大学2年の時、隣に若い夫婦が引っ越してきまた。



築20年以上のオンボロアパートで、洗濯機が玄関の外にあるようなとこ。



俺の部屋は以前内装業をやってる友達が住んでました。



だから壁も床も素晴らしいほど綺麗になってた。



1度、隣が空いた時に中を見たけど、それはもう雲泥の差でした。



ボロアパートだから隣の声なんて丸聞こえなんです。






挨拶に来た奥さんは、(昔ヤンキーだった?)っていう感じ。



それでもかなり美形だった。



そんな奥さんが毎晩、「あん、あん」喘いでるんだから困ったもんです。



若いから毎晩のようにセックスしてたみたい。



俺は毎晩、その声を楽しみにしていました。






引っ越してきてから半年ぐらい経ったある晩、隣で凄い怒鳴り声が聞こえてきた。



ヤンキーが喧嘩する時みたいな口調。



途中からドスンドスンって音とか、ガラスが割れる音まで聞こえていました。






(これは通報した方がいいのかな・・・)って思いながらも、壁に耳をつけて聞いてました。






何やら奥さんが浮気してるとか、旦那も浮気してるとか、そんな喧嘩のよう。



壁にも何かを投げ付けてて、かなりの騒音でした。



んで、しばらくして誰かが激しく玄関のドアを閉める音が聞こえてきた。



たぶん足音からして旦那の方だろうって思っていました。






そんな喧嘩が週に何回かあって、さすがに勘弁してくれよって思ってたんです。



酷い時は深夜0時過ぎに始まっちゃったりするんですから。



だけど喧嘩のない日は、「あん、あん」喘いでるんです。



それだけ仲が良いのかなって思ってました。






ある日曜日、俺は洗濯しようと廊下にいました。



そしたら偶然、隣の奥さんが洗濯しようと出てきたんです。






「ども・・・こんちは」



「こんにちわぁ~、いつもうるさくてゴメンナサイね」






「いやぁ~まぁ・・・それにしても喧嘩凄いっすね」



「やっぱり聞こえてます?ゴメンねぇ」






「いい~んすけど、壁が薄いから何か投げたら穴開いちゃいますよ」



「そうよねぇ~、うちの旦那に言っておくわぁ~」






初めて会話らしい会話をしたんですが、結構いい感じのお姉さんでした。



スウェットにTシャツ姿でしたが、妙にそそる雰囲気で。






(こんな可愛い顔して、あんなエロく喘いでるんだもんなぁ~)って思いながら会話してました。






と、笑顔で気さくに喋ってた奥さんでしたが、やっぱりその日の夜も大喧嘩。



もう1日おきに喧嘩してる感じ。






土曜日の夕方、俺は借りてきてたエロDVDを観てました。



隣では喋り声が聞こえてて、(今晩は仲良くエッチか?)って思ってたんです。



しばらくして玄関の扉をコンコンと叩く音が聞こえました。



まさかうちじゃないよなってシカトしてました。



だけどまた鳴って、どうやらうちのようです。



インターフォンじゃなくて扉を叩く人なんていないから、誰なんだろうって思いました。



ドアスコープを覗くと、なんと隣の奥さんがキョロキョロして立っていたんです。






「どうかしました?」






扉を開けて聞くと、「ちょっとゴメン!中いい?」と、強引に玄関に入ってきました。






「あ、どうしたんですか?」






ビックリして何かあったのかと思いました。






「うちに誰か来てる?」



「あぁ~喋り声は聞こえますけど、誰とかは知らないっす」






「ちょっと上がってもいい?」



「いいっすよ、っていうかどうかしたんですか?」






奥さんはなぜか小声で、なんか焦ってる感じだったんです。



だから部屋にあげました。






「なにここ~!すっごい綺麗じゃん!うちと全然違うし。なんで?」






「前に住んでた内装やってる友達がやったみたいなんすよ」






「すごぉ~い!うちとは大違いじゃん」






まさか誰かが中に入ってくるとは思っていなかったので、エロDVDは一時停止のままです。



慌てて電源を切りましたが完全にバレバレでした。



部屋までキョロキョロされて、かなり恥ずかしいし気まずい雰囲気です。



内装に興味を示してたと思ったら、今度は隣の音に耳を澄ませ始めました。



終いには壁に耳を付け始めて、隣の音を聞いてるんです。






「なんかあるんすか?」



「やっぱり・・・」






「えっ?何が?」



「ちょっと待ってて・・・」






俺が喋ろうとするのを遮り、隣の音を熱心に聞いてました。



奥さんにお茶を用意して、俺はタバコを吸いながら奥さんを見てました。



前に会ったときとは違って、今日はキャミソール姿でした。



薄い生地越しに丸みを帯びたケツがあって、ちょっとセクシーな光景。



かれこれ10分ぐらい隣の音を聞いてたと思います。



いきなり俺を振り返り、「ちょっと喋っちゃダメだからね!」と言って携帯をかけ始めました。






「もしもし~アタシ、うん、そう・・・今まだ友達んち・・・うん・・・」






少し小声で喋り出し、時々壁にも耳をつけて聞いてました。






「たぶん20時までには帰れると思うから・・・うんうん、夕飯食べてて・・・はぁ~い・・・」






俺には何が何だかサッパリ分かりません。



奥さんは携帯を切ってからも壁に耳を当ててました。






「ねぇ・・ここってお風呂入ったら音聞こえる?」






「お風呂は逆ですよね?だから聞こえないと思うけど、水の音は聞こえるかも」






「あ、この音?・・・」






『ちょっと聞いて?』ってニュアンスだったので、隣に行って耳を付けてみました。






「たぶんそうじゃないっすかね、上の音かもしれないけど」



「たぶんうちよね、さっきお風呂がどうとか言ってたから」






「っていうか、何してんすか?」



「旦那がうちに女を連れ込んでるのよ、アタシが遊びに行ってると思って」






「マジっすか?じゃ今から行った方がいいんじゃないっすか?」



「ダメよ!言い訳すると思うから、ヤってる最中じゃないと」






「ヤっちゃっててもいい~んすか?」



「だってその瞬間じゃないと言い訳するに決まってるもん」






奥さんは真顔のまま壁に耳を当てながら小声で言いました。



それはそうなんだけど、いいのかな~って思ってました。



奥さんは壁にベッタリだし、変なことに巻き込まれないかヒヤヒヤしてました。






「あっ!」






奥さんが小声で言いました。






「始まったかも・・・」






2人して固唾を呑んで隣の音に集中しました。



それからしばらくすると完全に喘ぎ声が聞こえ始めたんです。



でも奥さんよりは小さな声だったので、静かにしてないと聞こえない程度。






「もしかして、うちの音もこんなに聞こえてた?」






「まぁ~聞こえてましたよ」






「やだぁ・・・恥ずかしいなぁ・・・」






気まずい顔をしながらも壁に耳を付けて聞いてます。






「やっぱりこれってうちからの音だよね?」






俺はまた隣に行って壁に耳をつけました。



完全に隣です。






「たぶんそうだと思いますよ。上かもしれないけど、このタイミングだと隣かと」






隣の奥さんと一緒に隣の部屋の喘ぎ声を聞いてるこの状況。



妙に興奮しました。



隣では奥さんとは違って、「んっ!あっ!んやっ!あっあっ!」ともっと若い感じ。






「なんか・・・凄いっすね」



「えっ?」






「いやぁ~・・・なんかドキドキしますねぇ・・・」



「ちょっとね・・・」






ちょっととか言いながらも奥さんの顔は少し赤くなっていました。






「もうこれ、入れちゃってるんじゃないっすか?」



「まだだと思う、あの人、指とか・・・あれだから・・・」






「前戯が長いってことっすか?」



「うん・・・まぁ・・・そう・・・」






「確かに心なしかグチョグチョ鳴ってるような・・・」



「ホントに?あ・・・ホントだ・・・やだぁ・・・」






「うわぁ・・・スッゴイ聞こえますね・・・うわっ・・・すげぇ・・・」



「やだぁ・・・ホント凄い聞こえる・・・最悪・・・」






そんな状況ですから、エロDVDを観賞してた俺の息子は勝手に反応してました。



それを隠すように隣に座って、奥さんの方を見ながら音を聞いてました。






「いつも・・・こんな音も聞こえてるの?」



「いやいや、壁に耳なんてつけないから・・・声は聞こえますけど」






「えぇ~っ・・・」



「変なこと聞いていいっすか?」






「なに?」



「自分の旦那さんのエッチを盗み聴きするのって、どんな気分ですか?」






「そりゃ~最悪!ムカつくし殴ってやりたい」



「顔、赤いっすよ」






「えっ?そう?ムカついてるからかな・・・」






(奥さん、絶対興奮してる!)






そう確信しました。



エロ顔一歩手前みたいな表情だし、首筋まで少し赤らんできてたし。






「でも奥さんの方が凄い声だしなぁ~」



「やめてよ・・・」






「AV以外であんなにはっきり『イクっ!』って聞いたことないし」



「ちょっと・・・何言ってんのよ・・・」






「あれ?なんかジュポジュポ聞こえません?」



「あ・・・聞こえる!何してんのよ・・・最悪・・・」






「これってフェラしてんでしょうね・・・なんか喘ぎ声も交じってるし・・・シックスナインかな・・」



「えぇ~・・・もうやだぁ・・・」






「咥えたまま喘いでる感じしません?」



「する・・・かも・・・」






奥さんは興奮してるっぽいけど、どうしたら良いのか分かりませんでした。



勇気がなかったんです。



喉だけカラカラになるんで、お茶ばかり飲んでました。






<続く>