顔は石原さとみ似、制服の感じから想像すると小柄な割には胸も結構大きい感じだった。
愛想が良くて、いつも「おはようございます!」って明るく元気な挨拶に俺は癒されてた。
というか、ほのかな恋心を抱いた。
なかなか二人っきりで話したりする機会もなかったんだけど、忘年会で話せる機会があって色々話しているとスノーボードをやることがわかって、俺たちは仲良くなった。
同僚にはバレないように携帯なんか教えたりして、メールのやりとりをするようになっていた。
しかし年末の忙しさもありそれ以上の進展はなく、いつの間にか仕事収めになっていた。
俺は★人的な仕事を抱えて忙しく優子とも少し疎遠になっていた。
返事も遅くなったり、たいした内容の返信も出来ずにいた。
仕事が終わり帰宅。
ビールを飲みながら、今年は実家に帰るかなぁなんて考えていた時、優子からのメールが届いた。
そういえば最近、優子とメールする回数も減ってたなと思いながら内容を確認。
優子からのメールは、『お正月友達と一緒に滑りにいくんだけど良かったら一緒に滑りに行きませんか?』という誘いだった。
もちろん、断る理由もないので喜んで返事をした。
当日の1月2日、AM3時。
正月ということもあり、かなり渋滞があるだろうと、前日早めに出発して駐車場で仮眠という無難な計画で出発。
俺は優子とその友達の芳江、そして後輩の隆志というメンバーで計画通り深夜の駐車場に到着していた。
久しぶりのスノーボード、そして優子という環境で俺はなかなか眠れず、「少し散歩してくるよ」と言って車を出た。
深夜、外の空気は肌をぴりぴりと刺すように冷たいが、そんな雪の中を歩くのが好きだった。
ゲレンデの入り口の自動販売機で暖かいコーヒーを買いタバコを1服していた。
すると後ろから雪を踏みしめ近づいてくる足音が聞こえた。
優子だった。
大きな雪が落ちてくる深夜のゲレンデ、俺は正直ドキドキしていた。
今まで彼女はいたりいなかったり、そんなにモテる方でもなく、趣味といえばスノーボード。
夏は特に室内スキー場に通うほどでもなく、ごく平凡な男だったから、優子のような素敵な女の子と出会いに自分でも恥ずかしくなるくらいだった。
「寒いですね~、私もコーヒー買ってくるね!」
ベンチでタバコを吸っている俺の隣に優子は座って、落ちてくる雪を黙って眺めていた。
時々コーヒーを飲む唇、寒いせいだろうかほんのり赤らんだ頬、少し潤んだ瞳。
俺はなんだか無性に優子を抱き締めたくなったが、実際にはそんなこと出来るはずもなく、ただ黙って座っていた。
と言うか、ドキドキしてしまって何も話せずにいた。
「最近ね、メールとかあまり来なかった。だから私、ちょっと嫌われたのかなぁ?って寂しかったんだぁ」
「そんなことないよ、ごめんね。忙しすぎて」
「私ね、ボードやるって言ってたけど実はそんなに上手くなくて。元彼がインストラクターやっていて。でも色々あって・・・ボード嫌いになってたんですよ。でも今日は一緒に来れて嬉しいです!」
気の利いたことなど言えるはずもなく、そんな会話を繰り返していた。
会話の内容なんて実はあまり覚えていなかった。
後になって考えてみれば、優子は俺に好意を持ってくれてたんだと思う。
少し冷えてきて車に戻ろうと立ち上がった。
その時、優子は凍った床に足を取られて倒れそうになった。
「あっ!」
とっさに手を出し支えた。
でも足場が悪く、俺まで転倒してしまった。
優子に覆いかぶさるような体勢。
しかも手は優子の胸を漫画みたいに掴んでしまっていた。
「はぁ。痛ぁい!」
「ごめん、大丈夫?」
「大丈夫です。胸、そんなにしたら痛いよ」
目を背けながら照れた感じで優子は言った。
俺はそのまま抱き締めたい衝動に駆られたが、そのまま立ち上がり優子を起こした。
「ごめんね」
「いいよ、大丈夫ですから」
そう言って優子が俺の腕にしがみつくように寄り添った。
「ちょっと怖いからこうしてもいいですか?」
俺はさっきの優子の柔らかな胸の感触と、すぐそばにいる優子の暖かさに胸が張り裂けそうなほどドキドキしていた。
そして車に戻ると、何か変だった。
隆志と芳江がキスをしていた。
助手席にいたはずの隆志が後部座席に移り、車中泊用の毛布に包まっていた。
二人はまだ俺たちが帰ってきた事には気がついていないようだったが、優子も見てしまったようだ。
俺はどうしたものかと一瞬考えたが、寒さでとりあえず車に入りたいと思い、気がつかないフリをして運転席のドアを開けた。
隆志は会社の後輩。
年は1つしか違わず、課も違うので、先輩というよりは普通の友達のようなものだった。
俺と違い、いわゆるイケメンってやつで女にもモテていた。
時々、なんでこいつはそんなに上手く女の子と話が出来るのかと嫉妬にも似た感情を抱く時がある。
後で聞いた話だが、俺たちが外を散歩しているうちに、こんなことを話していたらしい。
「えー、そうなんだ!優子ちゃんは先輩狙いなんだ!」
「そー優子ね、どうしたらいいのかって私に相談してくるからね、『一緒に行ってあげるからボード誘ってみなよ』って、それで今回実現したの」
「そっかぁ、じゃあ俺は芳江ちゃん狙っちゃおうかなぁ~」
「あはは、狙われちゃうんだぁ、あたし」
どうやって助手席から後部座席に移り、キスまで持ち込んだのか。
彼によるととても自然な流れらしいが、俺には到底真似の出来ない技に思えた。
車のドアを開けると、白々しく寝たフリをしている二人が後部座席にいた。
俺と優子は気まずく、言葉もないまま運転席、助手席に座り、仮眠をとった。
俺の手に少し冷たいものが当たる。
優子が手を伸ばしていた。
俺はそっとその冷たくなった手を握り締めた。
やっぱり正月のゲレンデは相当に混んでいた。
優子は下手という訳ではなく、そつなく滑っていた。
「寒くて芳江ちゃんと毛布に包まっちゃいましたよ~」
隆志は変な言い訳をしていた。
俺は、「あ~そう、良かったねぇ」なんて呆れたように答えていた。
昼ごはんを食べるまでは4人で滑っていたのに、いつの間にか隆志と芳江はいなくなり、俺は優子と2人で滑っていた。
優子は久々のボードという事もあり少しはしゃいでいた。
優子と一緒に滑れるペースでいたのでパークには入らず、軽くグラトリなんてしていると、「すっごーい」なんて優子が目を丸くして喜ぶのでいい気分だった。
リフトに乗ると優子が体を寄せてくる。
ウェアを着ているので昨夜のような暖かさは感じないものの、肩や足が触れ合う感触はたまらなかった。
「たのしいね!」
無邪気な笑顔に俺はなんだか幸せな気持ちでいっぱいだった。
いつの間にか手を繋いだりしていた。
15時を過ぎ、レストハウスで隆志たちと合流した。
さて、そろそろ帰るか。
帰りは相当な渋滞が予想されるので、俺たちは帰り支度を始めた。
俺はゲレンデから高速道路に向かう方角とは反対の方向に車を走らせていた。
「温泉に寄って行きませんか?」
芳江は昔、この辺りで篭っていたことがあった。
その時に知り合った友人の親がゲレンデから少し離れた所で旅館をやっているのだそうだ。
隆志と二人でいる時にその話で盛り上がり、芳江はその友人と連絡を取っていたようだ。
芳江は優子の友人で、優子とは同い年だがもっと大人っぽく見えた。
背も160cmちょっとはあるし、髪が長くスマートな感じ。
顔はキリッとしているが、少したれ目が年齢以上の色気を漂わせていた。
性格も優子とは違い積極的なところがあるようだ。
誰も反対する理由もなく、温泉に入りに行くことになった。
小1時間も走ると温泉に到着。
もちろん温泉は混浴ではなく、それぞれ温泉に入り疲れを癒した。
「俺、芳江ちゃん狙いますからね~、先輩も優子ちゃん頑張って下さいよ!」
「あぁ。でも苦手なんだよな。そういうの・・・」
「大丈夫っす、とにかく俺は芳江ちゃんと二人っきりになりますから協力してくださいね~」
温泉からあがると旅館のロビーで優子と芳江がその友人と話をしていた。
湯上りの優子はほっぺが赤らんでいて、化粧もしていなかったがそれが素朴に見えて可愛かった。
「部屋一室空いてるんだって!急にキャンセルで。安くするから良かったら泊まっていけばって!」
「おー!すごいじゃん!泊まりましょうよ!」
隆志と芳江が盛り上がっていた。
「でも。一室なんでしょ?いいの?」
「お願いしますよぉ、協力ぅ~」
隆志は小声で俺に言った。
断ることも出来ないし、何より俺も本当は優子と期待をしてしまっていた。
俺たちは旅館の一室で豪華な料理を「何これ美味しぃーー」と食べていた。
「元旦なのに部屋空いてるなんてラッキーだね!」と俺たちは上手い料理とお酒ですっかり酔っていた。
最初はみんなで盛り上がっていたが、しばらくすると隆志と芳江はなんだかいい感じだった。
耳元で囁きあったり、笑っていた。
俺はあまり酒は強い方ではなかったのに調子に乗って結構酔っ払っていた。
「ちょっと、酔いが回ってきたんでちょと散歩してきますよ~」
「あ~、わたしもぉ~」
そう言うと隆志と芳江はふらつきながら出て行ってしまった。
二人が出て行って急に静かな部屋。
俺はそんな状況に酔いも覚めてきて緊張していた。
料理の話や温泉の話、他愛もない会話が途切れて無言が続いていた。
「あの二人、大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、だってキスしてたし、車で」
「うん。そうだね」
やっぱり優子も昨夜、隆志たちが車内でキスしていたのを見てしまっていたようだ。
なんだか優子を意識してしまい気まずい雰囲気だった。
「私ね、芳江が羨ましくって。だって私なんかより綺麗で積極的だし、いいなぁ~って」
「そんなことないよ、優子ちゃん可愛いよ・・・」
俺は優子の肩を抱き締めた。
緊張のあまり心臓が飛び出しそうだった。
どれくらいの時間が経ったのか分からない。
「キスしていい?」
そう聞くと何も言わずに目を閉じる優子。
軽く唇を合わせた。
柔らかな唇の感触。
「んん」という優子の吐息に俺は理性を失いそうだ。
そして、もう一度キス。
お互い舌を絡め合った。
俺は今までにあまり女性経験もなく、どちらかと言えば苦手だった。
以前付き合った彼女の経験がトラウマかもしれない。
彼女は美人でスタイルもよく男性経験も俺なんかより豊富で、きっと俺なんかより上手いやつとエッチしてきているんだろうなぁと、少しだけコンプレックスを抱いていた。
どうしていいのか分からないままキスを続けて、サラっとした髪を撫でる。
髪を撫でながら耳に手が当たると優子は時折、「んぁ」と吐息を吐きビクッと身体をよじらせた。
柔らかな肌、首筋にキスをした。
俯きながら小さな声で優子が「だめぇ」と呟いた。
俺は一瞬躊躇った。
いつ隆志たちが帰ってくるか。
もう心臓がドキドキしてたまらなかった。
しかし優子の肌はとても綺麗で、いつまでも触れていたい。
俺は首筋にキスをしながら優子の身体には似合わない大きな胸に手を添えていた。
耳を撫でた時に感じていたようなのを思い出し、優子の耳にキスをした。
「耳、だめぇ」
小さな身体を震わせて途切れ途切れのかすれた声で優子は呟く。
優子は耳が異常に感じる。
まるでスイッチが入ったかのように。
元気で明るい声の優子からは想像もつかないほど甘くかすれた声。
その吐息のような声を聞くたび、俺は今まで感じたこともないくらい欲情していた。
いつの間にか俺は優子を押し倒していた。
優子が着ていたパーカーの中に手を滑り込ませ、大きな胸をゆっくりとそして優しく撫でていた。
手に伝わる優子の体温、そして柔らかい感触。
俺は優子のパーカーを脱がせた。
ブラに収まっている胸は寝そべっていても大きく張り出し、柔らかく揺れていた。
「だめぇ。恥ずかしいよぉ・・・明るいの、恥ずかしい」
上着を脱がせると優子は恥ずかしさで子供のように身体を丸くした。
俺は躊躇ったが、ここまで来たらもう止めようがなかった。
部屋の明かりを消す。
どこかの部屋から聞こえてくる宿泊客が騒ぐ声が遠くで聞こえた。
窓の外は雪が降っていて旅館の駐車場のオレンジ色の街灯が薄っすら部屋を照らしていた。
優子にもう一度キスをした。
首筋、耳、そして柔らかく盛り上がった胸元。
ブラを外した優子の胸は大きいが張りもあった。
そして吸い付くような肌の感触。
小さな乳首はもう硬くなっていた。
脇の付け根から乳房の外周を内側に向かってそっと優しく撫でた。
「あぁ。んふぅ」
優子が声を漏らす度、俺は異常に興奮した。
俺は優子の柔らかい胸の谷間に顔を埋めて感触を味わう。
「焦らさないで。変になっちゃうよぉ」
焦らしているつもりはなかった。
ただ、どうしていいか分からず、そして俺は昔の彼女とのエッチを思い出していた。
あいつはこうすると感じてた。
優子とこんな状況で元彼女とのセックスを思い出すなんて不謹慎だろう・・・。
優子にとっては焦らされているように感じたんだろう。
俺は舌を這わせ優子の小さな乳首の周り、乳輪を優しく舐めた。
乳首には触れないように・・・。
「はっ。はぁ。もぅ」
小刻みに呼吸する優子。
俺は優子の乳首を吸い上げた。
<続く>
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