
私は典型的なモテナイ喪女で
友達もほとんどいませんでした
そして、あっという間に
三十路のおばさんになり
30歳になってもろくに男性と付き合ったこともなく
ガチ処女な私は人生を諦めかけていました
そんな喪女な処女おばさんの私に
ある時転機が訪れました
派遣で入ってきた
年下のAさんが
何故か喪女おばさんの私を
気に入ってくれて
よく話すようになったんです
Aさんは私にとって
初めて心を許せる友達でした
年下なんですけど、
しっかり者で
Aさんは今まで行ったこともないような
ところに連れて行ってくれました
おしゃれなカフェでお茶をする
仕事帰りに居酒屋で飲む
ショッピングをする
上司の愚痴を言い合ったり
家族の悩みを打ち明けたり
普通の人することを
初めて一緒にしてくれたAさん
Aさんが喪女おばさんの私に
世界の素晴らしさを教えてくれたんです
そしてAさんは美人なので
よくナンパされていました
ついでのように私もメアドを聞かれたけど
交換しなかった
そんな私をAさんはいつも
「もったいないよー」
と言って笑っていた
Aさんは優しかった
私のことをいつも綺麗って言ってくれた
会う度におしゃれだねとほめてくれた
それがくすぐったいけど嬉しくて
Aさんが大好きだった
でもAさんとはあまり恋愛の話はしなかった
過去の話を聞かれても
答えられる材料はないし
でもなんとなく
三十路になっても処女だって事を
言い辛くてはぐらかしていた
そんな時もAさんは
突っ込んでこないで笑っていた
Aさんと出会って1年が経った頃
またナンパされた
大手証券会社と大手銀行のサラリーマン
見た目も今までになく
イケメンでAさんもめずらしく
テンションが上がっていた
いつもは適当にあしらうだけなのに
誘われるまま飲み屋に行った
Aさんはおしゃべり上手で
イケメンふたりとも話が盛り上がっていた
おしゃべり上手ゆえに私にも
話を振ってきて困ったけど
イケメンも乗ってきて結局会話に混ぜられた
普段あまりしゃべらない方なので
緊張して喉が乾いてしまい
少し飲むペースが速かった
というよりなぜかグラスが空くと
新しいグラスが置かれているので飲み続けていた
気付いたころには
かなり酔っぱらっていた
Aさんは優しかった
「私ちゃん酔っぱらっちゃったね
楽しかったもんね
今日はうちに泊まりなよ」
Aさんの家に初めて呼ばれて
酔っぱらった
頭でめちゃくちゃ嬉しかったことは覚えてる
飲み屋を出てタクシーに
乗ったとこで意識が途切れてしまった
次に気が付いた時
耳に入ってきたのは喘ぎ声だった
まだ酒の抜けてない頭では
状況が把握できなかった
ぼんやりと明るい部屋で
思わず自分の服を見てまったく
乱れがないことを確認して
「そらそうだ」
と納得もした
その時Aさんが私に気づいて
男の上から離れてこっちに来た
「起きたねー。大丈夫?気持ち悪くない?」
裸であること以外は
いつもと変わらないAさんに私が頷くと
Aさんはまた笑った
「やっぱり私さん綺麗だよ」
そう言うとAさんは私にキスしてきた
初めてのキスは変な味がした
意味もわからないうちに
男がそばにいて服を脱がされ始めていた
あっさり脱がされて上下揃ってない
下着に男が若干笑ったのだけは
しっかり覚えてる
男が
「緊張しなくていいよ
酔ってるとあんまり痛くないと思うし、
優しくしてあげる」
と言ったAさんも
「私さん、初めてなんだから丁寧に優しくしてね」
と言ったそこからはあれよあれよと
愛撫され男とAさんに次々キスされながら
乱交SEXで気付けば
貫通してたロスト・バージンしてた
Aさんは変わらずに優しい声で
話しかけてきて怖くはなかったけど
変な気分だった
次の日、目が覚めたら部屋には
Aさんと男ふたりと私がいた
特別変な空気があるわけでもなく
Aさんの作ってくれた朝ごはんをテレビを
見ながら4人で食べて
Aさんの部屋を私と男ふたりで出た
男Bが車を取りに行っている間に
男C(おそらく私に挿入した人)が話しかけてきた
「昨日のことだけど、Aちゃんが君のこと
綺麗なのに自信がないのは男を知らないからだ
男を知ったら自信が出るはずだから協力してくれ
って言ってきたからなんだ
ナンパじゃなくて本当は前から知り合いなんだよね、
騙してごめん。正直、
本当に処女だと思ってなかったから
あんなことになったけど
私さんさえよければちゃんと付き合いたいんだ」
「責任取るわけじゃないけど
好きじゃなきゃエッチできないし
私さんと付き合いたい」
と男Cは言ってきた
明るい中で見る男Cはイケメンで、
言ってることは最低で
二日酔いだし考えるのも
しんどかったので頭は横に振った
男Cは
「そっか」
とちょっと笑って、男Bの車で送ってもらった
その日のうちにAさんから電話があった
「Cくん、私さんのこと
本当に気になるみたいだよ
可愛い、綺麗って思われてるんだよ
付き合わないの?
私さんは綺麗なんだよ?」
Aさんの声はやっぱりやさしくて
本当に思ってることしか
言ってないんだと思った
AさんはAさんなりのやさしさとか
友情とかで昨日みたいなことを
仕組んだんだろうなと思ったら
怒る気持ちも湧かなかった
ただ、根本的な部分でリア充のAさんと
喪女おばさんの私は
理解し合えないんだろうなーと思うと
それが悲しくなった
その電話を切った後
私はAさんのアドレスを消して
職場も辞めた
それでもファーストキスが
Aさんでよかったとは思う
そう、私の処女喪失した相手は男だけど
初恋の相手はAちゃんなんです
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