」






これも駄目だ。



モテない俺には、そんな気持ちのいい事は起こりそうにない。






「それと、今後あなたの言う事には一切逆らいません。あなたの言う事なら何でもします。一生懸命償って、良い奥さんになりますから許して下さい」






良い奥さんになることよりも、『何でもします』という言葉に反応した・・・下半身が。






勿論、離婚は脅しで、こんな女房でも惚れていては許すしかない。



しかし、どのように許せばいい?



女房はあのハゲ親父に、週一で抱かれていたとして月4回。



いや、生理があるから月3回として年36回。



付き合っていたのは3年だから、108回は抱かれている。



それが一回増えて109回になっただけだ。






結婚前と結婚後では違うが、許すにはそう自分に言い聞かせるしかない。



しかし、今後の事を考えれば、罰は与えておかなければ。






俺はハゲ親父からの慰謝料を当てにして、アダルトショップに行って車のトランクが一杯になるほど色々買い込んで帰ると、先ずはその中からセーラー服を渡した。






「こんな短いスカートは校則違反だ。下着も調べてやるから、先生の顔を跨いでみろ」






女房は寝転んだ俺の顔を跨いだ。






「何だ、この下着は!高校生がこんな厭らしい下着を穿いて来ても良いと思っているのか!」



「先生許して・・・紀子恥ずかしいです」






「駄目だ。罰としてお仕置きしてやるから、先生がいいと言うまで、そのままの格好でいるんだ」






俺は下からローターを当ててやった。






「先生許して・・・紀子立っていられない」






しかし、役に成り切っていたのは女房だけで、俺は教師の役には成り切れず、途中から変態親父の役になってしまったからやめた。






「これを穿いて、下にはこれを着けろ。下着は穿くなよ」






合皮製の身体に張り付く黒い超ミニスカートと、装着型のローターを渡す。






「コンビニに行くぞ」



「許して下さい。これでは見えてしまいます」






「うるさい!何でもすると言っただろ!」






家から遠く離れたコンビニに着くとスイッチを入れ、眠ってしまった息子もいたので、俺は車の中から時々携帯で指示を出しながら見ていたが、結局この罰は失敗に終わった。






「どうして勝手にトイレに入った!」



「ごめんなさい。我慢出来なくて・・・」






生理現象は仕方ないか。






「凄く感じてしまって、気がついたらトイレに・・・」






生理現象ではなかった。






「コンビニのトイレで逝ったのか?」






俺は罰を与えていたはずなのに、逆に女房を喜ばせてしまった。



この時、俺は、女房に性的な事で罰を与えるのは無理だと思った。






(どうしてくれよう・・・)






「今日から俺は、溜まったら他の女に処理してもらってくる。あんなハゲ親父に抱かれた、汚れた紀子とは一生セックスしない事に決めた。紀子はそれでも俺と暮らしたいか?俺にしてもらえないからといって、当然浮気は許さない。無理だと思うなら今の内に出て行け。勿論、優はおいて」






これほどセックスが好きな女房には、セックスしてもらえない事が最大の罰だろう。






「エッチしてもらえなくても、私はあなたと居たいです。どの様な事も我慢しますから、今まで通り3人で暮らしたい」






俺も我慢して、しばらく女房の様子を見ようと思ったが、女房は昼間オナニーでもして解消しているのか、俺の方が先に我慢出来なくなる。






「今夜は女の所に寄ってくる。文句はないな」



「はい」






「はい?俺が他の女を抱いても悔しくないのか?」



「悔しいです。でも私は何も言える立場じゃないから」






偉そうに言ったが、俺にただでセックスさせてくれる相手などいるはずも無く、周りの目を気にしながら何度も通り過ぎた後、人通りが途絶えたところでヘルスに飛び込んだ。






しかし、入ってみて更に落ち込む。



なぜならドキドキしながら苦労して入ったのに、ヘルスのお姉ちゃんよりも女房の方が美人でオッパイも大きく、オチンチンの扱いも遥かに上手かったからだ。



これはハゲ親父に厳しく指導された成果なのか、それとも天性のものなのか。






どちらにしても、これで俺も女房を裏切ったのだから、もう無駄使いはやめよう。






「今日からは紀子に処理させる。処理させると言っても俺が紀子を触ってやる事もないし、オチンチンを入れてやる事もない」



「はい」






女房は償いのつもりか今まで以上に一生懸命で、プロ以上のテクニックで責められた俺は呆気なく逝かされてしまう。



しかし、女房は攻撃の手を・・・いや、口撃の口を緩めず、頬張りながら片手でタマタマも責め始めたが、もう一方の手は自分のお股に持っていった。






「触っているのか?」



「一生触ってもらえなくても我慢します。二度と浮気もしませんから、自分で触るのは許して」






欲求不満で浮気されるのは嫌なので、オナニーぐらいは許してやろうと思っていると、一度逝ってしまった女房は跨ってきた。






「こら!入れるのは禁止したはずだ!」



「入れないからいいでしょ?お願い」






見ると確かに入れようとしているのでは無く、器用に腰を使ってオマンコをオチンチンに擦り付けていた。



結局、俺が出すまでに女房も二度逝って、これではセックスしているのと変わらない。






今までの様に、女房も気持ちいいだろうかと、気を使うこと無く、何もしないで、ただ横になっていてしてもらうのは意外と楽で、気に入ってしまった俺は、毎晩のようにさせたが、女房も自分の指だけでは寂しいだろうと、優しい俺はローターを与えてやった。



すると、女房は俺に奉仕している間に、自分も何度か逝くようになったが、やはり最後の締めは俺に跨ってきて、オマンコをオチンチンに擦り付けながら激しく腰を使う。






そんな女房に変化があったのは、それから一ヶ月ほど経った頃だった。






「今日はローターを使わないのか?」



「今日はいいの。毎回私も気持ち良くなっていては償いにならないから。一生懸命するから、今日はあなただけ気持ち良くなって」






(おかしい・・・)






女房に限って、我慢出来るはずが無い。



そう言えば、今日は馬鹿親が息子を遊園地に連れて行って、昼間は女房一人だった。






息子が居なかったので、羽目を外してオナニーをし過ぎたのか?



まさか、またハゲ親父と?






いや、昼間2回電話を入れたが、2回とも女房は出た。



それに会う約束をしようと思っても携帯は取り上げてあるし、パソコンも使えないようにした。



電話も履歴をとると脅してあるから、連絡の取りようがない。






(いや待てよ。買い物途中に公衆電話を使えば・・・)






少し不安になった俺は、前回浮気した時には新しい下着を買ってきていたのを思い出し、次の休みに女房が買い物に行くのを待って調べると、見た事もないヒモパンが数枚出てきた。



それも子供部屋の箪笥から。



温泉に行った日は、確か黒いヒモパンを穿いていた。



これはハゲ親父のために買ったに違いない。



きっとハゲ親父は、異常にヒモパンが好きなんだ。



そして、その下には消印のない、以前女房が勤めていた会社の封筒が。



それにしても、メールもそうだったが何故こんな物を残しておきたがる?






「紀子と再会して、久し振りに紀子を抱いて分かったが、やはり私は紀子と離れられない。ご主人には悪いが、この感情をどうにも抑えられない。今後は、この携帯でメールして欲しい。紀子が嫌ならこの携帯を私宛で会社に送り返してくれ。紀子に触れたい。紀子が欲しい」






携帯を送ってきていて、俺が取り上げている他にもう一台持っている?






(卑怯な。携帯は一人一台だと法律で決めろ。)






この調子だと、おそらくメールは消さずに保存してあるだろうから、何としても携帯が見たい。






また抱かれたのか?



それともこれから抱かれるのか?



どうか送り返していてくれ。






スーパーから帰って来た、女房の持っているバッグが気になる。



手紙の事を言って強引に取り上げて調べても良いが、もしも他の所に隠してあった場合、送り返したと嘘をつかれそうだ。



眠れない俺は夜中にベッドを抜け出して、女房のバッグの中は勿論のこと、家中探し回ったが出てこない。






送り返してくれたのか?



それなら何故ヒモパンが。



こんな気持ちで女房とやっていけるだろうか。



しかし、息子だけは手放したくない。






偉そうな事を言っていたが息子には母親が必要で、幼い息子を俺が育てるのは無理だろう。



女房と離婚すると言う事は、息子まで手放す事になるかも知れない。



いや、正直になろう。






息子に託けているが、俺は女房も手放したくない。



息子には母親が必要だが、俺にも女房が必要なのだ。



息子の寝顔を見ると涙が溢れて力が抜け、眠っている息子の足元に両手をついてしまった。



すると左手に硬い物が当たる。






(こんな所に!)






「受け取ってくれてありがとう。あれからご主人とはどうだ?私の紀子がご主人に抱かれていると思うと苦しい」



「主人には抱かれていません。以前部長に教えられたおフェラや素股で、主人を満足させるだけで抱いてはくれません。私とは一生セックスしないと」






「それでいいのか?それで紀子は我慢出来るのか?目を閉じて想像してごらん。温かいチンポが中に入ってきて、オマンコが押し広げられる感覚を。会おう。私が可哀想な紀子のオマンコを、押し広げて慰めてあげるから」



「それは無理です。私はこの暮らしを捨てたくない」






「このまま一生我慢して暮らすのか?我慢していてはいつか壊れる。どこかで息抜きをしないと」



「昼間何回か主人が電話を掛けてくるし、息子の優もいるから会うのは無理です」






「本当にそれで良いのか?もう一度目を閉じて想像してごらん。嫌というほど嬲られてヌルヌルになったオマンコに、硬く反り返ったチンポがヌルッと入ってくる感触を」






女房は負けた。



『ヌルッ』と入ってくる感触に負けた。



そして、息子を遊園地に連れて行って欲しいと両親に頼み、事もあろうに自宅にハゲ親父を迎え入れる。



電話を掛けた時、女房が電話に出られたはずだ。






「久しぶりのチンポはどうだった?聞くまでもないか。長い付き合いだが、あんなに乱れた紀子は初めて見た」



「恥ずかしいから言わないで」






「今度は来週の火曜日でどうだ?子供はまたご両親に預かってもらえ」



「もう無理です。こんな事は終わりにしたいの。今の生活を壊したくない。これ以上主人に嫌われたくない」






良くぞ言った。



まだ夫婦を続けられるチャンスはあるぞ。






「私が愛しているのは紀子だけで、妻には愛情は無い。しかし、愛情はなくても情はあるから、私も妻を捨てられない。ご主人と別れて私の所に来いとは言えないから、強制は出来ないが、紀子は一生セックス無しで我慢出来るのか?ご主人にはセックスどころか、触ってももらえないのだろ?時々会って、その部分は私で解消した方が、夫婦も上手くいくのではないのか?私と会えば嫌と言うほど触ってやるぞ。溢れたお汁を全て吸ってやるぞ。散々嬲られてグッショリ濡れたオマンコに、チンポがヌルッと入って来た感触はどうだった?」






「来週で最後にして下さい」






女房はまた負けた。



『ヌルッ』と入ってくる感触に、また負けた。